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■「自己紹介と映画」(映画制作プロで挫折、他)
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■「こだわり1」裏話嫌い、好きなジャンル、タイプ
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■「こだわり2」映画制作は芸術ではなく
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■「こだわり3」心に残る映画の定義
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■「好きな監督」
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■「心に残る映画 ◆◆◆◆◆」
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■「素晴らしかった映画 ◆◆◆◆」
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■「とても良かった映画 ◆◆◆」
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■「良かった映画 ◆◆」
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■「普通だった映画 ◆」
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■「これから観たい映画」
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■「平和」と「映画」との関係についてのぼやき
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■「戦争記憶の風化と映画」(日本、ヒトラー、中東+ユダヤ)
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■「欧州と日本および世界史に関する忘備録」←是非、ご覧ください。
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↓■【 心に残る映画の背景(映画制作プロで知った挫折と映画への想い) 】■↓
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このページは完全にプライベートの内容のみとしております。
早速ですが、還暦を過ぎて、今の自分を作っている様々なものに感謝する日々を送っています。(文中にはスタンスにより「自分」と「僕」を混ぜています)
その一つが、学生時代に毎日のように課題で嫌々やっていた「ゼロ発想を独自の方法で表現」とうゼミです。
表現は、絵、一人語り、歌、踊り、文章(これは苦手)、、何でもよかったのですが、必須なのはとにかくユニークの追求。なので前回と少しでも被ると「X」をもらってしまいます。
教授からよく言われたことは「ウチは決まり事を覚える場所でなく、決まり事を壊す場所」ということ。
ゼロから生み出すのは想像以上に苦しく中には泣き出す人もいました。が、僕はいい加減だったので、自己満足※でよいというベースがあったため、とても楽しかったです。
※これは後に「デザイン」は自己満足では全く通用せず「問題解決」が重要ということを逆説的に知ることになりました。
あんなに苦しんだのに、いつのまにかそれが習慣になってしまったようで、最近は逆に、その表現欲が強くなってきました。今、何を表現しているかというと様々な画を作ることです。
元々は映画(動くもの)だったのですが、最近は「物言わぬ静止画」の奥深い魅力にハマりにハマっています。
それらの画を、自己満足でゼロから発想したものを思うがまま作る、気楽で楽しく時間を忘れて没頭してしまいます。たぶん今の僕にとっては最高の娯楽です。
学生時代は、何かあるたびに浮かんだストーリーを日記のように画コンテにして描いてました。
しかし、文章が本当に苦手なので実際の日記は全く書いていませんでした、というか書けませんでした。
ここから本題に入ります。
自分は映画が好きです。最近は、週2時間ほどの時間を作り映画(DVD・BD・アマプラ他)を観ることが最大の楽しみ、自分達(観る側の人)の為に大変な労力やお金をかけてくれる映画を観ることは、とても贅沢な行為だと思っています。しかし、自分には映画の難しい部分はよくわからず、映画評論などの基準もわかりません。特に映画史などという難しい言葉が出てくると耳を塞いでしまいます。
でも映画の背景(制・製作者は何故この映画を作ろうとしたのか?や、歴史も含めた時代との関連)にはとても興味があります。また自分の人生経験をどうしても照らしてしまいます。他にも自分なりのこだわりがいくつかありますので、まずは簡単な自己紹介も含めて書かせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
自分は学生時代に映画を少し学び、大学2年の時に映画研究会を復活(初代は映画監督の深作欣二先輩)させ、復活後の初代部長をしながら、いくつか映画も制作しました。
最初の目標は芸祭での上映でした。時間をかけ構想を練り、プロット、脚本が出来たら柱を抜き出し香盤表、画コンテ、ロケハン、キャスト探しや面倒な調整。そこでいよいよ撮影、トラックを借りて荷台にバイクを載せいかにも走っているように見せようと自作溶接の張り出しで撮影し、フィルムが高かった(大学側から16mm支給)が再度の撮影は難しいための予備撮りも。自作のレフ板、カチンコ、ディフューザ、ブーム、レール、バーンドアも自作、、、ガラスに描いた下手なマットペイント、さらに映像の周囲をぼかすためにフィルタの周りにバターを塗ったりと、工夫・自作のオンパレードでした。編集も手動のリワインダー、スプライサー(たまに和バサミやルーペ)を使いフィルムをカリカリ削ってはちまちまとセメントで繋げてました。編集途中、突然、演者の髭が濃くなっていても手遅れ(スクリプターも専任ではないので)、現在のデジタルのように修正なんて出来ません。
ある時は、カーチェイスを撮って車を大破(結果廃車)させてしまったこともありました。このことは今となっては当時の撮影仲間との酒の肴でもありますが、本当に警察の方々にもご迷惑をおかけしてしまいました。
そんな限られた環境の中で真剣につくったのですが、今、観ると顔が赤くなるほどの駄作ばかりなのです。
ただ、ひとつ今もで作ってよかったと思ってるのは「コンサート・イン」というグランドホテル形式で作った群像劇(映画)です。日本でもやっと始まったばかりの野外コンサート(軽井沢)に行くため、日本全国から若者達が集う経過をドラマにしました。いろいろありながらも最後はコンサートの大盛り上がりでズバッと終わります。当時まだ売れていなかったゴダイゴなども無償で参加してくれたことは本当に嬉しかったです。
また当時の制作仲間や教授との「映画論(映画論なんて今は畏れ多くて言えません)」も含めた会話が残ってました。その中で「キューブリックの広角レンズは、ヒッチコックのめまいのショットは、黒澤の画コンテは、小津が50mmにこだわるのは、ルメットの構図は、川又のキャメラは、、」と熱く語ってました(恥)。当時は教授(第7芸術が口癖で悦に入って話す)の影響もあり映画を芸術と思い似非芸術家気取りでどんどんのめり込んでゆきました。
そのため卒業後、あたりまえのように映画制作の道に進み映画も制作させていただきました。しかし、業界ではそういう「似非芸術家きどり」が一番使いにくく、さらにとっても恥ずかしいことなのです。結局、自分の努力・能力不足でまったく食べて行けなかった恥ずかし過去があります。
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◆当時の先生の言葉(口癖)も残ってました。(追加音声が見つかったので文字起こししてみました)
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「諸君たちは映画評論家にはならず映画愛好家になれ。そして愛と直感・想像力を大切にしろ。
評論家はゼロから何も生み出していない。さらに評論家は自分が理解できないものを頭から否定する狭量さがある。
一般の評論家は、難しい表現や本だけで勉強した専門用語を並べて屁理屈を言ってる。重箱の隅をつつく事ばかりせず、自分でも映画を作ってから言ってみたらどうか。
なので諸君達は純粋な映画愛好家になれ。評論家では映画を作れないけど、愛好家なら面白い愛のある映画を作れる。なによりも愛と直感・想像力が大切」
あと覚えているのは、映画監督は映画評論家の言動を表向き一番気にしていているようにしていること。理由は、映画評論家の小難しい説明を信じてしまう人がわりと多く、興行に影響するから。
でも監督が本心で一番軽蔑しているのも映画評論家だとも。気に入らないなら自分でいい映画を作れと。でも彼らは映画の現場も作り方も知らないので作れるわけがない。楽器が演奏出来ない理屈優先の音楽評論家のようなもの。しかし何を置いても映画監督が大好きなのは映画愛好家だと。これはよく言ってました。
一番記憶に残っているのは「映画は料理と同じ」ということ。愛があれば料理に「良いか、悪いか」なんてない、あるのは「好きか、嫌いか」だけ、そこに料理評論家の屁理屈が入る余地は皆無。
なので映画愛好家になれ。愛好家の「この映画は面白い!!」この鋭い感性が大切。愛好家の愛には誰もかなわない。
(当時の先生はほとんどが製作者や監督で且つ全員が映画愛好家でした。なので余計にその想いが強かったのかもしれません。
◆僕はこの言葉に全て同意はしていませんが「愛と直感・想像力」の部分は深く深く沁みこんでいます)
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自分は映画が大好きですが、勇気をもって書くと映画評論家のようなマニアックな部分がよく理解できないでいます。また名作と呼ばれている映画もあまり知らず実際に観ていない名作も多くあります。というよりも名作とはなんなのかが良く分かっていません。その為、映画マニアの方との話には加われないことが多くあります。映画の微細な話は教えていただいて初めて知ることばかりで、本当にすごい人達がいます。
ただ自分としてはっきりしているとことが1つだけあります。
それは、「その映画を作ろうとした動機や、時代も含めた背景」に異常なほど興味がある事です。これは如何ともしがたい感情で止めようがありません。どうしてこの映画を作ろうとしたのか、その時代も含めた背景は何だったのか。知りたくて知りたくてたまらなくなるのです。
とは言っても、自分の数ある欠点の一つは頭が悪いこと。つまり媒体や歴史本だけでは人類が育んできた文化文明、ましてや当事者の心情など自分の頭では分ろうはずもなく、人の探求についても自分はひどく疎いのです。、、、困りました。
そんな状況でも、自分なりに様々な感情を抱きながら映画を観ていると、以下のような「映画製作者の表現にかける想い」を強く感じるようになってゆきました。
例えば、映画には、たった一瞬の映像や音楽が心躍る時間を作ってしまうカタルシスの奇跡があること。感情を抑えに抑えた時の表情が全てを語る瞬間があること。人生において静かな日常が如何に重要かということ。逆にアドレナリンジャンキーという抑えようのない精神状態があること。相場関連に足を踏み入れると心の安定は望めないこと。結局、欲には上限がないこと。
時には、悪行より善行の時の方が強いエネルギーが出ること。綺麗ごとを堂々と言うことは決して恥かしくないこと。心無い一言が人・家族・民族の人生をも狂わせてしまうこと。
必ず、「我々 対 彼ら(Us versus Them)」という対立感情が自然に生まれ争いのきっかけになっていること。さらにそれは文明が文明を抹殺・消滅するまで続く可能性があること。
結果、人類の失敗は、一神教の「誤想」が世界を大きく変えてしまったこと。無責任な外交が現在も続く「100年の悲劇」を起こしてしまったこと。貧困・難民を増やしてしまったこと。「戦争記憶の風化」が新世紀を戦争の世紀にしてしまったこと。大量虐殺をしてしまったこと。「核兵器」を作ってしまったこと。しかし、復讐より赦しを選択する勇気が未来の鍵と知ったこと。
それら数々の湧き出る想いを映画で表現したかったのだと思います。
難しいことはわからないながらも、映画を観た後、その想いが頭から離れなくなり、どうしても上記の通り映画を作ろうとした背景について調べずにはいられなくなる訳です。Webや本だけでは心許なく、可能な限り識者にも確認します。するとそこには映画同様に素晴らしい、時には映画を超越した人間の根源が垣間見えることすらあるのです。その時は鳥肌です。
「世界のありのままを伝えようとしない定石通りの手法は、単なる娯楽映画でもない限り価値はないだろう」これは自分の好きなキューブリックの言葉です。
映画は間違いなく作り物、でも映画を作ろうとした想いは現実、また出来上がった映像には既に別の命が生まれ、自分だけが見える独自の世界で脈々と息づいているのではないか?そう考えてみると、映画は「自分の奥底に眠るパラレルワールド」なのかもしれないと強く思うようになってきたのです。
もし、今日、自分が突然死んだら。「ああ、死ぬ前にあの映画を、、あの映画のあのシーンをもう一度、、」たぶんその思いが溢れ出ると思います。それは自分の愛する者たちと映画が強烈にリンクしているからでもあります。
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■こだわり1(好きなタイプ+裏話嫌い)↓
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ここからは少し具体的な内容を。
まず自分が好きなジャンルは、ミュージカル※、ドキュメンタリー※、時空時間超越系SF、史実物。観なければならないと思っているのは反戦映画。観たくないのは戦争映画、SFXバリバリで壊したり殺したりする闘争アクション、ドタバタ、ホラー※、オカルト、グロ関連。
※急に歌いだすミュージカルは以前まったく観なかったのですが、一度素晴らしいミュージカルを観たとたん…ミュージカルこそ人間本来の表現手段だと思うようになりました。良質なダンスミュージカルもそれはそれは素晴らしい。
※(事前打ち合わせをしない監督の)ドキュメンタリーの臨場感・迫力に接してしまうと、どんなに作り込まれたドラマでも到底かなわないと思います。もちろんシナリオ・演出・演技には全く別の大きな価値があります。
※羊たちの沈黙はホラーではなく孤高のサイコサスペンスだと思っています。
好きなタイプは、行為・時間の省略で場面転換し、その間の事象を想像させてくれる映画。つまり映画が持っている見せない魔力(自分が勝手に思っている魔力)です。その反動なのか、なんでも超リアルに全てを見せてしまう映画にはそれほど夢中にはなれません。もちろんその場だけなら絶叫マシンのような驚きもあるのでしょうが、自分の経験からのみ心に湧き出る喜びや哀しみ、いつまでも心に棲みつくほどの感情が余韻として見えてこないのです。
また、予算がないためリアルな表現が出来ない映画のほうが心に訴える魅力が増すことも時にはあると思います。これはあきらかに制作への想い、脚本、演出、撮影、編集、演技の力でしょう。
例えば超初歩的な例としては…、
まず二人の男性がなごやかに談笑しています、するとちょっとした意見の食い違いで言い争いが始まる、突然画面が切り替わると怒った方の男が怪我をしてとぼとぼと歩く後ろ姿のシーンを引きで。
恋人同士だったら、彼のある一言のあと彼女の表情が変化したかと思うと、次のシーンでは、彼女が新しい彼と腕を組んで歩いているシーン。
体調が悪いと友達と電話で話している、と、次のシーンで、いきなりその人の遺影が(不謹慎ですが)。
そこにはナレーションもキャプションも不要、その上、戦うシーン等を割愛した映像のほうがより表現力が増す場合すらあります。さらに想像出来ることで人それぞれの想いが映画に投影され、また映画を観る度に観た人のその時の想いが反映され普遍的な魅力を醸し出すと思っています。言ってみれば「究極のデザインはマイナスの発想」という概念に近いのかもしれません。
ここからは少しだけ否定的な内容になりますのでご注意ください。
自分は映画を可能な限り一人で観ることにしています。また通常、映画好きや評論家が重要視している撮影裏話、メイキング、NG集、オーディオコメンタリーなどがどうしても好きになれません。例えばディズニーランドを好きな人が別世界としてただ楽しむのか、それとも着ぐるみの中には普通の人が無表情で入っていて暑くて辛くて、、実は裏側はこうなっていて、、云々、、を知って楽しむのか、の違いに近いかも。
特につらいのが撮影裏話、その映画のキーになる深刻なシーンで実は役者が大笑いしてしまって困った、などという裏話は聞きたくありません。また、時々、映画のキャッチで「泣ける」「感動の○○」等と聞いたり見たりすることがありますが、それは例えば最高の誉め言葉として「カッコイイ」を連発する人の安っぽさと同じように感じてしまいます。そのようなキャッチで本当に観に行きたい人がいるとは思えないのですが、いろいろ商業的に検討した結果なのだろうから仕方ないのかもしれないですね。
最後にどうしても「芸術的」と言われる作品が夢中になれません。対外的に(^o^)好きになりたくて何度もトライしたのですが、、、自分の能力ではダメでした。(´;ω;`)ウゥゥ
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■「こだわり2」映画制作は芸術ではなくデザインであって欲しい。芸術は排泄行為(有史前から)、デザインは問題解決(産業革命以降)では?
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芸術に無知な自分が書いていますので非常に無責任な文章ですm(__)m。また、一般的にはどうでもいいことなのかもしれませんが、常々思っていることをそのまま書いてみたくなりました。
ちょっとFBにアップした内容を追記しています。
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◆アートの力が東欧革命を後押しした件を軽く追加しました。
◆アートはポリシーで、デザインは手段。なのに手段だけがメインになってしまうとおかしなことに。技能の奥深さは共通。
◆修正(ラインをいれました)
◆「いいね」をありがとうございます。最初は、内容的に「いいね」はいただけないと本当に思っていました。それだけに、とっても嬉しいです。
さて、友人からお叱りの(^o^)メッセージがあったので追記いたします。本文中の「時間デザイン」と「空間デザイン」は恐縮ながら僕の造語です。一般的に言われる「時間芸術(時間とともに変化するもので、音楽や舞台、他)」と「空間芸術(物理的に存在してるもので、絵画や彫刻、他)」他に両方の要素がある「総合芸術」からの盗作です。わかりにくく申し訳ないと思って追記いたしました。
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◆いきなりすみません。
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本当にどうでもいいことなのに、長文をお許しください。僕はデザインが苦手、短く表現できる人を心から尊敬しています。
◆アーティストとデザイナーについて書いておりますが、超メジャーな方々は僕の理解を遥かに超えているので、当然この対象ではありません。
◆「技能」には、たまらない奥深さがあるのですが、僕の能力ではわからず、今回はあえて触れていません。
◆単なる二元論では片づけられない部分も多々あるかとも思っています。
◆自由な発想のアートがベースにあり、デザインという手段で作り上げてゆくのかと。これが逆転してしまうと、、、。
◆個人的な結論「アーティストさん、デザイナーさんって本当にスゴイ!!」
・
◆こんな事がありました。以前、僕が聞いたマンションで有名デザイナーに依頼した風変わりな机や椅子の共有スペース(読書・勉強の図書室)の話です。
その図書館、最初は珍しさ高級感もあり皆さん大喜びだったらしいのですが、使ってゆくうちに問題が噴出したようです。
まず、そもそも照明が暗くて本が読みにくいという大問題、椅子が高級なソファーで椅子の背が少しだけ寝ていて机に向かって勉強したり打ち合わせをしたりするには不向き、消しゴムのカスがテカリ防止で入れた机の溝に挟まり取りにくだんだん凸凹になってしまう、汚れが取りにくい、、、等の問題です。
◆その時に回覧に書かれたタイトルが ↓
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【デザイン優先で作ってしまった図書室の問題点】 というタイトルだったらしいのです。
僕は、デザインって単なる見てくれではないので、「デザイン優先なら使い易いはずでしょう」と思ってしまいました。
◆本来、手段であるはずのデザインがメインになってしまうと、(いくら自由な発想のアートポリシーがあっても)おかしなことになってしまうという例かと。
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◆それはさておきその問題解決として、マンション側では机にたくさんの照明スタンドを付けたり、上板に薄いアクリル板を貼ったり、さらに椅子は結局交換したようです。これでは両者とも悲しい結果だったと思います。
こんな問題を引き起こさず最初からみごとな製品を世に出すアートのポリシーを持ったデザイナーさんて本当にスゴイです。
・
◆何でこんなことを書くのか?
それは、先日、アーティストとデザイナーのそれぞれのポリシー(手を動かす事ではなく)について、友人の質問に答える形でコメントしたことがきっかけです。
その後、何人かの友人からありがたい感想と質問がメッセージで届きました。そんな経緯で今回、あらためて投稿してみたくなったわけです。本当にどうでもいい話なんですが。
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・そこで、いきなり誤解を恐れずに書けば、
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◆アーティストは、自身の精神事象を「制限もなく自由に排泄吐き出す」ポリシーを持った人では。
結果、作品は「鑑賞」、特に説明責任は不要で、創る行為は衣なしの「制作」でしょう。数値化できないパワーを秘めています。作りあげるにはデザインという手段も必要。
有史前から人間が持っていた能力かと思っています。例えば子供が何も教わらずに何かを作り出す時って、すごい作り方をすることがあり、それが作品に反映されることもあります。また本来はビジネス目的ではないはずですが、作家の意図と反して投資の対象になることもあります。
しかし、その音楽、美術、建築、写真、映画、演劇、文芸、怒り、叫び、それぞれが人々の心を掴み、過去にはそのパワーで東西世界を変えてしまった事(東欧革命)もありました。
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◆方や、デザイナーは、ある「問題を数々の制限を乗り越えて解決する人※」、あるいは製品化(生産)まで持ってゆく人なのかも。「役に立つもの」を目的として、多くの作品には研ぎ澄まされた「機能美」があります。作る行為は衣ありの「製作」でしょう。評価は数値化されます。
※問題解決と書くと分かりにくいですが、例えば、もっと売り上げを上げたい、もっとみんなに喜んでもらいたい、世の中をもっと平和にしたい、中にはもっとクラアントに満足してもらいたい、、、などいろいろあると思います。「もっと」は共通かも。
そしてこのベースにはアートも共存していると思います。
出来上がったものに対する説明責任は必須。一番必要なスキルはコミュニケーション能力と姿勢は論理的で客観的であることかと。さらに、作品の良し悪しは他人が決め、たぶん産業革命後に大きく拡がったのかと思っています。
また、投資の対象にはあまりならないようです。
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◆ただ、単なる二元論では説明できない部分があるのかとも思っています。
というのも、制作者の自由で溢れる表現欲望と、制作者以外(例:発注者)の要望が見事に合致することもあると思うからです。これは理想的なマリアージュでしょうし、これを追求されておられる方も多くおられ、これは永遠のテーマでしょう。
◆また両者(ア・デ)の垣根がなく、もっと入り混じったものもたくさんあると思います。
さらに、ア・デを超越し「存在自体」の迫力に圧倒されるものも確実にあるのかと。
◆時間デザインで考えると筒美京平は「ヒットという結果を出す(問題解決する)」完全なデザイナー作曲家かと思っています。その上、生まれた曲にはあまりにも美しいメロディとリズム(機能美)があります。さらに他人が作った「詩先」というからなおさらデザイナーでしょう。
空間デザインだとアップル・ダイソン、、等の製品はやはり素晴らしいです。
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◆最後に、設計なしでいきなり撮り始める直球ドキュメンタリーは生芸術のような気がしています。想定も、もちろん設計(デザイン)もしていなかった産物が生まれることもあるでしょう。
その直球ドキュメンタリーに関してはデザインが優先されては意味がないと思います。
設計のないそのままの映像。例えば、怒りや悲しみを抑えに抑えた上での形相や声、感情がブチ切れたときの瞬間、かすかな息づかいの変化、聞こえそうな鼓動、様々な感情が脳裏を駆け巡る時の間、恐ろしいほどの無表情、、それぞれの「迫力」には胸をえぐられます。
中にはそれを演技で憑依表現してしまう演者もいるから驚きです。
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以上、本当にどうでもいいことを、長々と書いてしまい失礼しました。
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FBにアップした内容はここまで。
近年、映画製・制作や時には作品も含め総合芸術と分類されていることがあるようです。確かに時間芸術でありながら空間芸術的な部分もあるので総合なのかもしれないのです。しかし、映画制作はデザインが必須であって欲しい思っています。実際に作っていた時のことを思い出すと、構想が決まった後は、ほとんどが設計設計ばかりで常に設計図やルールとにらめっこ、そして表現という手段を使った問題解決そのものでした。
単に自己表現の為に思うがままカメラを回して、素晴らしい映画が出来るのは、ほんの一部の天才だけでしょう。やはり何らかの問題解決(映像や音を使い、ある目的を達成したい)が必ずあると思います。
芸術は止めようのない自己エネルギーとルールのない表現手段の結果(有史前から)、美としては「鑑賞美」なのかと。
方や、デザインは「設計」ありき、特に「問題解決の為の設計(産業革命以降)」という大前提が、そしてデザインの最終形はやはり「普遍的な機能美」でしょう。
両方に共通しているのは「人」と「技術」かと。
例えばデザインが素晴らしいツール(調理器具、家具、家…他多数)は、ツールとしての「機能性の高さ」は当然ですが、奇をてらわず、流行に左右されず、誰でも使いやすく、怪我もせず、壊れにくく、いつまでも快適に使い続けられる。またツール自体が主張することなく、ツールが生み出す副産物や使う人を主役にすることが出来る。それが本物のツールだと思います。
そこには必ず設計(デザイン)が存在し、歴史の積み重ねを設計に活かしている場合も多々あります。そして結果的に問題解決を果たしながらも普遍的な機能美を作り出しているのかと。それら究極にデザインされたツールを指して「芸術的だ」とか「ここまでくると芸術品ですね」のような妙な表現はしたくないのです。
中には「デザイン」と「使い勝手」をトレードオフとして定義している場合もあるようです。その為、デザインが凝り過ぎていて使いにくいなどと言ってしまうのでしょう。たぶんデザインを単なる飾りと考えているのかもしれません。
制作(製作も含め)には、数々の「目的」がある筈です。目的があれば必ず「目標」が存在し、目標達成の為には「機能的な設計(デザイン)」が「必須」です。例えば個人の家なら住みやすい設計は何よりも重要でしょう。
他方、芸術は機能的であることが前提ではないため、設計も必須ではないと自分は考えます。手段としての設計はもちろんあるでしょうが。
(商業芸術ではなく)「本来の芸術」は、人間が「素」で元々持っている体臭のような個性を何らかの形で表現せずにはいられない欲求がエネルギーになっているのでは? そもそも役に立つことが前提ではなく、存在自体に価値があり、場合によってはエネルギーの吐きだしの結果だけでも良いのかもしれません。その吐きだしを超リアルに表現する作家もいますが、そこは芸術家のポリシーと技能次第かと。その吐きだされたものを鑑賞し、大きな価値を見出し(もしくは何かを感じ)自分のものにしたい方は、大枚をはたいて購入するのもいいでしょう。
ただ、芸術の評価は有名評論家が一言ほめたとたんに値段が跳ね上がり投資の対象にもなってしまう。特に最近は裕福な新興国の影響が大きいようです。一方デザインの評価は本当に使えるかどうか、なのでシンプルで騙しがきかない。ここは究極の違いかと思います。
(別の視点ですが、芸術で名作といわれているものは、結果的になんらかのプロパガンダ的な要素がメインになってしまうことも否定できない事実)
上記を勝手に且つ簡単に分類してしまうと、芸術は他者から結果を求め「られない」つまり「自由な自己表現の吐き出し」。片やデザインは他者から結果を求め「られる」つまり「責任のある問題解決(結果的に機能美が生まれる)」と自分は思っています。ピトグラムや企業のWebサイトが、だだのオリジナリティの吐き出しでは、存在自体が悪になってしまうことすらあると思います。そうなると筒美京平は「ヒットという結果を出す」完全なデザイナー作曲家でしょう。その上、生まれた曲は本当に美しい機能美を持っています。すでに75歳は超えておられると思いますが、それはそれは魅力的な作曲家です。中には筒美京平を否定する人もいますが、では、どれだけあのような機能美のある曲が書ける人がいるでしょうか?詞先だけに芸術メインでは書けないでしょう。
誤解を恐れずに書けば、ある問題を最初に叫んだ人(問題提起)はアーティスト、その問題を解決した人(普遍的な機能美を与える人)はデザイナーなのかも。言ってみれば芸術は自由な排泄、デザインは責任のある生産のような関係。
しかし、仮に両者の共通点があるとすれば「もっと」という永遠の感情かもしれないです。
そのように普遍的な機能美を持った映画が素晴らしい映画だと自分は思っています。アラビアのロレンス、ローマの休日、サウンド・オブ・ミュージック、2001年宇宙の旅、市民ケーン、街の灯、雨に唄えば、羊たちの沈黙、ディア・ハンター、男はつらいよ……製作されてから何十年経った今でも普遍的な設計で見事に表現され、何度観ても都度、心に刺さります。一方、どう見ても内なる表現のみが強調され失礼ながら自己満足としか思えない理解不能(時には価値ある問題提起も)な映画。中にはそのような難解な映画を敢えて探し出しては「素晴らしい!!」を連呼する人がいるのですが…。自分としてはどうしても理解できません。これは好みの問題でしょう。
上記とは別の切り口ですが、ドキュメンタリーに関してはデザインが優先されては全く意味がないと思います。設計のないそのままの「迫力」(画には出せない、怒りや悲しみを抑えに抑えた上での形相や声、感情がブチ切れたときの瞬間、かすかな息づかいの変化、聞こえそうな鼓動、様々な感情が脳裏を駆け巡る時の間、恐ろしいほどの無表情、、それぞれの「迫力」)にかなう映像はどんな役者の演技でも表現できないでしょう。ドキュメンタリーは芸術の表現手法の一つなのかもしれません。
さらに少し外れますが、発注があって注文通り作成する絵画・彫刻(一部の宗教関連も含め)は本来の芸術ではないのかも?と個人的に思っています。一部の作者達は、絵師や技師という表現が正しいような。もちろん素晴らしい芸術家としての魂は持っているけれど、いろいろな背景から絵師・技師に徹する必要があったのかと。また、聖画にはサインを入れない(ことが多い)事実もその背景にあるのかもしれないです。
実は、本来、聖像禁止(十戒の第2章にも記載)のキリスト教において宗教画、彫刻が増えた理由があるようです。それは、4世紀から始まった(フン族の西方移動に起因して起きた)ゲルマン人大移動で押し寄せた人々が、8世紀頃にはローマ教会周辺まで広がりある意味同居状態になっていたようです。当然、彼らにも布教したかった訳ですが、彼らはラテン語が分からない、そのため、絵や彫刻で理解し易くせざる得なかったのでは。つまり宗教画には「分かり易さ」という「問題解決」がなにより必要だったのかと。これは当然デザインの範疇でなないでしょうか。
ご存じのように、上記が原因でビザンツ帝国は「聖像禁止令(726)」まで出しローマ教会と揉めに揉め、結果的にローマ教会がビザンツ帝国の庇護から離れ、カトリック(後にプロテスタントがここから派生)とギリシャ正教会(後に聖像はイコンとして平面像のみ復活)に分裂して行った訳です。
皮肉なことに、そのゲルマン人からあのカール大帝※が生み出されヨーロッパの原型が出来上がってゆきます。※ヨーロッパの「原型」を作ったのは、東フランク国王(後の神聖ローマ帝国皇帝)のオットー一世ではなく、やはりカール大帝でしょう。
話を戻しますが、例えばレオナルド・ダ・ヴィンチが後年、貴族の妻の絵を受注しても細かい注文が多く結局作成しなかったことがあったようです。そんな同時期に庶民の妻をお任せで自由に制作できる機会があり、そこに最大の労力を惜しまなかったと聞きました。それがモナ・リザ※になり、あの独特の表情と生々しさが生まれたのかもしれません。
彼にとって終焉の地となったフランスにフランソワ1世から招かれたときに持参したのは「聖アンナと聖母子」「洗礼者聖ヨハネ」「モナ・リザ」の3枚だけで、他は手稿でした。これらの共通点は、ダ・ヴィンチ独自の解釈・表現が出来た未完成のどうしても手放したくない絵画だった、と以前あるキュレーターの方から聞いたことを思い出しました。
※絹商人「フランチェスコ・デル・ジョコンド」が、妻「リザ」の二人目の子供を身ごもった記念にとおまかせで依頼したとのことでした。それまでダ・ヴィンチはミラノで仕事をしていたがミラノがフランスに占領されてしまったのでフィレンツェに帰ってきて受けた最初の仕事が(スフマートという独自の手法を使った)「モナ・リザ」とのことでした。その時にこの「モナ・リザ」を見て感銘を受け自身でもデッサンした10代後半の少年が「ラファエロ」でした。
モナ・リザの制作中ダ・ヴィンチは無収入だったらしいのですが、出来栄えに満足できず、結局作品を依頼者に渡すことはなかった(もちろん制作費も受け取らず)ようです。その後、フランソワ1世が4,000エキュで買い上げてから、フォンテーヌブロー宮殿→ヴェルサイユ宮殿→ルーヴル美術館へと辿っていったようです。
その後、写真が開発されてから絵画の世界は大きく変わり(マティスの色、ピカソの視点、、抽象画、、絵画から離れ常識の否定、等)芸術ならではの「自由な表現」が認知されるようになってゆきました。
ちなみに自分の大学時代の友人でイラストレータと画家の両方を仕事にしている人がいますが、彼は、その両者のバランスを取るために、画家にだけ徹する期間を必ず設けているとのことでした。そうしないと精神のバランスがおかしくなってしまうと言っていました。
最後のこだわり。それは国内義務教育でデザインを扱っているのが美術だけとうのはどうなのだろうか?という疑問です。美術は表現をメインにした芸術分野の一部にし、デザインは別に切り出し設計をメインにするのはどうか。
例えばダイソン(問題解決の雄)を生み出したイギリスの教科「デザイン&テクノロジー」のような授業を確立させてもよいのでは。プログラムなどもデザインの一部にすべきかと思っています。理由は、昨今の企業においてデザインは必須の手段(場合によっては思想)になっているため、本格的なデザイン(問題解決の為の設計)の教育がどうしても必要かと思うからです。もしくは、すべての教科に少しだけでも「デザイン」を組み入れるのが理想かも、とも思いますが、これは現実的ではないのかもしれません。
いろいろと個人的なこだわりを書いてしまいましたが、いずれにせよ自分にとって映画はデザインファーストであって欲しいのです。異論のある方は多いと思いますが、どうかお気を悪くしないでください。
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■こだわり3「心に残る映画」の定義は↓
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自分の場合、映画の詳細よりも、製作者や監督がその作品を世に出したいという強い想いを自分なりに感じる映画、機能美がある映画、役者の演技を感じさせない映画、気付くとその世界にどっぷりとはまってしまう映画、また、何年経っても頭を離れず人生の節々で思い出すシーンがある映画、、それれらが心に残る映画の基準です。その為、この評価は映画を観て暫らく経ってから書き加えています。
手段に関しては、表現に対して一切の手抜きをせず真剣に関わっていると思える映画が多いと感じます。ある一瞬の映像が切っ掛けになり、いつの間にか映画に没頭させ「作り物」ではなくなる瞬間があるのです。
具体的には…
予算がかけられずリアルな表現が出来ないにもかかわらずリアル表現を凌駕するほどの見事な演技・演出・脚本・撮影・編集。役が役者に乗り移った瞬間、台詞を極端に排しても役者からにじみ出る情念の表情、全てを秘めた能面のような深い無表情、自分の心を射抜くほどの役者の視線や台詞、人生の縮図のような恐怖を感じるほどの間。美しい構図・色・光・影・カット・小道具・カメラワーク等で静かに時には激しく訴えるシーン、ここぞという時の音楽の入り方や、心をつかまれるみごとなSE、心を奪うほどのモンタージュ。そして、歴史の事実が世の中から消されてしまうことを憂いた製作者が、採算度外視で映画という独特の媒体に晒し、そこに生まれる大きな社会的な意義を感じた時。
それら多くの積み重ねにより製作者の想いが迫り、自分の奥底に眠っている感情を呼び覚ませてくれる。そして映画は時間をかけて自分の体に沁み込み人間の根源に触れさせてくれる。それが自分にとっての心に残る映画です。
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自分には既に自身で映画を作る能力はありませんが、観た感想を無責任にあれこれ言うことは簡単に出来ます。製作および制作者の苦労はそれはそれは大変なものなのですが…。
そこで、好きな役者、監督、心に残る映画各種、これから観たい映画、、という順番でそれぞれ以下に記載してみました。気に入った映画でもタイトル・原題・日本公開日・監督・出演者程度にし、良いと思った映画には自分なりの想いとURLを載せましたました。感想は、あえてストーリーやあらすじには触れず映画のテーマ・時代を含めた背景・役者の演技・気になったシーンや台詞・監督の想いを中心に記載しています。
ただ「普通だった映画」に分類したものでも当時その映画の素晴らしさに気づいていない場合も多くあると思っています。その為、再度、観てみたいとも考えています。
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◆◆ここから下は2015年以降更新していません◆◆
■【好きな役者】は↓
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◆大島蓉子
この方の演技には惹きこまれる。僕は以前観た「洗骨」で度肝を抜かれた。残念ながら他の演者にはがっかりしてしまったが、この方が1人いただけで映画は大きく変わった。
■URLご覧↓のあとは再度このページへお戻りください。すみません。(他も同じです)
https://www.youtube.com/watch?v=qkJfGKehOvE
◆マギー・ギ(ジ)レンホール
決して美人ではないが、超大作でも、自主制作映画でもかまわず出演し独特で幅広い演技により魅力を発揮している。「クレージー・ハート」で落ちぶれたミュージシャンを取材するジャーナリストの役は抜群だった。
■URLご覧↓のあとは再度このページへお戻りください。すみません。(他も同じです)
https://www.youtube.com/watch?v=E_yRh0gLUXk
◆ハル・ベリー
「チョコレート」を観た時、彼女の自然体であり儚く且つ激しい演技に引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=Y-94HNhLJBs
◆ダイアン・レイン
とにかく何を見ても知的さがあふれ出る女優。「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」でも例外なくその魅力を発揮していた。
https://www.youtube.com/watch?v=3OqZSbyxctI
◆ナオミ・ワッツ
しばらくノンクレジットで出演せざる得ない時期が長かったが、彼女の演技力が認められてからの勢いはすごかった。あれだけの「人」になり切れるのは凄い。「インポッシブル」特に「21g」の演技は素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=60nBRsR6xoE
◆シャーリーズ・セロン
この女優の生い立ちの凄まじさ※ に影響されたと思われる独自の引き出しや抜群の演技力には圧倒される。「モンスター」はここまでやるのか?と驚くほど。単なる美人ではない。
※小さい時から父親の激しい暴力に苦しめられ、多感な時期に彼女の目の前で母親が父親を殺害。
https://www.youtube.com/watch?v=vq70brIQP40
◆チョン・ドヨン
「シークレット・サンシャイン」など、この女優の深い表情と演技にはいつも心が持って行かれる。
https://www.youtube.com/watch?v=_A76K-hp6Yg
◆奈良岡朋子
主演することはあまりないが、この方の演技力はもちろんのこと、ナレーションの地を這うような表現力にかなう人はいないと個人的に思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=cmKvhIdh31w&list=PLPgeNEIt01utOXyAX3TKkbGHqrAU2WvIc&index=1
◆宮沢りえ
「たそがれ清兵衛」で復活した時は、あまりの演技の深さに別人かと思ったほど。この復活を遂げる前には大変なバッシングによる激ヤセ、自殺未遂、休業等いろいろあったようだ。しかし、それらの出来れば避けたい経験は、結果的に演技の引き出しを大幅に増やしたと思う。それにしても天性のウィスパーボイスとあの深い表情・演技は素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=IVxN-5-QOWU
◆田中裕子
まさに「女優」
https://www.youtube.com/watch?v=3VaDCAjOSNw
◆白石加代子
自分が学生のころ(1970年代)舞台を見た時と、「女囚サソリ」での演技を見た時の狂気憑依の演技は今でも忘れられない。どうみてもデビュー間もない新人の演技ではなかった。他の女優が同じ役を演じたが、あの恐怖をおぼえるほどの存在感は一切感じなかった。https://www.youtube.com/watch?v=J538uYIB5JI
しかし、基本も素晴らしく、例えばナレーションでは演技で見せる独特の表現ではなく非常に安定した一言一言に粒が立つ、これはアナウンサーをも凌駕するほどで、名前が出なければ気づかない人も多いだろう。それぞれどれをとっても他に相当する人が見当たらない。残念なのは「百物語」を生で見られなかったこと。再演はないのだろうか…
◆中谷美紀
この人がすごい女優だと思ったのは、「力道山」を観てから。台詞回しが素晴らしく同じ台詞を何度も聞いたくらい。その後、数々の映画・ドラマでの立ち振る舞いなど、なかなか他の役者では表現できないだろうとつくづく思った。
自分の友人の役者が、中谷美紀の一人芝居「猟銃」を観て、白装束のときの台詞と所作に鳥肌が立ち恐ろしささえ感じたとのことだった。彼女にとってはこれが初舞台だったのだから驚きをかくせなかったとも。自分は生で観られなかった。https://www.youtube.com/watch?v=Pw52dsOl8jA
◆永瀬正敏
今まではそれほど意識していなかったが、「あん」の演技を観た時、何だこの役者は、と最初から体が震えていた。この人は台詞がなくても強く訴える何かをもっていると強く思った。
https://www.youtube.com/watch?v=t4OhrkllRsM
この映像(映画、あん)の中で永瀬正敏が泣いてしまうシーンがあるが、実は台本に泣くシーンはなかった。樹木希林の演技に吸い込まれてしまい思わず涙が抑えられなかったとのこと、もちろん監督である河瀬直美はそこでカットをかけるはずがない。
◆ハビエル・バルデム
「ノーカントリー」の殺人鬼役が頭を離れない。
https://www.youtube.com/watch?v=qhG81HNy67k
◆アンソニー・ホプキンス
「羊たちの沈黙」など知的な役から狂気の役まで、恐ろしいほどの演技力。
https://www.youtube.com/watch?v=VNB-Rt-QL0M
◆ロバート・デ・ニーロ
「ディア・ハンター」「タクシー・ドライバー」素晴らしかった。一切、妥協しない役作りと圧倒的な存在感。
https://www.youtube.com/watch?v=mvy-zM8NTT4
◆内野聖陽
BOSSのロングバージョンCMを見て自分は思った。他の役者ではここまで胸に迫ることはなかったろう。CMは短いだけに役者の演技力に頼る部分が大きい。本当に幅広い役者だ。どんな役でも本人ではなく役の人間に見えてしまうのもすごい。→https://www.youtube.com/watch?v=C7nnGQJ-x9M
JINの坂本龍馬役の時、高知の方が内野聖陽の土佐弁は非常に微妙なニュアンスまで現地の人とほとんど変わらないと口々に驚いていた。地元出身でもない限り普通はどんなに上手い人でもかなり不自然で一気に白けてしまうとのこと。しかし、これは単なる1つの例、なり切る切ることに徹底してくれると結果的に演技しているということを忘れされてくれ、いつのまにか作品にどっぷりとのめり込ませてくれる。プロは手を抜かない、常にそうであって欲しいと思う。
◆役所広司
メジャーデビュー当時の織田信長役を観てから完全にはまってしまった。
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■【好きな監督】は↓
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◆アキ・カウリスマキ
フィンランドの監督。「過去のない男」「レニングラード・カーボーイズ・ゴー・アメリカ」…他、この監督の特有の感性や表現力には完全にはまってしまう。こういう淡々としたシリアスコメディは観たことがなかった。
元々はシナリオライターの出身で長い台詞を書いていたらしいが、だんだん何故か短くなりその代わりに音楽を多用するようになった。自分(アキ)の映画は音楽とシーンが常に戦っているが、その理由は自分でもわからないらしい。
また、心から小津安二郎を尊敬しているようだ。「あなた(つまり小津)は人生の根源を描くときに一度として暴力や殺人を使わなかった…私にはこれからもあなたのような映画を作ることが出来ないかもしれない、このままでは死んでも死にきれない…」↓
https://www.youtube.com/watch?v=A9In2c1tRS8
アキ・カウリスマキが無人島に1本だけ映画を持ってゆけるとしたら迷わず小津の「東京物語」を選ぶとのこと↓
https://www.youtube.com/watch?v=PdX0Tyt7I4Q
◆スタンリー・キューブリック
アメリカ(英国在住だった)の映画監督、脚本家、プロデューサ。
とにかく想いを映画化するためには妥協をしない。その反面関係者からは嫌われたかもしれないが、よくある商業主義にはなりきれず、生涯でも(初期の短編ドキュメンタリー数本以外では)13作品※しか作っていない。また、キューブリックの構図はどのシーンも息をのむほど素晴らしい!!ナポレオンの映画を最後まで作りたかったらしいが、実現しなかったのが残念。
※1952 恐怖と欲望 1955 非情の罠 1956 現金に体を張れ 1957 突撃 1960 スパルタカス 1962 ロリータ 1964 博士の異常な愛情(略) 1968 2001年宇宙の旅 1971 時計じかけのオレンジ 1975 バリー・リンドン 1980 シャイニング 1987 フルメタル・ジャケット 1999 アイズ ワイド シャット
「世界のありのままを伝えようとしない定石通りの手法は、単なる娯楽映画でもない限り価値はないだろう」これはキューブリックの言葉です。
◆アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
メキシコの監督。「アモーレス・ペロス」 を観て驚いたが、「21g」、「ビューティフル」など、独特の時間軸やカットを駆使しで表現している。バベルもこの監督
◆スサンネ・ビア
デンマークの女性監督。「未来を生きる君たちへ」も含め、心に残る切り口や表現がいい
◆ミヒャエル・ハネケ
オーストリアの監督。「愛、アムール」はとても重い映画だが、繊細な心理描写は見事。それにしてもこの監督の人間洞察力の凄みはどこからきているのか…
◆ローランド・ジョフィ
フランス系ユダヤ人だがロンドン出身の監督。社会派の映画監督ではダントツに好きで「キリング・フィールド」「シャドー・メーカーズ」の衝撃はそれぞれ忘れられない
◆トラン・アン・ユン
ベトナム系フランス人の監督。ここまで美しく映像表現できる監督がいるとは…「夏至」「青いパパイヤ」等、本当に美しい
◆クリント・イーストウッド
言わずと知れた米国出身の社会派監督、プロデューサ。さすが役者出身だけあり、細かい演技指導で役者をいじり過ぎず役者の自然な演技に任せることが出来る監督。以前何かで読んだが、「優秀な役者は最初の演技の時に最高の表情が出る」という信念を持っているらしい。その為、結果的に早撮りになり役者への負担も少なく役作りに徹することが出来るのだと思う。自分はダントツで「ミリオンダラー・ベイビー」
◆想田和弘
監督・撮影・編集・製作も監督一人、キャプションもなくナレーションもなく事前打ち合わせもなく、いきなり撮り始めるという非常に斬新な監督だが、映画を観てみると引き込まれることは間違いない。「選挙」「精神」「PEACE」「演劇1・2」「選挙2」「牡蠣工場」「港町(予定)」「The Big House(予定)」と作品が撮られているが、自分は「精神」を最初に観て本当に驚いた。
◆野澤和之
恵まれない環境の方々の姿が世の中に飲み込まれないようにとドキュメンタリーを撮り続けておられる監督。「 HARUKO 〜 ハルコ 〜 」「松代大本営 〜 地下壕が語りかけるもの 〜」「中村久子の生涯 〜 生きる力をもとめて 〜 」「マリアのへそ」…どの映画からも強烈なメッセージを受け取ることになった。
◆山田洋次
「男はつらいよ」は最高、「家族」「故郷」「たそがれ清兵衛」…どれも好き。遠くに消えてゆく空気のような効果音をベースに、日本の懐かしさを映像・音響で見事に表現してくれる。ただ、最近の作品はちょっと…何故だろう?
◆西川美和
「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」「永い言い訳」どれもいい。
映画にすべてを賭けているというほど、細部にいたるまで心がこもっている。特に監督・脚本・原案(時には原作も)一人でこなすだけに思い入れも相当だろう。しかし、出来れば台詞に頼らず、この監督が持っている独特の緊張感を映像としてもっともっと見せてもらいたい。新作が出る度楽しみで仕方ない。
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■最初は、◆◆◆◆◆印の「心に残る映画」から↓
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◆しつこいようですが、URLをご覧になった後は、都度「ブラウザの戻るボタン」で、ココ(今ご覧のページ)にお戻りください。他も同じです、すみません。
詳しいことは全くまとめてませんので簡単に、時間が出来たらあとで追記します。最近の記載は観た順です。
↓
◆◆◆◆◆奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
フランスの落ちこぼれ教室が舞台。人種も雑多で授業中も大騒ぎの最悪の教室で、担任の先生はまとめるのに苦労していた。ある時、歴史コンクールにクラ ス全員で応募しては?との提案(テーマはアウシュビッツ)を先生がしたが案の定大反対。しかし、そこにアウシュビッツを子供の時に逃げ出した老人が、 現れ自身の体験を話すと、生徒たちはいつの間にかのめり込んでいた。特に最初の人種および宗教差別のリアルさが非常に印象に残った映画だった。
◆◆◆◆◆僕たちは希望という名の列車に乗った
ベルリンの壁が出来る前の東西冷戦下で起こった実話。あるときエリート高校生たちが、ハンガリー動乱にソ連が介入したニュースを目にし、その犠牲者を追悼する意味で級友たちに呼びかけて軽い気持ちで授業中に2分間の黙祷した。それが切っ掛けで国家への反逆行為とみなされ、その後、様々な問題が各家庭でも起こり、結局は全員が退学。もちろん卒業試験も受けられないので大学にも行けない。そこで、西側に(お墓詣りを理由に)ほとんどが逃亡し、、、、、、、、という実話の映画化。壁が出来る前だから
こそ出来た行動かもしれないが、当時の様子が手に取るように分かった。彼らのその後の人生はどうなったのだろうか?
◆◆◆◆◆COLD WAR あの歌
ポーランドの戦後から冷戦中に、国のイデオロギーにより付かず離れず、しかし愛を貫き通した音楽家二人のラブストーリー。モノクロと素晴らしい構図の映像とたまらない「あの歌」。そして、主人公のスラブ系女性歌手に惹かれた。
◆◆◆◆◆蟻と兵隊
中国山西省日本軍残留問題でわずかに生き残った人を扱ったドキュメンタリー。終戦後にもかかわらず、中国内戦の要員として日本人を残して欲しいという中国の要求に応じた日本軍人の幹部がいたらしい。彼は、この要求を呑むことで幹部はA旧戦犯を免れるという中国との裏取引があったようだ。それにより戦争が終わっても帰国できず、戦い続けた日本兵がおおくいた。且つ彼らは自分達の意思で帰国しなかったことにされ、軍人恩給されもらえていない。日本兵の悔しさは想
像に絶する。高齢でボケてしまった人も、この話の時だけは悔しくて嗚咽していたことが印象的。
◆◆◆◆◆顔のないヒトラーたち
戦後ドイツ人はアウシュビッツを知らなかった。ドイツが作った、自身を裁く映画。しかし、時代の悪に流され過去の行為を反省しながらも生きようとした人々の人生、家族はどうなのだろう。ヒトラーの罪深さをあらためて知ることになった。
◆◆◆◆◆マッカーサー
マッカーサーの戦歴がメインだが、日本統治や戦争の放棄の部分は衝撃的だった
◆◆◆◆◆グランドホテル
昔「グランドホテル形式」を意識して1本駄作を作ったことがあるが、当時、観たときとは違った印象があった。当時は「これがグランドホテル形式か+メモ」の方ばかり意識していたが、今回は「グレタ・ガルボ」と「ジョーン・クロフォード」はお互いどのように意識してたんだろう?ばかりが気になってしまった。
◆◆◆◆◆バック・ビート
5人目のビートルズは二人いるが、その一人が主人公です。もう一人(リンゴスターの前のドラマーですが)は、少し出てくるだけでした。ビートルズになる前と、その初期のストーリーがメインで、意外な発見が多く、胸がギュとなる映画でもありました。
ネタバレだが、この映画の中である人物の親や代々の先祖が船乗りだったことが盛んに話に出ていた。実は別の映画で、彼が老年の船乗りとして出てきて、世界中を回れて自分は幸せだった、、、。と懐古するシーンがあります。それを思い出し、胸が締め付けられました。彼も船乗りになって入れば、あんなことにはならなかったのにと。
◆◆◆◆◆ギフト 僕が君に残せるもの
スティーヴン・ホーキング博士と同じくALS(筋萎縮性側索硬化症)と戦う、元フットボールの花形選手のドキュメンタリー。以前、観て今でも忘れられない「博士と彼女のセオリー」でも、奥さんの深い愛
に打ちのめされたが、今回はドキュメンタリーで、カットしているとはいえリアルな部分が多かった。先日のプレオリンピックでも思った。自分は指一本怪我して使えなくても不便で仕方ない。しかし、それは使えて当たり前だと思っているからだろう。そこには何があるのだろうか?閉会式で僕は涙が止まらなかったが、今回も同じ感情に支配された。
◆◆◆◆◆秘密と嘘 最初、内容を全く知らずに観て驚いたが、さらに演技が最高。また、演技とは思えないほどのいい役者たちが世の中にはいるものだと思ったら、ほとんどがちゃんとした脚本もなく即興だったとのこと。この監督マイク・リーの他の映画も観たくなった。
◆◆◆◆◆グリーン・ブック しばらく映画を観なくなった自分を変えるきっかけを作ってくれた映画。素晴らしい脚本と演技、他。
◆◆◆◆◆家へ帰ろう 「神は一つ、呼び方は違っても必ず守ってくれる」(ドイツの徹底した加害者教育がこの親切な人々を作った可能性があると思った)
◆◆◆◆◆ミュンヘン 想像していた通り、三枚舌により影響が尾を引いた映画。
◆◆◆◆◆百円の恋 ブルースだった。
◆◆◆◆◆スクール・オブ・ロック とにかくロック、内容が想像できてもむちゃくちゃ面白い
◆◆◆◆◆らくだの涙 今の人間は大地から奪うばかりで精霊を寄せ付けない、大平原の平和で笑顔の団らんが素晴らしい。何もないところにも幸せは確実にある。
◆◆◆◆◆娘は戦場で生まれた シリア内戦の想像を絶する状況、権力の無責任さ、独裁の怖さ、子供の表情、、、。
◆◆◆◆◆テルアビブ・オン・ファイア これは面白かった。実際にもこのようなことがあればいいと感じた。彼らの苦しみを喜劇にしてしまう器の大きさ。
◆◆◆◆◆わたしはマララ アフガニスタンでタリバンの被害にあった女の子のドキュメンタリー、彼女や父親の生き方の強さには、驚かざる得なかった。
◆◆◆◆◆ギフテッド 姪と叔父の物語。当然のように自分と甥や姪を思い出した。
◆◆◆◆◆ストレート・ストーリー 静かで考えさせられるロードムービー。「若いころは自分が歳をとるとは思わなかった」
◆◆◆◆◆ヒトラー 〜最期の12日間〜
生き残った元秘書の原作を元にしているだけに、史実に忠実との評判で観ることになった。誰もが服従していたあのヒトラーも最後を意識してからは、迷走しはじめ、裏切りによる猜疑心が強くなり、ナチ内部は崩れ始めた。
世界を揺るがしたヒトラーの最後が妙にあっけなく、逆に哀しさを覚えた。
◆◆◆◆◆ヒトラーの忘れもの
今までのヒトラー映画とは違った視点。ドイツがデンマークに埋めた膨大な数の地雷を、戦後ドイツの少年兵がひとつずつ探し信管を抜き処分させられる負の遺産を描いたストーリー。海辺と軍曹・少年兵だけでよくもあれだけ緊張感がある映画が作れたなぁと思った。また映像も美しかった。
◆◆◆◆◆扉をたたく人 シリア移民の問題を友情と恋愛をうまくからめた異色な映画。しかし、この原因の大元は、やはり三枚舌かも。
◆◆◆◆◆馬を放つ いやー素晴らしかった。たぶんこのところでは最高の映画だった。人類、神話、馬、共生とは?片や宗教、支配、文明、経済、そして欲とは?映像も綺麗で何といっても馬の表情が全てを物語っている。
◆◆◆◆◆草原の実験 セリフが一切ない物語が淡々と続くが、ラストにタイトルの意味が分かった。
その事象と国名を考えたら、「あのこと、、だったんだ」と、ぞーっとしてたまらなかった。
◆◆◆◆◆家庭の庭 いかにも英国らしい家庭とウィットに富んだ会話そして家族のくくり。
◆◆◆◆◆存在のない子供たち 公開2019年7月20日(監:ナディーン・ラバキー 出:ほぼ素人)
中東の貧困を扱った映画で素人を使った実話。こんなに衝撃を受けるとは。
・監督が実際に目撃し経験した事を。
・主人公を含め出演者のほとんどは役柄によく似た境遇にある素人を集めた。
・感情を「ありのまま」に出してもらい自分自身が体験した出来事を、、、と。
そこで、今回この映画を観て「プロの演技」とは何なんだろう?と思ってしまった。仮にもっと予算をかけてプロの役者を使ったら、この映画はどのようになっていたのだろうか?
観た後に感じた、どうにもいたたまれない感情(外交※が、いかに重要で、100年後の人々の生活にも大きな影響を及ぼしてしまう)は生まれたのだろうか?
※比較はおかしいが、あの9.11も含め100年前の3枚舌外交が遠因になっていることは確か。
実は、この映画の前にも非常に深いコンセプトの映画を観たが、一部「プロの演技らしい」表現に、ほとほと参ってしまったことがあった。
◆◆◆◆◆洗骨 公開2019年1月18日(沖縄先行公開)(監、脚:照屋年之 出:奥田瑛二、筒井道隆、水崎綾女、大島蓉子、古謝美佐子)
この監督だけあって各所に笑いをちりばめていたが、使い方が度を越えず安心。どころか、さすが間の表現はお見事。また、映画創作において奇をてらわず基本を守った勇気には感謝したい。
ただ、ある不幸な状況はあったが※、女優陣の演技、特に伯母役の大島蓉子という本当にスゴイ女優が全ての白け感を綺麗に消し去ってくれた。また他にも役になり切った人々が見事なほど映像空間に溶け込んでいた。自分は、いろいろな想いが交錯し、気付いたら号泣していた。
個人的に、最近、両親の骨を扱うことがあっただけに発表されてから興味を持っていたが、それがなくてもこの死生観の表現は想像以上に素晴らしく、この監督だから生まれた映画だと思った。もう一度、観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=qkJfGKehOvE
※いい映画だっただけに、どうしても主役男優の方々について書きたいことが、、ファンの方は気分を害される方がおられるかもしれないので、この先は無視していただきたい。
残念ながら男性の主役陣に対して、何故この人達?と思ってしまった。あのベテラン男優(娘さんの演技は凄すぎなのに)の方がいつもと同じ演技で、もうお一人の方は東京生まれのような演技で、それぞれ沖縄の土着感を完全に壊してしまっていた。そのままの演技を東京を舞台にした映画で行ったとしても全く違和感がないほど。お二人とも演技は上手いのかもしれないし、演技論を朗々と語る方々なのだろうが。
そこで疑問が湧いた、監督は何故その土着感に固執しなかったのだろうか?それとも力関係で「お任せ」としか言えなかったのだろうか?仮にだとしてもプロの役者なら風習の背景を理解し言葉も含め沖縄の人(出来れば粟国島の人)になり切って欲しかった。例えば内野聖陽は、地方が舞台の場合、役になり切るために、時にはその地方に一時生活の場を移すまでして体に沁み込ませるらしい。理由は役者から普通の人間に変わる為でネイティブな方言も含め演じる上では必須とのこと。観客は、方言が不自然なだけで演技以前にドラマ自体に入り込めないことを経験上よく知っているかららしい。これはあくまでも1つの例で、他に行っている役者も多いと知り合いの監督から聞いていた。
いっそ沖縄出身の無名の役者か、場合によっては沖縄の素人を使った方がはるかによかったのでは、、。
やはりここでも「プロの演技」とは何だろう?という疑問が出てしまった。
そんな背景を差し引いても素晴らしい映画だと思えたのだから、この映画をご紹介いただいた方にも感謝したい。
◆◆◆◆◆アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)日本公開1963年2月14日(監:デヴィッド・リーン 主:ピーター・オトゥール オマー・シャリフ アレック・ギネス アンソニー・クイン ジャック・ホーキンス アーサー・ケネディ)
今も続くパレスチナ問題、果ては9.11の遠因にもなった三枚舌外交※は、その後100年の悲劇を生むことに。そのそもそもの始まりを映画にしているだけに、いろいろな思いが入り混じり、いつまでも心に残ることになった。
もちろん事実とは少し違う立ち位置の映画ではある、と正論を言いたいところだが、映画としてはまさに傑作中の傑作。素晴らしい映画とはこのような映画のことを言うのだとつくづく思った。何から何まで見事に設計、表現されており長時間にもかかわらず完全に映画の中に没頭させてくれた。ピーター・オトゥールが演じたロレンスとオマーシャリフが演じたアリが最初に出会うシーン。超超広大な砂漠の地平線から点のようなアリが蜃気楼の中少しずつ少しずつ近づいてくる。なんとも白日夢を見ているような雰囲気を醸し出していた。また、アカバシーンの息をのむフォローからのパンニング、言わんとしている事を映像だけで…うーん、他のカット・シーン・モンタージュも含めどこもどれも想像を超えていた。
https://www.youtube.com/watch?v=CKaHR4veHec
-----↓この映画の時代背景↓-----
第一次世界大戦時、オスマントルコ領内のアラブ人達はトルコに反旗を示していた。そこで、その感情を利用しアラブ人達を騙して(独立させるのでと)戦争に協力させるのがロレンスの仕事だった。
これは当時のロレンスの手紙の一文「私の仕事は、アラブ人を動かし反旗を止めさせることだった。その為に異様な衣装を纏い、異国人の言葉を操って日夜、芝居を続ける。」
スエズ運河防衛や石油の利権もからみ結果的に政治の道具にされたロレンスは、戦後、英本国から英雄に仕立て上げられた。しかし、居住地の独立を約束し戦わすだけ戦わせたが、それは最初から詭弁だった訳である。
1919年に「アラビアンのロレンスのとともに」という映画が作られ、その中で彼は英雄に仕立てられていた。英雄にされた本人はその裏切りの罪悪感から、戦後は名前を変えながら生きることすらあった。後にロレンス自身は、「自分の後年は激しい恥辱と後悔に満ち溢れていた」と語っている。
※※三枚舌外交↓
1,英はアラブ人に独自の国家をパレスチナに作ると嘘を。英国は戦争で邪魔な存在のオスマンを弱めるため同居していて且つ反オスマンのアラブ人に国家樹立を餌にオスマン・アラブの内乱を起こさせました。しかし、英が勝った時点でそれを突然反故にしてしまった(フセイン・マクマホン協定)。当時オスマンは現在の中東各国のほとんどを治めていました。英の目的は石油の利権も。反故のあとは反オスマンで同じ陣営だったフランスがいきなりアラブに銃を向け攻撃開始、その後のアラブ地区非対称戦争のきっかけに。
2,英のシオニズム支持表明。つまりパレスチナにユダヤ人居住地の建設(それがイスラエル)を賛意することに。目的はライオネル・ロスチャイルドなどのユダヤ人富豪から戦争資金を引き出すことでしょう。(バルフォア宣言)その後「イスラエル対パレスチナ」の大混乱が始まり結局は両者とも被害者に。
3,オスマンの領地を英、仏で分け、パレスチナは国際管理に(サイクス・ピコ協定)。その後、勝手に引いた国境が独裁政権となり、国民、近隣国、大国の軍事介入等による争いは絶えず1,2も含め貧困、難民が増え続けることに。
結果的に上記のそれぞれ同時に対応できない無責任な三枚舌外交を展開。(マクマホン、バルフォア、サイクス、ピコ全員がロスチャイルド一族のユダヤ人)戦後、どうにも収拾がつかなくなった英国は、国連に依頼することになり、依頼された国連は2でユダヤ人に多くの土地を与え、イスラエルという国家まで樹立させました。(国連を仕切ってた米国ではユダヤ人富裕層が中枢を握っていたからとも)
この無責任な対応が不毛な4回にも及ぶ中東戦争や湾岸戦争以外にも80を超える戦争・内乱の原因・遠因を作り、膨大な数の難民や深刻な貧困を生むことに、近年は欧州にも大きな影響を与えることになりました。
つまり、本来、国境を持たなかったアラブ人は、何よりも部族優先でしたが、勝手に国を作られ(片ややっと虐殺から逃れ国を持て)、国境線を一方的に引かれ、先祖代々の土地を奪われ、中には追い出され、近年は神聖な宗教の名を借りた集団も増え、先の見えない憎しみの抗争に発展していったという構図です。その争いに必要な大量兵器は大国にとって不可欠なドル箱。つまり終わらない悪の均衡が続くことに。
無責任ともいえる三枚舌外交とその後の対応は100年の悲劇を生み出し、ついにはあの9.11の遠因※にもなってしまった訳なのです。
※三枚舌でオスマン帝国の一部をクウェートとして独立させたことが、その後の湾岸戦争のきっかけを作り、ビン・ラディンは、湾岸戦争以降も中東に米軍が駐留しているのを非常に憤慨していた。
これらの点は「シンドラーのリスト」でも記載しています。
◆◆◆◆◆シャドー・メーカーズ(Fat man & Little boy)米公開1989年10月20日(日本未公開)(監:ローランド・ジョフィ 主:ポール・ニューマン ドワイト・シュルツ ジョン・キューザック ボニー・ベデリア ローラ・ダーン ロン・フレイジャー)
日本未公開だっただけに、こんな映画があったことすら知らなかった。
ドイツの原爆開発に負けじと、且つドイツを降伏させるために米国が作った原爆だが、ドイツは原爆を開発しておらず、またあっさり降伏してしまい利用する必要がなくなった。
最後に残った日本も、すでにいつ降伏してもおかしくない状態だった。しかし、多くの科学者達が投下を反対するなか、大きな予算をかけたこの原爆をどうしても使いたい役人や軍人がいた。オッペンハイマーも最終的にマンハッタン計画の責任者グローヴスに同意を仕向けられ「Go」を決めた。
その辺の心理的な葛藤や実験の臨場感が、みごとに表現された映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=AQ0P7R9CfCY
-----↓この映画の時代背景↓-----
1945(昭和20)年7月末、日本の無条件降伏を促す連合国軍は「ポツダム宣言」を発表したが、日本では「帝国政府はポツダム宣言を黙殺する」と伝えた。「黙殺する」の真意は「当面据え置く」だったらしいが、そのあいまいな解釈は「拒否する」と誤訳され、結果的にヒロシマ・ナガサキに原爆は落とされた。
その後、ポツダム宣言の説明文(バーンズ回答)内の「subject to」の解釈を、戦争を続けたい軍部は「従属する」とし到底受け入れらないと騒いだが、戦争を終わらせたい外務省は「制限の下に置かれる」と強制的に意訳し、ポツダム宣言を受諾し終戦となった。
マンハッタン計画には参画していないが、かつてアインシュタインは「Einstein-Szilard letter」でルーズベルトに対し、ウランによる連鎖反応は強力な爆弾※となりうること、ナチスが核エネルギー開発に着手している可能性があること、それぞれを手紙で示唆した。自分たちユダヤ人を迫害した祖国ドイツへの恨みもあったらしい。その手紙の情報が発端となり、シラード達が米国政府から多くの資金援助を受け、ロスアラモス研究所を中心としたマンハッタン計画が始まり本格的な原子爆弾開発につながっていった。
アインシュタインは晩年この手紙に署名したことを後悔し続けた。そして中間子論の湯川秀樹の手を取り「そもそも自分がE=mc2という公式を発表しなければ、あなたの国、広島長崎の悲劇はなかった」と泣きながら謝ったというエピソードを思い出した。
※ドイツ人のO.ハーンと F.シュトラスマンが核分裂を発見。原子核に中性子をぶつけると2つに分裂し、分裂した原子核は両方ともプラス電荷のためものすごい勢いで遠ざかる。そこに巨大なエネルギーが発生する。これを核分裂といい、この核分裂を連鎖的に発生させ核爆弾が作られる。無からエネルギーを生む発想や、核爆弾のエネルギー計算のためにアインシュタインの「E=mc2」は必須だった。
開発責任者はオッペンハイマーで、設計はノイマン、他にも大変優秀な科学者が数多く参加し、当時のお金で約20億ドルが使われていた。結果的にドイツが核爆弾を開発していないと分かった時点で、開発を止めようと進言した科学者が多くあったようだ。しかし、それを無理にでも押進めたのは、あまりにも大きなプロジェクトを無駄に出来ないと思った上層部の力だったのかもしれない。事実、トリニティ実験(1945年7月16日に行われた最初の核実験)が成功した時、多くの科学者たちは喜ぶどころか一言も声を発せず、うなだれていたと、あるドキュメンタリーで見て驚いた。
その後、ソ連でも核実験、原子爆弾開発が成功した。オッペンハイマーは、ソ連のスパイという濡れ衣を着せられアメリカを追われることになる。
◆◆◆◆◆未来を生きる君たちへ(デンマーク語: Hævnen、英語: In a Better World)日本公開2011年8月13日(監:スサンネ・ビア 主:ミカエル・ペルスブラント トリーヌ・ディルホム ウルリク・トムセン ヴィリアム・ユンク・ニールセン マークス・リーゴード キム・ボドゥニア)
「やり返さなかったら、皆にやられる」と息子、「戦争はそうやって始まる」と父。医師としての選択、暴力、いじめ、離婚、隣国との軋轢、止まない紛争・殺戮、そして復讐か赦しか。デンマーク人とスウェーデン人との隣国同士の微妙ないがみ合いや、随所に「囚人のジレンマ」も見え隠れしていた。それは日本と隣国のように…。憎しみや殺戮の応酬、これは誰かが止めなければならないが、この複雑な世界ではあまりにも難しい問題。にもかかわらず、その問題を正面から突きつけた価値ある映画だと思った。
しかし、この映画に関して残念なことが1つある、それは一部の映画評論家の中には、この映画の本質や社会的影響には触れず、タイトル・カメラワーク等を、したり顔で茶化す人がいるということ。どうみても本心で茶化している様子はなく会話相手に合わせたノリのようにも聞こえた。とてもいい映画なだけに(ご本人もそれは強く認めていたのが救いだが)少し残念に思えてしまったことの一つ。ただ、その映画評論家の方の洞察力や探求心は本当にスゴイいと舌を巻いてしまう。
まぁ周辺情報は別として、自分にとっては大切な心に残る映画になったことは確か。
https://www.youtube.com/watch?v=4_bmFlQkadY
◆◆◆◆◆シンドラーのリスト(Schindler's List)日本公開1994年2月26日(監:スティーヴン・スピルバーグ 主:リーアム・ニーソン ベン・キングズレー レイフ・ファインズ キャロライン・グッドール ジョナサン・セガール エンベス・デイヴィッツ マーク・イヴァニール アンジェイ・セヴェリン アディ・ニトゥザン ミリー・ファビアン アンナ・ミュシャ エズラ・ダガン)
二度とこのような歴史が繰り返されませんようにと深く祈りながら観た映画。ご存知のようにユダヤ人の大量殺害についてはいろいろな映画が作られている。ただ、この映画はシンドラーという実業家が最初は利益の為、しかし少しづつ心境が変化してゆき、結果的に〇〇〇〇〇(ネタバレになるのでマスク)の様子を描いた少し毛色の違う映画だった。映像においては、当時リアル過ぎて世界に衝撃を与えた記録映画「夜と霧(1955年 アラン・レネ)」を彷彿とさせる部分があったほど。さらにスピルバーグは、自身がユダヤ人ということもあり報酬を受け取らず心血を注ぎこの映画を作ったとのこと。元々、娯楽メインの映画は得意でも人間を描いた映画では傑作があまりなかったと一部でいわれる監督だが、この映画への想い入れは半端ではなく、それらのイメージは大きく払拭された、と個人的には思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=puV5x4Z_DDU
自分は、(個人的に)映画を芸術とは思いたくないためか「何故この映画を作ろうとしたのか & その時代や歴史も含めた背景は?」等を考えてしまう質で、この感情はどうしても抑えられません。この映画や同監督の「ミュンヘン」も、他にも「アラビアのロレンス」「ヒトラー 〜最期の12日間〜」も時代を含めた各種背景について調べずにはいられなくなり、Web、池上さんの本、知り合いの先生などから教えていただき余計なことまで長々と書いてしまいました。すみません。ただ結局は、みなさん既知のことばかりでしたが、その点はご了承ください。
-----↓この映画の背景↓-----
◆まずユダヤ人とは(約束の地エルサレム)
「ユダヤ人」と言われる方々の定義については、ユダヤの血統を持った方を指してるとか、ユダヤ教の信者の方を指すとかいろいろな説があるようです。
一般的に言われている「元をたどれば」の大元は、まず、アダムとイブの子孫。そのさらに子孫であるノアの後のアブラハムが、カナンの地(エルサレム)をヤハウェ(神)から与えられたことに始まるようです。そこで安住することになった彼らのさらなる子孫ユダヤの12部族(ヤコブの子孫たちでウチ10部族は不明。残った2部族の一つがユダ族)が直接の先祖とされているようです。これらの事は旧約聖書の最初の書である創世記に記載されているとのこと。読んでないのでわからないのですが、自分が調べた限りではそうでした。
その後も、ユダヤ人(当時はヘブライ人)は、カナンの地で遊牧生活を続けましたが、飢饉のためカナンから古代エジプトに集団移住することに。しかし、彼らは、よそ者のため奴隷として酷い扱いを受けたようです(これが最初?のユダヤ人の迫害)。それに耐えられず、モーセ(3宗教で最重要な預言者)の「出エジプト」により、元の「約束の地 カナン」(モーセ五書の創世記に [わたしはあなたの子孫にこの地を与えます] とある)を目指し40年以上もの間荒野を彷徨うことに。伝説では途中、紅海が割れ現れた道によりエジプトから無事逃げることが出来たり(この辺は「■■ミュンヘン■■」のセリフの中にも出てきました)、モーセがシナイ山でヤハウェから「十戒」を受けたといわれています。モーセの十戒の最初の一文「主が唯一の神であること」が一神教として現在にも大きく影響しているのでしょう。その後、紆余曲折を経てダビデがイスラエル(ヘブライ)王国を作り、その子ソロモンによりソロモン神殿も作られ大変繁栄したようです。
時は経ちローマ帝国の配下(属州※)にいた彼らは、1世紀頃その圧制を逃れるため「ユダヤ戦争」を起こしたが、それに敗れ各国に離散し、国を持てない民族になっていったようです(結果的にこれが2回目?のユダヤ人迫害)。ユダヤ戦争で壊されたエルサレムの神殿(一度壊されているのでヘロデの第二神殿)の遺構(西側の壁)があり、そこが現在の嘆きの壁となっています。
◆イエスとの関係(エルサレムにはマリアが)
※この属州時代にあのマリアがおり、大天使ガブリエルから受胎を告知され、その子がイエス(キリスト=救世主)。ユダヤ教徒であったイエスが後に新しい考え方(ユダヤ教徒でなくても神を信じる者は救われる、大切なのは愛。つまりユダヤ批判)をしたため犯罪者とされ、死刑の権限がないユダヤ教指導者からローマ帝国に渡されエルサレムで磔処刑。しかし、その考え方は弟子たちにより各地に広められキリスト教になっていったようです。その後、ローマ皇帝(暴君)ネロによりキリスト教が激しく弾圧されましたが、信じる人達の強い想いを止められず、4世紀にはキリスト教がローマ帝国の国教に、それをきっかけにヨーロッパ全土にキリスト教が広がっていったようです。対してユダヤ教徒はイエス殺しの罪深き民と決めつけられまた迫害。これが紀元後に訪れた3回目?のユダヤ人迫害でした。
◆エルサレムは3種ある一神教の聖地
エルサレムには、上記の通りユダヤ教徒がカナンの地に建てたソロモン神殿の跡地があり、イエスが処刑された場所で且つイエスの墓(聖墳墓)もあり、イスラム教の預言者ムハンマドがガブリエルに伴われエルサレムの神殿上の岩から昇天した岩(今はドームで囲われている)もある地です。そのため3宗教の聖地になっています(現在は国連が管理)。また、一神教として同じ神のことを、ユダヤ教ではヤハウェ、キリスト教ではゴッド、イスラム教ではアッラーとそれぞれ呼んでいます。また経典は、ユダヤ教では聖書(キリスト教にとっては旧約聖書)、キリスト教では新約聖書、イスラム教では旧新聖書も含めメインはコーラン、とそれぞれなっています。さらに、モーセはユダヤ教と他2宗教の預言者、イエスはクリスチャンにとって神の子や救世主(時には預言者とも)、ムハンマドはムスリムにとってモーセもイエスも含め最後の預言者と呼ばれているようです。ちなみにエルサレムに「アルメニア人地区」があるのは、アルメニアが最初にキリスト教を国教にした国だからとのこと。
◆エルサレムへの十字軍からの攻撃
このエルサレムは、その後ビザンツ領土となり、イスラム教のセルジューク朝に占領されることに。そこでビザンツはローマ教皇に助けを求め、11世紀後半から約200年間(1096〜1272)、西ヨーロッパのキリスト教諸国と協力した十字軍により聖地奪還を旗印にエルサレムは攻め続けられましたが、十字軍は途中から目的不明の悪集団に、ついに教皇の権威も失墜してしまいました。しかし、十字軍も悪いことばかりではなく、イスラム・ビザンツ文化の影響として、香辛料,絹織物,医学、数学、果ては貿易、貨幣経済などが広がり各地に中世都市を作らせ西ヨーロッパの発展に寄与しました。
◆2種のユダヤ人
ユダヤ人に関して個人的に不思議に思っていることがあります。それは白人のユダヤ人が多いということ。そこで知り合いの先生に聞いたところ、元々のユダヤ人はヘブライ民族(イエスも含めた中東系)の容姿だったが、9世紀以降、白人のユダヤ人が一気に増え出したとのこと。その理由は、コーカサス辺りにハザールという有能な白人の王国があり、その国が9世紀初頭のオバデア王の国政改革でユダヤ教に集団改宗したことが原因という説があるとのこと。その後ハザール王国は周辺国の襲撃に遭い滅亡し人々は東欧各地に離散、アシュケナージ系ユダヤ人(白人系のユダヤ人で全体の80%がこの方々)として国家を持たない民族になっていったという説があるとのことでした。つまり白系ユダヤ人のご先祖はコーカサス付近にあるようです。片や中東系のユダヤ人をスファラディ系と呼んでいるらしく、この二系統はあまり活発な交流をしていないとのことでした。このことが「ユダヤ教徒=ユダヤ人」という構図が生まれた要因かと思いました。これが正しいなら4回目?のユダヤ人迫害。
◆有能なアシュケナージ系ユダヤ人
しかし、分かっている事実としては、今から六百数十年前にヨーロッパでペストが大流行した時、ユダヤ人たちは裕福で衛生的でもあり(ユダヤの教義では倹約、勤勉、清潔などがある)ペストの被害が他の民族よりは少なかったようです。その為、ペストの原因はユダヤ人だと非難され酷い迫害を受けることに。この時にもユダヤ人の大虐殺があったようです(これが5回目?のユダヤ人迫害)。そんな時ポーランドのカジミェシュ大王が、モンゴルの襲撃による街の破壊と人口減少を賄おうと、クラクフという都市に優秀なユダヤ人達を大量に受け入れる政策を取ったようです。ユダヤ人達は迫害の中、無一文でやってきたにもかかわらず、その類まれな有能さで土地や資源を必要としない金融業※・医者・研究者をはじめ各方面でどんどん成功者を出してゆきました。それを知った周辺の国民達(アーリア人と呼ばれるヨーロッパ人)は密かな嫉妬を覚えていたようです。※キリスト教では利子は認められておらず、それを行ったユダヤ人は蔑まれていたことを考えると皮肉ですが、あれだけ虐殺されてしまっても、世界金融の中心人物が、ノーベル賞受賞者の3人に1人が、ハリウッドのビック5の映画会社が、グーグル、フェイスブック、オラクルの創業者が、それぞれユダヤ系ということは事実なのです。
◆第一次、悪魔の第二次大戦とアラブ・エルサレムを舞台にした三枚舌外交の影響
それでは終わらず、その650年後に起こった大事件(大問題)。それは、40年の間戦争がなかっヨーロッパに戦争の風化を原因として安易に発生させてしまった第一次世界大戦と、英国による三枚舌外交とその後の対応※※。
さらにこの戦争は、ある一人の悪魔を作り出し、世界50か国以上が参戦することになった第二次世界大戦のきっかけと、ついに「ユダヤ人大虐殺」による憎しみの連鎖を生むことになりました。(これが6回目?の迫害)
※※三枚舌外交↓
1,英はアラブ人に独自の国家をパレスチナに作ると嘘を。英国は戦争で邪魔な存在のオスマンを弱めるため同居していて且つ反オスマンのアラブ人に国家樹立を餌にオスマン・アラブの内乱を起こさせました。しかし、英が勝った時点でそれを突然反故にしてしまった(フセイン・マクマホン協定)。当時オスマンは現在の中東各国のほとんどを治めていました。英の目的は石油の利権も。反故のあとは反オスマンで同じ陣営だったフランスがいきなりアラブに銃を向け攻撃開始、その後のアラブ地区非対称戦争のきっかけに。
2,英のシオニズム支持表明。つまりパレスチナにユダヤ人居住地の建設(それがイスラエル)を賛意することに。目的はライオネル・ロスチャイルドなどのユダヤ人富豪から戦争資金を引き出すことでしょう。(バルフォア宣言)その後「イスラエル対パレスチナ」の大混乱が始まり結局は両者とも被害者に。
3,オスマンの領地を英、仏で分け、パレスチナは国際管理に(サイクス・ピコ協定)。その後、勝手に引いた国境が独裁政権となり、国民、近隣国、大国の軍事介入等による争いは絶えず1,2も含め貧困、難民が増え続けることに。
結果的に上記のそれぞれ同時に対応できない無責任な三枚舌外交を展開。(マクマホン、バルフォア、サイクス、ピコ全員がロスチャイルド一族のユダヤ人)戦後、どうにも収拾がつかなくなった英国は、国連に依頼することになり、依頼された国連は2でユダヤ人に多くの土地を与え、イスラエルという国家まで樹立させました。(国連を仕切ってた米国ではユダヤ人富裕層が中枢を握っていたからとも)
この無責任な対応が不毛な4回にも及ぶ中東戦争や湾岸戦争以外にも80を超える戦争・内乱の原因・遠因を作り、膨大な数の難民や深刻な貧困を生むことに、近年は欧州にも大きな影響を与えることになりました。
つまり、本来、国境を持たなかったアラブ人は、何よりも部族優先でしたが、勝手に国を作られ(片ややっと虐殺から逃れ国を持て)、国境線を一方的に引かれ、先祖代々の土地を奪われ、中には追い出され、近年は神聖な宗教の名を借りた集団も増え、先の見えない憎しみの抗争に発展していったという構図です。その争いに必要な大量兵器は大国にとって不可欠なドル箱。つまり終わらない悪の均衡が続くことに。
三枚舌外交とその後の対応は100年の悲劇を生み出し、ついにはあの9.11の遠因※にもなってしまった訳なのです。
※三枚舌でオスマン帝国の一部をクウェートとして独立させたことが、その後の湾岸戦争のきっかけを作り、ビン・ラディンは、湾岸戦争以降も中東に米軍が駐留しているのを非常に憤慨していた。
この三枚舌外交そのものを舞台にした映画が「■■アラビアのロレンス■■」で、もちろん「■■ミュンヘン■■」にも非常に大きく関連しています。
◆ヒトラーとその後
彼の著書「我が闘争(1925年)」の「東方生存圏」の通り、ポーランドなどの東側の地域をドイツの領土として拡大する政策を牢獄の中で考えていたようです。アーリア人達のユダヤ人への嫉妬心は国民を動かすのにちょうど良かったのかもしれないし、やはりユダヤ人の有能さを恐れていたのかもしれません。
そこでヒトラーは「この社会不安は、自国を持たないユダヤ人が他国と繋がり情報を操作しているためで、ユダヤ人は国を破壊する劣等民族だ」としてしまった。その上「優生学」の名のもとにアーリア人だけを優勢民族とし、ユダヤ人(ロマ人・障害者・一部のスラヴ人も含む)を徹底的に迫害(ニュルンベルク法)どんどん国民を巻き込んでゆくことに。その政策がユダヤ人の大虐殺という取り返しのつかない大失敗を犯してしまったのでしょう。
ドイツは、第一次大戦で負った大変な賠償金※で国民すべてが疲弊し失業者が国内にあふれ、さらに、1929年の米国の株価大暴落に端を発した世界恐慌が重なりドイツ国内は大変な状況になっていました。
※ヴェルサイユ条約でドイツの賠償金総額が1320億金マルクに決定。この金額は、当時のドイツの国家予算の何十年分にもあたる金額で純金47,256トン相当。現在の日本円にして約 200兆円。ただ、不思議なのが、このような大恐慌で、且つ大迫害をしておきながらも国民の支持が絶大だったということ。
自分なりに調べた限りでは、失業者対策として(当時列車の時代にこれからは車の時代になると)世界初の高速道路網アウトバーン作りを誰でもできる機械を使わない単純労働として提供、その上を走る国民車として安価なワーゲンを作り、移動させるために安価な旅行を提供します。その上、労働時間を8時間に、長期休暇、財形貯蓄の制度を整えるようにしたところ、たった3年で600万人いた失業者を完全雇用状態にしたという情報も一部で言われているようです。(データの見せ方に一工夫あったようですが)
疲弊していた国民は「ヒトラーは凄い。言葉も分かりやすく実行力が素晴らしい。こんなリーダーを待っていた」と大喜び、道で友人にあうと「ハイル・ヒトラー」と例のポーズを取り合っている一般国民の映像をドキュメンタリーで観て心底驚きました。片や、ユダヤの方々を攻撃するナチの手助けを一般国民がしていた映像にはさらに驚きました。
これが他国に例を見ないヒトラー独自の独裁なのだと思いました。他の独裁のように国民を苦しめたり粛清・虐殺すくこともなく、ナチや国民の共通の敵(それがユダヤ)をつくるという独特の方法です。その上、卓越した演説で国民を一気にファンにしてしまった訳です。ある意味、極悪人ともいえるでしょう。
その後、ヒトラーは戦争で失った国の資産(領土等)をどんどん取り戻し、自信と誇りを回復した国民はさらに熱狂。他国からの不満が増えた時に、もうこれ以上の領土は求めないと宣言し、それに対して「輝ける平和主義者」と持ち上げた人がいて(後に撤回)一時期ノーベル平和賞の候補にもなったことは事実のようです。しかし、その後は、ご存じの通り、イギリス、スペインを除いたほとんどの西東欧州圏を手中に収めます。
ヒトラーは有能な部下を探し出すことにも長けていて、道路、車、、、各業務は選ばれた超優秀な部下に完全に任せ、宣伝相はゲッペルス、国防軍はゲーリング、親衛隊はヒムラー(ホロコーストは彼)、党幹部はボルマン等に任せていたようです。
終戦後、ホロコーストの実態が連合軍によりあからさまにされると、その死体処理をあえてドイツ人にやらせたようです。そして生き残ったユダヤ人に対してドイツ人は「こんなことが起こっていたことを、私たちは知らなかった」泣きながら詫びた、するとユダヤ人たちは口々に「いえ、あなた方は全てを知っていた」と。これをドキュメンタリーで観た時、罪を作る構造の深さをつくづく考えるようになりました。
ドイツでは今、街中のユダヤ人住居後に、被害者の名前と殺害された日を記載。教室で手を上げる時には、ハイル・ヒトラーを想像させないよう指を立てる。言論の自由は当然守られているがナチ賛美は厳しく取り締まり法律違反に。
中東の難民を多く受け入れたのも、これらの反省からということを何かで読んだことがあります。理由は、この悲劇は決してヒトラーだけが起こしたものではないということを未来永劫忘れないため、とのことでした。にもかかわらず未だに「ホロコーストはなかった」という方々もおられるようです。
ドキュメンタリーで観た、ヒトラーが自決する最期の時に秘書に言ったとされる「このファシズムは自分と共に消え去るが、100年後には新たなファシズムが生まれるだろう」という言葉は印象的でした。ただ、このこと(100年後〜)は出てませんでしたが、「■■ヒトラー 〜最期の12日間〜■■」は、生き残った元秘書の原作を元にしているだけに、非常にリアルだった。誰もが服従・崇拝していたあのヒトラーも最後を意識してからは、迷走しはじめ、裏切りによる猜疑心が強くなり、ナチ内部は崩れ始めたようです。
ヒトラードイツの崩壊後、運よく生き残った一部のユダヤ人を含めた科学者達は、米・ソに渡り、米・ソが喉から手が出るほど欲しがっていた、V2ロケット(大陸間弾道弾へと発展)、核(ウラン235の原子核に中性子を衝突させてるととんでもないエネルギーが発生、核兵器へと発展)他の各種技術の伝承により、その後、今に続く緊張状態のきっかけを作ることになったようです。
-----↑この映画の背景↑-----
◆◆◆◆◆オーケストラ(Le Concert)日本公開2010年4月17日(監:ラデュ・ミヘイレアニュ 主:アレクセイ・グシュコブ メラニー・ロラン フランソワ・ベルレアン ミュウ=ミュ ウドミトリー・ナザロフ ヴァレリー・バリノフ アンナ・カメンコヴァ リオネル・アベランスキ アレクサンドル・コミサロフ ラムジー・ベディア)
ある実話が元になり構成された脚本。前半は少しだけ我慢してみたほうがよいが、それを差し引いても後半はあまりにも素晴らしかった。(コメディタッチにしている部分もあるが、個人的には不要かと、、)
ブレジネフ政権、社会主義リアリズム、ユダヤ人ロマ人の排斥、かばったロシア人までもが弾圧、KGB、共産党復権……その国にはユダヤ人、時として芸術家をも排除してきた隠れた歴史があったようだ。
天才指揮者は何故そのバイオリニストとの共演を強く願ったのか、……歴史の悲劇が語られる背景と描写力には心のすべてを持ってゆかれた。
ラデュ・ミヘイレアニュ監督自身も、80年に共産党政権下のルーマニアから亡命したユダヤ系、そのためそれらに対する強いアンチテーゼも色濃く表現されていた。
他にもチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を使った映画はあったが、ここまであの哀切極まりないメロディを昇華させたものはなかった。逆に他の映画ではこの音楽を使ってほしくないほど、、←これはあまりにも勝手過ぎ(笑)それにしても「サラ・ネムタヌ(Sarah Nemtanu)」の演奏はたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=jyxtWUsvBBM
この映画のクライマックスは言うまでもなく素晴らしのだが、自分的に非常に惹かれたシーンがあった。それは映画中盤の軽いリハーサルの部分で、ロマ人男性(実際のロマ人バイオリニスト)が、まずはジプシー音楽を奏で、その後に「パガニーニ・カプリース・24」のフレーズを美しい倍音を交え演奏した。すると最初バカにしていたソリストの女性の顔が突然変わり「倍音のアルペジオとその指使い今まで見た事もない、どこの学校で勉強たの?」と聞く、すると彼は「なに聞いてんだ?この女は??」という顔をします。そうです彼は勉強したことも学校に行ったこともないんですね。ロマ人(ジプシー)楽師の音楽は、代々、音だけで伝承され続けているためです。楽譜を持たないロマ人の超技巧表現には本当に驚かされるシーンでした。
https://www.youtube.com/watch?v=UItE_ITjHtM
-----↓ジプシー(ロマ)に関して↓-----
ちなみにジプシー(ジプシーは差別用語で現在はロマという。フランスではボヘミアンやジタンとも呼ばれていた)とは、インド北部から流浪の民として西暦数百年ころからヨーロッパ各地に流れていった民族。当初インドにはドラヴィダ人という旧モンゴロイド系で色が浅黒く体も大きくない人種が全域に住んでいて(現在は南部に多い)、あのインダス文明を作り上げた民族らしい。しかし、後から入ってくるコーカソイド系を持ったインド人に階層を下位にされ虐げられ奴隷にされたらしい。彼らは強い差別から同地区に住んでおられず、旅芸人、楽器使い、うた歌い、民族舞踊、鍛冶屋、動物使い、などをしながら他地区に逃げ、流浪の民になっていったようだ。放浪先でも差別はひどくロマ人を殺害しても罪にならない国もあったほど。その後ナチもロマ人をユダヤ人と同じように強烈に迫害し結果集団殺害することになる。
東ヨーロッパにはトルコ経由でバルカン半島から広まり(彼らがツィガーニ)、スペインには北アフリカ経由でジブラルタルを超えアンダルシアを入り口にイベリア半島へ(彼らがヒターノ)。
そして数々の音楽にも大きな影響を与えたようだ。東ヨーロッパの哀愁漂う民族音楽の数々、中東のベリー、スペインのフラメンコ、ポルトガルのファド、その上スウィングにも影響を与えたようだ。またクラシックでもビゼーのカルメン、ブラームスのハンガリー舞曲、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、モンティのチャールダーシュ、ラヴェルのツィガーヌ、リストのハンガリー狂詩曲、バルトークのラプソディー、ゾルターンのガラーンタ舞曲、シューマンの流浪の民、ジプシー女性の煽情的な魅力に取り憑かれた男性の苦悩を歌った黒い瞳などロシア民謡にも大きく影響を与えたが、ロシア革命後は、差別によりロマの音楽は排斥さたらしい、、等々、とにかくロマに影響を受けた音楽は枚挙にいとまがない。特に研究者の中には、ヨーロッパを原点とする音楽は少なからずロマに影響されていると言い切る人もいるほど。ちなみにカルメンもロマの女性。
ロマ音楽の共通の特徴には(特にフラメンコ)「ドゥエンデ」という音を奏でることにより発生する言葉では言い表せない独特の感情があるようだ。例えばそのフレーズ聞くと自然に涙が出る、鳥肌が立つ、体が動き出す、、等。
ただ、残念なのが最近はロマ人の楽師たちも音階のあるクラシックを学ばないと演奏家として認められなくなったらしく、本来のロマ楽師たちは非常に減ってきている現状があること。
ロマ人の特徴として、全ての財産は共用物という考えがベースにあり、今でも現金収入が多くなった人は、都度多くの人達に食事を分け与えることがよく見られる。また、いくら差別されてもその仕返しをしない民族という独特の側面があるようだ。この特徴からロマ人はロマ人以外の人たちをいつのまにか「ガジョ」というようになった。
日本では古澤巌という天才バイオリニストが、ロマ人の演奏を聴いて、しばらくバイオリンを触ることすらできないほどの衝撃を受けたらしい。が、その想いは日々募るばかりで、結局ロマ人の放浪の旅に同行することになる。そこで分かったこととして、彼らの根底にある流浪の民としての民族性や差別のルーツは、日本人の自分には、あまりにも深すぎた、、とあるドキュメンタリーで言っていた。
◆◆◆◆◆ディア・ハンター(The Deer Hunter)日本公開1979年3月17日(監:マイケル・チミノ 主:ロバート・デ・ニーロ クリストファ・ウォーケン メリル・ストリープ ジョン・サヴェージ ジョン・カザール ジョージ・ズンザ シャーリー・ストーラー チャック・アスペグレン ピエール・セグイ ルターニャ・アルダ)
自分にとっては最高の反戦映画。尊い命をゲームのように扱う鹿狩りやロシアンルーレットそして戦争。
前半の長尺は無駄ではなかった。戦闘シーンを全面に出さなくても戦争の無意味さを人の深層により訴えた見事な映画でもあった。ベトナム戦争で人生を狂わされた若者達、戦場での異常体験、PTSD、帰還兵の生と死や友。ロバート・デ・ニーロが個人の賞を取れなかったにもかかわらず自分にとって最高の映画と言っているのは深く納得。タイトルが「鹿狩り」なのも鹿狩りのシーンでの一言により深く胸に響いた。ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケンの演技には背筋が凍った。自分はラスト近くで嗚咽してしまいエンドロールが終わっても立ち上がれずにた。我に返ると自分は小さく拍手をしていた。するとまばらな拍手が広がり始め、いつのまにか観客全員の鳴り止まない拍手に変わって行った。誰も席を立たなかった。
※ネタバレですのでご注意ください。
↓
はらからずも事実上の敵国になってしまった祖国ロシア。ロシア移民、特に東欧のスラブである彼らからの痛烈な皮肉と愛憎を込め語るように歌いだす「あの歌」。その歌に殺されたともいえる、かけがいのない友の名。太平洋戦争時、米国を愛そうとして叶わなかった日本移民の方々の複雑な心情とも近く胸が痛みます。
しかし【◆音声のみですがラストですので未覧(見)の方はご注意】ください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=8_U2cPNLSvg
◆◆◆◆◆キリング・フィールド(The Killing Fields)日本公開1985年8月31日(監:ローランド・ジョフィ 主:サム・ウォーターストン ディス・プラン ハイン・S・ニョール ジョン・マルコヴィッチ ジュリアン・サンズ スポルディング・グレイクレイグ・T・ネルソン)
反戦映画としてはディア・ハンターと並ぶ素晴らしい映画。
カンボジア内戦。独裁者とは少しでも自分の存在を脅かす可能性があるものを恐れているのだろう。知識人・文化人・医師・教師・果ては眼鏡をかけているものまで反革命者と見なし次々と殺害。子供達は、新革命世代として泣いても笑ってもいけないと洗脳され、時には親までも反体制として殺す。このいたいけな子供達をゼロから教育したポルポトの狂った恐ろしさは筆舌に尽くしがたい。結果的に800万程度の人口のうち200万から300万人が虐殺された。
しかし、この事実は国外には一切報道されていなかった。それを全世界に報道した米国人ジャーナリストと、この報道にはなくてはならなかったカンボジア人の医師である助手との実話。助手はジャーナリストと生き別れになり虐殺を逃れながら長年死の淵を彷徨い続けた。ジャーナリストは米国の力も借り行方がわからなくなった助手を探しに探した。
助手を演じたカンボジア人のハイン・S・ニョールは実際の難民で強制労働や死の恐怖と4年間も戦った経験がある医師でもあり「キリング・フィールドからの生還―わがカンボジア」という手記を記してる。しかし、反戦活動に人生をかけた結果、映画公開から12年後に殺害されてしまった。
※【◆ラストシーンなので未覧(見)の方はご注意】ください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=MbK3VTClzpw
◆◆◆◆◆パリは燃えているか(仏:Paris, brûle-t-il? 英:Is Paris Burning?)日本公開1966年12月21日(監:ルネ・クレマン 脚:フランシス・フォード・コッポラ 主:カーク・ダグラス グレン・フォード ゲルト・フレーベ イヴ・モンタン ジャン=ポール・ベルモンド ロバート・スタック アラン・ドロン ブリュノ・クレメール レスリー・キャロン シャルル・ボワイエ アンソニー・パーキンス ジョージ・チャキリス オーソン・ウェルズ)
パリを焼き払えと命令していたヒトラーはパリ進駐のコルティッツ将軍に電話で「パリは燃えているか」と何度も叫ぶ。しかし、彼はその命令に従わずパリ全土を破壊から守った。こうしてパリの美しい街並みは今にその姿を残している。 1944年6月に、アメリカ・イギリスの連合軍がフランスのノルマンディーに上陸し、8月にパリは解放された。連合軍がパリ入りした時パリ市民の喜びようは半端ではない。敵国が敗戦し解放された安堵感は、他の国々でも背景こそ違え同じ。人民の心理的解放感、喜びは我々の想像を超えたものだったことだろう。当時の実写も混じえた非常にリアルな映像と冷徹なカメラにより、いつまでも心に残る映画になった。
https://www.youtube.com/watch?v=6QdCsxw16Tg
https://www.youtube.com/watch?v=zz-nK3RU4JU
「映像の世紀」のパリは燃えているかに出てくる実写映像が当該映画でも利用されていた。
◆◆◆◆◆サミーの血(Same blod)日本公開2017年9月16日(監:アマンダ・ケンネル 主:レーネ=セシリア・スパルロク ミーア=エリーカ・スパルロク マイ=ドリス・リンピ ユリウス・フレイシャンデル オッレ・サッリ)
久々に素晴らしい映画を観た。
スカンジナビア半島の北端に住むサーミ人は、トナカイを追った遊牧生活を送り続けるヨーロッパに存在する唯一の土着民族らしい。彼らの地域(国ではない)は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアとも接しているため、各国の言語も話せる。しかし、勝手に劣等民族と決められた彼らは、サミー語と民族衣装の強要、見世物のようなテント暮らしを強いられ、その上、強烈な差別の中で生活している。
この映画は、サーミ人の少女のアイデンティティと人生を描いており、少女の差別と平等に対する強いアンチテーゼを、彼女が成長してゆく過程でいやというほど考えさせられた。これはどの国でも普遍的なテーマだろう。
ちなみに主人公エレ・マリャ役を演じた女性は、今でもトナカイを飼う伝統的な生活を続けている正真正銘のサーミ人で、実の妹と共に本作に出演したそうだ。この主人公の演技は演技とはとうてい思えない。強さ、激しさ、一途さ、そして健気さを、彼女の湧き出る存在感から迫られた。他の子役たちも全て本物のサーミ人を起用しているとのことで、ドキュメンタリーを観ているようなリアルな空気を感じながら映画の中に没入していった。
実はアマンダ・シェーネル監督自身もサーミ人とスウェーデン人とのハーフで、初日インタービューでは「虐げられていた人たちや、なんといっても自分の祖父祖母に観てほしい」と話していたそうだ。
主人公の晩年の姿が印象的だった。セリフが一切なくても彼女の人生が深い皺や鋭い目つきから迫ってくる。その強烈な存在感には圧倒された。それにしてもあの「ヨイク」は哀愁に満ち溢れていて頭から離れない。いつまでも心に残る素晴らしい映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=VhENb8GtyGo
◆◆◆◆◆男はつらいよ(It's Tough Being a Man) 第11作 寅次郎忘れな草 公開1973年8月4日(監:山田洋次 主:渥美清 浅丘ルリ子 倍賞千恵子 笠智衆 松村達雄 三崎千恵子 前田吟 太宰久雄 佐藤蛾次郎 吉田義夫 織本順吉 毒蝮三太夫 利根はる恵 江戸家猫八 中村はやと 中澤敦子)
大好きな「男はつらいよ」の中でも最高!!旅の踊り子リリィとの出会いのシーンでの会話や絶妙な間、また寅とさくらの食堂でのシーンなど、他にも空気のようでみごとなSEも含め相変わらず哀愁深く引き込んでくれる。ベタ過ぎるところが本当に素晴らしい。(「男はつらいよ」はほとんど観ていて大好き、でも長くなるので割愛)
https://www.youtube.com/watch?v=KZBiUrYY0io
https://www.youtube.com/watch?v=huAlLUS7Hgo
◆◆◆◆◆サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)日本公開1965年6月19日(監:ロバート・ワイズ 主:ジュリー・アンドリュース クリストファー・プラマー エリノア・パーカー リチャード・ヘイドン ペギー・ウッド シャーミアン・カー ニコラス・ハモンド ヘザー・メンジース デュアン・チェイス アンジェラ・カートライト デビー・ターナー キム・カラス ダニエル・トゥルーヒット ベン・ライト)
だいぶ昔にテレビで放映していたのを見た程度だった、いつかちゃんと観たいと思っていた…が……マニア向けではない直球的な表現が素、素晴らしい!!最初から涙が止まらなかった。特に超引きから徐々に寄ってゆく壮大で普遍的なオープニングには完全に持ってゆかれた。また、あの澄み渡りワクワクさせ美しい歌の数々はこの上ない。数え上げたらきりがないが「サウンド・オブ・ミュージック」「自信を持って」「ド・レ・ミの歌」「もうすぐ17才」「私のお気に入り」「ひとりぼっちの羊飼い」「エーデルワイス」「さようなら、ごきげんよう」「レントラー・ワルツ」「すべての山に登れ」「何かよいこと」……やはりこの映画は想像をはるかに超えた素晴らしさだった。それにもまして物語のベースが主人のナチへの抵抗であり、良質な反戦映画という側面を強く感じた。
監督のロバート・ワイズは、最初すでに名のある女優を考えていたらしいが、絶対音感やあの歌声に惹かれ当時無名だったジュリー・アンドリューズを選んだらしい(メリー・ポピンズが公開される前だったため彼女は無名だった)。https://www.youtube.com/watch?v=v5ourwwvAX4
観終わってから、ストーリー的に実際にはこんなことはないだろうと思っていた。すると実話ベースだったとのこと(マリア・フォン・トラップの自伝が元になっている)自分が知らなかっただけかもしれないが驚いた…。その上マリア本人もカメオ出演していたらしい。実話では後日談があり、この家族は恐慌と父の友人の為に一文無しとなり相当波乱に満ちた人生をそれぞれ送ったらしい。しかし、どんな時も歌を忘れなかったとのこと。
◆◆◆◆◆ローマの休日(Roman Holiday)日本公開1954年4月21日(監:ウィリアム・ワイラー 脚:ダルトン・トランボ(赤狩りの関係で当初はイアン・マクレラン・ハンター名義でクレジット) 主:オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック エディ・アルバート ハーコート・ウィリアムズ マーガレット・ローリングス パオロ・カルリーニ トゥリオ・カルミナティ ハートリー・パワー)
もう説明不要、すべてにおいて文句のつけようがない映画。大学の授業で観た時はあまり思わなかったが、最近観なおしてみて改めてこの映画の「ストーリー」「エピソード」「キャラクター」「演技」どれをとっても素晴らしい!!と思えた。(時計はスクリプターのミスで御愛嬌)ただ、この映画の最重要シーンが反戦をテーマにしていることを最近知ったことで少しこの映画への考え方が変わった。
https://www.youtube.com/watch?v=JKcWRcZu1t4
◆◆◆◆◆市民ケーン(Citizen Kane)日本公開1966年6月14日(監:オーソン・ウェルズ 主:オーソン・ウェルズ ジョゼフ・コットン ドロシー・カミンゴア エヴェレット・スローン レイ・コリンズ ジョージ・クールリス アグネス・ムーアヘッド ポール・スチュアート ルース・ウォリック アースキン・サンフォード ウィリアム・アランド ハリー・シャノン フィリップ・ヴァン・ツァント アーサー・オコンネル)
当時はこういう切り口(関係者が主人公の思い出を語りながらのストーリー展開)の映画はまずなかったし、繁栄と孤独の表現や技法(本来技法には触れたくないがこの映画は別)は見事だった。
昔、撮影技法の教科書に出てきた記憶があるほど各技法にこだわっていたが、それらは単に技法の誇示だけではなく映画に没頭させ臨場感を出すために必要だったと思える、やはりスゴイ。
例えば、プリマドンナのオペラ劇場シーンの垂直移動。同じく服毒自殺シーンのパンフォーカス(全てにピントを当てる)+カメラのフィックス(固定)+長回し(本来ならモンタージュでカット分けしたくなるところ)。また、演説シーンの合成によるパンフォーカスやケーンとライバルが会話をするシーンの超超ローアングル、等々、、。
パンフォーカスを本格的に使ったため、それまでソフトフォーカスに慣れた女優達からは相当嫌われたと思う。加えて市民ケーンのモデル、ウィリアム・ランドルフ・ハースト(実在の新聞王)がこの映画の内容を嫌い、大変な上映妨害をしたため上映出来ない映画館が続出、結果的に多くのアカデミー賞にノミネートされながら脚本賞しか取れなかった。興業的には失敗に終わってしまい、パンフォーカスの件もありオーソン・ウェルズはハリウッドを事実上パージ(追放)された状態にまでなった。その後も余りある才能を活かせずB級映画などに出ざる得ない時代も続いたらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=XyrlvE3XJhY&t=25s
◆◆◆◆◆雨に唄えば(Singin' in the Rain)日本公開1953年4月1日(監:ジーン・ケリー スタンリー・ドーネン 主:ジーン・ケリー デビー・レイノルズ ドナルド・オコナー ジーン・ヘイゲン ミラード・ミッチェル ダグラス・フォーリー シド・チャリシー リタ・モレノ)
このミュージカルはどうしても観たいと思っていたが、やはり半端なく楽しい映画だった。サイレントからトーキーに変わる時期の映画界が舞台だが、悲壮感も全くない。
まずジーン・ケリー ドナルド・オコナーの軽快で洗練されたタップセンス。もちろん他の役者のダンスも華やかでウキウキしてくる。ドラマも快適なテンポで進むのがいい。一般的にはジーン・ケリーの「雨に唄えば」のシーンが有名で、事実素晴らしかった。でも自分はドナルド・オコーナーのアクロバティックでディズニーのマンガを彷彿とさせるようなダンス「make 'em laugh(Make them laugh)」には完全に釘付けになった。https://www.youtube.com/watch?v=SND3v0i9uhE
それぞれの動きや笑いのセンスがその後日本の芸能界でも模倣されていた事は間違いないだろう。劇中ジーン・ケリーが「僕はいい役者か?」「もちろんいい役者だ」とドナルド・オコーナーが答える、するとジーンが「時々そう言ってくれ僕の自信も少し続くから」と返す。このやりとりがとても印象に残っている。
◆◆◆◆◆トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(Trumbo)日本公開2016年7月22日(監:ジェイ・ローチ 脚:ジョン・マクナマラ 原:ブルース・クック 主:ブライアン・クランストン ダイアン・レイン ヘレン・ミレン ルイ・C・K エル・ファニング ジョン・グッドマン マイケル・スタールバーグ)
トランボという名前はローマの休日の脚本家として聞いたことがあったが、しばらく彼は赤狩りの影響でゴーストライターとして存在せざる得なかった。間違いなく天才脚本家だろう。とにもかくにも奥さん役のダイアン・レインは本当に知的で演技力抜群、年を重ねるごとに魅了的になってゆく。https://www.youtube.com/watch?v=3OqZSbyxctI
ちなみに彼が脚本を書いた作品は有名なものだけでも、「ジョニーは戦場へ行った(これは監督も)」「恋愛手帖」「東京上空三十秒」「素晴らしき哉、人生! 」「拳銃魔」「ローマの休日」「黒い牡牛」「ガンヒルの決斗」「スパルタカス」「栄光への脱出」「いそしぎ」「ハワイ」「フィクサー」「パピヨン」「ダラスの熱い日」、、、と業界の宝のような映画ばかり。
◆◆◆◆◆沈黙 −サイレンス−(Silence)日本公開2017年1月21日(監:マーティン・スコセッシ 主:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライヴァー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ)
日本の隠れキリシタンについて改めて考えさせられた映画。あの政策が今の日本に与えた影響はどうだったのか。
マーティン・スコセッシは遠藤周作の想いを抱き、バチカンの修道士たちに見せるためにこの映画を作ったらしい。スコセッシのこの映画に対する思い入れは並み大抵のものではない。
https://www.youtube.com/watch?v=j6e-c7d0ePs
◆◆◆◆◆ゴッホ:天才の絵筆(Gogh: A Brush With Genius)日本公開2010年9月1日(監:フランソワ・ベルトラン 主:ジャック・ガンブラン)
記憶や想像ではなく眼前のスケッチを好みながらも「自分の眼の前にあるものを正確に写し取ろうとするより、本質を高揚させる手段として自分が感じる色彩で情熱的に表現したい」というゴッホ。彼の生涯を自身の独り語りで作品とともに進める形式が斬新だった。
彼独自の構図、補色の使用、荒いタッチの厚塗り…、それぞれの意味や変化の過程がとても美しい映像と彼の絵画で見事に表現されていた。ゴーギャンも関係していたという彼の耳切りの事実も含めて印象的だった。
しかし色々と疑問が湧いた…。最後にゴッホが過ごした「オーヴェール」では何が?最期を看取った「ガシェ」との間には何があったのか?彼の死は本当に自殺だったのか?何故9年間の間にあんなにも数多くの作品を描いたのか?
それに、なんといっても弟「テオ」の存在。ゴッホにとって弟テオの存在が何よりも大きかったし、深く愛していたことを知った。テオも兄を心から愛し自分の息子の名前も「フィンセント」と兄と同じ名前を付けていたほど。
ゴッホが毎日のように弟に対して手紙や制作中の絵やデッサンを送り続けたのは何故?。絵がほとんど売れなかった兄を金銭的にも精神的にも徹底的に支え続けた理由は?そして兄を追うように亡くなったのは何故なのか?
ゴッホは数々の病魔と闘っていたらしい、例えば「精神異常」「てんかん」「統合失調症」「梅毒性麻痺」「メニエール病」「アルコール中毒」「アスペルガー症候群」「急性間欠性ポルフィリン症」等など。それらが彼の数々の異常行動(突然油絵具を飲み出す等…)と共にさらに誤解を招き、彼自身も深く苦しんだのだろう。
自分は大学時代にゴッホをテーマにした授業を受けたが、教授自身がゴッホに陶酔して悦に入っていた記憶だけがあるだけで他はほとんど覚えていなかった。その程度の知識でこの映画を観たが、ゴッホの人生に対して強い興味が湧いてきた。
◆◆◆◆◆ミスター・ノーバディ(Mr. Nobody)日本公開2011年4月30日(監:ジャコ・ヴァン・ドルマル 主:ジャレッド・レトー サラ・ポーリー ダイアン・クルーガー リン・ダン・ファン リス・エヴァンス ナターシャ・リトル トビー・レグボ ジュノー・テンプル クレア・ストーン トマ・バーン)
小さい時に両親が離婚し子供はどちらにつくか?人生は数多くの選択により大きく変わってくる。人類最後の老衰死者が死を直前にし思い出す数々の物語。パラレルワールドともいえるそれぞれの人生の表現が美しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=yGO8cTrXABM
◆◆◆◆◆羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)日本公開1991年6月14日(監:ジョナサン・デミ 主:ジョディ・フォスター アンソニー・ホプキンス スコット・グレン テッド・レヴィン アンソニー・ヒールド ケイシー・レモンズ ブルック・スミス ダイアン・ベイカー フランキー・R・フェイソン)
「見よ。世の扉を取り除く神の子羊だ」ヨハネの福音書1章29節…。
天才的精神科医レクターに対して凛と振舞おうとするFBI研修生クラリス。しかし、真実との交換条件が提示され、クラリスの忘れたい過去が引き出されてゆく「……私は逃げた……。今でも明け方、突然目が覚めると、赤子のような子羊の鳴き声が……」、、、「ハロー、クラリス。まだ羊たちの悲鳴は聞こえるかね……」
アンソニー・ホプキンスのあの演技がアドリブだったとは。
https://www.youtube.com/watch?v=VNB-Rt-QL0M
◆◆◆◆◆アウェイ・フロム・ハー 君を想う(Away from Her)日本公開2008年5月31日(監:サラ・ポーリー 主:ジュリー・クリスティ ゴードン・ピンセント オリンピア・デュカキス マイケル・マーフィー)
これほど胸を突かれた映画は久々だった。
妻が認知症に、、、詳しいことは書きたくないが、一言だけ「忘れたい過去もあるのに、、、」は書いておきたい。 長年連れ添った方がいる人にはたまらない。 オープニングの素晴らしさ、静かな映像が逆に感情を揺さぶり、あのラストには胸が抉られた。
https://www.youtube.com/watch?v=IPIzFIlJlh0
◆◆◆◆◆もしも昨日が選べたら(CLICK)日本公開2006年9月23日(監:フランク・コラチ 主:アダム・サンドラー エミリオ・キャスト ケイト・ベッキンセイル クリストファー・ウォーケン デイヴィッド・ハッセルホフ ヘンリー・ウィンクラー ジュリー・カヴナー ショーン・アスティン ジェニファー・クーリッジ ソフィー・モンク)
最初は軽いコメディだとと思ってみていたら、まさか自分の生き方を変えてしまうほどの映画だとは思わなかった。
1年、1ヶ月、1週間、1日、1時間、1分、1秒、それぞれが持っている大きな意味。あのたった数秒の行動が判断が…。秒単位の価値はオリンピック選手だけが大切さを感じるものではないということを知ったような気がする。自分はあとどれだけ生きられるかわからないが、生きている間に観ることが出来て嬉しい。これも平和に映画に感謝だ
https://www.youtube.com/watch?v=APUqyhgtCfk
◆◆◆◆◆おやすみなさいを言いたくて (仏:TUSEN GANGER GOD NATT/英:1,000 TIMES GOOD NIGHT)日本公開2014年12月13(監:エリック・ポッペ 主:ジュリエット・ビノシュ ニコライ・コスター=ワルドウ ローリン・キャニー マリア・ドイル・ケネディ ラリー・マレン・Jr.)
世界中で起きている数々のテロや紛争。ニュースの裏に隠れ見えなかった現実をまざまざと突き付けられた。
監督自身が戦場カメラマン。自身の経験を元に、使命と家庭との間で激しく揺れ動く心情。報道にぶん殴られたような衝撃を忘れてはいけない。そう思った強烈な映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=nP8G607LUec
◆◆◆◆◆2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)日本公開1968年4月11日(監:スタンリー・キューブリック 主:キア・デュリア ゲイリー・ロックウッド ウィリアム・シルベスター ダグラス・レイン)
プロローグの荘厳さとモンタージュおよび場面転換には度肝を抜かれた。また、モノリス(各辺が1:4:9と3つの自然数の二乗になっている四角柱で、これ自体が「超知的生命体」)には、その後、個人的に大変大きな影響を受けた。
アポロが月面着陸に成功した前年の公開ではあるが、東西冷戦(殺戮)がこの映画製作のキーワードになっていることは確かだろう。
◆以下にはネタバレも多少含まれていますので、どうかご了承ください。↓
さて、地球に人類が存在する前に、複数のモノリスを各所に設置したのは誰(何)か?それとも最初のモノリスによる進化が次のモノリスを作り出しているのだろうか?
類人猿がモノリスを発見、その後、彼らは骨を「殺戮の道具」として使いだしたのは、モノリスの影響だろうが……。
やがて数百万年の時は過ぎ、その道具はやはり攻撃目的の宇宙船(軍事衛星)に変わったと考えてよいのだろうか?月で発見されたモノリスは、太陽光に触れることにより木星には生命体がいるよと教えていたのだろうか?それとも人類が人類を道具をして扱った結果の失敗を示唆しているのだろうか?それはHAL9000の暴走(原因は人間がHALに嘘をつかせたから)により人類が作り出したものに人類は苦しめられ結果犯罪(ボーマンがプール達とHALを殺害)を犯すから?
次の浮かんでいるモノリスは、殺害を犯したボーマンをワームホール(惑星の誕生から生命誕生までの数十億年の過程)に落とす。しかしこのワームホール落ちは人類の失敗を知らせようとする「誰か(生物的進化の最終形である神?それとも宇宙創造の主?)」の指針なのだろうか?
象徴的な白い部屋は何を表しているのか?急激に老いたのは相対性理論が関係しているのだろうか?そこに出現した最後のモノリスはスターチャイルドを生み永遠の命を人類に与えたのだろうか?スターチャイルドが、人類が既に不必要としてしまった地球を望郷の眼差しで見つめるのは何故か?永遠の命は終われない苦しみなのだろうか?それとも人類は生まれ変わりを続けることを示しているだけのだろうか?
リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき(進化や成長の瞬間に流れる)」、ヨハン・シュトラウス2世の「美しき青きドナウ(ブラックユーモアとして何よりも美しいワルツを)」、リゲティの「レクイエム(モノリスによる未来も道具を変えて殺戮が続く暗示、そして永遠の命という死ねない苦しみという暗示?)」よくぞこれらの音楽で、この映画のテーマを表現したなと……。今、考えても何から何まで如何にこの映画が素晴らしかったかを、あらためて感じてている。
ちなみに最初この映画の美術監督を手塚治虫に依頼しようとしたらしいが、手塚は忙しさのあまり受けられなかった。しかし、その翌年、手塚が制作した火の鳥(宇宙編)がこの映画に酷似しているのは何か関係があるのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=nUGSMpxZNgA
◆◆◆◆◆インターステラー(Interstellar)日本公開2014年11月22日(監:クリストファー・ノーラン 主:マシュー・マコノヒー マッケンジー・フォイ アン・ハサウェイ ジェシカ・チャステイン エレン・バースティン マット・デイモン マイケル・ケイン ケイシー・アフレック)
この映画は場合によってはチープだと誤解してしまう人がいるのかもしれない、自分も実は最初観たときは少しだけそう思った。しかし、二度目に観たときにその考えは大きく崩れた。
2001年宇宙の旅のオマージュだとは思ったが、それと同等、もしくはそれを凌駕するほどの素晴らしい映画だった。映像を見ると信じられないがCGやSFXをあまり使わずノーランらしく可能な限りリアルに徹し、且つフィルム撮影だったとのこと。その上、背景に非常に高度な宇宙科学・物理学及び数々の学術的要素を抱えながら、よくここまで深く荘厳な愛のドラマに仕立て上げたものだ。自分は完全にのめり込んでしまった。
また、ノーベル物理学賞を獲ったキップ・ソーン博士※が製作総指揮に加わっているだけに単なるSFを超えた真実味を背景にしながら、ドラマ展開はそれはそれは壮大で神々しい。父娘愛、人間愛、宗教的要素…、、長時間の映画であることは完全に忘れていた。宇宙空間の無音表現手段も素晴らしい。
※キップ・ソーン博士は、スティーヴン・ホーキングの友人でもあり「裸の特異点は存在するか」という賭けでホーキングに勝ったことは「博士と彼女のセオリー」というホーキングの自伝映画にも出できたので自分の記憶にもあった。事実映画の中で黒板に羅列された計算式もキップ・ソーン博士自身が書いたものらしい。
特に以下の文言※※がわかっていればより面白かったと思う。
※※バイナリーデータ、二進法、モールス信号、座標、銀河系、銀河団、光年、次元、高次元、時空、地場、重力、ワームホール、球体の穴、ブラックホール(含:カー、シュヴァルツシルト)、事象の地平面(シュヴァルツシルト半径)、特異点、ペンローズ過程、レンス・ティリング効果、相対性理論、量子論、ウラシマ効果、エキゾチック物質、時空の歪み、5次元の生命体、テサラクト、重力と時間の遅れ、そして重力の解明…。
最初自分はワームホール、事象の地平面、特異点、ペンローズ過程などについて恥ずかしながら聞いたことすらなかった。その為、知り合いの大学教授(物理学)にいろいろ教えてもらい初めて輪郭が見えてきた。すると、さらにこの映画の凄さ(いや物凄さ)が激しく迫ってきた。教授自身もこの映画の仕上がりと裏付けに興奮を隠せないでいたことには本当に驚いた。もちろんこれらの意味がさっぱり分からなくても人間のドラマとしての深みは素晴らしい。
ただ、映画を観た方の一部の意見だが、あのクライマックスシーンはありえない、という理由で低評価にしている方がおられるようだ。事実、自分もあのラスト近くでいろいろ解明されてゆくクライマックスのシーンは、嘘くさいと頭のどこかで思ってしまっていた。そこで、教授に聞いてみるとあのシーンですら、ちゃんと学術的に立証されている現象とのこと。知れば知るほど興味が尽きない映画だ。
ゾクッとした台詞は「動力は時間を含む次元を超えられる」「ブラックホールの量子データを地球に送れたら人類を救える」「何か置いてゆかない限り生き残れない(運動の第三法則)」「ここで生まれたからといってここで死ぬ必要はない」「親は子供の記憶の中で生きる」「愛とは人間が発明したものではない」「愛とは時空すら超越したもの」。
非常に印象的な引用だった「ディラン・トマス」の詩「穏やかな夜に身を任せるな 老いても怒りを燃やせ、終わりゆく日に 怒れ、怒れ、消え行く光に」これは、地球人最後の抵抗を表したメタファなのかもしれない、とも思った。
最後に、この映画を観て2001年宇宙の旅を、あらためて素晴らしい映画だと感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=cclDeJuajgo&hd=1
◆◆◆◆◆レスラー(The Wrestler)日本公開2009年6月13日(監:ダーレン・アロノフスキー 主:ミッキー・ローク マリサ・トメイ エヴァン・レイチェル・ウッド マーク・マーゴリス)
当初はわずか4館スタートの小作品。それは「主演はミッキー・ローク以外考えられない」という強い要望を監督が一切曲げなかったから。しかし、会社側はすでに仕事もなく過去の人になった俳優を主演にするのは大反対、結果的に予算を大幅に削られての出発になった。
監督の強い想いがミッキー・ロークに伝わったかどうかはわからないが、他の役者ではとうてい出せなかったであろう彼のうらぶれた素と相まって世界的な大成功をおさめたのかもしれない。マリサ・トメイの包み込むような優しさも沁みいる。
https://www.youtube.com/watch?v=uRUEKJIcvbo
◆◆◆◆◆冬の小鳥(韓: 여행자、仏: Une vie toute neuve、英: A Brand New Life)日本公開2010年10月9日(監:ウニー・ルコント 主:キム・セロン パク・ドヨン コ・アソン パク・ミョンシン ソル・ギョング ムン・ソングン)
韓国系フランス人監督が実際に自身が経験した過去を映画化。小さくなってゆく父の後ろ姿、愛する父が自分を捨てるはずはない。孤児院をテーマにした映画はいろいろあるがこの映画は少し特別。少女はキリストと自分を重ね合わせているようにも感じた。少女の到底、演技とは思えないリアルさが痛い…
https://www.youtube.com/watch?v=VzGCCBYMHQ4
◆◆◆◆◆もうひとりの息子(仏:Le fils de l'Autre)日本公開2013年10月19日(監:ロレーヌ・レビ 主:エマニュエル・ドゥボス パスカル・エルベ ジュール・シトリュク アリーン・ウマリ カリファ・ナトゥール)
入隊するための診断後、驚くべき結果が待っていた。目の前の親とは、血の繋がりがない…。
「お前は“壁”の向こうにいる敵と同じだ。早くこの家から出て行け」なんともやるせない台詞だ。
イスラエル人とパレスチナ人による本来不要な憎しみ。モーセが率いた出エジプト、ヤハウェからアブラハム子孫が受けたといわれる約束の地カナン、同じくモーセが授かったといわれる十戒の中の一神教、その後、ローマ帝国・ユダヤ戦争、十字軍、オスマン帝国、シオニズム運動、大戦時の大国の欲と無責任な二(三)枚舌外交、4回にわたる中東戦争、そして近年の大国による介入。彼らはいつも被害者だった。ここはすべての人類の祖先が通った場所なのに何故?今に続く終わりのない悲劇を思うと胸が痛い。
https://www.youtube.com/watch?v=mh4TS06P3SM
◆◆◆◆◆マリコ(1981年のNHKドラマ)(原:柳田邦男 脚:岩間芳樹 主:滝田栄 キャロライン洋子 小林桂樹 仲谷昇 永島敏行)
ワシントン日本大使館員とアメリカ人女性との間に生まれた一人娘「マリコ」の名前が、日米開戦直前の日米交渉の暗号として使われた実話が元になっている。どうしても開戦を踏みとどめさせたい日米の二人、二つの祖国を持つマリコ。それぞれの戦前戦後の数奇な運命を通して、戦争のむなしさを静かに訴えるドラマ構成には胸を突かれた。最終的に家族がたどらざる得なかったそれぞれの運命、マリコがどうしても忘れられないメロディ…たまらなく切ない。
本当に本当に素晴らしいドラマだった。
http://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010264_00000
◆◆◆◆◆故郷の友よ(龍馬伝)2010年5月23日(監:大友啓史 渡辺一貴)
朝餉のシーンはどうみても武市夫妻(半平太と富)が乗り移っているとしか思えない。演者:大森南朋と奥貫薫の撮影に対する想い入れは相当なものだったよう。
どうしても富になりきりたかった奥貫薫が、富の育った空気に触れたいと一人で武市夫妻のお墓詣りに高知へ行った。すると、なんと相手役の大森南朋もその場にいたとのこと。偶然にも同じ目的でお墓参りに来ていたらしい。その後、二人で武市夫妻が最初に住んだ家へ行き、縁側に並んで座りいつまでも一言も話さずに裏庭を見続けていた…。二人ともこれは武市夫妻に呼ばれたに違いないとある雑誌のインタビューで答えていた。それらを知っていた撮影スタッフも本番の迫真の演技に涙が抑えられなかったと後から制作関係者(飯田の知り合い)から聞いた。事実この朝餉を最後に富は半平太と一生会うことが出来ず、今生の別れとなった。
「時しあれば 吹かでも花は散るものを 心みじかき 春の山風」
(その時になれば風が吹かなくとも桜は散るものなのです。なのにあなたは春の山風と共に逝ってしまいました。)この短歌は、36歳で半平太を亡くした富が晩年82歳の時に半平太を偲び詠んだもの。半平太の非業の死の後、一生独身を通した富の中には最後まで自分を大切にしてくれた半平太が生きていたのかもしれない。
半平太の死後、全ての家禄を没収されあばら家で生涯を終えた富。運命に翻弄され続けた富の人生を知れば知るほど、冒頭の「朝餉のシーン」がたまらない。
◆◆◆◆◆愛、アムール(Amour)日本公開2013年3月9日(監:ミヒャエル・ハネケ 主:ジャン=ルイ・トランティニャン エマニュエル・リヴァ)
不完全な共依存という闇にはまった老夫婦をミヒャエル・ハネケは映像で静かに表現している。
「もし、逆の立場なら私にも同じことが起こり得る?」
https://www.youtube.com/watch?v=626RPRSHPn0
◆◆◆◆◆バタフライ・エフェクト(The Butterfly Effect)日本公開2005年5月14日(監:エリック・ブレス 主:アシュトン・カッチャー エイミー・スマート ウィリアム・リー・スコット エルデン・ヘンソン メローラ・ウォルターズ エリック・ストルツ)
人生はちょっとしたことがきっかけで変わってゆく。その繰り返し。しかし、その時に戻ってやり直せたら…「君を救うため僕は何度でも過去に戻る」 どん底に落ちた時の彼女(エイミー・スマート)の演技には完全に引き込まれた。
ちなみに続編の「2、3」は全くの別物で全然お薦めできない。
https://www.youtube.com/watch?v=BAViXOsLAmw
◆◆◆◆◆ミリオンダラー・ベイビー(Million Dollar Baby)日本公開2005年5月28日(監:クリント・イーストウッド 主:クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン ジェイ・バルチェル マイク・コルター ルシア・ライカ)
すべてのシーンにおいてイーストウッドの宗教観が見え隠れする、とてもとても考えさせられた映画。
https://www.youtube.com/watch?v=wtdzuhxaEck
◆◆◆◆◆過去のない男(フィンランド語:Mies vailla menneisyyttä、仏: L'Homme sans passé、 英:The Man Without a Past)日本公開2003年3月15日(監:アキ・カウリスマキ 主:カティ・オウティネン マルック・ペルトラ アンニッキ・タハティ マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ タハティ ユハニ・ニユミラ カイヤ・パリカネン)
あの独特のユーモアは?間は?無表情は?視線は?音楽の使い方は? とにかくカウリスマキの映画の中でも最高傑作だと思う!!
(■これは↓残念ながら日本語の字幕がなく英語の字幕が付いていた。しかし、台詞がなくても充分面白い)
https://www.youtube.com/watch?v=3srBsylmHW4
◆◆◆◆◆レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(Leningrad Cowboys Go America)日本公開1990年7月14日(監:アキ・カウリスマキ 主:マッティ・ペロンパー カリ・ヴァーナネン サッケ・ヤルヴェンパー ジム・ジャームッシュ レニングラード・カウボーイズ)
これもカウリスマキの傑作で大好き。時代遅れでいい加減なマネージャーの「売れる」を信じて疑わず一生懸命勉強する彼ら…お陰で今アメリカで流行っている?ロック?も完璧に演奏できるようになった↓
https://www.youtube.com/watch?v=j3tKqPWQHkc
(探したのですがこれも日本語字幕付きなし)
◆◆◆◆◆みえない雲(独:Die Wolke 英:The Cloud)日本公開2006年12月30日(監:グレゴール・シュニッツラー 主:パウラ・カレンベルク フランツ・ディンダ ハンス=ラウリン・バイヤーリンク カリーナ・ヴィーゼ リッチー・ミュラー)
最初に日本で公開した事が理解できる=福島の前だったが日本が世界唯一の被爆国という意味で。
https://www.youtube.com/watch?v=Uo5W-E0idLw
◆◆◆◆◆夜よ、こんにちは(伊:BUONGIORNO NOTTE 英:GOOD MORNING NIGHT)日本公開2006年4月29日(監:マルコ・ベロッキオ 主:マヤ・サンサ ルイジ・ロ・カーショ ロベルト・ヘルリツカ ピエル・ジョルジョ・ベロッキオ パオロ・ブリグリア ジョヴァンニ・カルカーニョ)
「赤い旅団」とは?マルコ・ベロッキオはスゴイ監督だと思った、あの音楽の使い方には引き込まれた。
※映像ナシ http://www.sakawa-lawoffice.gr.jp/sub5-2-b-06-138yoruyokonnitiwa.htm
◆◆◆◆◆たそがれ清兵衛 公開2002年11月2日(監:山田洋次 主:真田広之 宮沢りえ 田中泯 岸惠子)
宮沢りえの抑えた演技の素養はどこから来ているんだろう。他の役者では大きくイメージが違ったはず。
https://www.youtube.com/watch?v=IVxN-5-QOWU
◆◆◆◆◆ヒマラヤ杉に降る雪(Snow Falling on Cedars)日本公開2000年4月1日(監:スコット・ヒックス 主:イーサン・ホーク 工藤夕貴 リック・ユーン サム・シェパード マックス・フォン・シドー ジェームズ・クロムウェル ジェームズ・レブホーン リチャード・ジェンキンス 鈴木杏)
エキストラの多数が、実際に1940年代強制収容所送りになった日系アメリカ人で構成されたとのこと。工藤由貴の演技が素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=rOj_5q14DiU
◆◆◆◆◆蒲田行進曲(Kamata march)公開1982年10月9日(監:深作欣二 原:つかこうへい 主:風間杜夫 平田満 松坂慶子 高見知佳 蟹江敬三 原田大二郎 清水昭博 岡本麗 汐路章 萩原流行 石丸謙二郎 酒井敏也 榎木兵衛 清川虹子 千葉真一 志穂美悦子 真田広之)
何と言っても銀ちゃんの演技と台詞回しは格別。また志保美悦子の振袖姿や特に真田広之の連獅子姿での劇中アクション、あれだけ動きにくい衣装をつけてのアクションにも拘わらず体や槍のブレが全くないのには驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=NrmnWyGKwYs
https://www.youtube.com/watch?v=yi1M3jqHpCY
◆◆◆◆◆ハート・ブルー(Point Break)日本公開1991年10月21日(監:キャスリン・ビグロー 主:パトリック・スウェイジ キアヌ・リーブス ゲイリー・ビジー ロリ・ペティ ジョン・C・マッギンリー ジェームズ・レグロス)
アドレナリンジャンキーという言葉を知った映画。パトリック・スウェイジが醸し出す匂いが特に素晴らしい。数ある波乗り映画の中では断トツ。また、単なる波乗り映画とは違う独特の感情が昂ぶる。キアヌリーブスが初めて(ほぼ)主演した映画でもある。
https://www.youtube.com/watch?v=AVk3mR2UhgI
◆◆◆◆◆フォー・ザ・ボーイズ(For the Boys)日本公開1992年3月28日(監:マーク・ライデル 主:ベット・ミドラー ジェームズ・カーン ジョージ・シーガル パトリック・オニール クリストファー・ライデル アリー・グロス ノーマン・フェル ローズマリー・マーフィー バッド・ヨーキン ドリ・ブレナー)
半世紀に渡った軍隊慰問ショー歌手の人生映画だが、ベッド・ミドラーと相方および兵士との空気感、そして音楽が素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=cLkFzP0oFac
◆◆◆◆◆ノーカントリー(No Country for Old Men)日本公開2008年3月15日(監:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン 主:トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソンケリー・マクドナルド ギャレット・ディラハント テス・ハーパー バリー・コービンジーン・ジョーンズ スティーヴン・ルート)
コーエン兄弟の演出には惹かれるが、ハピエル・バルデムの空恐ろしさは例えようがないほど。
https://www.youtube.com/watch?v=qhG81HNy67k
◆◆◆◆◆木枯らし紋次郎 峠に哭いた甲州路 1972年1月15日(監:市川崑 原:笹沢佐保 主:中村敦夫 黒沢のり子 原田芳雄 加藤嘉)
峠の向こうの未知の世界を見ることなく息絶えた片足の女性。ラストの楊枝の使い方があまりにも哀しい…。
峠を見下ろしいつまでも立ち尽くす紋次郎。人には関わらない本来の紋次郎像らしくない色が随所に現れたこの回だった。しかし、これが最後の市川崑の演出だと知ったとき、市川監督の紋次郎への深い想いを知ったように感じた。
https://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=cfFb0aBy4VU
https://www.youtube.com/watch?v=wKvpqxDd-Mw
◆◆◆◆◆鉄くず拾いの物語(ボスニア語:Epizoda u životu berača željeza)日本公開2014年1月11日(監:ダニス・タノヴィッチ 主:ナジフ・ムジチ セナダ・アリマノヴィッチ)
「なぜ神様は貧しい者ばかりを苦しめる」主な演者と子供達がとてもリアルだとおもったら、事件の当事者自身がそれぞれを演じていた。
https://www.youtube.com/watch?v=H_LQSLKqR6Q
◆◆◆◆◆あの日あの時 愛の記憶(独:Die verlorene Zeit、英: Remembrance)日本公開2012年8月4日(監:アンナ・ジャスティス 主:アリス・ドワイヤー ダグマー・マンツェル マテウス・ダミエッキ)
アウシュヴィッツで恋に落ちた男女が命がけの脱走、その後、生き別れになり30数年後にある媒体をきっかけに再会。こういうことが本当にあったんだ…そう思った実話。
https://www.youtube.com/watch?v=F6II1dSR_x4
◆◆◆◆◆さよなら、アドルフ(独:Lore)日本公開2014年1月11日(監:ケイト・ショートランド 主:サスキア・ローゼンダール カイ・マリーナ ネレ・トゥレープス ウルシーナ・ラルディ)
完全な洗脳から醒め真実を知った時…14歳の少女が時代というリアリズムの洗礼を受け、そして映画は少女の内面に深く深く切り込んでゆくようにみえた。ローレ役の少女ザスキア・ローゼンダールは無名ながら彼女の演技に強く引き込まれた。原題は「暗闇の中で」の「ローレ」
https://www.youtube.com/watch?v=8U3tT4lzglQ
◆◆◆◆◆いつか読書する日 公開2005年7月2日(監:緒方明 主:田中裕子 岸部一徳 仁科亜季子 渡辺美佐子 上田耕一 香川照之 杉本哲太 鈴木砂羽 左右田一平 神津はづき 田根楽子 馬渕英里何 山田辰夫 柳ユーレイ 堀部圭亮 江口のりこ)
田中裕子の静かな存在感に圧倒された。
https://www.youtube.com/watch?v=rkwW-_4ycXo
◆◆◆◆◆素晴らしい一日(韓:멋진 하루)日本公開2011年4月16日(監:イ・ユンギ 原:平安寿子 主:チョン・ドヨン ハ・ジョンウ キム・ヘオク キム・ジュンギ キム・ヨンミン チャン・ソヨン)
別れた恋人に突然会ったら「お金返して」と言われ、物語が始まる。原作は日本らしいが、よくぞここまで面白く作ったものだと心から思う。
https://www.youtube.com/watch?v=Bv0DOfPnFwE
◆◆◆◆◆白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(独:Sophie Scholl – Die letzten Tage)日本公開2006年1月28日(監:マルク・ローテムント 主:ユリア・イェンチ ファビアン・ヒンリヒス フリアン・シュテッター アレクサンダー・ヘルト ヨハンナ・ガストドロフ アンドレ・ヘンニッケ)
かつて“白バラ”と呼ばれたヒトラーの政策を強く批判し、戦争終結を叫ぶ地下組織的なグループが存在した。
実在した女子大生ゾフィーの最期を描いた映画。彼女も最初は普通の女の子だった…
https://www.youtube.com/watch?v=i-GU8EKCksw
◆◆◆◆◆街の灯(City Lights)日本公開1934年1月13日(監:チャールズ・チャップリン 主:チャールズ・チャップリン ヴァージニア・チェリル)
サイレントはあまり見たことがなかったが、なんと素晴らしい!! 全ての内容が、あのラストにかかっていることに気づいた。ニュー・シネマ・パラダイスにも登場していた。
https://www.youtube.com/watch?v=Mj0pM4aCeLQ
◆◆◆◆◆ONCE(ワンス)ダブリンの街角で(Once)日本公開2007年11月3日(監:ジョン・カーニー 主:グレン・ハンサード マルケタ・イルグロヴァ ヒュー・ウォルシュ ゲリー・ヘンドリック アラスター・フォーリー ゲオフ・ミノゲ ビル・ホドネット ダヌシュ・クトレストヴァ ダレン・ヒーリー マル・ワイト マルチェラ・プランケット ニーアル・クリアリー)
実は移民問題がベースなのではないかと思ったほど会話の中にも重要な部分で移民関連の背景が見え隠れする。
それにしてもアコースティックな男女のデュオが強く心に響いた。
https://www.youtube.com/watch?v=qJjcZa1dYq0
◆◆◆◆◆アーティスト(The Artist)日本公開2012年4月7日(監:ミシェル・アザナヴィシウス 主:ジャン・デュジャルダン ベレニス・ベジョ アギー(犬) ジョン・グッドマン ジェームズ・クロムウェル ミッシー・パイル ペネロープ・アン・ミラー マルコム・マクダウェル)
栄光と挫折、自暴自棄、男と女、プライド、スターとは…
https://www.youtube.com/watch?v=cjDCfV1nLIk
◆◆◆◆◆グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman)日本公開 2018年2月16日(監:マイケル・グレイシー 主:ヒュー・ジャックマン ザック・エフロン ミシェル・ウィリアムズ レベッカ・ファーガソン ローレン・オル(ア)レッド(歌) ゼンデイヤ キアラ・セトル)
久々に心躍るミュージカルを観た、、、、、。
まず、この映画は、P・T・バーナムという見世物興行師を題材にしたフィクション。なので事実とは違うところも多々あるだろう。
一部のお堅い映画評論家の評価は最悪でボロクソに言われ放題だった。理由は上記の通り事実と違う、都合の悪いことを出していない、時代背景が正しくなところがある、、等。
最初にも書いているが、自分には評論家の評価基準はよくわからないし、映画評論など自分の能力では到底不可能。だから評論家が言っていることが正しいのかもしれないが、自分は単に映画を観てどう感じたか(自分の心に残る映画は何か?)という極めて個人的なことしか分からない。
ただ、何時もの通り可能な範囲で(Webだけで)背景を調べて分かったことがある。それは、彼は、それまで差別差別で辛い思いをしてきた方々に、歓喜の対象になる喜びを与え、仕事を与え、各人に十分な給与を支払ってきたということ。彼と働いてきた方々も、その後、貯めた給与を元にビジネスで大成功した方々もいるらしい。中には破産した彼に、お金を貸した人(見世物とされていた人)すらいたようだ。もし、彼に出会っていなかったら当時の時代背景を考えると、彼らはどうなっていたのだろうか?
それらの背景はさておき「魅力的な映像や音楽は、いつのまにか心躍る時間を作ってしまう」これだけでも十分素晴らしい映画ではないだろうか、とも思った。
音楽も歌もダンスも吹き替えナシのロープ技も醸し出す世界観も、なにもかも心から自分を夢中にさせてくれた。何度でも何度でも観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=GuadtzQB2hk
◆◆◆◆◆シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語(Cirque du Soleil: Worlds Away)日本公開2012年11月9日(監:アンドリュー・アダムソン 主:エリカ・リンツ イゴール・ザリポフ ルッツ・ハルフブナー ジョン・クラーク)
完璧にデザインされた究極の肉体表現。
https://www.youtube.com/watch?v=lMO2tEFI0AM
◆◆◆◆◆火火 公開2005年1月22日(監:高橋伴明 主:田中裕子 窪塚俊介 池脇千鶴 黒沢あすか)
長男が白血病を発症し日ごとに弱ってゆく。ドナー探しのために奔走し骨髄バンク設立のきっかけを作った神山清子の物語。芸術家、そして厳しい母親…この映画を観て田中裕子はすごい女優だなぁと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=3VaDCAjOSNw
◆◆◆◆◆東京物語 公開1953年11月3日(監:小津安二郎 主:笠智衆 東山千栄子 原節子 杉村春子 山村聡)
映像だけで優しさ虚しさ寂しさを表しているように自分には見えた。時間の流れ、間、空間、構図、そして演者、それぞれが見事に調和して日本が沁みいるという感覚を深く覚えた映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=LjDWc-lQYnM
◆◆◆◆◆フローズン・リバー(Frozen River)日本公開2010年1月30日(監:コートニー・ハント 主:メリッサ・レオ ミスティ・アッパム)
監督が無名だっため日本では配給会社がつかずしばらく公開出来なかったらしい。
しかし、自分が貧困の隣にいる錯覚を覚えるほどのリアルな描写。その上ストーリーもよく出来ていて、アメリカが抱える深い闇も…
https://www.youtube.com/watch?v=ecgJyD8Pz6Q
◆◆◆◆◆八月の鯨(The Whales of August)日本公開1988年11月26日(監:リンゼイ・アンダーソン 主:リリアン・ギッシュ ベティ・デイヴィス ヴィンセント・プライス アン・サザーン ハリー・ケリー・ジュニア フランク・グライムズ)
8月になると入江に鯨が来る、姉妹は少女の頃よく二人で鯨を見た。人生の黄昏を迎えた老姉妹の心の葛藤を美しい風景が包む映画。素晴らしい!!
https://www.youtube.com/watch?v=_zwpegJ5h9U
◆◆◆◆◆わらの犬(Straw Dogs)日本公開1972年4月29日(監:サム・ペキンパー 主:ダスティン・ホフマン スーザン・ジョージ デビッド・ワーナー デル・ヘニー ピーター・ヴォーン ピーター・アーン T・P・マッケンナ)
だいぶ昔テレビの日本語吹き替えで観た、その時あるシーンだけ間違えて吹き替えでないものが流れてしまった。そのド迫力は想像を絶した。その後、探しに探してリバイバル上映を観た時、想像以上の映画に興奮した。これがあのサム・ペキンパーかと納得した映画。
https://www.youtube.com/watch?v=IQjQIXzFCRA
◆◆◆◆◆ヨコハマメリー 公開2006年4月15日(監:中村高寛 主:メリー 永登元次郎 五大路子 杉山義法 清水節子 広岡敬一 団鬼六)
横浜の方は実際に白塗りのメリーさんを見かけたのではないでしょうか。
50年以上も横浜の場末で”ある人”を待ち立ち続けた娼婦の物語。しかし、何故突然消えたのか…。
オープニングの「伊勢佐木町ブルース」も沁みたが、ラストは常に頭から離れない。
https://www.youtube.com/watch?v=IK2mNOktA94
◆◆◆◆◆博士と彼女のセオリー(The Theory of Everything)日本公開2015年3月13日(監:ジェームズ・マーシュ 原:ジェーン・ホーキング 主:エディ・レッドメイン フェリシティ・ジョーンズ チャーリー・コックス エミリー・ワトソン)
若かりしホーキングと彼が大成してゆくまでを陰ながら支えた奥さんの手記を映画化したもの。ホーキング自身もこの映画を観て涙したと聞いたが、自分自身も自分の妻への感謝と共に映画の世界に深く深くのめり込んでいった。
それにしても「宇宙の誕生とブラックホールとの関係」このホーキングの説は驚きで、その想像を超えた新説を認めた科学者達の勇気も素晴らしいと思った。
「ホーキング、宇宙を語る」では、アインシュタインの相対性理論「E=mc2」以外の方程式を一切出さずに宇宙の起源と神秘について語ることに成功している。難しいことを分かりやすく説明できるのは本当に理解しているからだろう。
且つ、一般相対性理論にアインシュタインが苦手とした量子論を加えた「ホーキング放射(輻射)」(あらゆる粒子を放出しながらブラックホールが質量を失い爆発的な消滅に至る)を指摘したが、近年それが仮想ではあるが証明されたというから本当にスゴイ。
https://www.youtube.com/watch?v=mw_YOjM2DbQ
この映画を観た後にホーキングの死を知った。ホーキングはガリレオ・ガリレイとアインシュタインを心から尊敬していたようだが、奇しくもホーキングの誕生日はガリレオ・ガリレイと同じ1月8日(なんと生誕300年の日)また、先日亡くなった日はアインシュタインの命日3月14日だった。
「人生は出来る事に集中することであり、出来ないことを後悔することではない。私は幸運だ、なぜなら脳は筋肉で出来ていないからだ」自分は彼のこの言葉に大きく心を揺り動かされた。
◆◆◆◆◆海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜(Fuocoammare)日本公開2017年2月11日(監:ジャンフランコ・ロッシ)
監督がランペドゥーザ島民と1年間生活を共にして撮ったドキュメンタリー。一切のナレーションもない。祖母、父、息子のつつましい島民生活の日常と、ナイジェリアから数多くの国を経てこの島に逃げてきた難民の想像を絶する逃亡生活とが強烈に対比される。
難民のラップのような叫び声が頭から離れない、、「ナイジェリアではみんなが殺された、仕方なく逃げたリビアでは投獄された、飢えて死んだ、さらに多くが殺された。海に逃げたが仲間が溺れ死んだ、船の中では多くが飢えて死んだ、窒息して死んだ。でもこうしてヨーロッパにたどり着いた…。」重なる死体の中で、一人の難民が血の涙を流していたように見えた。https://www.youtube.com/watch?v=I0xoDC6YfzU
ナイジェリアへは日本からも多くの援助をしているが、国民生活にはほとんど使われず国内のインフラは完全に崩壊している。にもかかわらず援助金は腐敗した政府の上層部止まりのまま。
なんとこの20年で40万人がこの島に流れ着いている。難民の実態を知らなかった自分が恥ずかし。そして日本で見るニュースだけでは何もわからないことを改めて知った。
◆◆◆◆◆映画監督って何だ! 公開2006年11月4日(監、脚:伊藤俊也 主:高橋伴明 林海象 山本起也 長田勇市 今村力 福田伸 清水怜 茅場和興 大島渚 緒方明 小栗康平 崔洋一 阪本順治 鈴木清順 成田裕介 林海象 山田洋次 山本晋也 村上龍 若松孝二 他、国内の有名監督大多数出演。
製作:日本映画監督協会 音:宇崎竜童 役者出演:小泉今日子 佐野史郎 石川真希 原田芳夫)
「映画監督には著作権がない※」ということは出来上がった作品を会社側の都合で編集し直されたり変更されても監督は一切文句が言えないということ。そういう納得出来ない事実と闘おうと、この法律が出来た国会審議を含めた経緯や様々な事実、今後の展望他を、有名監督達が自分達自身で演じているところが非常に興味深い。もちろん無報酬参加らしい。
※著作権法第29条=「映画の著作物(第15条第1項、次項又は第3項の規定の適用を受けるものを除く。)の著作権は、その著作者が映画製作者に対し当該映画の著作物の製作に参加することを約束しているときは、当該映画製作者に帰属する」つまり「映画の著作権は映画会社や制作会社にある」という著作権法の条例。
本来、著作権は自然人(個人)にあるにもかかわらず、法人(会社)に著作権があることに製作者の監督達は怒こっているようです。そもそも音楽や小説は作家(個人)に著作権があり、出版社やレコード会社には著作権がないのに、映画に関してだけは会社に著作権があるのはおかしいのではないかという論理がそのベースにあり、その不条理を広く知ってもらいたくこの映画を作ったとのこと。
しかし、当時この条例を決める会議には映画監督は呼ばれず、映画会社、役人、大学教授がメインとなり推し進められた過去の経緯があるらしい。映画会社側の論理としては、映画にはあまりにも多くの人がかかわっており、個人に著作権を与えるのは無理。監督はシナリオを忠実にフィルム化するのでそもそも著作権はない。戦時中、問題になった映画で戦犯扱いされたのは映画会社側で誰一人として監督が戦犯になった人はいなかった。ただ、その反論として監督側は、大島渚のように愛のコリーダ裁判で会社ではなく監督個人が被告になった人も多くいる(つまり監督に責任があるのだから著作権も監督という当たり前の論理)例も出していた。どちらの主張も一理あり非常に難しい問題だ。
それにしても、合計約150人の協会員の映画監督が役者や各業務および手伝いを手弁当で参加しているという前代未聞の映画とはスゴイ。その上、え?!!あの監督が素人俳優のような演技をしている!!あの長台詞を覚えるのは大変だっだろう…等といろいろ思いながら観ていた。それに比較して流石は演技のプロ小泉今日子の演技はずば抜けて上手かった(歌はイマイチだが)。尚、この映画の著作権は、伊藤俊也個人にあるとしている。個人に著作権がある映画はこれが最初。
https://www.youtube.com/watch?v=5r4NCdItuPY
◆◆◆◆◆監督失格 公開2011年9月3日(監:平野勝之 製:庵野秀明 主:林由美香 平野勝之 小栗冨美代 カンパニー松尾)
前評判は少しだけ聞いていたが、後半の想像を絶する内容には凍り付いた。やはり打ち合わせナシのドキュメンタリーの前には、どんな迫真の演技も足元にも及ばない。
https://www.youtube.com/watch?v=Ya95jgAL10A
◆◆◆◆◆アメリカの夜(仏:La Nuit américaine, 英:Day for Night)日本公開1974年9月14日(監: フランソワ・トリュフォー 主:ジャクリーン・ビセット ヴァレンティナ・コルテーゼ ジャン=ピエール・オーモン ジャン=ピエール・レオ アレクサンドラ・スチュワルト フランソワ・トリュフォー ジャン・シャンピオン ジョエル:ナタリー・バイ ダニ ベルナール・メネズ)
自分は基本的に映画作りの裏側を公開するのはあまり好きにはなれない。しかし、この映画はそこに焦点を当て出演者やスタッフ個人としての生々しい素の部分を見事に表現している点で逆に素晴らしいと感じた。監督役でトリュフォーも出ているが、カメオ出演どころではなく完全な役者として。
今でも(一般企業も含め)わがままな役者(社員)がいると共演者やスタッフにはとんでもない迷惑がかかる訳である。ちなみに「アメリカの夜“DAY FOR NIGHT”」とは、昼間に夜の撮影をすることで、カメラにフィルターをかけて夜らしくする。監督によっては道路に水を湿らせ黒々とさせたり、水に墨汁を混ぜて激しさを演出する監督もいる。
最初に書いたように、自分も昔、知人からトラックを借りてその荷台の上にバイクを載せいかにも走っているようにしながら撮影したことや、張り出しで撮影したり、映像の周囲をぼかすためにフィルタの周りにバターを塗ったり… みんなで知恵を出していろいろ工夫しながら映画を作ったことを懐かしく思い出した。
■トリュフォーは映画冒頭で「D.W.グリフィス監督(アメリカ映画の父と呼ばれ、様々な表現技法のモンタージュ、カットバック、クローズアップなどを確率した人)」の「見えざる敵」の写真を映し出し「この映画をリリアンおよびドロシー・ギッシュに捧げる」という献辞を流した。「リリアン・ギッシュ」といえばサイレント映画の花といわれた女優で、自分の大好きな「八月の鯨」の妹役が素晴らしかった女優。涙なくしては観られない冒頭のシーンだった!!トリュフォーのこの映画に対する想いを含めあらためて観てみると感慨もひとしお。
https://www.youtube.com/watch?v=qSqfhjt-Gg8
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■次に、◆◆◆◆印の「素晴らしかった映画」↓
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◆◆◆◆東京オリンピック(Tokyo Olympiad)公開1965年3月20日(監:市川崑)
ドキュメンタリーの形はとっているが、単なるオリンピックの記録映画ではなかったため、当時役人からは非難の嵐、中には作り直せと迫った役人もいたらしい。しかし、改めて観てみるとそれはそれは素晴らしい作品だと思う。敗戦国である日本が東洋で初めて開催出来たオリンピック。それを迎えられた国民の誇らしい様子を示す数々の映像、観客の涙・叫びから感じ取れる熱気。審判目線とも思えるカメラ位置、心拍音が聞こえてきそうなアスリートとの緊張感の共有、流麗演技のスローモーション、恐怖すら感じるクローズアップ、わずかな摩擦音も逃さないリアルな競技音およびそれと対比した完全無音映像、とにかく今の競技映像よりもはるかに肉体の限界を感じさせる演出、さすがは市川崑。
他にも、チャスラフスカ、遠藤幸雄、山下治広(体操)、ドーン・フレーザー、ドン・ショランダー(水泳)、ボブ・ヘイズ、ビリー・ミルズ、ピーター・スネル、ベティ・カスバート、マリー・ランド(陸上)、アベベ・ビキラ(マラソン)、アル・オーター(円盤投げ)、三宅義信(重量挙げ)、猪熊功、アントン・ヘーシンク(柔道)、市川政光、花原勉(レスリング)、ジョー・フレージャー(ボクシング)そして、東洋の魔女と円谷幸吉……どの映像を見ても、いまだに涙があふれるのは年のせいだろうか。エンドロールの最後に撮影協力をした唯一の学校名として「日本大学芸術学部映画学科」が出ていたのは非常に嬉しかった!!
https://www.youtube.com/watch?v=m7GlLDgzI6E
◆◆◆◆サンダカン八番娼館 望郷 公開1974年11月2日(監:熊井啓 主:栗原小巻 高橋洋子 田中絹代 水の江滝子 小沢栄太郎)
島原の子守唄の「はよ寝ろ 泣かんで オロロンバイ 鬼の池 久助どんの 連れんこらるばい」という詩の意味がよく理解できていなかったがいつまでも頭の中に残っていた。最近この詩が「からゆきさん※」のことだったと知った。それが旧作ながらこの映画を観る事になった切っ掛け。
※19世紀後半、東・東南アジアに送られ娼婦として働かされた島原や天草出身の日本人女性のこと。現地で亡くなった方が多かったが、なんとか日本に戻っても周りから差別され辛い人生を送らざる得なかった。
原作はノンフィクション作家・山崎朋子の「サンダカン八番娼館-底辺女性史序章」とのことだが、非常に原作に忠実に作られているらしい。田中絹代にとっては女優人生を終えようとしている時期の出演だったが、高橋洋子の演技も含め心に残る映画となった。
https://www.youtube.com/watch?v=oG1PLEFu0vY
https://www.youtube.com/watch?v=p8MAZdhArYk
◆◆◆◆スティング(The Sting)日本公開1974年6月15日(監:ジョージ・ロイ・ヒル 主:ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード ロバート・ショウ チャールズ・ダーニング アイリーン・ブレナン)
公開当時、間が悪く観ることが出来なかったが、40年以上経ちやっとDISCASで届いた。いやーこの頃からこんなに面白い映画があったとは、とにかく面白過ぎて夢中になった。
https://www.youtube.com/watch?v=FFHt-MZZ7lA
◆◆◆◆独裁者(The Great Dictator)日本公開1960年10月22日 米国公開1940年10月15日(監・脚:チャールズ・チャップリン 主:チャールズ・チャップリン ポーレット・ゴダード ジャック・オーキー)
この映画は内容からしてヒトラーの死後に作られたのかと思った。しかし実は戦争の真っただ中ナチス全盛の時でユダヤ人の虐殺などが世に知れる前に製作されたことを知った。この時代によく作ったものであるが、背景にはチャップリン(自身もユダヤ人)のどうしても伝えたい強い想いがあったのだろう。映画の持つ素晴らしさを改めて深く感じることになった。日本は1940年の9月に日独伊三国同盟が交わされていた関係で公開が20年も遅れることに。
https://www.youtube.com/watch?v=xl2e69fEFf4
◆◆◆◆精神 公開2009年6月13日(監、製、撮、編集:想田和弘)
テレビだったらスポンサーへの気遣いでどう見ても公開出来ないような映像と精神病患者の言葉がモザイクも、もちろんピーも一切なく当人から淡々と語られる衝撃は度肝を抜かれた。河直美の言葉として「精神病者と健常者の境がわからない」と紹介されていたが、自分もこの映画を観て全くおなじ感情を抱いた。それだけに周りや自分自身の言動に対する意識が大きく変わった映画だった。関連書籍として「精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける」という本も出版している。
https://www.youtube.com/watch?v=eRtVfP-f9gQ
◆◆◆◆HARUKO(ハルコ)公開2004年5月1日(監:野澤和之 ドキュメント出演:鄭乗春(金本春子) 金性鶴 金英順 梁義憲 金性男 金性行 金哲弘 金秀明 金和美)
在日朝鮮人として12歳で日本に渡った女性の生き方を、ありのまま撮りためたドキュメンタリー。ギャンブルと女に走った旦那さんとの間に7人もの子供をもうけるが、旦那さんに騙され続けること12回、家族を守るため闇市でのパチンコの景品交換業務で逮捕されること37回。何よりも大切な子供たちが韓国、北朝鮮へとバラバラになってしまいその心労はいくばかりか。子供の為にと北朝鮮に送金した額は数千万を超えるらしいが、実際に子供に渡っているわけではないだろう。それでも必死に子供達を守り抜いたすざましい母の姿である。久々に観た強烈なドキュメンタリーだった。
映像なし。
◆◆◆◆ゆきゆきて、神軍 公開1987年8月1日(監:原一男 主:ドキュメンタリー 奥崎謙三)
現在では絶対に撮れない映画だろう。この映画を観た後に、マイケル・ムーア監督が「生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリーだ」という話をしたのを読んで非常に納得しまた。映像にない部分にはもっと生々し事象があったと思う。しかし、映像化されている部分だけでも、奥崎という人間の良くも悪くもその一途さと狂気にただただ恐怖を感じた。やはりこのようなドキュメンタリーを観てしまうとどんなに作りこまれたドラマでも到底かなわない。
https://www.youtube.com/watch?v=DLw5MnMg7bQ
◆◆◆◆さよなら子供たち(Au revoir les enfants)日本公開1988年12月17日(監:ルイ・マル 主:ガスパール・マネッス ラファエル・フェジト フランシーヌ・ラセット スタニスラス・カレ・ド・マルベール フィリップ・モリエ=ジュヌー フランソワ・ベルレアン フランソワ・ネグレ)
ルイ・マルの実体験をベースにした脚本になっていた。だた、ユダヤ人であるというだけで、、、純真な子供の表情セリフがたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=mtQ3XWPTc-Y
◆◆◆◆巴里のアメリカ人(An American In Paris)日本公開1952年5月2日(監:ヴィンセント・ミネリ 主:ジーン・ケリー レスリー・キャロン)
雨に歌えばが素晴らしかったため、これも絶対観たいとと思っていた。想像どうりのミュージカル、もちろんジーン・ケリーはよかったが、レスリー・キャメロンのダンスはずば抜けていた。特にラスト近辺は圧巻。
https://www.youtube.com/watch?v=jznT9p9I4C8
◆◆◆◆おみおくりの作法(Still Life)日本公開2015年1月24日(監:ウベルト・パゾリーニ 主:エディ・マーサン ジョアンヌ・フロガット カレン・ドルーリー アンドリュー・バカン キアラン・マッキンタイア ニール・ディスーザ ポール・アンダーソン ティム・ポッター)
大まかなイメージはわかったうえで観たが、映画の性格上、最初は少し眠くなってしまった。しかし観ているうちに引き込まれ、最後には胸が締め付けられ且つ温かい気持ちになった。
https://www.youtube.com/watch?v=UR5C_lExOSw
◆◆◆◆帰ってきたヒトラー(独:Er ist wieder da)日本公開2016年6月17日(監:デヴィット・ヴェント 原:ティムール・ヴェルメシュ 主:
オリヴァー・マスッチ ファビアン・ブッシュ カッチャ・リーマン)
単なるコメディだと思っていたが、この映画のテーマを知るにつれゾーッとしてきた。最初はみんな笑っていた。そして少しずつ少しずつ、気づいた時にはすでに…。今、世界で起こっていることは…。
https://www.youtube.com/watch?v=I4a5XgNT6vQ
◆◆◆◆ゴーン・ガール(GONE GIRL)日本公開2014年12月12日(監:デヴィッド・フィンチャー 原・脚:ギリアン・フリン 主:ロザムンド・パイク ベン・アフレック ニール・パトリック・ハリス タイラー・ペリー キャリー・クーン キム・ディケンズ)
ここまで引き込まれたミステリーは久々。原作がいい、脚本がいい、監督がいい、主演女優がいい…。とにかくストーリーが全く読めない。目的のためなら手段を選ばない妻。夫婦におけるマウンディングの物語だが、どう頑張っても奥さんが遥かに上手。ミステリーなのにもう一度観てもよいくらいの出来の素晴らしさだった。また、この映画にはモデルになった実在の事件があったとのこと。いずれにせよスゴイ映画を観た。
https://www.youtube.com/watch?v=aq8X4FUMvKo
◆◆◆◆リュミエール!(Lumiere!)日本公開2017年10月28日(監:ティエリー・フレモー)
映画の父と呼ばれる映画発明者(兄弟)が撮りためた数々の映画の紹介でストーリーが展開する。立川志らくの日本語解説は上手かった。覚えているタイトルだけでも「リュミエール工場の出口」「赤ん坊の食事」「水を撒かれた水撒き人」「ラ・シオタ駅の列車の到着」「猫と遊ぶ少女」「海水浴」「パリ託児所の乳母車」「ボイラー」「川の洗濯女」「イワシ漁」「楽しむフランス」「馬車の出発」「シャンゼリゼ通りの帰路」「子守女と兵隊」「音楽好きの木挽き職人」「捕鯨船からの風景」「骸骨の踊り」等々…
色々なエピソードもあり、初めて汽車が向かってくる映像を観た観客は実際に逃げてしまった、、壁を壊してゆく映像を間違って逆再生してしまったら壁が出来上がってゆく映像になった、、捕鯨船の船員のアップも迫力があった、、自動車事故もリアル、、なぜか構図も素晴らしい、、今では常識の水平線を真ん中にしてはいけないこと、、ベトナムで子供たちがカメラを追いかけてくる映像、、京都の剣道の映像も興味深かった。
エジソンは「キネトスコープ」で、リュミエールは「シネマトグラフ」、お互いが映画の発明者として競っていたらしくその片鱗を見せた映像も残っていた。
リュミエールが残した言葉は「映画はみんなを世界を楽しく豊かにする」だった。そして映画の最後に何とスコセッシが映画で出ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=yNKD-x5TXHA
◆◆◆◆シャレード(Charade)日本公開1963年12月21日(監:スタンリー・ドーネン 主:ケーリー・グラント オードリー・ヘプバーン ウォルター・マッソー テックス・ペンソロー ジェームズ・コバーン ハーマン・スコビー ジョージ・ケネディ ネッド・グラス ドミニク・ミノット トーマス・チェリムスキー ジャック・マラン)
想像していたよりはるかに面白くいつのまにか夢中になってしまった。観方によってはヒッチコックの映画を彷彿とさせる部分も。オードリー・ヘップバーンの衣装もおしゃれで本当に知的で美しい。
https://www.youtube.com/watch?v=pQ8uuBtOzXM
◆◆◆◆シェルブールの雨傘 (仏:Les Parapluies de Cherbourg)日本公開1964年10月4日(監:ジャック・ドゥミ 主:カトリーヌ・ドヌーヴ ニーノ・カステルヌオーヴォ アンヌ・ヴェルノン エレン・ファルナー)
人間にとって本当の幸せとは?というテーマで、リアルな台詞が一切ない完全なミュージカルとして表現されている。50年以上も前とは思えない映像中の色使いが抜群に美しい映画だった。もちろん音楽も素晴らしい!!
ちなみにシェルブールとは北フランスの港町で、あの綺麗な街並みは今もそのまま残っているとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=17A0fN8NJi0
◆◆◆◆ウェストサイド物語(West Side Story)日本公開1961年12月23日(監:ロバート・ワイズ 主:ナタリー・ウッド リチャード・ベイマー ジョージ・チャキリス リタ・モレノ ラス・タンブリン)
サウンド・オブ・ミュージックと同じ監督らしく超引きからの寄り、そしてフィンガースナップ及びダンスのシーンからのプロローグ。やはりミュージカルの王道。音楽も「Prologue」「Tonight」「Maria」「America」「Cool」と。またその後、数多くの作品に影響を与えたが、一番はマイケル・ジャクソンのPV「Beat It」かもしれない。アメリカが移民で成り立っている国という事実をあらためて認識した映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=XJ_Q9hzHML4
◆◆◆◆七人の侍 公開1954年4月26日(監:黒澤明 主:三船敏郎 志村喬 津島恵子 木村功 加東大介 宮口精二 稲葉義男 千秋実 土屋嘉男 藤原釜足 高堂国典 島崎雪子)
数十年前に観て、最近再度観たが、やはり想像以上に素晴らしい映画だった。また、当時あの雨の合戦シーン、よくあそこまでリアルに撮影したものだと。調べてみると撮影へのこだわりはとんでもなかった。
黒澤映画は映像自体が台詞やナレーションの代わりをしているほど、動き構図が素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=AxKjtAONFz0
◆◆◆◆タクシー・ドライバー(Taxi Driver)日本公開1976年9月18日(監:マーティン・スコセッシ 主:ロバート・デ・ニーロ シビル・シェパード ジョディ・フォスター ハーヴェイ・カイテル アルバート・ブルックス ピーター・ボイル)
ロバート・デ・ニーロの際どさと独特の表情は群を抜いていた。また、なんといってもジョディ・フォスターの存在感が半端なかった。ベトナム戦争帰りの海兵隊員ロバート・デ・ニーロが精神を病みながらニューヨークでタクシー運転手をしているわけだが、その退廃的な背景に当時13歳の娼婦ジョディー・フォスターが完全に馴染んでいて驚いた。
ただ、この映画の影響を強く受けたジョディのストーカーで熱狂的ファンの男が「レーガン大統領暗殺未遂事件」を起こすことになってしまった。ジョディにとってこの事件の衝撃は非常に大きく、しばらく女優業を辞めることになってしまったほど。これはとても残念な事件だったが、このことで彼女は学業に専念し、彼女のズバ抜けた秀才ぶりが表に出る事にもなったのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=Hvbh2kF_jAM
◆◆◆◆希望のかなた(フィンランド語:Toivon tuolla puolen)日本公開2017年12月2日(監:アキ・カウリスマキ 主:シェルワン・ハジ サカリ・クオスマネン イルッカ・コイヴラ ヤンネ・フーティアイネン ヌップ・コイヴ カイヤ・パカリネン ニロズ・ハジ シーモン・フセイン・アル=バズーン カティ・オウティネン)
我々日本人にはあまり伝わっていないがフィンランドにも難民は数多く押し寄せている。その難民に対するカウリスマキの静かな愛を映像化したような映画だった。相変わらずカウリスマキの日本好きは各所にあり、まねごとのにわか鮨屋や竹田の子守唄、星を見つめて等の音楽にも。難民問題を静かなユーモアとペーソス溢れる作品にしているあたりサスガだった。やはり誰とも違う表現方法には引き込まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=vkPBj5jfua0
◆◆◆◆冒険者たち(Les Aventuriers)日本公開1967年5月18日(監:ロベール・アンリコ 主:アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス)
危うい三角関係であり悲痛な挽歌でもあり、フランスらしいテーストも魅力的だった。アランドロンの無精ひげも粋だし、リノ・バンチュラの存在感はそれにも増してたまらない。ラストの俯瞰は何とも切なく、それぞれのテーマ曲も耳に残っている。
https://www.youtube.com/watch?v=iT5Js8Cdvi0
◆◆◆◆伽耶子のために(For Kayako)公開1984年11月10日(監:小栗康平 原:李恢成 主:呉昇一 南果歩 浜村純 園佳也子 加藤武 川谷拓三 左時枝 白川和子 殿山泰司 古尾谷雅人 蟹江敬三 田村高廣)
南果歩のデビュー作品で、以前から観たくて仕方なかったが公開当時、爆弾さわぎなど様々な妨害があり、結局短期で打ち切りになってしまった小栗康平の第二作目。そのためいまだにDVD化もされていない状態。しかし、アマゾンプライムで観る事が出来た。
昭和30年代の在日朝鮮人を扱った題材だが、差別的な要素はあえて表に出さず、小栗康平らしく淡々と且つ深々と表現し哀しくて美しい映像は本当に素晴らしい。南果歩の演技は非常に透明感があり独特の存在感があった。この映画は小栗康平の第二作だが第一作の「泥の河」にも引けを取らない(隠れた)名作だと思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=kN3r7fQwWFs
◆◆◆◆ブラックブック(蘭:Zwartboek、英:Black Book)日本公開2007年3月24日(監:ポール・バーホーベン 主:カリス・ファン・ハウテン セバスチャン・コッホ トム・ホフマン ハリナ・ライン ワルデマー・コブス ドルフ・デ・ルイーズ デレク・デ・リント ピーター・ブロック マイケル・ユイスマン)
物語のスタートが1944年9月なので、あと数か月でナチが崩壊する時期を背景に実話からヒントを得て描いている。ナチとその被害国(この映画ではオランダ)を勧善懲悪で描かなかった珍しい映画でもあった。とにかく息をつかせぬ展開はさすがポール・バーホーベン。特にオランダにとってレジスタンス(ナチに反抗)は英雄だったのだが実はそこに黒い歴史も。ラストの1956年10月にも深い意味があった。
https://www.youtube.com/watch?v=vbxwh2QtxrI
◆◆◆◆素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)日本公開1954年2月6日(米国での製作は1946年)(監:フランク・キャプラ 主:ジェームズ・ステュアート ドナ・リード ライオネル・バリモア ヘンリー・トラヴァース トーマス・ミッチェル ボーラ・ボンディ フランク・フェイレン ワード・ボンド グロリア・グレアム)
もし自分がこの世に存在しなかったら?「もし、、」で語られる映画の元になっていることは間違いなく、この映画をオマージュして作られた映画も多い。
https://www.youtube.com/watch?v=0k_Vsmqf6X8
◆◆◆◆ザッツ・エンタテインメント(That's Entertainment!)日本公開1975年3月21日(監:ジャック・ヘイリー・jr. 主:ジーン・ケリー フレッド・アステア ドナルド・オコーナー デビー・レイノルズ フランク・シナトラ エリザベス・テイラー ピーター・ローフォード ジェームス・スチュワート ミッキー・ルーニー ライザ・ミネリ ビング・クロスビー他多数)
ハリウッド・ミュージカル映画の黄金期に中心となっていたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の創立50周年記念作品。実はこの映画は自分が大学1年か2年のころに演劇学科の彼女がレポートを書くためにと付き合わされた映画だった。当時は嫌々行った記憶があるが、今観なおしてみると、こんな素晴らしい映画だったのかと改めて知った。
https://www.youtube.com/watch?v=9jUjhrDhFuM
◆◆◆◆スノーデン(Snowden)日本公開2017年1月27日(監:オリバー・ストーン 主:ジョセフ・ゴードン=レヴィット シャイリーン・ウッドリー)
「プリズム」「エシュロン」「エックスキースコア」「エピックシェルター」「ハートビート」「ヒートマップ」「ハッカー&クラッカー」…色々な単語が出てくるが、すべて情報セキュリティの世界ではよく意識される単語ばかりだった。それだけに即座に映画に入り込んだ。
スノーデンの上司が「我々はすべての情報を確実に覗ける…しかし、米国人は自由より安全を望んでいる」というセリフを発したのが印象的だったし、スノーデンの決断・行動にも影響したのかもしれない。
スノーデンは日本でも勤務していた。その時、彼が耳にした、もし日本が同盟国を離れた場合、米国が想定している対応は「……」、、あまりにも想像を絶していて恐ろしかった。
内容からして当初は米国企業の出資が得られなかったらしいが、映画の途中で「人間の価値は理想の追求にある」という言葉が何げなく出てきた、さすがはオリバーストーン監督という映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=1h55rk84lW4
◆◆◆◆この世界の片隅に(In This Corner of the World)日本公開2016年11月12日(監:片渕須直 原:こうの史代 主(声):のん)
当初、ヒットする要素が見当たらないと周りから言われて資金調達が出来なかったらしい。しかし、製作者達は内容に惚れ込みどうしても映画化したかったとのこと。そこで当時まだ珍しかったクラウドファンディングでなんとか制作までたどり着いた。この製作者の強い想いには深く感銘した。
淡々としているだけに恐ろしい映画だったが、のん(元・能年玲奈)の表現力には心から驚かされた。
日本公開後、世界中で公開され、初公開される国々が次々と増え続けていった。
https://www.youtube.com/watch?v=kczb7IJJg0g
◆◆◆◆チョコレート(Monster's Ball)日本公開2002年7月20日(監:マーク・フォースター 主:ハル・ベリー ビリー・ボブ・ソーントン)
人種差別、死刑執行人、男と女、親子…。いろいろ考えさせられた映画だったが、「絵は写真よりも真実を深く表せる」というセリフが根底のテーマのような気がして心に刺さった。ハル・ベリーの表情や演技は相変わらず群を抜いている。https://www.youtube.com/watch?v=Y-94HNhLJBs
◆◆◆◆ラ・ラ・ランド(La La Land)日本公開2017年2月24日(監:デミアン・チャゼル 主:ライアン・ゴズリング エマ・ストーン)
あのオープニングでは「そう、映画はこうじゃなくちゃ」と思わせてくれた。キャッチの通り映画の魔法とでもいうのだろうか?最後の最後までその魔法に引き込ませてくれた。
https://www.youtube.com/watch?v=tlyqz57sHgM
◆◆◆◆アメリカン・スナイパー(American Sniper)日本公開2015年2月21日(監:クリント・イーストウッド 主:ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー)
現在のアメリカの現実を象徴しているが、いろいろな意味で衝撃の大きな映画だった。間違いなくディアハンターをオマージュした映画だろう。特にこの映画は主演「ブラッドリー・クーパー」の強い想いが実って実現したらしい。クリント・イーストウッド監督の演出は役者らを変にいじらず素晴らしい役作りをさせているのだろう。
映画製作中の偶然とはいえラストの一言には因縁を感じえなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=Av1UW0myxiA
◆◆◆◆力道山(韓:역도산)日本公開2006年3月4日(監:ソン・ヘウン 協:百田光雄 主:ソル・ギョング 中谷美紀 萩原聖人 鈴木砂羽 山本太郎 船木誠勝 ノ・ジュノ 秋山準 モハメド・ヨネ 武藤敬司 橋本真也)
この映画で中谷美紀の驚くほどの台詞力と表現力を初めて知った。数多くの力道山映画の中でも唯一、力道山の実子が制作にかかわったというこの映画。中谷美紀が演じた養母への深い想いを感じた。切なかった
https://www.youtube.com/watch?v=DQFUydLb8CU
◆◆◆◆オレンジと太陽(Oranges and Sunshine)日本公開2012年4月14日(監:ジム・ローチ 主:ヒューゴ・ウィーヴィング デイヴィッド・ウェナム エミリー・ワトソン)
イギリスの児童養護施設の子どもたちが、オーストラリアなどの英連邦諸国へ勝手に送られ大変な虐待を受けた実話の映画化。原作は「からのゆりかご――大英帝国の迷い子たち」
歴史にはそのままかき消されてしまうことも多くあるのではないか…と思わせた映画。英国、豪州両政府は最終的に隠ぺいを認め謝罪した。
https://www.youtube.com/watch?v=G0_XfciSaP4
◆◆◆◆自転車泥棒(伊:Ladri di Biciclette, 英:The Bicycle Thief)日本公開1950年9月8日(監:ヴィットリオ・デ・シーカ 主:ランベルト・マジョラーニ)
戦後イタリアの不況時、自転車があるかないかで仕事に大きく影響する。その自転車が盗まれ必死に探し続ける父と少年の姿を見るのが辛かった。戦争の影響で貧困に苦しんでいるイタリア社会が生々しい。しかし映画が古くてもこんなにも訴えかけてくれるものなんだ、そう思った。
https://www.youtube.com/watch?v=OXsVAqnvOVk
◆◆◆◆夏至(ベトナム語: Mùa hè chiều thẳng đứng 仏: À la verticale de l'été 英: The Vertical Ray of the Sun)日本公開2001年7月14日(監:トラン・アン・ユン 主:トラン・ヌー・イエン・ケー グエン・ニュー・クイン レ・カイン ゴー・クアン・ハイ アンクル・フン チャン・マイン・クオン レ・トゥアン・アイン)
トラン・アン・ユンの色彩や静かな時間の流れの映像化は見事。
https://www.youtube.com/watch?v=8bT32Fn-iq8&list=PL-RxjqDHNe3CAt27aitf5gkOXWHLmiuFK
◆◆◆◆青いパパイヤの香り(ベトナム語: Mùi đu đủ xanh/味𣛦𣛭青 仏: L'odeur de la papaye verte 英: The Scent of Green Papaya)日本公開1994年8月13日(監:トラン・アン・ユン 主:トラン・ヌー・イエン=ケー リュ・マン・サン トルゥオン・チー・ロック グエン・アン・ホア ヴォン・ホア・ホイ)
全くエロティックな映画ではないのに、映像、色彩、構図のエロティシズムがたまらない。トラン・アン・ユンという監督の魅力にまたまたはまった。
https://www.youtube.com/watch?v=VWeRBrfYMhM
◆◆◆◆4分間のピアニスト(独:Vier Minuten)日本公開2007年11月10日(監:クリス・クラウス 主:モニカ・ブライプトロイ ハンナー・ヘルツシュプルング)
問題児の女囚が、悲しみ怒り…すべての感情をピアノに叩き付ける。音楽のジャンルを完全に超越した演奏に瞬きを忘れるほどだった。
https://www.youtube.com/watch?v=5B7EOJkfJKs
◆◆◆◆地雷を踏んだらサヨウナラ 公開1999年12月4日(監:五十嵐匠 主:浅野忠信)
自分の大学の先輩カメラマンを映画化したものなので個人的に思い入れが強い。「うまく撮れたら持って帰ります。もし、地雷を踏んだらサヨウナラ!」というキャッチは強烈。
https://www.youtube.com/watch?v=XpgMGOx3HZg
◆◆◆◆少年と自転車(仏:Le gamin au vélo)日本公開2012年3月31日(監:ジャン=ピエール・ダルデンヌ 主:トマ・ドレ セシル・ドゥ・フランス ジェレミー・レニエ ファブリツィオ・ロンジョーネ エゴン・ディ・マテオ オリヴィエ・グルメ)
里親の愛情について深く考えさせられた映画。
https://www.youtube.com/watch?v=TUg38sTgvtQ
◆◆◆◆あの日、欲望の大地で(The Burning Plain)日本公開2009年9月26日(監:ギジェルモ・アリアガ 主:シャーリーズ・セロン キム・ベイシンガー ジェニファー・ローレンス)
練りに練られた脚本が少し複雑だが、ちゃんと見るとラストの深さが理解でき素晴らしい映画だと思う。シャーリーズ・セロンとキム・べイシンガーの圧倒的な演技、そして新人のジェニファー・ローレンスがいい。
https://www.youtube.com/watch?v=YHU4CrMET3Y
◆◆◆◆思秋期(Tyrannosaur)日本公開2012年10月20日(監:パディ・コンシダイン 主:ピーター・マラン オリヴィア・コールマン エディ・マーサン)
痛い映画だが、心に傷を持った人たちの演技に引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=V1twZqilFEI
◆◆◆◆ワレサ 連帯の男(ポーランド語:Wałęsa. Człowiek z nadziei)日本公開2014年4月5日(監:アンジェイ・ワイダ 主:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ アグニェシュカ・グロホフスカ マリア・ロザリア・オマジオ イヴォナ・ビェルスカ マチェイ・シュトゥル)
やはりアンジェイ・ワイダらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=YmqxGJRXjio
◆◆◆◆グッバイレーニン(Good Bye Lenin!)日本公開2004年2月21日(監:ヴォルフガング・ベッカー 主:ダニエル・ブリュール カトリーン・ザース チュルパン・ハマートヴァ マリア・シモン フロリアン・ルーカス)
東西ドイツ統合により一般家庭にもいろいろな悲喜劇が起こる。
https://www.youtube.com/watch?v=4SL8zZt5XKc
◆◆◆◆ウィンターズ・ボーン(Winter's Bone)日本公開2011年10月29日(監:デブラ・グラニク 主:ジェニファー・ローレンス ジョン・ホークス ケヴィン・ブレズナーン デイル・ディッキー ギャレット・ディラハント シェリル・リー テイト・テイラー)
「Scotch-Irish」法律よりも閉鎖的なしきたりが何よりも重要。ジェニファー・ローレンスの演技が、ほぼ新人に近かったにもかかわらず感情を抑えたリアルさで驚くばかり。
https://www.youtube.com/watch?v=uMoVZ6s5Z3A
◆◆◆◆BIUTIFUL ビューティフル(Biutiful)日本公開2011年6月25日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ハビエル・バルデム マリセル・アルバレス アナー・ボウチャイブ ギレルモ・エストレヤ エドゥアルド・フェルナンデス)
生と死について深く考えれさせられた。ハビエル・バルデムの演技、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥらしい映像での背景描写、それらにより完全にその世界にのめり込んでしまった。BIUTIFULというスペルミスも深い。黒澤明の「生きる」のオマージュでもあるようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=h5O9ah7H5fg
◆◆◆◆THE WAVE ウェイヴ(The Wave)日本公開2009年11月14日(監:デニス・ガンゼル 主:デニス・ガンゼル ユルゲン・フォーゲル マックス・リーメルト)
「擬似独裁」だったはずが予想外の展開を迎えてしまう…分かっていながらも高校生たちが独裁主義に傾倒ていく過程が怖い実話。
https://www.youtube.com/watch?v=9ljj_M71oKM
◆◆◆◆ソウル・サーファー(Soul Surfer)日本公開2012年6月9日(監:ショーン・マクナマラ 主:アナソフィア・ロブ ヘレン・ハント デニス・クエイド ロレイン・ニコルソン ケヴィン・ソーボ キャリー・アンダーウッド)
失ったものばかりが心に貼りつき苦しむが、失ったからこそ気づくものがたくさんある。しかし、それは失ってみて初めて気づくのだろうか…波乗りをやらない人でも心が持ってゆかれるはず。
https://www.youtube.com/watch?v=-oif9VtG8lE
◆◆◆◆クレイジー・ハート(Crazy Heart)日本公開2010年6月12日(監:スコット・クーパー 主:ジェフ・ブリッジス マギー・ジレンホール ロバート・デュヴァル コリン・ファレル ポール・ハーマン トム・バウアー)
落ちぶれたミュージシャンと若きジャーナリストとの関係が脆く痛い。マギー・ジレンホールの自然な演技が、この映画の魅力かも…。
https://www.youtube.com/watch?v=E_yRh0gLUXk
◆◆◆◆誰も知らない(Nobody Knows)日本公開2004年8月7日(監:是枝裕和 主:柳楽優弥 YOU 北浦愛 清水萌々子 木村飛影 韓英恵 加瀬亮 平泉成 串田和美 岡元夕紀子 タテタカコ 木村祐一 遠藤憲一 寺島進)
1988年に発生した「巣鴨子供置き去り事件」を題材にした映画。昔、新聞の記事で読んだかすかな記憶があったが、実際にはこんなことが…。演技を知らないことでリアルさが増すこともある、ということを知った。
https://www.youtube.com/watch?v=iXAJ2A4DmRE
◆◆◆◆シークレット・サンシャイン(韓:밀양 ミリャン)日本公開2008年6月7日(監:イ・チャンドン 主:チョン・ドヨン ソン・ガンホ)
39歳のシングルマザー、幼い息子を連れて、死んだ夫の故郷へ引っ越しピアノ教室を始めるが、そこではとんでもないことが待っていた。とにかくチョン・ドヨンの演技にはいつも引き込まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=_A76K-hp6Yg
◆◆◆◆ル・アーヴルの靴みがき(仏:Le Havre)日本公開2012年4月28日(監:アキ・カウリスマキ 主:アンドレ・ウィルム カティ・オウティネン ジャン=ピエール・ダルッサン ブロンダン・ミゲル)
5年ぶりとなったアキ・カウリスマキ独特の味が相変わらず色濃く出ている映画。
https://www.youtube.com/watch?v=KkFYfD-2eAQ
◆◆◆◆告白 日本公開2010年6月5日(監:中島哲也 主:松たか子 岡田将生 木村佳乃 芦田愛菜 山口馬木也 高橋努 新井浩文)
松たか子の演技力には驚くばかり、すごい女優だ。この映画を観てやっと気づいた自分が恥ずかしい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZsOmp4-f2Tc
◆◆◆◆瞳の奥の秘密(スペイン語: El secreto de sus ojos 英: The Secret in Their Eyes)日本公開2010年8月14日(監:フアン・ホセ・カンパネラ 主:リカルド・ダリン ソレダ・ビジャミル パブロ・ラゴ ハビエル・ゴディーノ カルラ・ケベド ギレルモ・フランチェラ)
過去の殺人事件を小説として振り返えり、過去と現在が上手く交差している。結末が見事。
https://www.youtube.com/watch?v=T-XY3J1RJxA
◆◆◆◆僕がいない場所(ポーランド語:Jestem 英:I am)日本公開2007年10月13日(監:ドロタ・ケンジェルザヴスカ 主:ピョトル・ヤギェルスキ アグニェシカ・ナゴジツカ バジア・シュカルバ エディタ・ユゴフスカ パヴェウ・ヴィルチャック)
映像がないのが残念。求めても求めても打ち砕かれる子供の孤独…主人公もそうだが少女のリアルさはどうやって撮ったのだろうか。というのも、出演者は、監督がポーランド国内を自ら歩いて探した素人がほとんどとのこと。逆にそれがあの表情になったのだろうか。
http://tetsu-eiga.at.webry.info/201204/article_5.html(映像なし)
◆◆◆◆クロッシング(韓国映画の方)(韓:크로싱 英:CROSSING)日本公開2010年4月17日(監:キム・テギュン 主:チャ・インピョ シン・ミョンチョル チュ・ダヨン)
北朝鮮のサッカー選手家族が国の背景から起こるべきして起きた悲劇。胸が詰まるシーンが多かった。
https://www.youtube.com/watch?v=ZA4H2O7D1qQ
◆◆◆◆いとこのビニー(My Cousin Vinny)日本公開1993年3月13日(監:ジョナサン・リン 主:ジョー・ペシ マリサ・トメイ ラルフ・マッチオ ミッチェル・ホイットフィールド フレッド・グウィン レイン・スミス ブルース・マッギル オースティン・ペンドルトン モーリー・チェイキンジェームズ・レブホーン)
法廷劇をこんなに面白くしてくれるとは。
https://www.youtube.com/watch?v=CFdJza0AbeA
◆◆◆◆天使のくれた時間(The Family Man)日本公開2001年4月28日(監:ブレット・ラトナー 主:ニコラス・ケイジ ティア・レオーニ ドン・チードル ジェレミー・ピヴェン マッケンジー・ヴェガ ソウル・ルビネック ジョセフ・ソマー)
あの時「Yes」と言っていたら自分の人生は。その後、自分は大企業を経営し高級マンションの最上階での暮らし。あるクリスマスの日、次々と家族が待つ家に帰る社員たち、しかし、自分といえば…。本当の幸せとは?ベタなラストがたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=jzL0gX2XOxs
◆◆◆◆地下鉄に乗って(メトロにのって)公開2006年10月21日(監:篠原哲雄 原:浅田次郎 主:堤真一 岡本綾 大沢たかお 常盤貴子 田中泯 笹野高史 北条隆博)
あなたはあなたが生まれる前の父を知っていますか?あなたが生まれる前の母に会いたいですか?丸の内線を降りると、そこは昭和39年の中野新橋だった。
ラストへの伏線が素晴らしいが、これも原作によるものだろう。せっかくの原作なので監督にはもう少し上手く表現してほしかった。それにしても岡本綾の演技は抜群だった。その後いろあったが、今はどうしているんだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=zjWDUYj2PZM
◆◆◆◆故郷 公開1972年10月28日(監:山田洋次 主:倍賞千恵子 井川比佐氏 笠智衆)
ドキュメンタリーを観ているのかと錯覚させるように淡々と描けているのはさすが。石船、海のダンプカーのようなものらしいが、そこにも時代の流れが静かに強く近づいてる。倍賞千恵子は何故こんな演技が出来るんだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=qDzvP8VuDHM
◆◆◆◆故郷よ(激怒した星)(仏:La Terre outragée)日本公開2013年2月9日(監:ミハル・ボガニム 主:
オルガ・キュリレンコ アンジェイ・ヒラ イリヤ・イオシフォフ セルゲイ・ストレルニコフ ヴャチェスラフ・スランコ ニコラ・ヴァンズィッキ キータ・エンシャノフ タチアナ・ラスカゾワュリア・アルタモノフ ナタリヤ・バルチェヴワ)
チェルノブイリ原発事故の前日、翌日は結婚式だった。しかしどうしても故郷は捨てられない。シャワーのシーンは衝撃的。他国のドラマとは到底思えない。
https://www.youtube.com/watch?v=Ab4IEKhgHEc
◆◆◆◆砂の器(1974年版)公開1974年10月19日(監:野村芳太郎 主:加藤剛 島田陽子 緒形拳 森田健作
山口果林 加藤嘉 笠智衆 丹波哲郎)
松本清張の原作に書かれたたった一行に心を惹かれた製作者達、それを見事な映像表現に変えた美しいシーン。原作者が唯一原作を超えた映画と称賛したのとこと。
https://www.youtube.com/watch?v=9axACQoRn0E
◆◆◆◆海を飛ぶ夢(スペイン語:Mar adentro)日本公開2005年4月16日(監:アレハンドロ・アメナーバル 主:ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ ロラ・ドゥエニャス クララ・セグラ マベル・リベラ セルソ・ブガーリョ)
体が病魔にむしばまれても、想像は自由に大好きな海の上を飛ばしてくれる。ハビエル・バルデムの演技は深い。
https://www.youtube.com/watch?v=KSsrxeEapMc
◆◆◆◆フラガール 日本公開2006年9月23日(監:李相日 主:松雪泰子 蒼井優 豊川悦司 山崎静代 岸部一徳 富司純子)
他の出演者はともかく、蒼井優ってすごい女優ってことを知った映画。
https://www.youtube.com/watch?v=BYBsyogWYlw
◆◆◆◆ひまわり(伊:I Girasoli )日本公開1970年9月12日(監:ヴィットリオ・デ・シーカ 主:マルチェロ・マストロヤンニ ソフィア・ローレン リュドミラ・サベーリエワ)
地平線まで果てしなく広がるひまわり畑、その下には戦死者たちが無数に眠っている。一輪のひまわりと関連づけられるラストシーンとあの音楽…。
https://www.youtube.com/watch?v=MFfhoW7H_do
◆◆◆◆百万円と苦虫女 公開2008年7月19日(監:タナダユキ 主:蒼井優 森山未來 ピエール瀧 佐々木すみ江 齋藤隆成)
タナダユキ監督の見事なロードムービー。それにしても蒼井優はこんな儚い表情までも難なく表現できてしまう。「自分を探したくない。探さなくてもいやでもここにいるから」
https://www.youtube.com/watch?v=gfvjc9BE890
◆◆◆◆告発のとき(In the Valley of Elah)日本公開2008年6月28日(監:ポール・ハギス 主:トミー・リー・ジョーンズ シャーリーズ・セロン
スーザン・サランドン ジョナサン・タッカー ジェームズ・フランコ ジョシュ・ブローリン フランシス・フィッシャー ジェイソン・パトリック)
米国で実際に起きた事件を基に、イラク戦争での軍人たちの真実とは。女刑事役のシャーリーズ・セロンは、この映画の重要な鍵となってるのは確実。それにしても映画は最後の最後まで観て初めて気づくこともある。
https://www.youtube.com/watch?v=edjrR0gdiFY
◆◆◆◆サイダー・ハウス・ルール(The Cider House Rules)日本公開2000年7月1日(監:ラッセ・ハルストレム 主:トビー・マグワイア マイケル・ケイン シャーリーズ・セロン デルロイ・リンドー ポール・ラッド ジェーン・アレクサンダー キャシー・ベイカー エリカ・バドゥ キーラン・カルキン ケイト・ネリガン ヘヴィ・D K・トッド・フリーマン パス・デ・ラ・ウエルタ J・K・シモンズ)
僕は誰かにとって必要な人間になりたい。
https://www.youtube.com/watch?v=9OK9otYK0k0
◆◆◆◆リリイ・シュシュのすべて 公開2001年10月6(監:岩井俊二 主:市原隼人 忍成修吾 蒼井優 伊藤歩 大沢たかお 稲森いずみ)
思春期の心の闇を描くなんともやるせないストーリー、今でもこのような子供たちが多いことは事実。岩井俊二いい映画つくるなぁ。
https://www.youtube.com/watch?v=y_NXoSi-Pkc
◆◆◆◆クワイエットルームにようこそ 公開2007年10月20日(監:松尾スズキ 主:内田有紀 宮藤官九郎 蒼井優 りょう 妻夫木聡 大竹しのぶ)
精神病院群像コメディかと思ったが、怖いほど人間に向き合った映画だった。主役の内田有紀はもちろんのこと大竹しのぶの影すら薄くなるほど脇役の蒼井優が際立っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=_8TR5Jd73A8
◆◆◆◆サイドカーに犬 公開2007年6月23日(監:根岸吉太郎 主:竹内結子 古田新太 松本花奈 鈴木砂羽 ミムラ)
竹内結子の演技は想像をはるかに超えていた。そして、たまらないほど切なかった。
宮沢りえの例もあるように、復帰作というのは役作りに時間をつくれるからか素晴らしいものになるのかも。間違いなく竹内結子の代表作だろう。少女役の松本花奈も本当によかった。この子役は現在映画監督にもなっているようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=GYEqmG8yN-Q
◆◆◆◆泥の河 公開1981年1月30日(監:小栗康平 原:宮本輝 主:田村高廣 藤田弓子 朝原靖貴 加賀まりこ)
昭和30年頃の大阪が舞台。人に言えない仕事をしているから避けるようにと親からいわれている舟に暮らす家族と、近所に暮らす少年との哀しい交流。「夜は、あの船、行ったらあかんで」
小栗康平のデビュー作だが、時代背景や子供の心のヒダをよくもここまで表現できたなと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=LHOaWzkaMdE
◆◆◆◆カティンの森(ポーランド語: Katyń)日本公開2009年12月5日(監:アンジェイ・ワイダ 主:マヤ・オスタシェフスカ アルトゥル・ジミイェフスキ)
第二次世界大戦中にソビエト内務人民委員部によって約22,000人のポーランド軍将校や警官が虐殺された事件の映画化。制作関係者の真剣さは半端ではなかった。驚くことにアンジェイ・ワイダ監督の父親や主人公の祖父はこの虐殺の被害者だったのだ。この事件の存在をソ連は長らく認めず、正式に認めたのは1990年になってからだった。
https://www.youtube.com/watch?v=1o6yWgR2at8
◆◆◆◆東ベルリンから来た女(Barbara)日本公開2013年1月19日(監:クリスティアン・ペツォールト 主:ニーナ・ホス ロナルト・ツェアフェルト ライナー・ボック)
監視されている東の女医、自由に暮らす、しかし誠実な西の男。揺れ動く感情が映像で伝わってくる。
https://www.youtube.com/watch?v=UB3ORvjdw28
◆◆◆◆縞模様のパジャマの少年(The Boy in the Striped Pyjamas)日本公開2009年8月8日(監:マーク・ハーマン 主:エイサ・バターフィールド ジャック・スキャンロン)
大戦時のドイツを舞台に、ユダヤ人収容所の近くに引っ越した少年とユダヤ人少年との悲しすぎる友情。結末があまりにも衝撃的。
https://www.youtube.com/watch?v=GsNoONNbKSA
◆◆◆◆コンプライアンス 服従の心理(Compliance)日本公開2013年6月29日(監:クレイグ・ゾベル 主:アン・ダウド ドリーマ・ウォーカー)
ファーストフードの女性従業員が、窃盗の濡れ衣を着せられ、果ては全裸にまでされてしまう事件。ありえないと思うが、これは実話。コンプライアンスといわれ続ける現在だが、実際のこのようなことが起こってしまっていたとは。
https://www.youtube.com/watch?v=84FajmmNTRs
◆◆◆◆偽りなき者(デンマーク語:Jagten)日本公開2013年3月16日(監:トマス・ヴィンターベア 主:マッツ・ミケルセン トマス・ボー・ラーセン アニカ・ヴィタコプ ラセ・フォーゲルストラム スーセ・ウォルド アンヌ・ルイーセ・ハシング ラース・ランゼ アレクサンドラ・ラパポート)
幼稚園教師、よくありそうな少女の何気ない嘘、しかしそれが原因で彼の人生が完全に狂わされ、その上、理不尽な迫害が待っていた。子供の証言は正しい、それを前提に世の中が回る…心にのしかかる映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=OXqX3YppNyI
◆◆◆◆君の涙 ドナウに流れ(ハンガリー語:Szabadsag, Szerelem)日本公開2007年11月17日(監:クリスティナ・ゴダ 主:イバーン・フェニェー カタ・ドボー シャーンドル・チャーニ)
メルボルン五輪とハンガリー動乱を背景にした強烈なストーリー。秘密警察の一言「ソ連の同志に刃向かうな。家族がどうなってもいいのか?」
この映画を観るまでハンガリー動乱すら知らなかった。現在は自由で美しいハンガリーにもこのような過去が…。
https://www.youtube.com/watch?v=pF_QQFYB9AI
◆◆◆◆猿の惑星(PLANET OF THE APES)ン本公開1968年4月13日(監:フランクリン・J・シャフナー 主:チャールトン・ヘストン ロディ・マクドウォール キム・ハンター モーリス・エヴァンス ジェームズ・ホイットモア ジェームズ・デイリー リンダ・ハリソン)
どのシリーズよりも、この最初の作品はダントツだった。初めてあのラストシーンを観た時の心の震えは今でもはっきりと覚えている。
https://www.youtube.com/watch?v=XvuM3DjvYf0&list=PLv6XTHgmTg3ABfIHQYbK98WXogpTJERlm
(ラストシーンなので閲覧注意)
◆◆◆◆光のほうへ(ポルトガル語:Submarino)日本公開2011年6月4日(監:トマス・ヴィンターベア 主:ヤコブ・セダーグレン ペーター・プラウボー パトリシア・シューマン モーテン・ローセ)
育児放棄された兄弟二人で産まれて間もない弟の面倒をみているが、ある日、弟は突然死んでしまう。守るべきものを守れず成長した兄弟の生き方が切なすぎる。
https://www.youtube.com/watch?v=FoUG7zg9srk
◆◆◆◆スタンドアップ(North Country)日本公開2006年1月14日(監:ニキ・カーロ 主:シャーリーズ・セロン アンバー・ハード トーマス・カーティス エル・ピーターソン フランシス・マクドーマンド ショーン・ビーン ウディ・ハレルソン ジェレミー・レナー リチャード・ジェンキンス シシー・スペイセク ジェームズ・カダー ミシェル・モナハン ザンダー・バークレー)
世界で初めてのセクシャルハラスメント訴訟を背景にした映画。シングルマザーが収入のため鉱山労働者になったが、男性中心社会の中で数々のハラスメントを受けながらも立ち上がる実話。社会派だが映像やカットも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=xcLu2fgV8AU
◆◆◆◆凶悪 公開2013年9月21日(監:白石和彌 主: 山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー 池脇千鶴)
凶悪すぎる殺人事件を告発したのは獄中の死刑囚という実話がベース。いつみてもピエール瀧は本業が役者ではないかと思える程だが、山田孝之の感情が変容してゆく過程の微妙な表現力は見事としかいいようがない。
https://www.youtube.com/watch?v=CxBx3mfHB8c
◆◆◆◆地の群れ 公開1970年1月31日(監:熊井啓 主:鈴木瑞穂 松本典子 寺田誠 紀比呂子 奈良岡朋子 佐野浅夫 北林谷栄 宇野重吉)
部落・在日・被ばく…それぞれの差別の根深さをまざまざと見せられた映画だった。またそれらの感情を映し出したと思われる比喩映像が印象的だった。
差別という根深い感情。これは人間の根源の感情で「Us versus Them (我々 対 彼ら)」という自然発生的に湧き出る感情に起因していることは確か。またこの感情が諍いの原因であり結果的には戦争の原因でもある。原爆の被害者の方々かこのような差別に遭っていたことを知らなかった自分が恥ずかしい。
https://www.youtube.com/watAu revoir les enfantsch?v=8BXbz3LJvoY
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■その次は、◆◆◆印の「とても良かった映画」↓
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◆◆◆悪童日記(A nagy füzet)日本公開2014年10月3日(監:ヤーノシュ・サース 主:アンドラーシュ・ギーマント ラースロー・ギーマント ピロシュカ・モルナール ウルリク・トムセン ウルリッヒ・マテス ジョンジュヴェール・ボグナール ザビン・タンブレア)
原作があまりにも生々しい内容だったので、映像化するには制約が多すぎたと思う。その生々しさを観たいとは思わないが、想像させる映像の魔術が欲しかった。ただ、祖母役や隣の娘役は主役を完全に食っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=GG2Ay13J9TQ
◆◆◆ベンゴ(Vengo)日本公開2001年5月26日(監:トニー・ガトリフ 主:アントニオ・カナーレス オレステス・ビリャサン・ロドリゲス アントニオ・ペレス・デシャン)
内容はともかく音楽が素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=aleRzKF6v3Y&list=WL&index=81&t=42s
◆◆◆ジプシー・キャラバン(When the Road Bends: Tales of a Gypsy Caravan)日本公開 2008年1月12日 (監:ジャスミン・デラル 主:タラフ・ドゥ・ハイドゥークス エスマ
アントニオ・エル・ピパ ファンファーレ・チォカリーア マハラジャ ジョニー・デップ)
この映画でジプシー音楽が持っているスプリットが少しだけわかったような気がした。
https://www.youtube.com/watch?v=FPyjSK9FdDI
◆◆◆ガッジョ・ディーロ(Gadjo Dilo)日本公開 1999年2月6日(監:トニー・ガトリフ 主:ロマン・デュリス ローナ・ハートナー)
タンゴすらロマ音楽に影響されたのだろうか?阿木曜子が言っていたように大地に根差したエネルギーを感じずにはいられなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=YcCnSeAm-2U
◆◆◆トランシルヴァニア 日本公開(2007年8月11日)監:トニー・ガトリフ 主:アーシア・アルジェント アミラ・カサールアミラ・カサール ビロル・ユーネルビロル・ユーネル アレクサンドラ・ボージャール)
トニー・ガトリフ監督の映画にしては、何故か心を揺さぶらず、さらによく理解できなかった。
◆◆◆僕のスウィング(Swing)日本公開 2003年1月18日(監:トニー・ガトリフ 主:オスカー・コップ ルー・レッシュ チャボロ・シュミット マンディーノ・ラインハルト)
独自の切り口だったが、スウィング役の女の子の眼力には吸い込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=Rsc0eXpd-2Q
◆◆◆パプーシャの黒い瞳(Papusza)日本公開(監:ヨアンナ・コス=クラウゼ クシシュトフ・クラウゼ 主:ヨビタ・ブドニク ズビグニェフ・バレリシ アントニ・パブリツキ アントニ・パブリツキ
アルトゥール・ステランコ アルトゥール・ステランコ セバスティアン・ベソウォフスキ セバスティアン・ベソウォフスキ パトリク・ディトウォフ)
ロマは文字を知らない。しかし、ロマ人ではじめて文字を学んだ女性詩人の物語。あまりにも深く暗い映像とストーリーに心の底から沈んでしまう。モノクロの映像は美しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=05rXwQeAVec
◆◆◆ひろしま 日本公開 1953年10月7日(監:関川秀雄 主:岡田英次、月丘夢路、加藤嘉)
原爆投下の8年後に公開された映画だが、内容的な問題やいろいろな背景から上映中止となり、しばらく忘れ去られた映画になったいたようだ。広島市の中学・高校生、教職員、実際に被害にあった一般市民等約8万8500人が無償でエキストラ参加したことは以前聞いたことがあった。しかし、広島出身の月丘夢路は、どうしてもこの作品に出演したかったが、自分の出演料が高額だったったためノーギャラで出演したということは知らなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=y28tMyJjlns
◆◆◆エル・マリアッチ(El Mariachi)日本公開1994年2月24日(監:ロバート・ロドリゲス 主:カルロス・ガラルドー コンスエロ・ゴメス ジェイム・デ・ホヨス レイノル・マーティネス ピーター・マルカルド)
あのロバート・ロドリゲスのデビュー作品。お金を使わなくても(日本円で約70万しか使っていない)こんなに面白いアクション映画が作れるという代表作だと思う。見事な編集で、雑に撮った映像でも編集に力を入れれば、ここまで表現力を出せるのだと納得。安価に製作できた理由は、監督の地元で知り合いに頼み倒して出演してもらったとのこと。その上、銃は知り合いの警察から借りたり、バーは店主に宣伝になると交渉したらしい。さらに、出演者は地元で力や金がある人ほとんど全員出したことにより宣伝効果抜群だったらしい。それらすべてタダ。自分が若い時に映画を作っていた頃を思い出しながら観た。内容はともかくとても「価値ある作品」だった。
https://www.youtube.com/watch?v=0e1RE9Sf9YQ
◆◆◆判決、ふたつの希望(アラビア語: قضية رقم ٢٣, フランス語: L'insulte)日本公開2018年8月31日(監:ジアド・ドゥエイリ 主:アデル・カラム カメル・エル・バシャ リタ・ハイエク カミーユ・サラメ ディヤマン・アブー・アッブード クリスティーン・シュウェイリー)
中東の揉め事のそもそもの原因は、やはりあの三枚舌外交に行くつく。この映画にもいろいろな感情の背景があるけれど、「決して口に出してはいけない言葉」にも三枚舌外交からはじまった問題が大元になっていた。なんという悲劇なのだろう。映画としても素晴らしく、特に助演の「カメル・エル・バシャ」の抑えた演技は印象的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=GrTlVv2YMlQ
◆◆◆バッド・ジーニアス 危険な天才たち(タイ語: ฉลาดเกมส์โกง (Chalard Games Goeng), rtgs: Chalat Kem Kong 英語: Bad Genius)日本公開2018年9月22日(監:ナタウット・プーンピリヤ 主:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン チャーノン・サンティナトーンクン ティーラドン・スパパンピンヨー イッサヤー・ホースワン)
中国の実話を元にタイで製作されたカンニング映画。映像も音もサスペンスフルで、主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンの演技も相まって、一瞬たりとも気が抜けない面白さだった。
https://www.youtube.com/watch?v=aZBPqkXzLwY
◆◆◆ブランカとギター弾き(Blanka)日本公開2017年7月29日(監:長谷井宏紀 主:サイデル・ガブテロ ピーター・ミラリ ジョマル・ビスヨ レイモンド・カマチョ)
子供を捨てる親、貧しさから犯す非行、そこからくる負の連鎖。その中にもたまらない暖かさや哀愁を感じることになった映画だった。
主人公以外は、すべてマニラのスラム街の人たちから集めたとういからそのリアルさは半端なかった。特にギター弾きの老人も素晴らしい存在感。最後まで観るとショッキングな事実を知ることになり、ますますこの映画の重さを感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=lyo7F9iJxYA
◆◆◆俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)日本公開1968年2月17日(監:アーサー・ペン 主:ウォーレン・ベイティ フェイ・ダナウェイ ジーン・ハックマン エステル・パーソンズ マイケル・J・ポラード)
説明の必要もないと思うが、アメリカン・ニューシネマの先駆けの映画。その後の映像表現に大きな影響を与えた、というのを授業で聞いて初めて知った。当時としては非常に衝撃的な内容で、とても印象に残っていたが、実はヘイズコードを調べていて興味が沸き最近また観ることになった。
https://www.youtube.com/watch?v=7rf9mAmFBEk
◆◆◆洲崎パラダイス 赤信号 公開1956年7月31日(監:川島雄三 主:三橋達也 新珠三千代 芦川いづみ 轟夕起子 河津清三郎 田中筆子 小澤昭一 青木富夫)
売春防止法施行直前の東京の下町(洲崎)が舞台で、当時の世相が反映されていて割と面白く観ることができた。ただ新珠美千代の演技が当時の役者としては自然で上手くちょっと驚いたほど。映像なし。
◆◆◆瀬降り物語 公開1985年5月11日(監:中島貞夫 主:萩原健一 藤田弓子 河野美地子 早乙女愛 永島暎子 岡本麗 光石研 室田日出男 殿山泰司 内藤剛志 内田朝雄 野口貴史 小倉一郎 小林稔侍)
日本の山奥で独自の文化により生活している「山窩(さんか)」という民族の愛と性について差別を背景に描いている。山窩とは日本の古代国家成立前の山人と言われることもあるが、実際のところは詳しくわかっていない。戸籍は持っていないことは事実らしいが、現在は通常の日本国民に同化しているとのことだった。
映画としては映像も美しく、出演者達の演技もよかったが、永島映子という女優の演技には思わず惹かれた。
https://www.youtube.com/watch?v=5RspKbiY1iM
◆◆◆ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(EVERY LITTLE STEP)公開2008年10月25日 (監:ジェームズ・D・スターンアダム・デル・デオ 主:マイケル・ベネット ドナ・マケクニー ボブ・エイヴィアン バイヨーク・リー。
キャシー シャーロット・ダンボワーズ
キャシー ナターシャ・ディアス
コニー ユカ・タカラ
コニー J・エレーン・マルコス
リッチー ジェイムズ・T・レーン
ディアナ ナタリー・コルテス
マーク ポール・マクギル
グレッグ マイケル・パーテルノストロ
ヴァル ジェシカ・リー・ゴールディン
ヴァル ニッキ・スネルソン
ヴァル メレディス・パターソン
ドン ブラッド・アンダーソン
ビビ アリサン・ポーター
マギー マーラ・ダヴィ
ジュディ ヘザー・パーセルズ
ボビー ウィル・テイラー
シーラ ラシェール・ラック
シーラ ディードリ・グッドウィン
マイク ジェフリー・スチェクター
マイク キース“タイス”ディオリオ
クリスティン クリッシー・ホワイトヘッド
アル トニー・ヤズベック
ポール ジェイソン・タム
ザック マイケル・ベレッセ
ラリー タイラー・ヘインズ)
ミュージカルの強者達3000人の中から19人しか残れないというコーラスラインオーディションのドキュメンタリー。もう少し生々しいドラマがあってもよいのかとも思ったが、もともと映画を作ろうとしたのではく、記録に残しておこうとしてマイケル・ベネットが撮ったものがベース。これを見てから舞台をみたらどんなに素晴らしかっただろうか、と思った
https://www.youtube.com/watch?v=6f_ku5tXaNo
◆◆◆バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡(Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance)日本公開2015年4月10日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:マイケル・キートン エドワード・ノートン エマ・ストーン エイミー・ライアン ザック・ガリフィアナキス ナオミ・ワッツ)
ものすごい数の賞を取った映画だが、それほどとは思わなかったのが残念。もう一度観るとわかるだろうか?ただ、現在の映画の方向性へのアンチテーゼであることは間違いないと。
ナオミ・ワッツが出ているにもかかわらず、それを凌駕してしまうほどのエマ・ストーンの目力には圧倒された。ラ・ラ・ランドの時はそれほど感じなかったのだが。
https://www.youtube.com/watch?v=lau3bJB05P8
◆◆◆桜桃の味(طعم گيلاس)日本公開1998年1月31日(監:アッバス・キアロスタミ 主:ホマユン・エルシャディ アブドルホセイン・バゲリ アフシン・バクタリ)
自殺幇助を前提にした映画だが、映像の変化もカタルシスも全くない。しかし、イランの背景を考慮すると非常に深い感銘を受けることになった。
https://www.youtube.com/watch?v=apWay5YEezk
◆◆◆ロング・グッドバイ(The Long Goodbye)日本公開1974年2月23日(監:ロバート・アルトマン 原:レイモンド・チャンドラー 主:エリオット・グールド ニーナ・ヴァン・パラント スターリング・ヘイドン マーク・ライデル ヘンリー・ギブソン デヴィッド・アーキン ジム・バウトン ウォーレン・バーリンジャー ルターニャ・アルダ デビッド・キャラダイン アーノルド・シュワルツェネッガー)
ロサンゼルスの都会、夜、海辺のリゾート、メキシコ、国境…を背景に、フィリップ・マーロ役のエリオット・グールドの全編に渡るタバコ臭さが異様に似合っていたし、本来のフィリップ・マーロとは違った味をだしていた。猫や犬の使い方が抜群で素晴らしさだったが、あのデビッド・キャラダインやアーノルド・シュワルツェネッガーがノンクレジットで出ていたことには驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=fAYheZweypk
◆◆◆DESTINY 鎌倉ものがたり 公開2017年12月9日(監:山崎貴 主:堺雅人 高畑充希 堤真一 安藤サクラ 田中泯 中村玉緒 市川実日子 ムロツヨシ 要潤 大倉孝二 神戸浩 國村隼 古田新太 鶴田真由 薬師丸ひろ子 吉行和子 橋爪功 三浦友和)
単なるファンタジーと思い実は最初あまり期待していなかったが、観ているうちにどんどん引き込まれていった。夫婦愛を描いた映画だったこともあり、観ている間ずーっと自分の妻を想っていた。涙が止まらなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=DEhmWp4p5a8
◆◆◆私の少女(韓:도희야)日本公開2015年5月1日(監:チョン・ジュリ 主:ペ・ドゥナ キム・セロン ソン・セビョク)
少女の無垢さと惨忍さを感じた。「空気人形」で主演したペ・ドゥナは案の定良かったが、「冬の小鳥」のキム・セロンはやはり演技とは思えないみごとな表現だった。
https://www.youtube.com/watch?v=fzHgIzUezCY
◆◆◆アクロス・ザ・ユニバース(Across The Universe)日本公開2008年8月9日(監:ジュリー・テイモア 主:エヴァン・レイチェル・ウッド ジム・スタージェス ジョー・アンダーソン デイナ・ヒュークス マーティン・ルーサー・マッコイ T.V.カーピオ ボノ ジョー・コッカー サルマ・ハエック ハリー・J・レニックス ディラン・ベイカー)
1960年代のアメリカの世相を背景に、ビートルズの曲からストーリを作ったのだと思うが、その表現が素晴らしかった。
特にレット・イット・ビーのゴスペルのシーンや、アクロス・ザ・ユニバースをベースにベトナム戦争、反戦運動とセディ(デイナ・ヒュークス)の激しいボーカルとの掛け合いのシーンなどは惹きつけられた。
ビートルズの曲にはあまり政治的なメッセージの音楽が多くはないと思っていたが、愛を謳う曲も含め、とても考えさせられる曲が多いことに気づいたことも収穫。
カメオ(結構出ていたが)出演の有名ミュージシャンンも見逃せず、ビートルズそのもののエピソードもちりばめられていて妙に胸に響いた。
https://www.youtube.com/watch?v=dcJCoP8mFbs
◆◆◆あなた、その川を渡らないで(님아, 그 강을 건너지마오)日本公開2016年7月30日(監:チン・モヨン 主:チョ・ビョンマン カン・ゲヨル)
老夫婦がお揃いの服を着て手を繋いで歩いている様子がネットで話題になり、それを見たドキュメンタリー作家が二人の日常を映画として記録することとなったというようなことがWikipediaに書いてあった。
このドキュメンタリーを観て思った。いくら長年の夫婦でも感謝しているならやはり言葉に出し続けるべきだと。夫婦が相手に対して”他に何もいらない”と心から思えるほど幸せな人生はない。
https://www.youtube.com/watch?v=WwZKH4Pmgdk
◆◆◆悲しみが乾くまで(Things We Lost in the Fire)日本公開2008年3月29日(監:スサンネ・ビア 主:ハル・ベリー ベニチオ・デル・トロ デビッド・ドゥカブニー アリソン・ローマン オマーベンソン・ミラー)
スサンネ・ビアが撮るとハリウッド映画でさえもここまで情緒的にできるのかと驚いた。またハル・ベリーの抑えた演技は本当に映画に引き込まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=Av04EDlx2Hw
◆◆◆モリーズ・ゲーム(Molly's Game)日本公開2018年5月1日(監:アーロン・ソーキン 主:ジェシカ・チャステイン イドリス・エルバ ケビン・コスナー マイケル・セラ クリス・オダウド グラハム・グリーン)
スポーツで挫折したが頭脳明晰だった女性が、世界中のセレブだけを対象にしたポーカー賭博を仕切りその後どうなるか、、という内容だった。決して短くない時間だったが映像のテンポが良くどんどん引き込まれていった。弁護士役のイドリス・エルバが素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=I0eRwDyP-cM
◆◆◆真実の行方(Primal Fear)日本公開1996年11月2日(監:グレゴリー・ホブリット 主:リチャード・ギア ローラ・リニー エドワード・ノートン フランシス・マクドーマンド アルフレ・ウッダード ジョン・マホーニー)
一度、観たが、再度、観たくなった法定映画。本来はレオナルド・デュカプリオが配役されていたらしいが、その役をオーディデョンで勝ち取ったがエドワード・ノートン。彼のデビュー作だが、どうみても新人とは思えないほどの怪演だった。また、ローラ・リニーの台詞回しにも引き込まれた。ラストはやはり衝撃的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=kYQ0ySzZo4c
◆◆◆LION/ライオン 〜25年目のただいま〜(Lion)日本公開2017年4月7日(監:ガース・デイヴィス 主:サニー・パワール デーヴ・パテール ルーニー・マーラ デビッド・ウェナム ニコール・キッドマン)
『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』という原作(実話)の映画化。「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth」のキャッチ通りの映画だったが、子役(サニー・パワール)の到底演技とは思えない表情には感情移入してしまい、映画ということを完全に忘れて観入ってしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=5pC9WO_BIyU
◆◆◆あん(Sweet Bean)公開2015年5月30日(監:河瀬直美 原:ドリアン助川 主:樹木希林 永瀬正敏 内田伽羅 市原悦子 浅田美代子)
想像はしていたといえばそれまでだが、樹木希林と永瀬正敏の抑えた演技は心に沁み入った。また、河瀬直美監督の映画はいくつか観たが、一番気負っていなかったように思えた。
https://www.youtube.com/watch?v=t4OhrkllRsM
◆◆◆同窓会 公開2008年8月16日(監・脚:サタケミキオ=宅間孝行 主:宅間孝行 永作博美 鈴木砂羽 二階堂智 阿南敦子 飯島ぼぼぼ 尾高杏奈 窪田正孝 兼子舜 渡辺大 西村清孝 北村一輝 渡辺いっけい 兵藤ゆき 中村獅童 うつみ宮土理 笑福亭鶴瓶)
宅間孝行(サタケミキオ)の脚本と監督が素晴らしいのだと思うが、やはり永作博美は素晴らしい。学生時代に映画を作っていた頃を思い出すようなシチュエーションが多く出てきた。
https://www.youtube.com/watch?v=GUgiVhNkEMc
◆◆◆紙屋悦子の青春 公開2006年8月12日(監:黒木和雄 主:原田知世 永瀬正敏 松岡俊介 本上まなみ 小林薫)
敗戦が濃厚になってきた日本、その中でも一般人の生活を淡々と描いていた。開封されない手紙の意味の深さを意識せざる得なかった。ただ老け役さえなければもっと素晴らしい映画だったのに、黒木和雄の遺作とおもうとひどく残念。
https://www.youtube.com/watch?v=s5IIJYQgi6c
◆◆◆セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(Le sel de la terre)日本公開2015年8月1日(監:ビム・ベンダース ジュリアーノ・リベイロ・サルガド 主:ドキュメンタリー)
写真家セバスチャン・サルガド(ブラジル)の目を通したドキュメンタリー。破壊、死、腐敗といった深いテーマと「“神の眼”を持つ写真家」と言われるモノクロを基調としたサルガド。地球上各地、ガラパゴス、アラスカ、アフリカなどで撮影を行い、写真家サルガドの足跡を解き明かしていく。彼の写真は恐ろしいほど胸を打つものが多かった。最後のテーマは信じられなかったが事実でありあまりにも素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=WmedMl4hNd4
◆◆◆陸軍中野学校 公開1966年6月4日(監:増村保造 主:市川雷蔵 小川真由美 加東大介 ピーター・ウィリアムズ E・H・エリック 待田京介)
古い映画だが、扱う内容が特殊、また映画のプロットも上手くいつのまにか完全にのめり込んでいた。
陸軍中野学校がいかにすごいスパイ学校だったかということは以前から聞いていたが設立当時から想像以上だった。
https://www.youtube.com/watch?v=x6enjRLiTk0
◆◆◆ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)日本公開2014年9月27日(監: クリント・イーストウッド 主:ジョン・ロイド・ヤング エリック・バーゲン マイケル・ロメンダ ヴィンセント・ピアッツァ クリストファー・ウォーケン)
フォー・シズンズという伝説のグループの栄光、挫折そして愛憎、不和の映画。クリント・イーストウッドはこのような映画も作るのだと知った。すごい人だ。
https://www.youtube.com/watch?v=hpBPUapfxag
◆◆◆ベンダ・ビリリ! もう一つのキンシャサの奇跡(Benda Bilili!)日本公開2010年9月11日(監:ルノー・バレ フローラン・ドラテュライ 主:スタッフ・ベンダ・ビリリ他関係者)
コンゴの路上で演奏するストリート・バンド。ポリオによる障害で車椅子、松葉杖が足代わりとハンディキャップの人も多い。超貧困の彼らがひょんなことからアルバムを発売してヨーロッパで巡回公演をするまでの姿を追ったドキュメンタリー。
「僕はもう”ひったくり”をしなくなった。これからはこの楽器で生きて行ける」
「オレはかつて段ボールで寝ていたが、ツキに恵まれマットレスを買えた。人間に“再起不能”なんてことは絶対ない、“遅すぎる”なんてこともない」
こんなセリフが本人の声として聞ける映画。やはりドキュメンタリーは素晴らしい!!
https://www.youtube.com/watch?v=YwrpLOyI1XU
◆◆◆マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(Where to Invade Next)日本公開2016年5月27日(監:マイケル・ムーア)
友人に教えられて観たドキュメンタリー。マイケル・ムーアが、ヨーロッパ諸国で社会保障や有給休暇、学校給食、子育て支援・・・について突撃取材。分かったことをいくつか挙げると、、
イギリスは医療費が無料。
イタリアは有給休暇が年に8週間。
フランスの学校給食はランチのフルコース。
フィンランドは世界一の学力なのに宿題が無い。
ドイツは週の労働時間がわずか36時間。なのにあの生産力。
ノルウェーは受刑者が素晴らしい設備の一戸建てに住んでいる。
ポルトガルのドラッグは、合法(ヘロイン、大麻、覚醒剤にコカイン)逮捕れることが無い。
可なり驚く内容だが、もちろん悪いところもあるはず。しかし、あえてそこをターゲットにせず、何故そんなことが可能なのかを学ぶためにはとても良い内容だった。
https://www.youtube.com/watch?v=rfn40NE_aNs
◆◆◆ククーシュカ ラップランドの妖精(Kukushka)日本公開2006年3月25日(監:アレクサンドル・ロゴシュキン 主:アンニ=クリスティーナ・ユーソ ヴィッレ・ハーパサロ ヴィクトル・ブィチコフ)
言葉がわからない外国人同士3人の共同生活を軸にして展開する、とても変わった切り口の反戦映画。地味だが人間らしくこのような映画もありかと。
https://www.youtube.com/watch?v=dow9SRj9A0g
◆◆◆フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)日本公開1995年3月11日(監:ロバート・ゼメキス 主:トム・ハンクス サリー・フィールド ロビン・ライト ゲイリー・シニーズ ミケルティ・ウィリアムソン)
アメリカの歴史の映像やそれに即したドラマ展開及びその時代の音楽は非常に良かった。しかし、後半が少しだれ気味でもう少し短くてもよかったかも。一般的には非常に評判の良い映画であまりにも有名だが、ぼくは普通よりは少し上という程度だった。
https://www.youtube.com/watch?v=o5Ccossm_fM
◆◆◆ミスト(The Mist)日本公開2008年5月10日(監:フランク・ダラボン 原:スティーヴン・キング 主:トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ローリー・ホールデン ネイサン・ギャンブル アンドレ・ブラウアー トビー・ジョーンズ)
集団心理の狂気がテーマだと思ったが、やはりラストには驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=ueNJUh3_pj4
◆◆◆大統領の執事の涙(Lee Daniels' The Butler)日本公開2014年2月15日(監:リー・ダニエルズ 主:フォレスト・ウィテカー オプラ・ウィンフリー ヴィッド・オイェロウォ キューバ・グッディング・ジュニア レニー・クラヴィッツ ロビン・ウィリアムズ ジェームズ・マースデン リーヴ・シュレイバー ジョン・キューザック アラン・リックマン ジェーン・フォンダ マライヤ・キャリー)
米国における黒人差別について改めて考えさせられた。また、オバマ大統領の誕生がいかに稀有だったことなのかも気づかされた。
https://www.youtube.com/watch?v=UJhfErmZg5M
◆◆◆カサブランカ(Casablanca)日本公開1946年6月20日(監:マイケル・カーティス 主:ハンフリー・ボガート イングリッド・バーグマン ポール・ヘンリード クロード・レインズ コンラート・ファイト シドニー・グリーンストリート ピーター・ローレ ドーリー・ウィルソン)
イングリッド・バーグマンが出た時、あまりにも知的で美しすぎて涙が出た。
◆◆◆ベンハー(Ben-Hur)日本公開1960年4月1日(監:ウィリアム・ワイラー 主:チャールトン・ヘストン スティーヴン・ボイド ジャック・ホーキンス ハイヤ・ハラリート ヒュー・グリフィス マーサ・スコット キャシー・オドネル)
ローマの休日の監督と同じとは思えないほどの迫力だった。内容的には以前観たパッション(メル・ギブソン制作)にもあったようにキリストの誕生・受難・復活がベースになっている。
◆◆◆リトルロマンス(A Little Romance)日本公開1979年7月14日(監:ジョージ・ロイ・ヒル 主:ダイアン・レイン テロニアス・ベルナール ローレンス・オリヴィエ アーサー・ヒル サリー・ケラーマン)
ダイアン・レインのデビュー作だが、この頃からあの演技の片鱗が見えた。すり役のローレンス・オリヴィエもよかった。「たかが金」という台詞は面白ろい。
◆◆◆ビリギャル(Flying Colors)公開2015年5月1日(監:土井裕泰 主:有村架純 伊藤淳史 吉田羊 田中哲司 野村周平 あがた森魚 安田顕 松井愛莉)
何気にアマゾンプライムでクリックしたのだけど結構夢中になって観ることができた。吉田羊は上手い。
https://www.youtube.com/watch?v=oyqqcgpWzsM
◆◆◆チャンス(Being There)日本公開1981年1月31日(監:ハル・アシュビー 主:ピーター・セラーズ シャーリー・マクレーン メルヴィン・ダグラス ジャック・ウォーデン リチャード・ダイサート リチャード・ベースハート ルース・アタウェイ デイヴィッド・クレノン)
純粋な知的障害者の言動が良い方に誤解され、あれよあれよと言う間に〜〜〜というお話。
原題の「Being There」はマルティン・ハイデッガー(ドイツの哲学者)の『存在と時間』からとったものらしく、注意深く観てみると非常に哲学的な映画ということに気づく。最初ラストの意味が分からなかったが、調べてみたらキリストの逸話から採ったらしい。深く納得。
https://www.youtube.com/watch?v=oOOghKacg40
◆◆◆ふたつの名前を持つ少年(独:LAUF JUNGE LAUF)日本公開2015年8月15日(監:ペペ・ダンカート 主:アンジェイ・トカチ カミル・トカチ ジャネット・ハイン ライナー・ボック エリザベス・デューダ イタイ・ティラン)
ナチに追われ続けながらも二つの名前を使い生き延びた実在の人物による自伝の映画化。とはいっても少年は数々の不運を乗り越えてゆく本当に過酷な逃避行だった。ユダヤ人は子供でも割礼をしているから分かってしまうという事は初めて知った。
https://www.youtube.com/watch?v=ZF_kHrSHs1g
◆◆◆カルテット! 人生のオペラハウス(Quartet)日本公開2013年4月19日(監:ダスティン・ホフマン 脚:ロナルド・ハーウッド 主:マギー・スミス トム・コートネイ ビリー・コノリー ポーリーン・コリンズ マイケル・ガンボン)
内容はまあまあだったが、とにかく映像が非常に美しかった。撮影監督はジョン・デ・ボーマンというあまり有名な方ではないが、本当に美しい構図ばかりで驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=FORQrkqy9GE&feature=youtu.be
◆◆◆パンズ・ラビリンス(スペイン語:El laberinto del fauno 英:Pan's Labyrinth)日本公開2007年10月6日(監:ギレルモ・デル・トロ 主:イバナ・バケーロ セルジ・ロペス アリアドナ・ヒル マリベル・ベルドゥ)
とても深い隠喩の映画だった。2018年に日本公開された シェイプ・オブ・ウォーター もこの監督のようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=53KyltT4iQY
◆◆◆ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(Extremely Loud & Incredibly Close)日本公開2012年2月18日(監:スティーブン・ダルドリー 主:トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン マックス・フォン・シドー ヴィオラ・デイヴィス ジョン・グッドマン ジェフリー・ライト ゾーイ・コールドウェル)
9.11の家族への影響とアスペルガー症候群の純粋さ繊細さと知能を感じた映画。
https://www.youtube.com/watch?v=MnUdMmm3JKw
◆◆◆第三の男(The Third Man)日本公開1952年9月9日(監:キャロル・リード 主:
ジョゼフ・コットン アリダ・ヴァリ オーソン・ウェルズ トレヴァー・ハワード バーナード・リー パウル・ヘルビガー エルンスト・ドイッチュ ジークフリート・ブロイアー エリッヒ・ポント ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)
四ケ国(米英仏ソ)の割統治下にあったウィーン(オーストリアの首都)が舞台。事件現場の第三の男は幻か現実か、そして誰か?ラスト(あの消失点の映像)は意味深なシーン。
https://www.youtube.com/watch?v=HC1R3bnWyTE
◆◆◆陽はまた昇る 公開2002年6月15日(監:佐々部清 主:西田敏行 渡辺謙 緒形直人 真野響子 夏八木勲 江守徹 仲代達矢)
VHS開発物語。実話に基づいた脚本や役者の演技に引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=3dQrpOd2vZ0
◆◆◆アリスのままで(Still Alice)日本公開2015年6月27日(監:リチャード・グラツァー 主:ジュリアン・ムーア アレック・ボールドウィン クリステン・スチュワート ケイト・ボスワース)
もし主人公が「ジョディー・ホスター」だとしたらもっとよかったかも。もちろんこの主人公でもよかったのだが。
https://www.youtube.com/watch?v=0cu794RqOA4
◆◆◆アンネの日記(1959)(The Diary of Anne Frank)日本公開1959年9月8日(監:ジョージ・スティーヴンス 主:ミリー・パーキンス ジョセフ・シルドクラウト シェリー・ウィンタース リチャード・ベイマー)
https://www.youtube.com/watch?v=qn1fmxGIpGk (動画なし)
◆◆◆下妻物語(Kamikaze Girls)公開2004年5月29日(監:中島哲也 主:深田恭子 土屋アンナ)
想像していた通り映像の奇抜さがよかった、、かな。
https://www.youtube.com/watch?v=IF4T_K5ia-U
◆◆◆湯を沸かすほどの熱い愛 公開2016年10月29日(監:中野量太 主:宮沢りえ 杉咲花 伊東蒼 松坂桃李 オダギリジョー)
宮沢りえは当然だが、杉咲花がこんなにも演技が上手いとは思わなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=PRx-P0iC4UE
◆◆◆永い言い訳 公開2016年10月14日(監:西川美和 主:本木雅弘 竹原ピストル 堀内敬子 深津絵里)
人間の内面をえぐるような映画だった。西川美和やはりいい。
https://www.youtube.com/watch?v=v1VXIiDyu3A
◆◆◆リンカーン(Lincoln)日本公開2013年4月19日(監:スティーヴン・スピルバーグ 主:ダニエル・デイ=ルイス サリー・フィールド ジョゼフ・ゴードン=レヴィット ジェームズ・スペイダー ハル・ホルブルック ジョン・ホークス ティム・ブレイク・ネルソン ブルース・マッギル デヴィッド・ストラザーン トミー・リー・ジョーンズ)
南部が大反対している奴隷解放。しかし解放を強行したとして、解放後300万人超の奴隷の扱いは?リンカーンがあの決断をするには相当の苦悩が…毎夜、悪夢にうなされ続けることになる。「血を流すのはもうやめよう」「法律に従う限り自由を失うこともある」「人々の結束には目に見えない偉大な力がある」「我々は世界に対して民主主義はカオスではないと示せたかもしれない」「処刑で平和は訪れない、絶対に」…
さすがダニエル・デイ=ルイス「父の祈りを」同様にリンカーンを見事に演じてくれた。
https://www.youtube.com/watch?v=6xTvZNP4_no
◆◆◆バックコーラスの歌姫たち(20 Feet from Stardom)日本公開2013年12月14日(監:モーガン・ネヴィル 主:バックコーラスの方々=ダーレン・ラヴ クラウディア・リニア メリー・クレイトン タタ・ヴェガ リサ・フィッシャー ジュディス・ヒル ザ・ウォーターズ グロリア・ジョーンズ ローズ・ストーン
そのバックコーラスに惚れた方々=ミック・ジャガー ブルース・スプリングスティーン スティング
スティーヴィー・ワンダー ベット・ミドラー シェリル・クロウ クリス・ボッティ パティ・オースティン ルー・アドラー レイ・チャールズ マイケル・ジャクソン ルーサー・ヴァンドロス カイリー・ミノーグ デヴィッド・ボウイ ジョージ・ハリスン リンゴ・スター フィル・スペクター デヴィッド・バーン トム・ジョーンズ ジョー・コッカー エルトン・ジョン)
「名曲誕生の裏にはバックコーラスがいた」これがキャッチ。しかし、いくら才能があってもこの業界の「表」で成功することは非常に非常に難しい。やはりどこかにスター性が隠れているのだろうか。コーラスの彼女達を愛したミュージシャンの数々はそうそうたるメンバーばかりで驚く。
https://www.youtube.com/watch?v=ULoAUPNEMeM
◆◆◆ドリーム(Hidden Figures)日本公開2017年9月29日(監:セオドア・メルフィ 主:タラジ・P・ヘンソン オクタヴィア・スペンサー ジャネール・モネイ ケヴィン・コスナー)
米国の歴史の中ではどうしても黒人問題は異常なほど根深い、それは今も。しかし、過去にはこのようなこともあったのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=sqNzsbmvJvY
◆◆◆エクス・マキナ(原題: Ex Machina、別題: ex_machina)日本公開2016年6月11日(監:アレックス・ガーランド 主:アリシア・ヴィキャンデル ドーナル・グリーソン オスカー・アイザック ソノヤ・ミズノ)
キョウコ役のソノヤミズノは資生堂のCMに出ていて、後日同一人物だと知った。
https://www.youtube.com/watch?v=D9UOrMgCfSs
◆◆◆お熱いのがお好き(Some Like It Hot)日本公開1959年4月29日(監:ビリー・ワイルダー 主:マリリン・モンロー トニー・カーティス ジャック・レモン ネヘマイア・パーソフ)
マリリン・モンローの魅力は本当に素晴らしかった。劇中歌の「I Wanna Be Loved by You」はもちろんのこと、最後の台詞は自分が中学生の頃に、高島忠夫が数ある映画の中でも最高の台詞があると言っていた映画が当時は何かわからなかった。まさかこの映画だとは。最後まで観て初めて気づき感慨もひとしおだった。
https://www.youtube.com/watch?v=72QmDZ8QPHA
◆◆◆お嬢さん(韓: 아가씨 アガシ)日本公開2017年3月3日(監:パク・チャヌク 主:キム・ミニ キム・テリ ハ・ジョンウ チョ・ジヌン キム・ヘスク ムン・ソリ)
https://www.youtube.com/watch?v=oeMQxa5qxA0
◆◆◆日本のいちばん長い日(THE EMPEROR IN AUGUST)公開2015年8月8日(監:原田眞人 原:半藤一利 主:役所広司 本木雅弘 松坂桃李 堤真一 山崎努)
最近の作品なので技術的に色味が素晴らしく、撮影にもだいぶこだわり力を入れたことが感じられた。また、ベテラン陣の迫力のある演技はサスガ。1967年版とは違った魅力があった。
https://www.youtube.com/watch?v=LxEWiHiiCkk
◆◆◆赤ちゃんのヒミツ〜驚くべき生命力〜
さすがはBBC良く出来ていた。赤ちゃんは(以下〃)肺に水が入らないので水に落ちても溺れずすぐに泳げる。〃 植物を避ける(太古から毒性のある植物を避ける本能があるためらしい)。〃 生後5か月で世界中の言語の違いを理解できる。〃 話を覚えるとき音よりも口の動きをまねる。以前、聞いたことがあるが、父親が英語だけ、母親が日本語だけを話すようにすると、自動的に父とは英語、母とは日本語で話す。その為、両親と一緒に話すときも、父とは英語、母とは日本語で話すようになるらしい。他の人が見ていると不思議な会話形態だろう。その為、ハーフは言語野が2つできるらしい。
◆◆◆ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー(Ellie Parker)日本未公開(監:スコット・コフィ 主:ナオミ・ワッツ レベッカ・リグ スコット・コフィー マーク・ペルグリノ チェヴィー・チェース キアヌ・リーブス)
ある女優が長年オーディションを大多数受け続けても全く役がもらえないというハリウッドの現状をドラマにしたもの。その女優はナオミ・ワッツ自身で彼女の経験をドラマにしたもの。
実は、ナオミ・ワッツが「マルホランド・ドライブ」という映画の撮影中でまだブレイクしていない時期に、この撮影で気の合ったスコット・コフィとたった数日で16分の短編を作ったらしい。それが意外に2001年のサンダンス映画祭で評判がよかかったため、その後、数年をかけて長編に作り直した。製作費はナオミ・ワッツ自身が出したらしいが、撮影の途中で彼女はブレイクしたため、結果的にセミドキュメンタリになった。
今では、数々の名作ででヒロインを演じ、ハリウッドのトップスターになったナオミ・ワッツだが、1986年のデビューから15年間、長期間無名な下積み時代を歩んできただけに、この作品にかける思いはひとしおだったと思う。
URLなし。
◆◆◆南へ走れ、海の道を!(Run Towards the South On The Road of Sea)公開1986年8月30日(監:和泉聖治 原:佐木隆三 製:奥山和由 主:岩城滉一 安田成美 峰岸徹 スティーブ・ビラ 畑正憲 柳葉敏郎 小沢仁志 鰐淵晴子 長門裕之 室田日出男 萩原健一)
内容はともかく岩城滉一はむちゃくちゃクールだった。
https://www.youtube.com/watch?v=HlgUhOhGjxU
◆◆◆ザ・ヒットパレード 〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜 前編
◆◆◆ザ・ヒットパレード 〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜 後編
◆◆◆太陽の帝国(Empire of the Sun)日本公開1988年4月29日(監:スティーヴン・スピルバーグ 主:クリスチャン・ベール ジョン・マルコヴィッチ ジョー・パントリアーノ ナイジェル・ヘイヴァース ミランダ・リチャードソン)
やはりスピルバーグは子供の映画化は上手い。しかし構想したデビット・リーンがそのまま監督をしていたらどうだったろうか?と思ってしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=VnRkV1aStV0
◆◆◆疑惑のチャンピオン( The Program)日本公開2016年7月2日(監:スティーヴン・フリアーズ 主:ベン・フォスター クリス・オダウド ギヨーム・カネ ジェシー・プレモンス リー・ペイス ドゥニ・メノーシェ ダスティン・ホフマン)
ドーピングにおける栄光と挫折を緊張感のある映像で表現していた。
https://www.youtube.com/watch?v=669wnxcsGhA
◆◆◆ワールド・トレード・センター(World Trade Center)日本公開2006年10月7日(監:オリバー・ストーン 主:ニコラス・ケイジ マイケル・ペーニャ マリア・ベロ マギー・ギレンホール)
オリバー・ストーンらしからぬ政治色を一切排した制作に徹底し、9.11における特定の被害者にあえて焦点を宛てている。主演の女性がマギー・ギレンホールならよかったと、、思ってしまった。
◆◆◆ボーイズ・ドント・クライ(Boys Don't Cry)日本公開2000年7月8日(監:キンバリー・ピアース 主:ヒラリー・スワンク クロエ・セヴィニー ピーター・サースガード ブレンダン・セクストン3世 アリシア・ゴランソン ジーネッタ・アーネット マット・マクグラス)
性同一性障害をテーマに、実際にアメリカであった事件を元に作られた強烈な映画だった。主人公がミリオンダラーベイビーのヒラリー・スワンだったとは最近知ったこと。
https://www.youtube.com/watch?v=mYpUhVvfGeg
◆◆◆世界最速のインディアン(The World's Fastest Indian)日本公開2007年2月3日(監:ロジャー・ドナルドソン 主:アンソニー・ホプキンス ダイアン・ラッド アーロン・ジェームズ・マーフィ)
バート・マンロー(1000cc以下のオートバイの地上最速記録保持者)の実話に基づいた映画だが、かなり脚色されているとのこと。アンソニー・ホプキンスは何をやっても素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=foYLoW4S6rA
◆◆◆ぼくのエリ 200歳の少女(スウェーデン語: Låt den rätte komma in、英: Let the Right One In)日本公開2010年7月10日(監:トーマス・アルフレッドソン 主:カーレ・ヘーデブラント リーナ・レアンデション ペール・ラグナル ペーテル・カールベリ イーカ・ノード カーリン・ベリ)
リメイクされたモールスもよかったが、こちらのほうが妙に心に残った。
https://www.youtube.com/watch?v=iifcR6wf0Z4
◆◆◆21グラム(21 Grams)日本公開2004年6月5日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ショーン・ペン ナオミ・ワッツ ベニチオ・デル・トロ)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥらしく細分化された時間軸が交錯しそれが緊張感になる。相変わらずナオミ・ワッツの演技力は素晴らしい!!ちなみに21gとは魂の重さとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=60nBRsR6xoE
◆◆◆ブラック・スワン(Black Swan)日本公開(監:ダーレン・アロノフスキー 主:ナタリー・ポートマン ヴァンサン・カッセル ミラ・クニス)
女のドロドロした嫉妬復讐などがクラッシクの名曲「白鳥の湖」のバレイでみごとに表現されていた。ダンス・ダブルの問題もあったようだがそれは仕方ない。
https://www.youtube.com/watch?v=zm8ybpMbZ5s
◆◆◆牛の鈴音(OLD PARTNER)日本公開2009年12月19日(監:イ・チュンニョル 主:ドキュメンタリー)
牛の寿命は15歳程度らしいが、30歳まで生きた労働牛と老人と口うるさい?妻との物語。
https://www.youtube.com/watch?v=CiXVOY_k-K0
◆◆◆シービスケット(Seabiscuit)日本公開2004年1月24日(監:ゲイリー・ロス 主:トビー・マグワイア ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー)
最初は駄馬といわれていた競走馬を取り巻く3人を中心とした物語。
https://www.youtube.com/watch?v=_q7M8XHxSmI
◆◆◆ソハの地下水道(ポーランド語: W ciemności、英: In Darkness)日本公開2012年9月22日(監:アニエスカ・ホランド 主:ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ ベンノ・フユルマン)
ナチのユダヤ人狩りの時に地下の下水道に匿った、匿われた人々の実話。最初はユダヤ人の金目当てだったが…。善のパワーは計り知れない事を知った。
https://www.youtube.com/watch?v=e7vYB13HnWI
◆◆◆ミラル(Miral)日本公開2011年8月6日(監:ジュリアン・シュナーベル 主:フリーダ・ピント ヒアム・アッバス アレクサンダー・シディグ オマー・メトワリー ヤスミン・アル=マスリー)
キャッチ「愛を伝えること自由を伝えること、そして自由をつないでゆくこと…」
※素晴らしい映画なのでもう一度観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=KIVzmExj3Ik
◆◆◆灼熱の魂(Incendies)日本公開2011年12月17日(監:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 主:ルブナ・アザバル メリッサ・デゾルモー=プーラン マクシム・ゴーデット レミ・ジラール) キャッチ「お母さん、あなたが生き続けた理由を教えてください…」
※この映画ももう一度観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeXCVQFJE3s
◆◆◆別離(ペルシャ語:جدایی نادر از سیمین 英:Nader and Simin, A Separation)日本公開2012年4月7日(監:アスガル・ファルハーディー 主:レイラ・ハタミ ペイマン・モアディ シャハブ・ホセイニ サレー・バヤト サリナ・ファルハーディー) キャッチ「映画史上稀に見る二時間、その結果に世界が心を震わせる」
https://www.youtube.com/watch?v=sYO5ASlYhiQ
◆◆◆木漏れ日の家で(ポーランド語:Pora umierać)日本公開2011年4月16日(監:ドロタ・ケンジェルザヴスカ 主:ダヌタ・シャフラルスカ) キャッチ「美しい人生に大きな拍手を送りたくなる傑作」
https://www.youtube.com/watch?v=CTC6JWDBfJg
◆◆◆17歳の肖像(An Education)日本公開2010年4月17日(監:ロネ・シェルフィグ 主:キャリー・マリガン ピーター・サースガード) キャッチ「教科書だけで人生は学べない」
https://www.youtube.com/watch?v=4ZE7qzM-ltM
◆◆◆海と毒薬 公開 1986年10月17日(監:熊井啓 主:奥田瑛二 渡辺謙 田村高廣 岸田今日子 上岸季衣 成田三樹夫 西田健 岡田眞澄)
https://www.youtube.com/watch?v=hAhrZveu4bo
◆◆◆復習するは我にあり(Vengeance Is Mine)公開1979年4月21日(監:今村昌平 主:緒形拳 三國連太郎 ミヤコ蝶々 倍賞美津子 小川真由美)
https://www.youtube.com/watch?v=nTjDvEpbk_A
◆◆◆愛と哀しみのボレロ(仏:Les Uns et les Autres)日本公開1981年10月16日(監:クロード・ルルーシュ 主:ロベール・オッセン ニコール・ガルシア ジェラルディン・チャップリン ジェームズ・カーン ジョルジュ・ドン リタ・ポールブールド ダニエル・オルブリフスキ マーシャ・メリル) キャッチ「愛よ響け!!魂よ踊れ!!」
https://www.youtube.com/watch?v=MPwruCUQnK0
◆◆◆善き人のためのソナタ(独: Das Leben der Anderen, 英: The Lives of Others)日本公開2007年2月10日(監:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 主:ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック セバスチャン・コッホ ウルリッヒ・トゥクル トーマス・ティーメ) キャッチ「この曲を本気で聞いた者は悪人になれない」
https://www.youtube.com/watch?v=UM_jFjwojNU
◆◆◆やさしい嘘と贈り物(Lovely, Still)日本公開2010年3月27日(監:ニコラス・ファクラー 主:マーティン・ランドー エレン・バースティン エリザベス・バンクス アダム・スコット キャッチ「もう一度あなたに恋をする」
https://www.youtube.com/watch?v=9rYh8h_oVfo
◆◆◆グッドナイト&グッドラック(Good Night, and Good Luck.)日本公開2006年5月13日(監:ジョージ・クルーニー 主:デヴィッド・ストラザーン ジョージ・クルーニー ロバート・ダウニー・Jr パトリシア・クラークソン レイ・ワイズ) キャッチ「アメリカが恐怖に呑まれそうだった時、全てを賭けて戦った男たちがいた」
https://www.youtube.com/watch?v=FbYWPVzt6Ds
◆◆◆アモーレス・ペロス(Amores Perros)日本公開2002年2月22日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ガエル・ガルシア・ベルナル エミリオ・エチェバリア) キャッチ「人は失ったもので形成される。人生は失うことの連続だ。失うことでなりたかった自分になるのではなく、本当の自分になれるのだ。」
https://www.youtube.com/watch?v=A5HTBYR7m0o
◆◆◆バベル(Babel)日本公開2007年4月28日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ガエル・ガルシア・ベルナル 役所広司 菊地凛子) キャッチ「神は、人を、分けた。」
https://www.youtube.com/watch?v=gzrHrTVaqJs
◆◆◆オールド・ボーイ(韓:올드 보이 英:Old Boy)日本公開2004年11月6日(監:パク・チャヌク 主:チェ・ミンシク ユ・ジテ カン・ヘジョン チ・デハン) キャッチ「二人の男の過去に隠された心を打ちのめす真実」
https://www.youtube.com/watch?v=OVgFBAtddd4&list=PL61KLbqC5tNg7qah9cxB6YylPf3Yod9TP
◆◆◆ユア・マイ・サンシャイン(너는 내 운명)日本公開2006年11月3日(監:パク・チンピョ 主:チョン・ドヨン ファン・ジョンミン)
https://www.youtube.com/watch?v=bgc9cZTmldY&list=PLqvMD4RKn9gBT-z03K4tjXZX-AHixmzd_
◆◆◆マルティニークからの祈り(집으로 가는 길)日本公開2014年8月29日(監:パン・ウンジン 主:チョン・ドヨン コ・ス)
https://www.youtube.com/watch?v=rHBryGPca-c
◆◆◆イル・マーレ(시월애 時越愛)日本公開2001年9月8日(監:イ・ヒョンスン 主:チョン・ジヒョン イ・ジョンジェ)
https://www.youtube.com/watch?v=7eA4ga1JJEw
◆◆◆あなたを抱きしめる日まで(Philomena)日本公開2014年3月15日(監:スティーヴン・フリアーズ 主:ジュディ・デンチ スティーヴ・クーガン ソフィ・ケネディ・クラーク メア・ウィニンガム アンナ・マックスウェル・マーティン) ジュディ・デンチは本当に素晴らしい!!
https://www.youtube.com/watch?v=8je10N93Skk
◆◆◆レーナードの朝(Awakenings)日本公開1991年4月5日(監:ペニー・マーシャル 主:ロバート・デ・ニーロ ロビン・ウィリアムズ)
https://www.youtube.com/watch?v=OxBd0x775XA
◆◆◆リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)日本公開2006年12月23日(監:ジョナサン・デイトン 主:グレッグ・キニア スティーヴ・カレル トニ・コレット ポール・ダノ アビゲイル・ブレスリン アラン・アーキン)
https://www.youtube.com/watch?v=6wJTQbkhD_I
◆◆◆バグダッド・カフェ(原題:Out of Rosenheim、英題:Bagdad Café)日本公開1989年3月4日(監:パーシー・アドロン 主:マリアンネ・ゼーゲブレヒト CCH・パウンダー ジャック・パランス クリスティーネ・カウフマン)
https://www.youtube.com/watch?v=Vv2EsAxLe4c
◆◆◆ホテル・ニューハンプシャー(The Hotel New Hampshire)日本公開1986年7月12日(監:トニー・リチャードソン 主:ジョディ・フォスター ロブ・ロウ ポール・マクレーン
ボー・ブリッジス ウィルフォード・ブリムリー ナスターシャ・キンスキー)
https://www.youtube.com/watch?v=7xKz5iS7b0A
◆◆◆人生に乾杯(モン語:Konyec)日本公開(監:ガーボル・ロホニ 主:エミル・ケレシュ テリ・フェルディ)
https://www.youtube.com/watch?v=U-x1z110X58
◆◆◆モンスター(Monster)日本公開2004年9月25日(監:パティ・ジェンキンス 主:シャーリーズ・セロン クリスティーナ・リッチ ブルース・ダーン アニー・コーリー リー・ターゲセン マーク・マコーレー プルイット・テイラー・ヴィンス マルコ・セント・ジョン スコット・ウィルソン ブレット・ライス)
https://www.youtube.com/watch?v=vq70brIQP40
◆◆◆シャンドライの恋(L'assedio)日本公開2000年2月5日(監:ベルナルド・ベルトルッチ主:タンディ・ニュートン デヴィッド・シューリス クラウディオ・サンタマリア シリル・ヌイ)
https://www.youtube.com/watch?v=yIorKEUDWC0
◆◆◆ゴーストライター(The Ghost Writer)日本公開2011年8月27日(監:ロマン・ポランスキー 主:ユアン・マクレガー ピアース・ブロスナン キム・キャトラル オリヴィア・ウィリアムズ トム・ウィルキンソン ティモシー・ハットン ジョン・バーンサル)
https://www.youtube.com/watch?v=mp7Qy0ZxZhs
◆◆◆それでもボクはやってない(I Just Didn't Do It)公開2007年1月20日(監:周防正行 主:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 もたいまさこ 竹中直人 小日向文世 光石研 大和田伸也 大森南朋)
https://www.youtube.com/watch?v=ccmaet30GWU
◆◆◆ニュー・シネマ・パラダイス(伊: Nuovo Cinema Paradiso)日本公開1989年12月16日(監:ジュゼッペ・トルナトーレ 主:フィリップ・ノワレ ジャック・ペラン サルヴァトーレ・カシオ マルコ・レオナルディ アニェーゼ・ナーノ)
この映画ももう一度、観てみたい。フィルムが回る音がたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=OSBDqXDp0t0
◆◆◆太陽がいっぱい(仏:Plein soleil )日本公開 1960年6月11日(監:ルネ・クレマン 主:アラン・ドロン アラン・ドロン マリー・ラフォレ モーリス・ロネ ロミー・シュナイダー←カメオ出演)
この映画も改めて観てみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=VwhAPyfxarY
◆◆◆鉄道員(伊:Il Ferroviere)日本公開1958年10月18日(監:ピエトロ・ジェルミ 主:ピエトロ・ジェルミ エドアルド・ネボラ ルイザ・デラ・ノーチェ シルヴァ・コシナ サロ・ウルツィ レナート・スペツィアリ カルロ・ジュフレ)
この映画ももう一度、観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=SL4vp65aqxw
◆◆◆禁じられた遊び(仏:Jeux interdits )日本公開1953年9月6日(監:ルネ・クレマン 主:ブリジット・フォッセー ジョルジュ・プージュリー リュシアン・ユベール ジュザンヌ・クールタル ジャック・マラン ロランス・バディー アメデー ルイ・サンテーブ)
この映画ももう一度、観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=h6eAF9Yy880
◆◆◆ブーベの恋人(伊:La ragazza di Bube)日本公開1964年9月12日(監:ルイジ・コメンチーニ 主:クラウディア・カルディナーレ ジョージ・チャキリス)
クラウディア・カルディナーレが美しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=x7MkvTDNwTc
◆◆◆嫌われ松子の一生(Memories of Matsuko)公開2006年5月27日(監:中島哲也 主:中谷美紀 瑛太 柴咲コウ 伊勢谷友介 黒沢あすか キムラ緑子 市川実日子 片平なぎさ 本田博太郎 角野卓造 香川照之 柄本明)
https://www.youtube.com/watch?v=wzxLFblkDt4
◆◆◆ベトナムから遠く離れて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E9%81%A0%E3%81%8F%E9%9B%A2%E3%82%8C%E3%81%A6 (映像ナシ)
◆◆◆家族
https://www.youtube.com/watch?v=1mfhrpRcaOk
◆◆◆カラフル
https://www.youtube.com/watch?v=Kh8P4Y_ylvo
◆◆◆鑑定士と顔のない依頼人
https://www.youtube.com/watch?v=3a5hxZ-chfM
◆◆◆ハウスメイド
https://www.youtube.com/watch?v=PfnGxFl3drw
◆◆◆アメリカン・グラフティ
https://www.youtube.com/watch?v=5RQPi7hV_eY
◆◆◆カリフォルニア・ドリーミング
https://www.youtube.com/watch?v=lD2RFmFVaYQ
◆◆◆愛する人
https://www.youtube.com/watch?v=-e5GXgZ5NYw
◆◆◆いつか眠りにつく前に
https://www.youtube.com/watch?v=tIlI4f6FMSw
◆◆◆ヴェロニカ・ゲリン
https://www.youtube.com/watch?v=EHjgYKXuBPw&list=PL4rPnOpTdSDrEaLzPMRB6F_69QTMA9HBK
◆◆◆127時間
https://www.youtube.com/watch?v=q7mjegvyt60
◆◆◆道
https://www.youtube.com/watch?v=Mc3y7hLuKpc
◆◆◆キンキー・ブーツ
https://www.youtube.com/watch?v=8FTHe2UU78g
◆◆◆キッズ・オールライト
https://www.youtube.com/watch?v=HQHpxXuCVLw
◆◆◆あれが港の灯だ
https://movie.walkerplus.com/mv19899/
◆◆◆夜を賭けて
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240086
◆◆◆ACACIA-アカシア
https://www.youtube.com/watch?v=KDAlR5rw91E
◆◆◆俺たちに明日はない
https://www.youtube.com/watch?v=7rf9mAmFBEk
◆◆◆明日に向かって撃て!
https://www.youtube.com/watch?v=MxJ-sZ5PRWM
◆◆◆ペーパー・ムーン
https://www.youtube.com/watch?v=U4TAT15gLQM
◆◆◆ゴッドファーザー(I、II)
https://www.youtube.com/watch?v=2MjaYXUb__I
◆◆◆風と共に去りぬ
https://www.youtube.com/watch?v=XlykBxO5Vtc
◆◆◆時計じかけのオレンジ
https://www.youtube.com/watch?v=De2UQ2vtK08
◆◆◆タクシードライバー
https://www.youtube.com/watch?v=Hvbh2kF_jAM
◆◆◆ポセイドン・アドベンチャー
https://www.youtube.com/watch?v=dd03qev59Jo
◆◆◆カッコーの巣の上で
https://www.youtube.com/watch?v=WsJdJHgsJx8
◆◆◆パピヨン
https://www.youtube.com/watch?v=MgnBH46IKyk
◆◆◆博士の異常な愛情
https://www.youtube.com/watch?v=MqBIOfZC-I4
◆◆◆クライマーズハイ
https://www.youtube.com/watch?v=AJU2zCqkTmU
◆◆◆阪急電車 片道15分の奇跡
https://www.youtube.com/watch?v=th5-cNpDYoU
◆◆◆空中庭園
https://www.youtube.com/watch?v=1KxmIOURrRQ
◆◆◆トウキョウソナタ
https://www.youtube.com/watch?v=CB0ZcSawB4Q
◆◆◆カーテンコール
https://www.youtube.com/watch?v=dFM-ZUNPVTA
◆◆◆豚がいた教室
https://www.youtube.com/watch?v=81DVtON9-Ys
◆◆◆天然コケッコー
https://www.youtube.com/watch?v=Jw974PPLs-Q
◆◆◆今度は愛妻家
https://www.youtube.com/watch?v=w6hDMA4Qcqc
◆◆◆ゆれる
https://www.youtube.com/watch?v=wXz8c6cyO10
◆◆◆TOKYO『TOKYO!<シェイキング東京>』
https://www.youtube.com/watch?v=rdsJFtIzxEo
◆◆◆実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
https://www.youtube.com/watch?v=r89FY14Ax38
◆◆◆居酒屋兆治
https://www.youtube.com/watch?v=4-hMFlnBtG8&list=PLA4TvUpxFLZkkmuD1Mw6A0EN-NPTsW2Zb
◆◆◆萌の朱雀
https://www.youtube.com/watch?v=h5kaqkFTXgw
◆◆◆異人たちとの夏
https://www.youtube.com/watch?v=MozFUrhGz5s
◆◆◆父と暮らせば
https://www.youtube.com/watch?v=oMmUAqXRwjU
◆◆◆夕凪の街 桜の国
https://www.youtube.com/watch?v=K3bW_I9bC2w
◆◆◆共喰い
https://www.youtube.com/watch?v=a0RyRPg7Hdk
◆◆◆乱
https://www.youtube.com/watch?v=uqG3X9ocJ1s
◆◆◆影武者
https://www.youtube.com/watch?v=2JXt4F5Ujj8
◆◆◆血と骨
https://www.youtube.com/watch?v=97cVl7ve-fA&list=PLY4wFumQeLGDT7_YG2Hm_MVOsDVN1XsQX
◆◆◆恋の罪
https://www.youtube.com/watch?v=jIH34pJLyL8
◆◆◆仁義なき戦い(1)
https://www.youtube.com/watch?v=wfe4JCFKFTg
◆◆◆東京キッド
https://www.youtube.com/watch?v=OCiwZC5cbW4
◆◆◆渋谷物語
https://www.youtube.com/watch?v=X3AztqPhcts
◆◆◆石内尋常高等小学校 花は散れども
https://www.youtube.com/watch?v=C9G_BAjbMc0
◆◆◆聖職の碑
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/f6832da34a8ecda236f0f362df9e3ff3
◆◆◆二十四の瞳(1954)
https://www.youtube.com/watch?v=LU_Y52wNNK8
◆◆◆秋刀魚の味
https://www.youtube.com/watch?v=kp2S77LARkg
◆◆◆霧笛が俺を呼んでいる
https://www.youtube.com/watch?v=PPZmAUhdmps
◆◆◆真木栗の穴
https://www.youtube.com/watch?v=XmXv7WeuUXU
◆◆◆インポッシブル
https://www.youtube.com/watch?v=2O63-CiQjtM
◆◆◆恋のゆくえ
https://www.youtube.com/watch?v=gQNFCRom7c0&list=PLVhbSfQ1G4PWPvYR8JEJomoSBqoYspJ0d
◆◆◆シカゴ
https://www.youtube.com/watch?v=qrrz54UtkCc
◆◆◆サラの鍵
https://www.youtube.com/watch?v=-iHFcWt7JBI
◆◆◆ホテル・ルワンダ
https://www.youtube.com/watch?v=HP682lLVAMI
◆◆◆プライベート・ライアン
https://www.youtube.com/watch?v=hV3fiBCLdI4
◆◆◆クラッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=2YGIx5vHNnY
◆◆◆一番電車が走った
https://www.youtube.com/watch?v=HBpfloJd-G8
◆◆◆この道は母へとつづく
http://eiga.com/official/konomichi/introduction.html(映像なし)
◆◆◆幸せはシャンソニア劇場から
https://www.youtube.com/watch?v=sD_cS-9U41c
◆◆◆チェンジ・リング
https://www.youtube.com/watch?v=MmMusb51gWs
◆◆◆ピアノレッスン
https://www.youtube.com/watch?v=jaKRG2NBf-k
◆◆◆人生、ここにあり!
https://www.youtube.com/watch?v=3AZleEjaiZw
◆◆◆アメリカン・ビューティー
https://www.youtube.com/watch?v=3ycmmJ6rxA8
◆◆◆カルメン故郷に帰る
https://www.youtube.com/watch?v=DehuoPOXpps
◆◆◆真夜中のカーボーイ
https://www.youtube.com/watch?v=AkkUKDHhT5Q
◆◆◆モールス
https://www.youtube.com/watch?v=EclCLqV_cDU
◆◆◆あの娘と自転車に乗って
http://coffee-break.hatenablog.jp/entry/2014/03/15/173000(映像なし)
◆◆◆闇の列車、光の旅
https://www.youtube.com/watch?v=Q0ZKlsn720Q
◆◆◆君のためなら千回でも
https://www.youtube.com/watch?v=sLtavGjAOJY
◆◆◆木洩れ日の家で
https://www.youtube.com/watch?v=CTC6JWDBfJg
◆◆◆ミリキタニの猫
https://www.youtube.com/watch?v=pkS2FT0n6rk
◆◆◆復讐するは我にあり
https://www.youtube.com/watch?v=Jmt3gdfentI
◆◆◆八日目の蝉
https://www.youtube.com/watch?v=r93P7bQDKLw
◆◆◆歌謡曲だよ、人生は
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E8%AC%A1%E6%9B%B2%E3%81%A0%E3%82%88%E3%80%81%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AF
◆◆◆息もできない
https://www.youtube.com/watch?v=UwVmV6-N2mU
◆◆◆桃さんのしあわせ
https://www.youtube.com/watch?v=jhuvbhRrcdk
◆◆◆北京ヴァィオリン
https://www.youtube.com/watch?v=dEL2URz9WCc
◆◆◆トガニ
https://www.youtube.com/watch?v=urBji64pxzs
◆◆◆鬼が来た!
https://www.youtube.com/watch?v=Qe-jqKBDbxc
◆◆◆かぞくのくに
https://www.youtube.com/watch?v=htGbRVJ1n2I
◆◆◆アジアの純真
https://www.youtube.com/watch?v=7Zkbn5mnYLY
◆◆◆海角七号 君想う、国境の南
https://www.youtube.com/watch?v=CYtPWXzRnAI
◆◆◆卒業
https://www.youtube.com/watch?v=lcMzg_bpD7k
◆◆◆グラン・トリノ
https://www.youtube.com/watch?v=7Ld2E3ZEEAM
◆◆◆スラムドッグ$ミリオネア
https://www.youtube.com/watch?v=-KBxb9sl6aI
◆◆◆タクシー・ドライバー
https://www.youtube.com/watch?v=Hvbh2kF_jAM
◆◆◆レイジング・ブル
https://www.youtube.com/watch?v=erQeNVh5wQg
◆◆◆裏窓
https://www.youtube.com/watch?v=tg8gAhbvoD4
◆◆◆鳥
https://www.youtube.com/watch?v=eOQUgaaU4hU
◆◆◆十二人の怒れる男(12 Angry Men trailer)(1957年)
https://www.youtube.com/watch?v=VzZ6UftfOWY
◆◆◆オリンダのリストランテ
https://www.youtube.com/watch?v=GxEgGrbHpQ0
◆◆◆それでも夜は明ける
https://www.youtube.com/watch?v=OKlE31ROTk0
◆◆◆ブラック・ブレッド
https://www.youtube.com/watch?v=6Y_ygYf6KmI
◆◆◆エレファントマン
https://www.youtube.com/watch?v=Y6p8sYE8_Wo
◆◆◆フライド・グリーン・トマト
https://www.youtube.com/watch?v=LegqfszsPLg
◆◆◆アモーレ・ペロス
https://www.youtube.com/watch?v=XToRtfQbeHg&list=PLA4TvUpxFLZmMcwn1_7rA9li4ji5ZYy-Y
◆◆◆潜水服は蝶の夢を見る
https://www.youtube.com/watch?v=7olM7fRxEU4
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■またその次は、◆◆印の「良かった映画」↓
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今はタイトルだけ。後で追記します。
↓
◆◆ラスト・ディール
◆◆オール・イズ・ロスト
◆◆ソフィーの選択
◆◆ドキュメント太平洋戦争・第一集1NHKスペシャル
◆◆太平洋戦争全史
◆◆ヒトラー全権掌握への道(前・後)
◆◆ヒトラーを欺いた黄色い星
◆◆ヒトラーを殺す42の方法
◆◆ナチスの犬
◆◆スペシャリスト
◆◆戦場でワルツを
◆◆アイ・イン・ザ・スカイ
◆◆秘録・太平洋戦争全史(前・後)
◆◆スキャンダル
◆◆リチャード・ジュエル
◆◆イエスタディ
◆◆パラサイト家族
◆◆君の誕生日
◆◆みとりし
◆◆人生はシネマティック
◆◆薄化粧
◆◆樺太1945年夏 氷雪の門
◆◆トレマーズ
◆◆長いお別れ
◆◆アイ、トーニャ
◆◆グォさんの仮装大賞
◆◆クリスマスの奇跡
◆◆レント
◆◆太陽
◆◆ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
◆◆ハッピー・ゴー・ラッキー
◆◆戦争のはらわた
◆◆ヤコブへの手紙
◆◆灰の記憶(The Grey Zone)日本公開2003年5月24日(監:ティム・ブレイク・ネルソン 主:デヴィッド・アークエット ハーヴェイ・カイテル ミラ・ソルヴィノ スティーヴ・ブシェミ ナターシャ・リオン)
自分たちと同じユダヤ人をガス室に送るにあたりそれに関連する任務を特別に任された人々、その見返りは食事と4ヵ月の延命だった。映画にも出で来る実在のユダヤ人医師、ミクロシュ・ニスリの手記を基に製作した映画。実話なので実際に起こったことなのだが、このようなことがあの惨劇の中であったとは。
https://www.youtube.com/watch?v=7iz1XRBIJII
◆◆ブレス しあわせの呼吸(Breathe)日本公開2018年9月7日(監:アンディ・サーキス 主:アンドリュー・ガーフィールド クレア・フォイ トム・ホランダー ヒュー・ボネヴィル ディーン=チャールズ・チャップマン エド・スペリーアス)
実話ということは最初から知っていたが、主人公の息子さんが製作していたことは知らなかった。人間の尊厳について深く考えさせられた。
https://www.youtube.com/watch?v=nBP3i6-TCHo
◆◆運命の女(Unfaithful)日本公開2003年1月11日(監:エイドリアン・ライン 主:ダイアン・レイン リチャード・ギア オリヴィエ・マルティネス)
最初は軽い気持ちで観ていたが、どんどん引き込まれていった。ダイアン・レインは相変わらず美しく知的だったが、このような役もやるのだと少し驚いた。映像表現がとても綺麗な映画だと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=lXwcElenEMQ
◆◆ブラジルから来た少年(The Boys from Brazil)日本未公開(監:フランクリン・J・シャフナー 主:グレゴリー・ペック ローレンス・オリヴィエ ジェームズ・メイソン)
期待しすぎて事前に大まかな内容を少し知ってしまったのはよくなかった。何も知らずに観たら、鳥肌が立つほどの衝撃だったろう。
https://www.youtube.com/watch?v=UJZiNhLnMzM
◆◆しゃぼん玉 公開2017年3月4日 (監:東伸児 主:林遣都 市原悦子 藤井美菜 相島一之 綿引勝彦)
椎葉村の映像がきれいだったが、映画自体は期待しすぎたかもしれない。林遣都の演技は初めてみた、なかなかよかった。
https://www.youtube.com/watch?v=o2j_fn7MjcM
◆◆コクーン(Cocoon)日本公開1985年12月14日(監:ロン・ハワード 主:ドン・アメチー ウィルフォード・ブリムリー ヒューム・クローニン ブライアン・デネヒー ジャック・ギルフォード スティーヴ・グッテンバーグ モーリン・ステイプルトン ジェシカ・タンディ グウェン・ヴァードン)
とてもユニークなSFで、生命について深く感がさせられた。ジェシカ・タンディは相変わらず上品で素晴らし演技をしていた。
https://www.youtube.com/watch?v=v6fXeuVAu8A
◆◆グロリア(Gloria)日本公開1981年2月14日(監:ジョン・カサヴェテス 主:ジーナ・ローランズ バック・ヘンリー ジュリー・カーメン ジョン・アダムズ バジリオ・フランチナ ジョン・フィネガン ローレンス・ティアニー)
グロリア役のジーナ・ローランズが抜群に良かった。内容からして特に女性にはたまらないかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=12ql7orFSgQ
◆◆アラビアン・ナイト(ARABIAN NIGHTS)1999年製作(監:スティーヴ・バロン 主:ミリ・アヴィタル ジェイソン・スコット・リー ダグレイ・スコット ジェームズ・フレイン ルーファス・シーウェル チェッキー・カリョ ジョン・レグイザモ ヴァネッサ・マエ・ニコルソン ジム・カーター ピーター・ギネス)
思ったよりも面白かったが、映像が中国メインのような気がして、本来のアラビアンナイトのエキゾチックさが削がれていたのが残念。
https://www.youtube.com/watch?v=fInJODtirkk
◆◆炎のジプシー・ブラス 地図にない村から(BRASS ON FIRE)日本公開2004年7月3日(監:ラルフ・マルシャレック 、 ファルフ・マルシャレック 主:ファンファーレ・チォカリーア)
やはりトニー・ガトリフのようなロマの精神性は損なわれていて、のめり込むところが少ない映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=4IxYdA98D4E
◆◆万引き家族(Shoplifters)公開2018年6月8日(監:是枝裕和 主:リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ 高良健吾 池脇千鶴 樹木希林)
前評判があまりにも素晴らしく期待し過ぎたのかもしれないが、何故かそれほど記憶に残らない映画だった。その理由も自分ではよくわからない。監督も出演者も素晴らしいわけだから、、本当に何故だろう?
ただ、今までよく知らなかった松岡茉優の演技力には驚いた。よく演技派といわれる人に多いあざとさが一切なく、ささやく声でも胸に迫る演技が出来る人だとおもった。これが今回の大収穫。
https://www.youtube.com/watch?v=vMP3wysydDs
◆◆グッド・ライ 〜いちばん優しい嘘〜(The Good Lie)日本公開2015年4月17日(監:フィリップ・ファラルドー 主:リース・ウィザースプーン アーノルド・オーチェン ゲール・ドゥエイニー エマニュエル・ジャル コリー・ストール)
第二次スーダン内戦で難民となり親を亡くした子供たち(内戦孤児=ロストボーイ)の実話をもとにしたストーリ。内戦は1983年から22年間続き約190万人が死亡たとのこと。このようなことが世界各国で起こっている。
https://www.youtube.com/watch?v=kX_ekW-L-HQ
◆◆クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落(THE QUEEN OF VERSAILLES)日本公開2014年8月16日(監:ローレン・グリーンフィールド 主:デイヴィッド・シーゲル ジャクリーン・シーゲル リチャード・シーゲル ヴィクトリア・シーゲル ロレーヌ・バレット)
米国有数の大金持ちをドキュメンタリーとして撮り始めてが、途中リーマンショックに見舞われ、転落の状況を撮影されることになってしまった。不思議にお金だけに目が眩んでいたと思った奥さんは、家族愛を心から大切にしてたことが分かる。しかし、最後まで見ると奥さんは真実を知っていなかったようだった。経営者はつらい。
https://www.youtube.com/watch?v=uQJ0DIOJ5Yc
◆◆グッドモーニングショー 公開2016年10月8日(監:君塚良一 主:中井貴一 長澤まさみ 志田未来 池内博之 林遣都 梶原善 木南晴夏 大東駿介 濱田岳 吉田羊 松重豊 時任三郎)
始まりからのテンポはよく、これは面白そうとのめり込んだ。が、途中からの設定や主演陣の演技にどんどん白けてしまった。本来、主演者達も監督も脚本も素晴らしいはずなのに、何故なのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=uSLNx4Yhj1k
◆◆ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)日本公開1973年4月7日(監、脚、原:ダルトン・トランボ 主: ティモシー・ボトムズ キャシー・フィールズ ドナルド・サザーランド ジェイソン・ロバーズ マーシャ・ハント チャールズ・マッグロー ダイアン・ヴァーシ エドワード・フランツ ケリー・マクレーン)
https://www.youtube.com/watch?v=9Rn6VdF55Pk
◆◆手紙は憶えている(Remember)日本公開2016年10月28日(監:アトム・エゴヤン 主:クリストファー・プラマー ブルーノ・ガンツ ユルゲン・プロホノフ ハインツ・リーフェン ヘンリー・ツェニー ディーン・ノリス マーティン・ランドー)
https://www.youtube.com/watch?v=GY_iEUCv2HQ
◆◆夜と霧(仏: Nuit et brouillard)日本公開1961年10月20日(監:アラン・レネ ナレーター:ミシェル・ブーケ)
ホロコーストを告発したドキュメンタリー映画。あまりにも生々しい映像の数々のため、観るのをためらったが、やはり事実を知り後世に残すためには必要な映画だと思った。
ちなみに「夜と霧」(独: Nacht und Nebel, NN)は、ヒトラーにより出された総統命令の一つらしい。その意図は、ナチスの政治活動家や擁護者の中からドイツを危険に晒す人物を選別するためだったとのこと。
◆◆杉原千畝 スギハラチウネ 公開2015年12月5日(監:チェリン・グラック 主:沢寿明 小雪 ボリス・スジック アグニシュカ・グロコウスカ ミハウ・ジュラフスキ ツェザリ・ウカシェヴィチ 塚本高史 濱田岳 二階堂智 板尾創路 滝藤賢一 石橋凌 小日向文世)
こういう時代があり、こういう事実があった。人の命とは、、いろいろ考えさせられた。重厚なドラマつくりで感動させようが見え見えの部分が少なく良かったが、それも杉原千畝という方が素晴らしい方だったことが底辺にあるからだと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=U6_opWPjauw
◆◆ハドソン川の奇跡(Sully)日本公開2016年9月24日(監:クリント・イーストウッド 主:トム・ハンクス アーロン・エッカート ローラ・リニー マイク・オマリー ジェイミー・シェリダン ケイティ・クーリック)
さすがクリント・イーストウッドだけあってドラマ作りが上手いが、キネ旬で1位という評価ほどではないかと思ってしまった。たぶん事故に遭ってしまった方々の恐怖心があまり描かれていなかったからかも知れない。ただ、あれだけの人々を救ったのだから米国人的にはまさに最高のヒーローになったパイロットだ。
https://www.youtube.com/watch?v=4Ctk1tZa320
◆◆マイ・インターン(The Intern)日本公開2015年10月10日(監:ナンシー・マイヤーズ 主:ロバート・デ・ニーロ アン・ハサウェイ レネ・ルッソ アンダーズ・ホーム ジョジョ・クシュナー アンドリュー・ラネルズ アダム・ディヴァイン)
それなりに面白かった。やはりロバート・デ・ニーロはどんな役でも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=eMs-qYM_AeM
◆◆運び屋(The Mule)日本公開2019年3月8日(監:クリント・イーストウッド 主:クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン マイケル・ペーニャ ダイアン・ウィースト アンディ・ガルシア イグナシオ・セリッチオ タイッサ・ファーミガ アリソン・イーストウッド)
クリント・イーストウッド監督作品で主演も務めたのは数年ぶりかもしれない。老齢の味は相変わらず素晴らしく益々重みが増して魅力的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=d5OMyUozHX0
◆◆君が生きた証(Rudderless)日本公開2015年2月21日(監:ウィリアム・H・メイシー 主:ビリー・クラダップ マイルズ・ハイザー アントン・イェルチン フェリシティ・ハフマン ローレンス・フィッシュバーン ウィリアム・H・メイシー ベン・クウェラー ライアン・ディーン セレーナ・ゴメス)
米国の銃乱射事件がきっかけのドラマ。その事件で息子を亡くした父親が息子が残した音楽で成功するかも、、しかし、最後のほうにそれを覆す、、、が。もう少し銃乱射に対する社会的背景を強く押す必要があったと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=LT4JftU2GPI
◆◆バッカス・レディ(The Bacchus Lady、죽여주는 여자)日本公開 2017年7月22日(監:イ・ジェヨン 主:ユン・ヨジョン チョン・ムソン ユン・ゲサン パク・スンテ アン・アジュ チェ・ヒョンジュン)
老女の売春婦が主人公だが、ベースには韓国の高齢者問題があるようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=VoeVVMS7BtU
◆◆タクシー運転手 約束は海を越えて(택시운전사)(監:チャン・フン 主:ソン・ガンホ トーマス・クレッチマン)
本来はとても良いストーリーだと思ったし、演技も良かったが、脚本が問題なのだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=uDy9Bd08CH4
◆◆フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(The Florida Project)日本公開2018年5月12日(監:ショーン・ベイカー 主:ブルックリン・プリンス ウィレム・デフォー ブリア・ヴィネイト ヴァレリア・コット クリストファー・リヴェラ)
米国のサブプライム住宅ローンに起因した貧困層の人々を描いていた。こどもの演技とその演技をさせた監督がスゴイと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=srEavgwThts
◆◆ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)日本公開2018年11月9日(監:ブライアン・シンガー 主:ラミ・マレック ルーシー・ボーイントン グウィリム・リー ベン・ハーディ ジョセフ・マッゼロ)
大変話題になった映画で、観客動員数も記録的。また映画としてもそれなりに良かったと思う。特に自分はその時代を生きていたので。しかしここまで話題になるほど胸に迫るものがなかったのは何故だろう?さっぱりわからいない。IMAXではなくTCX+Dolby Atmosで観て、音も映像も本当に素晴らしかったのに、何故?
https://www.youtube.com/watch?v=0UkG8GnfCCY
◆◆バーフバリ 王の凱旋(Baahubali 2: The Conclusion)日本公開2017年12月29日(監:S・S・ラージャマウリ 主:プラバース ラーナー・ダッグバーティ アヌシュカ・シェッティ タマンナー)
空前絶後・勧善懲悪の映画で荒唐無稽なところもあったが、夢中になって観ることが出来た。まさにジェットコースター的な映画だった。映画館の大スクリーンで観たらもっと良かったかも。
https://www.youtube.com/watch?v=syNfxSg_F-Y
◆◆カメラを止めるな!(ONE CUT OF THE DEAD)公開2017年11月4日(先行公開)(監:上田慎一郎 主:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 市原洋 山撫r太郎 大沢真一郎 竹原芳子 秋山ゆずき)
ものすごい話題になった映画のため期待しすぎてしまったかも。特に周りからいろいろな情報が入りすぎ。心から何も知らずに観るべきだったと後悔。ただ、映画製作の場面においては自分の学生時代を思い出し懐かしみながら観ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=3ZA9TO3ya7w
◆◆ダンシング・ベートーヴェン(Beethoven par Bejart)日本公開2017年12月23日(監:アランチャ・アギーレ 主:マリヤ・ロマン エリザベット・ロス ジュリアン・ファバロー カテリーナ・シャルキナ 那須野圭右)
「2014年に東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団、世界的指揮者ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の競演という一大プロジェクトとして、「第九交響曲」は復活を遂げた。その東京公演を追った本作は、幾度も行われたリハーサルに密着。“21世紀バレエ史上最高傑作”と評されたステージの裏側にある、人間ドラマを浮き彫りにしていく」という映画の説明があった。最後はもっと盛り上がって終わってほしかったのだが、、少し残念。
https://www.youtube.com/watch?v=m7_iPrR_QoY
◆◆セッション(Whiplash)日本公開2015年4月17日(監:デミアン・チャゼル 主:
マイルズ・テラー J・K・シモンズ ポール・ライザー メリッサ・ブノワ)
「いかなる犠牲を払っても偉大であり、そこに価値を見出せ」という映画。一般的には評価が高いようだが自分にとっては「まぁよかった映画」
https://www.youtube.com/watch?v=2HCQYufdJoQ
◆◆ほしのこえ(The voices of a distant star Voices of a Distant Star)公開日2002年2月2日(監、脚、原:新海誠 主:篠原美香 新海誠)フルデジタルアニメーションの監督・脚本・演出・作画・美術・編集を新海誠が一人で行ったらしい。すごい。テーマもよく(作画はいまいちだが)篠原美香の声もよかったが、この人は声優ではなく新海監督の知り合いだったらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=8U8EXQgNYRg
◆◆ストリート・オブ・ファイヤー(Streets of Fire)日本公開1984年8月11日(監:ウォルター・ヒル 主:マイケル・パレ ダイアン・レイン ウィレム・デフォー エイミー・マディガン リック・モラニス)
ミュージック&アクションの映画。ダイアン・レインが19歳とは思えないほどの色香だった。また、ライ・クーダの音楽はやっぱり心に響いた。キネ旬の読者による選出でベストワンに選ばれたとのことらしいが、残念ながらそれほどの映画だとは思わなかった。しかし、若い時に観ていたら案外夢中になったかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=6eln48BCELk
◆◆エンドレスサマー II(Endless Summer II)日本公開1995年(監:ブルース・ブラウン 主:ロバート・ウィングナット・ウィーバー パトリック・オコンネル)
ロバート・ウィングナット・ウィーバーとパトリック・オコンネルのプロサーファーが世界中(ハワイ、フランス、南アフリカ、フィージー、オーストラリア、バリ)をサーフトリップするというドキュメンタリー。最後がジェリー・ロペスのバリだったことは深く納得した。とにかく映像も美しく、数々技も素晴らしすぎた。
https://www.youtube.com/watch?v=4hh4Mc7mtJE
◆◆それでも生きる子供たちへ(ALL THE INVISIBLE CHILDREN LES ENFANTS INVISIBLES)日本公開2007年6月9日
世界中の子供たちの現実をドラマ化したオムニバス。
・以下が監督名とタイトル
メディ・カレフ「タンザ」
エミール・クストリッツァ「ブルー・ジプシー」
スパイク・リー「アメリカのイエスの子ら」
カティア・ルンド「ビルーとジョアン」
ジョーダン・スコット「ジョナサン」
リドリー・スコット「ジョナサン」
ステファノ・ヴィネルッソ「チロ」
ジョン・ウー「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」
・以下が出演者とタイトル
ビラ・アダマ ハノウラ・カボレ「タンザ」
ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ「ブルー・ジプシー」
ロージー・ペレス ハンナ・ホドソン アンドレ・ロヨ「アメリカのイエスの子ら」
フランシスコ・アナウェイク・デ・フレ
ルタス ベラ・フェルナンデス「ビルーとジョアン」
デヴィッド・シューリス ケリー・マクドナルド ジョナサン・ジョーダン・クラーク ジャック・トンプソン ジョシュア・ライト「ジョナサン」
ダニエリ・ヴィコリト エマヌエーレ・ヴィコリト マリア・グラツィア・クチノッタ「チロ」
ザオ・ツークン チー・ルーイー ジャン・ウェンリー ユウ・ヨン「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」
https://www.youtube.com/watch?v=U2WrCJqYWGY&list=PLwd5H36aA3d9O5Eqo-ZGLJ4ztDHbIpTmz
◆◆ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜(仏:Chocolat)日本公開2017年1月21日(監:ロシュディ・ゼム 主:オマール・シー ジェームス・ティエレ クロティルド・エスム クロティルド・エスム オリヴィエ・グルメ)
かつてパリで大変な人気があった黒人と白人の道化師コンビ。黒人が人種差別に苦しみながらも人気が出てくると慢心してしまう。しかし、やはり慢心の先には、、想定通り、、の人生。実話の映画化。
https://www.youtube.com/watch?v=pOUuRbK4kwQ
最後にリュミエールが当時、当人達を実際に映した映像がなんとも魅力的で切なかった。
https://www.youtube.com/watch?v=kdl4UFtaDh4&feature=youtu.be
◆◆日本の黒幕 公開1979年10月27日 (監:降旗康男 主:佐分利信 田村正和 狩場勉 松尾嘉代 江波杏子 梅宮辰夫 中尾彬 田中邦衛 高橋悦史 尾藤イサオ 中谷一郎 曽我廼家明蝶 成田三樹夫 仲谷昇)
観てゆくうちにロッキード事件がベースになっていることに気づいた。日本のフィクサー表の顔が田名角栄
、裏で総理を含め日本を動かしている実力者、西の顔が田中清玄、東の顔が児玉誉士夫、という構図でストーリーが動いてゆく。
https://www.youtube.com/watch?v=PVupkPZUHso
◆◆妻への家路(帰来)日本公開2015年3月6日(監:チャン・イーモウ 主:チェン・ダオミン コン・リー チャン・ホエウェン)
https://www.youtube.com/watch?v=ThvLlwgWUGc
◆◆ニッポン無責任時代 公開1962年7月29日(監:古澤憲吾 主:植木等 ハナ肇 谷啓 中島そのみ 重山規子 団令子 藤山陽子 峰岸徹 田崎潤 由利徹 松村達雄)
それなりに面白かった。
◆◆ヤング@ハート 日本公開2008年11月8日(監:スティーヴン・ウォーカー 主:ボブ・シルマン アイリーン・ホール スタン・ゴールドマン ドーラ・B・パーカー レニー・フォンティン フレッド・ニトル スティーヴ・マーティン ジョー・ベノア
平均年齢80歳のご老人達がロックを歌うというドキュメンタリーで、各国でコンサートが行われ、その背景も含めて映像化している。病気で意識がなくなったのにずーっと歌い続けていたという話は、人間の根底にあるエネルギーを深く感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=eFACG-TEvcA
◆◆あの夏の子供たち(仏:Le père de mes enfants)日本公開2010年5月29日(監:ミア・ハンセン=ラヴ 主:キアラ・カゼッリ ルイ=ド・ドゥ・ランクザン アリス・ドゥ・ランクザン アリス・ゴーティエ エリック・エルモスニーノ マネル・ドリス イゴール・ハンセン=ラヴ サンドリーヌ・デュマ ドミニク・フロ ジャムシェド・ウスマノフ)
映画プロデューサの苦悩と、その家族の葛藤を描いた映画。運悪く映画の解説を最初に見てしまい、そこにキーなるシーンについも記載があったため、前準備が失敗してしまった。子供たちは可愛かった。
https://www.youtube.com/watch?v=cFPMDfNF6cM
◆◆異邦人の河 公開1975年7月1日(監:李学仁 主:
朴雲煥(ジョニー大倉) 大関優子(佳那晃子) 菅貫太郎
中村敦夫 宇津宮雅代 馬渕晴子 米倉斉加年 河原崎長一郎 常田富士男 小松方正 絵沢萠子 出井稚 粟津號
藤田敏八 東野孝彦)
在日朝鮮(韓国)人の根深い苦しみを各種ドラマ背景に映像化したもの。何気に移る一般人の表情が演技をはるかに超えて素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=PJPh7HlkfcI
◆◆僕はラジオ(RADIO)日本公開2004年8月(監:マイク・トーリン 主:キューバ・グッティング・Jr. エド・ハリス アルフレ・ウッダード デブラ・ウインガー クリス・マルケイ サラ・ドリュー ライリー・スミス S・エパサ・マーカーソン)
この映画は実話の映像化。実話自体は本当に素晴らしいことだと思ったが、映画としては普通の上という感じだった。ただ自分の観かたの問題なのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=aoRvZW-bpRo
◆◆ゲット・アウト(Get Out)日本公開2017年10月27日(監:ジョーダン・ピール 主:ダニエル・カルーヤ アリソン・ウィリアムズ ブラッドリー・ウィットフォード ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ スティーヴン・ルート キース・スタンフィールド キャサリン・キーナー)
最初は非常に興味深くどんどん引き込まれていった。役者の表情や演技も素晴らしかった。ただ予告編に予兆があったため中盤から後半の種明かしの頃から少しづづ冷め始めてしまった。また歴史的背景から日本人には(自分には)この物語に流れる根底の要素を理解することが難しいのかもしれない、とも思った。
https://www.youtube.com/watch?v=UZzukBZhvSU
◆◆E.YAZAWA ROCK 公開 2009年11月21日(監:増田久雄 出:矢沢永吉)
やはり矢沢永吉はスゴイ!!逆に言うとそれ以外ない映画。
https://www.youtube.com/watch?v=OfGT1BagBkw&list=PLz6rPXbYSUElgRKMQ1LXEqwMQzW3WFBB5
◆◆二本の木 〜がんで逝った夫婦 815日の記録〜 公開2010年(朗:片岡仁左衛門 竹下景子)
半年違いでお互いガンで逝った夫婦の日記を朗読しながら進める形式。どうしても自分達を意識してしまう。
◆◆マザー・テレサ 〜母なることの由来〜(MOTHER TERESA)日本公開2007年9月15日公開(デジタル復刻版 元版は1986年)(監:アン・ペトリ 主:マザー・テレサおよび“神の愛の宣教者会”のシスターたち ナレ:リチャード・アッテンボロー)
名前や、やったことはイメージとして知っていたつもりだったが、ここまでの方だとは思わなかったドキュメンタリー。このような人が本当にいたのだということに今頃気づいた自分が恥ずかしかった。映像ナシ。
◆◆サバイバルファミリー(SURVIVAL FAMILY) 公開2017年2月11日(監:矢口史靖 主:小日向文世 深津絵里 泉澤祐希 葵わかな 柄本明 大地康雄)
想像していたのとはちょっと違ったが、まあまあ、、だった。出来れば多少なりとも真実味のある演出は欲しかった。例えば何か月もやっとの思いで生きているのに髭がちゃんと剃られていたり、野犬の襲来もまったく臨場感がなく、ストーリーも不自然で、結局最後までのめりこめなかった。テーマが抜群で、特に矢口史靖が監督・脚本なので結構期待していたのだが、ちょっと残念だった。
https://www.youtube.com/watch?v=m6EE0a3IXaI
◆◆音のない世界で(仏:Le Pays Des Sourds)日本公開1995年6月24日(監:ニコラ・フィリベール 主:聾唖学校の生徒や先生達)
今まで詳しく知らなかった(知る機会がなかった)が、聾の方々の生活や想いを少し知れたようなドキュメンタリーだった。映像ナシ。
◆◆拝啓 秋山校長殿〜日本騎兵の父 秋山好古の晩年〜 放:2012年11月01日
日が暮れたなら天を見なさい。絶えず動かない北極星は旅の道しるべになります。世を渡る場合には誠の心が道に迷わぬための磁石になります。曲がった道に入ったと不安になった時は自分の誠の心に問うてみなさい。天が与えた良心はいつもあなたたちを導き、守ってくれることでしょう。←氏のこの言葉はとても印象に残っています。映像ナシ。
◆◆バックドロップ・クルディスタン(Back Drop Kurdistan)公開2008年7月5日(監:野本大 主:クルド人難民と言われている方々)
最初は、国家を持たない最大の民族であるクルド人難民一家と日本政府との衝突。その後、彼らは強制送還され、結果的にニュージーランドに安住の地を求めることになる。
クルディスタンという地域(民族?)は、第一次世界大戦後、サイクス・ピコ協定を基本とした国際協定によりトルコ、イラク、イラン、シリアの国境にまたがって分断されてしまっている。そのため常に周辺諸国の争いに巻き込まれてきた。しかし、現地のインタビューでは、最近はトルコ政府やトルコ人ともうまくやっている人々が増えている様子が見て取れた。幸せに生きる方法としてその選択は正しいと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=2_LIp6SUGag
◆◆メリー・ポピンズ(Mary Poppins)日本公開1965年12月18日(監:ロバート・スティーヴンソン 主:ジュリー・アンドリュース ディック・ヴァン・ダイク)
子供や家族で観るのには人間としての教えも多く素晴らしい映画だった。ただ、主演がジュリー・アンドリュースだっただけに余りにもサウンド・オブ・ミュージックが素晴らしかったのでどうしても比較してしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=U3zAbQ0aMK8
◆◆GO 公開2001年10月20日(監:行定勲 原:金城一紀 脚:宮藤官九郎 主:窪塚洋介 柴咲コウ 山崎努 大竹しのぶ 山本太郎 新井浩文 水川あさみ 津田寛治 田中要次 田中哲司 大杉漣 萩原聖人 温水洋一 平田満)
在日韓国(朝鮮)人の青春時代の民族を意識せざる得なくなった背景や葛藤を描いているが、役者がやはり素晴らしかった。ただ、各賞を総なめにしたほどの魅力は感じなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=xy67O6yYlGo
◆◆カルテル・ランド(Cartel Land)日本公開2016年5月7日(監:マシュー・ハイネマン 主:ドキュメンタリー)
メキシコ麻薬戦争の最前線ドキュメンタリー。一人の医師ホセ・ミレレスが、凶悪な麻薬カルテル「テンプル騎士団」に対抗し市民たちと蜂起する。恐ろしいほどの映像の数々。
https://www.youtube.com/watch?v=QoecrviRKdk
◆◆ダーウィンの悪夢(Darwin's Nightmare)日本公開2006年12月23日(監:フーベルト・ザウパー 主:ドキュメンタリー)
アフリカ1位の広さを誇るヴィクトリア湖はかつて在来種の宝庫だったが、ある人が外来種5匹を放流したことで生態系が大きく変わってしまう。しかし、その外来種が食品として価値があり、それをビジネスにするため西欧諸国から人が流れ、現地の住民がむごい生活を強いられ苦しむことになる。
https://www.youtube.com/watch?v=CGTqVOfo4wk
◆◆選挙 公開2007年6月9日(監:想田和弘 主:山内和彦 山内さゆり 石原伸晃 荻原健司 川口順子 小泉純一郎 橋本聖子)
初めて選挙に立候補した監督の友人をドキュメンタリーとして映画化したもの。想像通りの部分もあったが、最後のころに奥さんが愚痴をこぼすところはリアルだった。
https://www.youtube.com/watch?v=OH3_OZKAEfs
◆◆勝手にしやがれ(仏:À bout de souffle)日本公開(監:ジャン=リュック・ゴダール 主:ジャン=ポール・ベルモンド ジーン・セバーグ ダニエル・ブーランジェ ジャン=ピエール・メルヴィル アンリ=ジャック・ユエ ジャン=リュック・ゴダール)
当時としては実験的な映画だったのかもしれないが、そんなに素晴らしい映画なのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=2QLHwYwtnag
◆◆コスモス:時空と宇宙「生命の流れ」
生命は進化する。人為淘汰は、オオカミをシェパードのような愛すべき犬たちへと変えた。一方、自然淘汰は、長い年月をかけて、微小な斑点から非常に複雑な人間の眼を作った。
↑がこの映像のキャプション。
◆◆ライフ・イズ・ビューティフル(伊:La vita è bella)日本公開1999年4月17日(監:ロベルト・ベニーニ 主:ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ)
https://www.youtube.com/watch?v=J0oYP6DxC-U
◆◆FAKE ディレクターズ・カット版
https://www.youtube.com/watch?v=MY12bzfl8jw
◆◆野火
https://www.youtube.com/watch?v=CaEItmCwC8o
◆◆アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
https://www.youtube.com/watch?v=l-Zzii08j_w
◆◆海難1890
https://www.youtube.com/watch?v=v1tYRBQ2mz8
◆◆聾の形
https://www.youtube.com/watch?v=Klp3kzCM-OA
◆◆幸せなひとりぼっち
https://www.youtube.com/watch?v=MTGVwDPxQLw
◆◆ふたりのトスカーナ
◆◆猟奇的な彼女
https://www.youtube.com/watch?v=EfGF7nTO1qA
◆◆ストリート・オーケストラ
https://www.youtube.com/watch?v=inLnsHicU74
◆◆紙の月
https://www.youtube.com/watch?v=yIUwv_STYAE
◆◆ニューヨークと寝た男
https://www.youtube.com/watch?v=CHXfeXLsbiw
◆◆ブルージャスミン
https://www.youtube.com/watch?v=i9c-lmW-FYc
◆◆風に立つライオン
https://www.youtube.com/watch?v=akW-lI9Kuxs
◆◆幸せな時間
https://www.youtube.com/watch?v=SCqOGlhSF00
◆◆しわ
https://www.youtube.com/watch?v=8fIDtcTXOG0
◆◆神様メール
https://www.youtube.com/watch?v=HME_MFYoy68
◆◆JSA
https://www.youtube.com/watch?v=y3T6PNriUkE
◆◆人生スイッチ
https://www.youtube.com/watch?v=r8Lm8y0Ii7o
◆◆秘書 セクレタリー
https://www.youtube.com/watch?v=AFma24S-Uvw
◆◆きっとうまくゆく
https://www.youtube.com/watch?v=S-LltgOtFSg&list=PL_--A1y4FmOndYjjZ4F596M6jgjLC7b9J
◆◆ザ・宇宙 〜神秘と驚異〜第8話「世界の終わり」
◆◆007「ロシアより愛をこめて」
https://www.youtube.com/watch?v=vYu5DBkjkiE
◆◆ショーシャンクーの空に
https://www.youtube.com/watch?v=gqMl4-aETzA
◆◆小さいおうち
https://www.youtube.com/watch?v=aVVyOmASS1k
◆◆顔
https://www.youtube.com/watch?v=5RZZqJfX6dk
◆◆ハッピーエンド
https://www.youtube.com/watch?v=zzeLBHFw4n4&list=PLMO4haf3V4nD91RqNtMIPqTw7fApOkdk8
◆◆クリーン
https://www.youtube.com/watch?v=kQ_pUTk80WU
◆◆ビッグ・フィッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=M3YVTgTl-F0
◆◆25年目の弦楽四重奏
https://www.youtube.com/watch?v=R9L0g-TeRC4
◆◆桜田門外ノ変
https://www.youtube.com/watch?v=YRc5ZDO6zng
◆◆初恋のアルバム
https://www.youtube.com/watch?v=YGmDp9lbm_Y
◆◆短い記憶
https://www.youtube.com/watch?v=JfnYMLKNMBg
◆◆私の中の消しゴム
https://www.youtube.com/watch?v=JZphGyxC6BA
◆◆悪いやつら
https://www.youtube.com/watch?v=cFe6mHkTNgs
◆◆哀しき獣
https://www.youtube.com/watch?v=R3oRqtFDjdI
◆◆ドライビング・ミス・デイジー
https://www.youtube.com/watch?v=TQ3wXC5jqKE
◆◆マジック
https://www.youtube.com/watch?v=Hzrduy5h3G0
◆◆ガープの世界
https://www.youtube.com/watch?v=XlZUBUSKbFk&list=PLx5arUalzhGIlKfFWMBOoQOArS1Kmg_Vn
◆◆橋のない川
https://www.youtube.com/watch?v=xBTnd51Jp-8
◆◆おくりびと
https://www.youtube.com/watch?v=Pya4Z5Oq6uo
◆◆ラヂオの時間
https://www.youtube.com/watch?v=pBBBvS0tvJk
◆◆TOMORROW/明日
https://www.youtube.com/watch?v=L0QtGQkStTY
◆◆キャタピラー
https://www.youtube.com/watch?v=D2twzXbgOfw
◆◆美しい夏キリシマ
https://www.youtube.com/watch?v=xQMNIUZQUZo
◆◆歩いても歩いても
https://www.youtube.com/watch?v=OLMvV0V1QH8
◆◆ヴィヨンの妻
https://www.youtube.com/watch?v=K0cIllVSDNk
◆◆シルク
https://www.youtube.com/watch?v=fE7gFnuYPHw
◆◆いつかギラギラする日
https://www.youtube.com/watch?v=9Hh4qws9h4Q&list=PLSov9fxFRw9KHluH69U5gJMV4MtcBihyc
◆◆希望の国
https://www.youtube.com/watch?v=Z0ectOihACs
◆◆ブロークン・イングリッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=g_fm7gFGm9o
◆◆あなたになら言える秘密のこと
https://www.youtube.com/watch?v=WsWe0HOdcfQ
◆◆クウィーン
https://www.youtube.com/watch?v=mqL42sjb96I
◆◆雲の中で散歩
https://www.youtube.com/watch?v=cULvtpaIK9I
◆◆サイドウェイ
https://www.youtube.com/watch?v=B0WAZxW0RXE
◆◆トスカーナの休日
https://www.youtube.com/watch?v=dGo6gxUADio(字幕版ではく吹き替え版)
◆◆踊れトスカーナ
https://www.youtube.com/watch?v=fB9Uept5-yo
◆◆イベリア 魂のフラメンコ
https://www.youtube.com/watch?v=epkIgsS9acw
◆◆ラスベガスをやっつけろ
https://www.youtube.com/watch?v=Zm7r491n-8o
◆◆黒いオルフェ
https://www.youtube.com/watch?v=ezYmujl9Q4Q
◆◆オール・ザット・ジャズ
https://www.youtube.com/watch?v=L2e9acreKmQ
◆◆私の中のあなた
https://www.youtube.com/watch?v=17wfTaixJhI
◆◆太陽を盗んだ男
https://www.youtube.com/watch?v=vbI1rPRlARM
◆◆晴天の霹靂
https://www.youtube.com/watch?v=gN1MG4zGJ_8
◆◆ディア・ドクター
https://www.youtube.com/watch?v=nLWxyAxpyxQ
◆◆ぐるりのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=46SDOonX4y0
◆◆はなれ瞽女おりん(1977)
https://www.youtube.com/watch?v=GDIuT-r9aOw
◆◆ノッキングオンヘブンズドア
https://www.youtube.com/watch?v=ZS7jD66f_xo
◆◆カンパニー・メン
https://www.youtube.com/watch?v=NYugqegB1SQ
◆◆ザ・ファイター
https://www.youtube.com/watch?v=asY8M1dT5ps
◆◆北辰斜めにさすところ
https://www.youtube.com/watch?v=LZvfUHmkIqE
◆◆地獄でなぜ悪い
https://www.youtube.com/watch?v=VvHQsCgFokQ
◆◆THE 不良
https://www.youtube.com/watch?v=LBtSNMhree4
◆◆実録 東声会 町井久之 暗黒の首領
https://www.youtube.com/watch?v=sGMeQmA3qac
◆◆死に花
https://www.youtube.com/watch?v=RVwGTc-kUig
◆◆オリオン座からの招待状
https://www.youtube.com/watch?v=DQ26rAPlqB8
◆◆腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
https://www.youtube.com/watch?v=TmKuMtMvs88
◆◆女衒
https://www.youtube.com/watch?v=6KVLJj6AiS8
◆◆サガン-悲しみよこんにちは
https://www.youtube.com/watch?v=oROFsmlun38
◆◆真珠の首飾りの女
https://www.youtube.com/watch?v=LCrv8WpO9SE
◆◆ライアンの娘
https://www.youtube.com/watch?v=T0qXgUvQo2s&list=PLYBgzIYYMk54y9qVwsRd2N6iv659k36NK
◆◆最後の初恋
https://www.youtube.com/watch?v=mfg8q1pWeYU
◆◆39 刑法第三十九条
https://www.youtube.com/watch?v=jXDdrtfgpzc
◆◆はじまりは5つ星ホテルから
https://www.youtube.com/watch?v=aeLJiv2YGvQ
◆◆しあわせのかおり
https://www.youtube.com/watch?v=EDk-Fj7SXP8
◆◆夢売るふたり
https://www.youtube.com/watch?v=o6xZczEHGR4
◆◆イヴの時間
https://www.youtube.com/watch?v=iVsFcMt_ivI
◆◆スティーブ・ジョブス
https://www.youtube.com/watch?v=lPv8Ltya0_U
◆◆レイルウェイ 運命の旅路
https://www.youtube.com/watch?v=VDpcImlFi7s
◆◆黒い太陽 恐怖の細菌部隊731
https://www.youtube.com/watch?v=n2KLnzcYGjQ&list=PLljFg5NqXQxqyhwj1v0CbX_jWtbZE--rY
◆◆黒い雨
https://www.youtube.com/watch?v=AkemncYRHIk
◆◆夢のまにまに
https://www.youtube.com/watch?v=igAQz78HNUA
◆◆一枚のハガキ
https://www.youtube.com/watch?v=XoVYviosMws
◆◆きけ、わだつみの声(1950)
https://www.youtube.com/watch?v=2gdBNSS7hCo
◆◆小説吉田学校
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E5%90%89%E7%94%B0%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%80%80%E6%98%A0%E7%94%BB
◆◆日本のいちばん長い日(196)
https://www.youtube.com/watch?v=JAl_K7ZKwLE
◆◆終戦のエンペラー
https://www.youtube.com/watch?v=N3BAKr32p7k
◆◆銀座の恋の物語
https://www.youtube.com/watch?v=Xa7aMt2rvVI
◆◆君は恋人
https://www.youtube.com/watch?v=aa7_B_4cQtk
◆◆9条を抱きしめて
https://www.youtube.com/watch?v=ktrMikJRxoY
◆◆肉体の門(1988)
https://www.youtube.com/watch?v=c3qw5KSFcRQ
◆◆肉体の門(1964)
https://www.youtube.com/watch?v=t628QxjssUU
◆◆アメリカン・ハッスル
https://www.youtube.com/watch?v=EoOAAUWpUs4
◆◆風立ちぬ
https://www.youtube.com/watch?v=9agShcBxcVg
◆◆絶対の愛
https://www.youtube.com/watch?v=S_mUPnetu0U
◆◆しとやかな獣
https://www.youtube.com/watch?v=4_84GB7okCM
◆◆ストロベリーショートケイクス
https://www.youtube.com/watch?v=ZJHBTMCoWZw
◆◆人生ごっこ
https://www.youtube.com/watch?v=bXFRzAzJTOI
◆◆獄に咲く花
https://www.youtube.com/watch?v=1tsI__NCwcE
◆◆筆談ホステス
https://www.youtube.com/watch?v=oMlPqFqiNEY
◆◆声をかくす人
https://www.youtube.com/watch?v=FRrX_gl6mdE
◆◆クララ・シューマン 愛の協奏曲
https://www.youtube.com/watch?v=GDkKBM_Wb8g
◆◆ペーパーバード
https://www.youtube.com/watch?v=UjT8T1UBnT0
◆◆君と歩く世界
https://www.youtube.com/watch?v=nMuyykh3yL0
◆◆海と大陸
https://www.youtube.com/watch?v=I0BgznrfDf8
◆◆はじまりのみち
https://www.youtube.com/watch?v=0Ts4vscOw3M
◆◆アース
https://www.youtube.com/watch?v=kGuS2WyLAXQ
◆◆クレイジーキャッツ・デラックス
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E3%80%80%E6%98%A0%E7%94%BB
◆◆ナビィの恋
https://www.youtube.com/watch?v=Ag5ykXZaY3E
◆◆旅立ちの島唄 〜十五の春〜
https://www.youtube.com/watch?v=eIag8bLoRMU
◆◆悪人
https://www.youtube.com/watch?v=lw-o2Pcivpk
◆◆夏の終わり
https://www.youtube.com/watch?v=yy73Mp1C3a8
◆◆わが母の記
https://www.youtube.com/watch?v=FJMRSJ80bMs
◆◆ヴァイブレータ
https://www.youtube.com/watch?v=TPLVInWCWzo
◆◆太秦ライムライト
https://www.youtube.com/watch?v=2DkvIhuL8x0
◆◆トニー滝谷
https://www.youtube.com/watch?v=Yj3_7teTMHE
◆◆酔いがさめたら、うちに帰ろう
https://www.youtube.com/watch?v=6JRsWTpekNE
◆◆ジョゼと虎と魚たち
https://www.youtube.com/watch?v=v5QfVD_J6Xo&list=PLSov9fxFRw9Jf0HinmS3FwpoK9xhgkDYI
◆◆空気人形
https://www.youtube.com/watch?v=If0tshEMfK4
◆◆さよなら渓谷
https://www.youtube.com/watch?v=ulRuTVPfB9g
◆◆終の信託
https://www.youtube.com/watch?v=3FVE8FZWKYg
◆◆ハブと拳骨
https://www.youtube.com/watch?v=xIy8OcCh7oA
◆◆天国の駅
https://www.youtube.com/watch?v=L0SfMfl6BIw
◆◆アルゴ
https://www.youtube.com/watch?v=4nnXOfc1-zo
◆◆モーターサイクル・ダイアリーズ
https://www.youtube.com/watch?v=_k67hkAytrE
◆◆黄色い星の子供たち
https://www.youtube.com/watch?v=BDwX6gEALHM
◆◆戦場のピアニスト
https://www.youtube.com/watch?v=V3R7Tveb3Fw
◆◆インビクタス/負けざる者たち
https://www.youtube.com/watch?v=kiPbQoJuWFA
◆◆初恋のきた道
https://www.youtube.com/watch?v=ZkSlGnitA0Q
◆◆月はどっちに出ている
https://www.youtube.com/watch?v=iEUe7uD_FxE
◆◆アウンサンスーチー
https://www.youtube.com/watch?v=kMZJqXvPPMk
◆◆マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
https://www.youtube.com/watch?v=djUTosfnxT4
◆◆ナンナーク
https://www.youtube.com/watch?v=bDqew5U68Q4
◆◆この自由な世界で
https://www.youtube.com/watch?v=hQDtHtxiN-I
◆◆マルタのやさしい刺繍
https://www.youtube.com/watch?v=Uu5i6vrFxjc
◆◆世界中がアイラブユー
https://www.youtube.com/watch?v=cD48kx0i9o4
◆◆画家と庭師とカンパーニュ
http://cinema-mania.seesaa.net/article/421365940.html(映像なし)
◆◆父の祈りを
https://www.youtube.com/watch?v=FNiO59K8dpk
◆◆50/50
https://www.youtube.com/watch?v=OwlfQmweLos
◆◆ちさな哲学者たち
https://www.youtube.com/watch?v=0h2XbQVo4vA
◆◆中国の植物学者の娘たち
https://www.youtube.com/watch?v=CbsxM8XWLns
◆◆ヒア アフター
https://www.youtube.com/watch?v=Sf9gRokFIRM
◆◆ミュンヘン
https://www.youtube.com/watch?v=TxU6rp9VFGA
◆◆バトル・オブ・シリコンバレー
https://www.youtube.com/watch?v=HA-6QfUYns0
◆◆ナイロビの蜂
https://www.youtube.com/watch?v=0YdSH2DNvBc
◆◆グアンタナモ、僕たちが見た真実
https://www.youtube.com/watch?v=O_UoIM9Lpq8
◆◆ハリーとトント
https://www.youtube.com/watch?v=aPZ87LqYzlM
◆◆グッド・ウィル・ハンティング
https://www.youtube.com/watch?v=r7r8Kt1NykI
◆◆ある日どこかで
https://www.youtube.com/watch?v=Fxx-0WApzF4
◆◆愛の勝利を ムッソリーニを愛した女
https://www.youtube.com/watch?v=hNHdZD6KmCQ
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■またその次の次は【◆印】の「普通だった映画」↓
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◆ネットワーク(Network)日本公開1977年1月29日(監:シドニー・ルメット 主:フェイ・ダナウェイ ウィリアム・ホールデン ピーター・フィンチ ロバート・デュヴァル)
だいぶ昔に気になっていたのだが観ることができないでいた。テレビにおいて視聴率が全ては今でも同じ。
https://www.youtube.com/watch?v=1cSGvqQHpjs
◆あなたの旅立ち、綴ります(The Last Word)日本公開2018年2月24日(監:マーク・ペリントン 主:シャーリー・マクレーン アマンダ・セイフライド アンジュエル・リー・ディクソン アン・ヘッシュ)
当初、だいぶ期待して観ただけに、作りの無理が目立ってあまりのめりこめなかった。テーマが良かっただけにこれは監督や脚本の問題なんだろうか?残念。ただシャーリー・マクレーンは相変わらずよかった。
◆この世界の片隅に(2011年のテレビドラマ版のDVD化)主:北川景子
アニメ版があまりにも素晴らしすぎたのでどうしても比較してしまう。申し訳ないがどの役者の演技も心に残るものが一切なかった。アニメ版の「のん」の表現力には改めて驚いた次第。
◆きみの膵臓を食べたい 公開2017年7月28日(監:月川翔 主:浜辺美波 北村匠海 大友花恋 矢本悠馬 桜田通 森下大地 上地雄輔 北川景子 小栗旬)
なんでだろう?脚本なのか?原作なのか?何が悪いのかわからないけど、、、ただ、それなりに人気はあったのだと思うが。
◆浅草キッドの浅草キッド 公開2002年10月26日(監:篠崎誠 主:水道橋博士 玉袋筋太郎 石倉三郎 深浦加奈子 井上晴美)
せっかく素晴らしい原作なのに、水道橋の演技の酷さと監督がダメなのだろう。本当にもったいない。
◆ひだるか 公開2005年12月1日(監:港健二郎 主:岡本美沙 小田壮史 内田宏美 佐藤允 入川保則 エド山口 四方堂 森嶋純一 たかお鷹 林田麻里 佐々木省三 藤本幸弘 矢野宣 福田健次 福田純子 山口恭子 沢田亜矢子 星由利子)
「三井三池争議」と地方のテレビ局のリストラや闘争を重ね合わせた人間ドラマ。テーマはよいのだが、主人公の演技がひど過ぎた。ただ他の人や特におじさん役の佐々木省三?の演技は素晴らしかったのでもったいない。
◆おだやか屋
(自給自足のドキュメンタリー。内容はともかく、映像は非常に美しかった)
◆ゼロ・グラビティ
(パソコンで観たのではこの映画の醍醐味は全く感じれらない。映画館で観れば非常に素晴らしい映画だったと思うのでとっても残念。ただ内容的な深みは全くなくインターステラーや2001年宇宙の旅とは比較にならなかった)
◆浅草・筑波の喜久次郎〜浅草六区を創った筑波人〜
申し訳ないが脚本が悪いのか、本来ならもっと面白いストーリ展開があってもよいのだろうが、感じるものがなかった。一部の役者はいい演技で出ているのに可愛そうだった。
https://www.youtube.com/watch?v=-y_N1Pum57M
◆在日〜歴史篇 1998年(監:呉徳洙 主:河正雄 、 原田芳雄 、 鄭秉春 、 金嬉老 、 河正雄)
◆365日のシンプルライフ(フィンランド:Tavarataivas)日本公開2014年08月16日(監:ペトリ・ルーッカイネン 主:ペトリ・ルーッカイネン)
あることをきっかけに、・自分のすべての持ち物を倉庫にあずける。・毎日1つずつ、必要なものを倉庫から部屋に持ち帰る。・これを1年間続ける。・1年間、食べ物以外の物を買わないようにする。・1年後には、本当に必要なものが365個、彼のもとに戻る。というルールにもとに行うシンプルライフのドキュメンタリー。想像していたほど感じるものがなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=2LCpeDNLfmg
http://www.rache1.com/entry/365simple-item-01#%EF%BC%91%E3%83%B6%E6%9C%88%E7%9B%AE130%E5%80%8B
◆スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ 公開1962年3月25日(監:弓削太郎 主:川口浩 川崎敬三 ハナ肇)
オープニングは割とよかったのだが、やはり想像通りだった。
◆ヘアースプレー
◆シェーン
◆タイタニック
◆ダンサー・イン・ザ・ダーク
◆東京家族
◆奇跡の海
◆TATOO[刺青]あり
◆お葬式
◆愛しきソナ
◆八月の狂詩曲
◆南極料理人
◆運動靴と赤い金魚
◆レーダース 失われたアーク
◆ボウリング・フォー・コロンバイン
◆マルサの女
◆東南角部屋二階の女
◆ティモシーの小さな奇跡
◆李香蘭(満州編+上海編)
◆クヒオ大佐
◆うなぎ
◆あ・うん
◆桜の園
◆ジョーズ
◆ファイト・クラブ
◆E.T.
◆米
◆恋人たちの予感
◆ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
◆コットン・クラブ
◆北北西に進路を取れ
◆大脱走
◆イカとクジラ
◆となりのトトロ
◆平成狸合戦ぽんぽこ
◆もののけ姫
◆風の谷のナウシカ
◆おもひでぽろぽろ
◆紅の豚
◆耳をすませば
◆千と千尋の神隠し
◆羅生門
◆女囚701号・さそり
◆燃えよドラゴン
◆フェイス/オフ
◆ゲーム
◆フルメタル・ジャケット
◆マルコビッチの穴
◆スティング
◆エクソシスト
◆プラトーン
◆地獄の黙示録
◆ロミオとジュリエット
◆ジュラシック・パーク
◆A.I.
◆イングリッシュ・ペイシェント
◆愛を乞う人
◆毛皮のヴィーナス
◆不法侵入
◆ゆりがごを揺らす手
◆マイフレンド・フォーエバー
◆ツゴイネルワイゼン
◆八月の濡れた砂
◆転校生
◆青春デンデケデケデケ
◆TATTOO・刺青あり
◆さらば愛しき大地
◆ピポクラテスたち
◆馬鹿が洗車でやってくる
◆おとうと
◆八甲田山
◆幸せの黄色いハンカチ
◆ビッグ・ウェンズデー
◆鬼畜
◆シザー・ハンズ
◆ビューティフル・マインド
◆シュリ
◆セル
◆かもめ食堂
◆バック・トゥ・ザ・フューチャー
◆ドリームガールズ
◆コッホ先生と僕らの革命
◆奇跡の人
◆るにん
◆男たちの大和/YAMATO
◆電車男
◆博士の愛した数式
◆サン・ジャックへの道
◆ハロルドとモード/少年は虹を渡る
◆硫黄島からの手紙
◆明日へのチケット
◆眉山
◆恋しくて
◆小津の秋
◆ALWAYS 三丁目の夕日
◆パッチギ
◆人生の特等席
◆迷子の警察音楽隊
◆はなれゴゼおりん
◆殯(もがり)の森
◆天城越え
◆スター・ウォーズ
◆ホームレス中学生
◆ライベートライアン
◆パッション
◆マイ・ブルーベリー・ナイツ
◆バグジー
◆アメリカン・プレジデント
◆靖国
◆FOUR NIGHT
◆禅(ZEN)
◆普通の人々
◆ペーパームーン
◆旅芸人の記録
◆Aサインデイズ
◆ミラーを拭く男
◆赤い月
◆明日の記憶
◆大停電の夜に
◆カウントダウン
◆ヒアアフター
◆いま、会いにゆきます
◆22才の別れ
◆君の涙ドナウに流れ
◆象の背中
◆津軽じょんがら節
◆トランス・アメリカ
◆アイアムサム
◆スラムドック$ミリオネア
◆60歳のラブレター
◆君に読む物語
◆ブラックレイン
◆月の輝く夜に
◆東京タワー おかんと…
◆レオン
◆真珠の耳飾りの少女
◆ブロークンイングリッシュ
◆夏の終り
◆愛を読むひと
◆マン・オン・ワイヤー
◆エターナル・サンシャイン
◆クヒオ大佐
◆ラストコンサート
◆解夏
◆精霊流し
◆ゼロの焦点(新)
◆無防備
◆きけ、わだつみの声(旧)
◆八月のかりゆし
◆街のあかり
◆デーヴ
◆失恋殺人
◆ガラスのうさぎ
◆ゼロの焦点(旧作)
◆日本の一番長い日(旧作)
◆驚異の小宇宙 人体 脳と心
◆おとうと
◆渇き(韓国)
◆ジャガーノート
◆雪に願うこと
◆天使の卵
◆深紅
◆幸せの隠し場所
◆リバイバルブルース
◆父、帰る
◆星に想いを
◆プレシャス
◆ほたる
◆武市の夢(龍馬伝)
◆利家とまつ「本能寺の変」
◆バブルへGo!!タイムマシンはドラム式
◆マイレージ、マイライフ
◆8月のクリスマス
◆無言歌
◆ヒューゴの不思議な発明
◆人のセックスを笑うな
◆ホノカアボーイ
◆FLOWERS −フラワーズ−
◆隠し剣 鬼の爪
◆ニキータ
◆ノーウェアボーイ
◆NINE
◆天国の本屋 恋火
◆キューブ(Cube)
◆植村直己物語
◆激動の昭和史 世紀の爪跡
◆ソーシャル・ネットワーク
◆首領への道
◆日本の首領
◆東京流れ者
◆クリスマス・キャロル
◆ホテルビーナス
◆大東亜戦争史
◆太平洋の奇跡
◆ニライカナイからの手紙
◆北朝鮮のドキュメント
◆英国王のスピーチ
◆ネバーランド
◆ぼくのおばあちゃん
◆北斎漫画
◆親鸞 白い道
◆阿弥陀堂だより
◆京都太秦物語
◆クィーン
◆神々と男たち
◆高原のお嬢さん
◆シャンハイ
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━━━━━━━本来は上記以外にもあるのですが、一切心に残っていない映画なのでタイトルの記載が出来ません。製作、出演、関係者様ゴメンなさい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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自分が英オにいたとき(1980年代後半)に、甥っ子の友人(甥っ子の同級生で当時10歳、日本でいうと小学生)が日本の選挙や政治について質問をしてきた。日本は何故投票率が低いの?若い人が選挙に行かないのは何故?や総理がすぐに変わるのは何故?、、、そのやり取りをした後のことです、以下の2つの話題を投げかけてきた。
まず、日本は唯一の被爆国で間違いなく被害者だが、中立だった米国に対して国際ルールを破り宣戦布告の前に(実際にはいろいろ背景はあったが)突然攻撃したのは日本ではないのか。且つ絶対に戦争をしては駄目だと進言した常識的な上層部の人々がいたにもかかわらず。また、その前に経済制裁(ABCD包囲網のこと)で追い詰められたが、制裁されるべきそもそもの原因を作ったのも日本自身であることは周知の事実。何といっても、終盤とんでもない数の民間人が殺されても原爆を落とされるまで決して戦争を止めようとしなかった軍部の責任は計り知れない。国民の命の尊さをどう思っていたのだろうか?というもの。
【これらは↑自分の意見ではないのであしからず】
次の話題は、しかし、その後、日本に「今後、永久に戦争をしないという憲法」(第九条のこと)が出来たと聞いた。経緯はどうあれ、それを知って日本はなんという先進国なのだろう、と日本に好感を持つようになった。というものだった。彼の話し方は小学生とは思えず理路整然として惚れ惚れした。
何故その話を?と聞くと、学校のディベート(英国で行われているカリキュラム)で日本の憲法第九条が掘り下げられ、これ以上、先進的な憲法はどこにもないだろうという展開になり興味を持ったとのことだった。そのような意見を論理的に言える英国の小学生に大変驚いた当時を思い出す。
さておき、それがきっかけで恥ずかしくもいい大人の自分は、逆輸入的に日本国について平和について強い興味を持つようになっていった。そこで、くそ真面目でとてもつまらない事かもしれないですが、その後、自分が常々考えるようになった想いを映画と絡めだらだらと書かせてください。
今も地球上には、地雷処理のため子供を横一列で歩かせる国がある。一人でも多くの人を殺すのが夢と目を輝かせ自動小銃を構える少年兵がいる。今日も殺されずに済んだと怯え生きる人々がいる。
その一日と平和な日本の一日は全く同じ時間を重ねた一日なのだ。そんな重要なことに自分は気づくことができていなかった。ただ平和な場所で漠然と見るニュースでそのほんの一部を知るだけ。ましてやそのような方の想像を絶する恐怖の心情について思い至ることは(映画が教えてくれるまでは)一切なかった。
さて、日本人類に関しては、日本人発生から縄文時代までの数万年間殺戮が少なかったといわれている。それは保存できる穀物などの生産が完全ではなかったことが原因かと(個人的には)思っている。貯蔵しないと財産という概念がなく盗みのための暴力感情も生まれない、当時は階級もなかったらしいので蓄える財産がなければ欲も比較も嫉妬も少なかったろう。食物は狩猟中心で貯蔵は無理。獲った物をみんなで分け合っていたことは、未開の地で現在もその方法が続いている※事実が証明している。縄文時代には木の実(米も多少)も増えてきたが生産というほどではなかったはず。
※類人猿にも所有という概念がないらしい。
その後、大陸から多くの他民族が各種文明を携え流入し弥生時代に入ってくると、米や穀物生産が本格的になり「貯蔵」「分業」がはじまり「財産」や「階級」という概念が出来上がった。その頃から金属製品(農具や武器)や財産を守るための境界線(土塁や塀)が出現してきた。すると数百年のうちにいきなり殺戮が始まっている。それは縄文時代にはなかった人を殺傷する為の武器の出土や殺傷された人骨の出土が弥生時代以降、急激に増えていることが裏付けになる。数万年間あまりなかった「殺戮」が弥生時代に入った数百年で突然、増え出している。この米が財産という概念は、江戸時代大名の石高(玄米収穫量)まで続くことになり、その後、貨幣に変わっていった。元々、土地は誰のものでもなかった時代が長期続いたわけだが「墾田永年私財法」や後の「沽券状」をきっかけに変わっていたことは事実だろう。
(世界的に見ても)米穀物やそれらが採れる土地の価値は現在のお金や資源豊富な国土と同じ、生きる上で必要以上を貪る「欲」はその上限を知らず「差」は「嫉妬・憎悪」に変わる。「差」を認めない偏狭は人を救うはずの宗教でも例外ではなかった。結果的に殺戮の連鎖は「核兵器」を生み出した。
生物はどうやったら種族を増やせるかにすべてを賭けている、でもどうやったら多くを殺せるかにすべてを賭ける一部の人類の異常さとは何だろうか? 仮に世の中から生きる上で必要な財産だけ、そして階級等がなくなったら比較も貪る欲も殺戮も減るのだろうか? では急激な人類の進化、経済の発展は否定すべきなのか? 一見、平和そうに見える農業の生産効率の良さが、様々な文明(良・悪含め)を発展させたことは間違いない事実である。
現実的に平和維持の「手段」は何をすべきなのか? 永世中立国のスイスでは国民の十人に一人が軍関係者、街中での自動小銃携帯も普通、核シェルターやトーチカも膨大な数という実情を考えると、、、自分の能力では答えがさっぱりわからない。
ただ、ジャレド・ダイアモンド博士の「高度な文明が発達し出すとそれを止めることは不可能、最終的に文明が文明を抹殺・消滅するまで続く」「Us versus Them (我々 対 彼ら)という自然発生的に湧き出る対立の感情をなくすことは現人類の能力では不可能」という話を思い出してしまう。文明の発達を文化の成熟で満足させることは出来ないのだろうか? と、理想を言ったところで戦争のきっかけはいろいろなところに潜んでいる。
実は、戦国時代以降は250年も戦争がなかった(外国との戦争はそれ以前もなかった)世界的に見ても珍しい日本でも、「ある手段」をきっかけに大きく変わってしまった暗黒の十数年間があったようだ。
そもそものきっかけは、岩倉使節団に大きな影響を与えたプロイセン(当時のドイツ連邦の大国)首相ビスマルクの「弱肉強食」と「富国強兵」だと思う。具体的には、「日本は、欧米諸国のいいなりで万国公法に則って国を変えるより、まず欧米諸国と肩を並べられる軍事力を持つべきだ」と説いたらしく、それに大久保利通や伊藤博文ら明治政府のトップは深く納得したらしい。
その後の明治維新からの武力衝突の背景は、日本の行方を示唆していたかもしれない。明治中盤以降の日清・日露戦争、大正の第一次大戦、、そしてなんと言っても昭和初期の「満州事変(1931(S6)9/18」、「傀儡国家設立(1932(S7)3/1)」、「日中戦争(1937(S12)7/7〜1945(S20)9/9)」、「第二次大戦(1939(S14)9/1〜1945(S20)9/2)」から「太平洋戦争(1941(S16)12/7〜1945(S20)9/7)」へと狂ったほど好戦的になった昭和の十数年間があった。 結果、世界有数の超軍国国家を形成してしまう。
では、ある手段とは何か?? 司馬遼太郎が言うには、「統帥権(とうすいけん)」に起因していると。明治憲法下で軍隊を自在に指揮監督出来る最高の権限(シビリアンコントロール=文民統制の「逆」)。にもかかわらず陸海軍は憲法により統帥権の独立を保証されていていた。つまり「国家ではなく軍が戦争を行える権限を持った」ということ。これは司法、行政の三権をも超越した絶対的な天皇大権で、内閣・政府も一切口を挟めなかったのだから事態は恐ろしく深刻だった。
明治11年に陸軍卿の山県有朋が参謀本部,監軍本部を設置して「統帥権の独立」を行ったことが始まり。その後も多少解釈が変わりながら生き続けた。
軍が政府の実情や微妙な国際関係を無視しどんどん戦争や軍拡を行っても、政府は絶対権力を持った軍を一切止められない、するとその国はどうなってしまうのか…。日本の十数年間の黒歴史が如実に物語っている。
ただ、この統帥権の独立も明治大正まではそれほど悪用はされていなかった。やはり昭和初期の満州事変を皮切りに狂いだした。首相へも事後報告だった。
ちなみに最後に統帥権を持ったのは東条英機だったが、彼がA級戦犯で死刑になる直前に持っていたメモには「統帥権マチガイ」と書いてあったそうだ。
これは1933年3月24日にヒトラーが手にした「全権委任法」と同じだと思う。いずれにしても強大な権力を一部の人に持たせてしまうと、国はとんでもない方向に舵を切っていってしまう反面教師として絶対に忘れてはならない。
もちろん現在そのような悪法は存在しないわけだが、自分としては妙な74年周期を感じている。それは、大政奉還が1867年、真珠湾攻撃が1941年でその間は74年、それぞれ数年後に日本の国運を根底から覆した2つの歴史的大転換(これが日本三大転換のうちの二つで、残りの一つは1300年以上も前の中央集権による倭国から日本国建国への移行)のきっかけになっている。では真珠湾攻撃から74年後の2015年は何があったかというと9月19日成立の平和安全法制の成立である。(同月30日公布)当時、自分は、何でも反対の野党が「戦争法成立反対」と有名人や若者を担ぎ上げ騒いでいる、と心の中で冷めて考えていたのは事実。しかし、74年周期を意識してから、この法の成立により今後、統帥権と同じような道筋をたどらないかと、妙な不安が心の中に見え隠れしはじめている。統帥権も成立からだいぶ経って初めて大間違いだったと気づいていた訳である。もちろん単なる勘違いであることを強く願っている。
そんな中、毎日世界中でテロや殺戮が起きている。特に戦争経験者である自分達の親世代は、壮絶な思い出と共に心から憂いている。しかし、既にほとんどの方が亡くなっておられ伝えることすら出来ない。
以前、親類から戦時中の生々しい話を聞き、そんな世の中にはもう絶対なってほしくない、その惨状を何とか伝えていってほしいと強く言われたときのことを思い出す。戦争の世紀へ突入した原因の一つが「戦争記憶の風化」であったことを自分は映画から教えられたが、やはり何もしないわけにはゆかないのか。
大切なことは、みんなが「戦争は国から命令された人殺し」だと考え、理由如何に問わず非文化的で最悪な行為だと心から理解しすること。そして、平和の維持は当たり前ではなく奇跡なのだと常々意識し続けること。
ではどうあるべきなのか?経済的な要因が何よりも優先されている昨今、自分も一経営者として決して非難出来ることではないのは事実。であれば「戦争をすると当事国の経済的損出が大きい」という常識が浸透しないだろうか?マス媒体で折に触れ取り上げないものだろうか?
でも、テレビを例にとれば視聴率絶対主義である以上、視聴者が望むソフトが必須。どのチャンネルでもお笑い芸人が出ているのは良いのだか、彼らは笑いを取るために人をけなし時にはたたく、番組によってはボロボロになるまで徹底的に虐めつくす(ように見せる)、それが子供達の虐めを助長していることは事実。さらに虐めは結果的に人殺しに繋がってしまうことすらある。結局は視聴者が喜ぶのだから仕方ないのだろうか。本当にそれで良いのだろうか?
しかし、残念なことに彼らはそれで満足しているようだった。かつてキー局の有名プロデューサだった吉川圭三氏が著書(「ヒット番組に必要なことはすべて映画に学んだ」の258ページ)の中で業界の常識に憤慨していた。その常識とは「アホの為に番組作らなきゃ視聴率は取れない」ということだった。この「対象はアホ」という業界の常識には驚いたが、これが日本の現実なのだろうか…?とするとこれは根深い。
マス媒体から少し離れ映画(鑑賞)ならどうだろう。テレビのプッシュや無料視聴の制限を脱した上で人間の根源や心情の機微に迫れる映画なら。
多種多様な映画、その豊かな表現力はずば抜けており心から平和を感じずにはいられない。反面、ニュースだけではわからない被害者の方々の胸が張り裂けそうな哀しみ、ぶつけようのない怒りを映画独自の表現で知ったときの衝撃。戦争の前線では、生涯を通して人に言えない程の事象を経験せざる得なかった方々が、未来の子孫達の為にと意を決して戦場での事実を吐露するドキュメント。それらの映像は観る者の心に深く深く刻まれる。決して戦争を美化したり、ましては賛同してはいけないと。
ともあれ「映画」は過去の資産として多数の作品を自分の意思で観ることが出来る。それは反戦を声高に叫ぶよりはるかに大きいと自分は思う、が。数々の背景をかかえた現代の人類が「Us versus Them (我々 対 彼ら)」という自然発生的に湧き出る感情をなくすことは難しいだろう。本当に情けないが、やはり自分にはわからない。
ただはっきり言えること。それは、平和のお陰で自分は数々の映画に出会え自分自身の人生に計り知れない影響を与え続けてもらっていること。今のところ日本の若者たちが国から人殺しを命令されていないこと。自分は明日死ぬかもしれない。しかし、明日殺されるかもしれないという恐怖はあまり抱いていないということ。
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「An eye for an eye will make us all blind.」(『目には目を』では皆が盲目になってしまう)→(ガンジー)
https://www.youtube.com/watch?v=yN4Uu0OlmTg&bpctr=1576739915
※↑この映像を単なる傍観者の綺麗ごと、と冷笑する方がいた。でも綺麗ごとを堂々と主張するのは決して恥ずかしくはない、と自分は映画から教わった。Happy Xmas (War Is Over) 」
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↓■【 心に残る映画の背景(映画制作プロで知った挫折と映画への想い) 】■↓
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早速ですが、還暦を過ぎて、今の自分を作っている様々なものに感謝する日々を送っています。(文中にはスタンスにより「自分」と「僕」を混ぜています)
その一つが、学生時代に毎日のように課題で嫌々やっていた「ゼロ発想を独自の方法で表現」とうゼミです。
表現は、絵、一人語り、歌、踊り、文章(これは苦手)、、何でもよかったのですが、必須なのはとにかくユニークの追求。なので前回と少しでも被ると「X」をもらってしまいます。
教授からよく言われたことは「ウチは決まり事を覚える場所でなく、決まり事を壊す場所」ということ。
ゼロから生み出すのは想像以上に苦しく中には泣き出す人もいました。が、僕はいい加減だったので、自己満足※でよいというベースがあったため、とても楽しかったです。
※これは後に「デザイン」は自己満足では全く通用せず「問題解決」が重要ということを逆説的に知ることになりました。
あんなに苦しんだのに、いつのまにかそれが習慣になってしまったようで、最近は逆に、その表現欲が強くなってきました。今、何を表現しているかというと様々な画を作ることです。
元々は映画(動くもの)だったのですが、最近は「物言わぬ静止画」の奥深い魅力にハマりにハマっています。
それらの画を、自己満足でゼロから発想したものを思うがまま作る、気楽で楽しく時間を忘れて没頭してしまいます。たぶん今の僕にとっては最高の娯楽です。
学生時代は、何かあるたびに浮かんだストーリーを日記のように画コンテにして描いてました。
しかし、文章が本当に苦手なので実際の日記は全く書いていませんでした、というか書けませんでした。
ここから本題に入ります。
自分は映画が好きです。最近は、週2時間ほどの時間を作り映画(DVD・BD・アマプラ他)を観ることが最大の楽しみ、自分達(観る側の人)の為に大変な労力やお金をかけてくれる映画を観ることは、とても贅沢な行為だと思っています。しかし、自分には映画の難しい部分はよくわからず、映画評論などの基準もわかりません。特に映画史などという難しい言葉が出てくると耳を塞いでしまいます。
でも映画の背景(制・製作者は何故この映画を作ろうとしたのか?や、歴史も含めた時代との関連)にはとても興味があります。また自分の人生経験をどうしても照らしてしまいます。他にも自分なりのこだわりがいくつかありますので、まずは簡単な自己紹介も含めて書かせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
自分は学生時代に映画を少し学び、大学2年の時に映画研究会を復活(初代は映画監督の深作欣二先輩)させ、復活後の初代部長をしながら、いくつか映画も制作しました。
最初の目標は芸祭での上映でした。時間をかけ構想を練り、プロット、脚本が出来たら柱を抜き出し香盤表、画コンテ、ロケハン、キャスト探しや面倒な調整。そこでいよいよ撮影、トラックを借りて荷台にバイクを載せいかにも走っているように見せようと自作溶接の張り出しで撮影し、フィルムが高かった(大学側から16mm支給)が再度の撮影は難しいための予備撮りも。自作のレフ板、カチンコ、ディフューザ、ブーム、レール、バーンドアも自作、、、ガラスに描いた下手なマットペイント、さらに映像の周囲をぼかすためにフィルタの周りにバターを塗ったりと、工夫・自作のオンパレードでした。編集も手動のリワインダー、スプライサー(たまに和バサミやルーペ)を使いフィルムをカリカリ削ってはちまちまとセメントで繋げてました。編集途中、突然、演者の髭が濃くなっていても手遅れ(スクリプターも専任ではないので)、現在のデジタルのように修正なんて出来ません。
ある時は、カーチェイスを撮って車を大破(結果廃車)させてしまったこともありました。このことは今となっては当時の撮影仲間との酒の肴でもありますが、本当に警察の方々にもご迷惑をおかけしてしまいました。
そんな限られた環境の中で真剣につくったのですが、今、観ると顔が赤くなるほどの駄作ばかりなのです。
ただ、ひとつ今もで作ってよかったと思ってるのは「コンサート・イン」というグランドホテル形式で作った群像劇(映画)です。日本でもやっと始まったばかりの野外コンサート(軽井沢)に行くため、日本全国から若者達が集う経過をドラマにしました。いろいろありながらも最後はコンサートの大盛り上がりでズバッと終わります。当時まだ売れていなかったゴダイゴなども無償で参加してくれたことは本当に嬉しかったです。
また当時の制作仲間や教授との「映画論(映画論なんて今は畏れ多くて言えません)」も含めた会話が残ってました。その中で「キューブリックの広角レンズは、ヒッチコックのめまいのショットは、黒澤の画コンテは、小津が50mmにこだわるのは、ルメットの構図は、川又のキャメラは、、」と熱く語ってました(恥)。当時は教授(第7芸術が口癖で悦に入って話す)の影響もあり映画を芸術と思い似非芸術家気取りでどんどんのめり込んでゆきました。
そのため卒業後、あたりまえのように映画制作の道に進み映画も制作させていただきました。しかし、業界ではそういう「似非芸術家きどり」が一番使いにくく、さらにとっても恥ずかしいことなのです。結局、自分の努力・能力不足でまったく食べて行けなかった恥ずかし過去があります。
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◆当時の先生の言葉(口癖)も残ってました。(追加音声が見つかったので文字起こししてみました)
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「諸君たちは映画評論家にはならず映画愛好家になれ。そして愛と直感・想像力を大切にしろ。
評論家はゼロから何も生み出していない。さらに評論家は自分が理解できないものを頭から否定する狭量さがある。
一般の評論家は、難しい表現や本だけで勉強した専門用語を並べて屁理屈を言ってる。重箱の隅をつつく事ばかりせず、自分でも映画を作ってから言ってみたらどうか。
なので諸君達は純粋な映画愛好家になれ。評論家では映画を作れないけど、愛好家なら面白い愛のある映画を作れる。なによりも愛と直感・想像力が大切」
あと覚えているのは、映画監督は映画評論家の言動を表向き一番気にしていているようにしていること。理由は、映画評論家の小難しい説明を信じてしまう人がわりと多く、興行に影響するから。
でも監督が本心で一番軽蔑しているのも映画評論家だとも。気に入らないなら自分でいい映画を作れと。でも彼らは映画の現場も作り方も知らないので作れるわけがない。楽器が演奏出来ない理屈優先の音楽評論家のようなもの。しかし何を置いても映画監督が大好きなのは映画愛好家だと。これはよく言ってました。
一番記憶に残っているのは「映画は料理と同じ」ということ。愛があれば料理に「良いか、悪いか」なんてない、あるのは「好きか、嫌いか」だけ、そこに料理評論家の屁理屈が入る余地は皆無。
なので映画愛好家になれ。愛好家の「この映画は面白い!!」この鋭い感性が大切。愛好家の愛には誰もかなわない。
(当時の先生はほとんどが製作者や監督で且つ全員が映画愛好家でした。なので余計にその想いが強かったのかもしれません。
◆僕はこの言葉に全て同意はしていませんが「愛と直感・想像力」の部分は深く深く沁みこんでいます)
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自分は映画が大好きですが、勇気をもって書くと映画評論家のようなマニアックな部分がよく理解できないでいます。また名作と呼ばれている映画もあまり知らず実際に観ていない名作も多くあります。というよりも名作とはなんなのかが良く分かっていません。その為、映画マニアの方との話には加われないことが多くあります。映画の微細な話は教えていただいて初めて知ることばかりで、本当にすごい人達がいます。
ただ自分としてはっきりしているとことが1つだけあります。
それは、「その映画を作ろうとした動機や、時代も含めた背景」に異常なほど興味がある事です。これは如何ともしがたい感情で止めようがありません。どうしてこの映画を作ろうとしたのか、その時代も含めた背景は何だったのか。知りたくて知りたくてたまらなくなるのです。
とは言っても、自分の数ある欠点の一つは頭が悪いこと。つまり媒体や歴史本だけでは人類が育んできた文化文明、ましてや当事者の心情など自分の頭では分ろうはずもなく、人の探求についても自分はひどく疎いのです。、、、困りました。
そんな状況でも、自分なりに様々な感情を抱きながら映画を観ていると、以下のような「映画製作者の表現にかける想い」を強く感じるようになってゆきました。
例えば、映画には、たった一瞬の映像や音楽が心躍る時間を作ってしまうカタルシスの奇跡があること。感情を抑えに抑えた時の表情が全てを語る瞬間があること。人生において静かな日常が如何に重要かということ。逆にアドレナリンジャンキーという抑えようのない精神状態があること。相場関連に足を踏み入れると心の安定は望めないこと。結局、欲には上限がないこと。
時には、悪行より善行の時の方が強いエネルギーが出ること。綺麗ごとを堂々と言うことは決して恥かしくないこと。心無い一言が人・家族・民族の人生をも狂わせてしまうこと。
必ず、「我々 対 彼ら(Us versus Them)」という対立感情が自然に生まれ争いのきっかけになっていること。さらにそれは文明が文明を抹殺・消滅するまで続く可能性があること。
結果、人類の失敗は、一神教の「誤想」が世界を大きく変えてしまったこと。無責任な外交が現在も続く「100年の悲劇」を起こしてしまったこと。貧困・難民を増やしてしまったこと。「戦争記憶の風化」が新世紀を戦争の世紀にしてしまったこと。大量虐殺をしてしまったこと。「核兵器」を作ってしまったこと。しかし、復讐より赦しを選択する勇気が未来の鍵と知ったこと。
それら数々の湧き出る想いを映画で表現したかったのだと思います。
難しいことはわからないながらも、映画を観た後、その想いが頭から離れなくなり、どうしても上記の通り映画を作ろうとした背景について調べずにはいられなくなる訳です。Webや本だけでは心許なく、可能な限り識者にも確認します。するとそこには映画同様に素晴らしい、時には映画を超越した人間の根源が垣間見えることすらあるのです。その時は鳥肌です。
「世界のありのままを伝えようとしない定石通りの手法は、単なる娯楽映画でもない限り価値はないだろう」これは自分の好きなキューブリックの言葉です。
映画は間違いなく作り物、でも映画を作ろうとした想いは現実、また出来上がった映像には既に別の命が生まれ、自分だけが見える独自の世界で脈々と息づいているのではないか?そう考えてみると、映画は「自分の奥底に眠るパラレルワールド」なのかもしれないと強く思うようになってきたのです。
もし、今日、自分が突然死んだら。「ああ、死ぬ前にあの映画を、、あの映画のあのシーンをもう一度、、」たぶんその思いが溢れ出ると思います。それは自分の愛する者たちと映画が強烈にリンクしているからでもあります。
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■こだわり1(好きなタイプ+裏話嫌い)↓
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ここからは少し具体的な内容を。
まず自分が好きなジャンルは、ミュージカル※、ドキュメンタリー※、時空時間超越系SF、史実物。観なければならないと思っているのは反戦映画。観たくないのは戦争映画、SFXバリバリで壊したり殺したりする闘争アクション、ドタバタ、ホラー※、オカルト、グロ関連。
※急に歌いだすミュージカルは以前まったく観なかったのですが、一度素晴らしいミュージカルを観たとたん…ミュージカルこそ人間本来の表現手段だと思うようになりました。良質なダンスミュージカルもそれはそれは素晴らしい。
※(事前打ち合わせをしない監督の)ドキュメンタリーの臨場感・迫力に接してしまうと、どんなに作り込まれたドラマでも到底かなわないと思います。もちろんシナリオ・演出・演技には全く別の大きな価値があります。
※羊たちの沈黙はホラーではなく孤高のサイコサスペンスだと思っています。
好きなタイプは、行為・時間の省略で場面転換し、その間の事象を想像させてくれる映画。つまり映画が持っている見せない魔力(自分が勝手に思っている魔力)です。その反動なのか、なんでも超リアルに全てを見せてしまう映画にはそれほど夢中にはなれません。もちろんその場だけなら絶叫マシンのような驚きもあるのでしょうが、自分の経験からのみ心に湧き出る喜びや哀しみ、いつまでも心に棲みつくほどの感情が余韻として見えてこないのです。
また、予算がないためリアルな表現が出来ない映画のほうが心に訴える魅力が増すことも時にはあると思います。これはあきらかに制作への想い、脚本、演出、撮影、編集、演技の力でしょう。
例えば超初歩的な例としては…、
まず二人の男性がなごやかに談笑しています、するとちょっとした意見の食い違いで言い争いが始まる、突然画面が切り替わると怒った方の男が怪我をしてとぼとぼと歩く後ろ姿のシーンを引きで。
恋人同士だったら、彼のある一言のあと彼女の表情が変化したかと思うと、次のシーンでは、彼女が新しい彼と腕を組んで歩いているシーン。
体調が悪いと友達と電話で話している、と、次のシーンで、いきなりその人の遺影が(不謹慎ですが)。
そこにはナレーションもキャプションも不要、その上、戦うシーン等を割愛した映像のほうがより表現力が増す場合すらあります。さらに想像出来ることで人それぞれの想いが映画に投影され、また映画を観る度に観た人のその時の想いが反映され普遍的な魅力を醸し出すと思っています。言ってみれば「究極のデザインはマイナスの発想」という概念に近いのかもしれません。
ここからは少しだけ否定的な内容になりますのでご注意ください。
自分は映画を可能な限り一人で観ることにしています。また通常、映画好きや評論家が重要視している撮影裏話、メイキング、NG集、オーディオコメンタリーなどがどうしても好きになれません。例えばディズニーランドを好きな人が別世界としてただ楽しむのか、それとも着ぐるみの中には普通の人が無表情で入っていて暑くて辛くて、、実は裏側はこうなっていて、、云々、、を知って楽しむのか、の違いに近いかも。
特につらいのが撮影裏話、その映画のキーになる深刻なシーンで実は役者が大笑いしてしまって困った、などという裏話は聞きたくありません。また、時々、映画のキャッチで「泣ける」「感動の○○」等と聞いたり見たりすることがありますが、それは例えば最高の誉め言葉として「カッコイイ」を連発する人の安っぽさと同じように感じてしまいます。そのようなキャッチで本当に観に行きたい人がいるとは思えないのですが、いろいろ商業的に検討した結果なのだろうから仕方ないのかもしれないですね。
最後にどうしても「芸術的」と言われる作品が夢中になれません。対外的に(^o^)好きになりたくて何度もトライしたのですが、、、自分の能力ではダメでした。(´;ω;`)ウゥゥ
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■「こだわり2」映画制作は芸術ではなくデザインであって欲しい。芸術は排泄行為(有史前から)、デザインは問題解決(産業革命以降)では?
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芸術に無知な自分が書いていますので非常に無責任な文章ですm(__)m。また、一般的にはどうでもいいことなのかもしれませんが、常々思っていることをそのまま書いてみたくなりました。
ちょっとFBにアップした内容を追記しています。
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◆アートの力が東欧革命を後押しした件を軽く追加しました。
◆アートはポリシーで、デザインは手段。なのに手段だけがメインになってしまうとおかしなことに。技能の奥深さは共通。
◆修正(ラインをいれました)
◆「いいね」をありがとうございます。最初は、内容的に「いいね」はいただけないと本当に思っていました。それだけに、とっても嬉しいです。
さて、友人からお叱りの(^o^)メッセージがあったので追記いたします。本文中の「時間デザイン」と「空間デザイン」は恐縮ながら僕の造語です。一般的に言われる「時間芸術(時間とともに変化するもので、音楽や舞台、他)」と「空間芸術(物理的に存在してるもので、絵画や彫刻、他)」他に両方の要素がある「総合芸術」からの盗作です。わかりにくく申し訳ないと思って追記いたしました。
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◆いきなりすみません。
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本当にどうでもいいことなのに、長文をお許しください。僕はデザインが苦手、短く表現できる人を心から尊敬しています。
◆アーティストとデザイナーについて書いておりますが、超メジャーな方々は僕の理解を遥かに超えているので、当然この対象ではありません。
◆「技能」には、たまらない奥深さがあるのですが、僕の能力ではわからず、今回はあえて触れていません。
◆単なる二元論では片づけられない部分も多々あるかとも思っています。
◆自由な発想のアートがベースにあり、デザインという手段で作り上げてゆくのかと。これが逆転してしまうと、、、。
◆個人的な結論「アーティストさん、デザイナーさんって本当にスゴイ!!」
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◆こんな事がありました。以前、僕が聞いたマンションで有名デザイナーに依頼した風変わりな机や椅子の共有スペース(読書・勉強の図書室)の話です。
その図書館、最初は珍しさ高級感もあり皆さん大喜びだったらしいのですが、使ってゆくうちに問題が噴出したようです。
まず、そもそも照明が暗くて本が読みにくいという大問題、椅子が高級なソファーで椅子の背が少しだけ寝ていて机に向かって勉強したり打ち合わせをしたりするには不向き、消しゴムのカスがテカリ防止で入れた机の溝に挟まり取りにくだんだん凸凹になってしまう、汚れが取りにくい、、、等の問題です。
◆その時に回覧に書かれたタイトルが ↓
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【デザイン優先で作ってしまった図書室の問題点】 というタイトルだったらしいのです。
僕は、デザインって単なる見てくれではないので、「デザイン優先なら使い易いはずでしょう」と思ってしまいました。
◆本来、手段であるはずのデザインがメインになってしまうと、(いくら自由な発想のアートポリシーがあっても)おかしなことになってしまうという例かと。
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◆それはさておきその問題解決として、マンション側では机にたくさんの照明スタンドを付けたり、上板に薄いアクリル板を貼ったり、さらに椅子は結局交換したようです。これでは両者とも悲しい結果だったと思います。
こんな問題を引き起こさず最初からみごとな製品を世に出すアートのポリシーを持ったデザイナーさんて本当にスゴイです。
・
◆何でこんなことを書くのか?
それは、先日、アーティストとデザイナーのそれぞれのポリシー(手を動かす事ではなく)について、友人の質問に答える形でコメントしたことがきっかけです。
その後、何人かの友人からありがたい感想と質問がメッセージで届きました。そんな経緯で今回、あらためて投稿してみたくなったわけです。本当にどうでもいい話なんですが。
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・そこで、いきなり誤解を恐れずに書けば、
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◆アーティストは、自身の精神事象を「制限もなく自由に排泄吐き出す」ポリシーを持った人では。
結果、作品は「鑑賞」、特に説明責任は不要で、創る行為は衣なしの「制作」でしょう。数値化できないパワーを秘めています。作りあげるにはデザインという手段も必要。
有史前から人間が持っていた能力かと思っています。例えば子供が何も教わらずに何かを作り出す時って、すごい作り方をすることがあり、それが作品に反映されることもあります。また本来はビジネス目的ではないはずですが、作家の意図と反して投資の対象になることもあります。
しかし、その音楽、美術、建築、写真、映画、演劇、文芸、怒り、叫び、それぞれが人々の心を掴み、過去にはそのパワーで東西世界を変えてしまった事(東欧革命)もありました。
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◆方や、デザイナーは、ある「問題を数々の制限を乗り越えて解決する人※」、あるいは製品化(生産)まで持ってゆく人なのかも。「役に立つもの」を目的として、多くの作品には研ぎ澄まされた「機能美」があります。作る行為は衣ありの「製作」でしょう。評価は数値化されます。
※問題解決と書くと分かりにくいですが、例えば、もっと売り上げを上げたい、もっとみんなに喜んでもらいたい、世の中をもっと平和にしたい、中にはもっとクラアントに満足してもらいたい、、、などいろいろあると思います。「もっと」は共通かも。
そしてこのベースにはアートも共存していると思います。
出来上がったものに対する説明責任は必須。一番必要なスキルはコミュニケーション能力と姿勢は論理的で客観的であることかと。さらに、作品の良し悪しは他人が決め、たぶん産業革命後に大きく拡がったのかと思っています。
また、投資の対象にはあまりならないようです。
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◆ただ、単なる二元論では説明できない部分があるのかとも思っています。
というのも、制作者の自由で溢れる表現欲望と、制作者以外(例:発注者)の要望が見事に合致することもあると思うからです。これは理想的なマリアージュでしょうし、これを追求されておられる方も多くおられ、これは永遠のテーマでしょう。
◆また両者(ア・デ)の垣根がなく、もっと入り混じったものもたくさんあると思います。
さらに、ア・デを超越し「存在自体」の迫力に圧倒されるものも確実にあるのかと。
◆時間デザインで考えると筒美京平は「ヒットという結果を出す(問題解決する)」完全なデザイナー作曲家かと思っています。その上、生まれた曲にはあまりにも美しいメロディとリズム(機能美)があります。さらに他人が作った「詩先」というからなおさらデザイナーでしょう。
空間デザインだとアップル・ダイソン、、等の製品はやはり素晴らしいです。
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◆最後に、設計なしでいきなり撮り始める直球ドキュメンタリーは生芸術のような気がしています。想定も、もちろん設計(デザイン)もしていなかった産物が生まれることもあるでしょう。
その直球ドキュメンタリーに関してはデザインが優先されては意味がないと思います。
設計のないそのままの映像。例えば、怒りや悲しみを抑えに抑えた上での形相や声、感情がブチ切れたときの瞬間、かすかな息づかいの変化、聞こえそうな鼓動、様々な感情が脳裏を駆け巡る時の間、恐ろしいほどの無表情、、それぞれの「迫力」には胸をえぐられます。
中にはそれを演技で憑依表現してしまう演者もいるから驚きです。
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以上、本当にどうでもいいことを、長々と書いてしまい失礼しました。
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FBにアップした内容はここまで。
近年、映画製・制作や時には作品も含め総合芸術と分類されていることがあるようです。確かに時間芸術でありながら空間芸術的な部分もあるので総合なのかもしれないのです。しかし、映画制作はデザインが必須であって欲しい思っています。実際に作っていた時のことを思い出すと、構想が決まった後は、ほとんどが設計設計ばかりで常に設計図やルールとにらめっこ、そして表現という手段を使った問題解決そのものでした。
単に自己表現の為に思うがままカメラを回して、素晴らしい映画が出来るのは、ほんの一部の天才だけでしょう。やはり何らかの問題解決(映像や音を使い、ある目的を達成したい)が必ずあると思います。
芸術は止めようのない自己エネルギーとルールのない表現手段の結果(有史前から)、美としては「鑑賞美」なのかと。
方や、デザインは「設計」ありき、特に「問題解決の為の設計(産業革命以降)」という大前提が、そしてデザインの最終形はやはり「普遍的な機能美」でしょう。
両方に共通しているのは「人」と「技術」かと。
例えばデザインが素晴らしいツール(調理器具、家具、家…他多数)は、ツールとしての「機能性の高さ」は当然ですが、奇をてらわず、流行に左右されず、誰でも使いやすく、怪我もせず、壊れにくく、いつまでも快適に使い続けられる。またツール自体が主張することなく、ツールが生み出す副産物や使う人を主役にすることが出来る。それが本物のツールだと思います。
そこには必ず設計(デザイン)が存在し、歴史の積み重ねを設計に活かしている場合も多々あります。そして結果的に問題解決を果たしながらも普遍的な機能美を作り出しているのかと。それら究極にデザインされたツールを指して「芸術的だ」とか「ここまでくると芸術品ですね」のような妙な表現はしたくないのです。
中には「デザイン」と「使い勝手」をトレードオフとして定義している場合もあるようです。その為、デザインが凝り過ぎていて使いにくいなどと言ってしまうのでしょう。たぶんデザインを単なる飾りと考えているのかもしれません。
制作(製作も含め)には、数々の「目的」がある筈です。目的があれば必ず「目標」が存在し、目標達成の為には「機能的な設計(デザイン)」が「必須」です。例えば個人の家なら住みやすい設計は何よりも重要でしょう。
他方、芸術は機能的であることが前提ではないため、設計も必須ではないと自分は考えます。手段としての設計はもちろんあるでしょうが。
(商業芸術ではなく)「本来の芸術」は、人間が「素」で元々持っている体臭のような個性を何らかの形で表現せずにはいられない欲求がエネルギーになっているのでは? そもそも役に立つことが前提ではなく、存在自体に価値があり、場合によってはエネルギーの吐きだしの結果だけでも良いのかもしれません。その吐きだしを超リアルに表現する作家もいますが、そこは芸術家のポリシーと技能次第かと。その吐きだされたものを鑑賞し、大きな価値を見出し(もしくは何かを感じ)自分のものにしたい方は、大枚をはたいて購入するのもいいでしょう。
ただ、芸術の評価は有名評論家が一言ほめたとたんに値段が跳ね上がり投資の対象にもなってしまう。特に最近は裕福な新興国の影響が大きいようです。一方デザインの評価は本当に使えるかどうか、なのでシンプルで騙しがきかない。ここは究極の違いかと思います。
(別の視点ですが、芸術で名作といわれているものは、結果的になんらかのプロパガンダ的な要素がメインになってしまうことも否定できない事実)
上記を勝手に且つ簡単に分類してしまうと、芸術は他者から結果を求め「られない」つまり「自由な自己表現の吐き出し」。片やデザインは他者から結果を求め「られる」つまり「責任のある問題解決(結果的に機能美が生まれる)」と自分は思っています。ピトグラムや企業のWebサイトが、だだのオリジナリティの吐き出しでは、存在自体が悪になってしまうことすらあると思います。そうなると筒美京平は「ヒットという結果を出す」完全なデザイナー作曲家でしょう。その上、生まれた曲は本当に美しい機能美を持っています。すでに75歳は超えておられると思いますが、それはそれは魅力的な作曲家です。中には筒美京平を否定する人もいますが、では、どれだけあのような機能美のある曲が書ける人がいるでしょうか?詞先だけに芸術メインでは書けないでしょう。
誤解を恐れずに書けば、ある問題を最初に叫んだ人(問題提起)はアーティスト、その問題を解決した人(普遍的な機能美を与える人)はデザイナーなのかも。言ってみれば芸術は自由な排泄、デザインは責任のある生産のような関係。
しかし、仮に両者の共通点があるとすれば「もっと」という永遠の感情かもしれないです。
そのように普遍的な機能美を持った映画が素晴らしい映画だと自分は思っています。アラビアのロレンス、ローマの休日、サウンド・オブ・ミュージック、2001年宇宙の旅、市民ケーン、街の灯、雨に唄えば、羊たちの沈黙、ディア・ハンター、男はつらいよ……製作されてから何十年経った今でも普遍的な設計で見事に表現され、何度観ても都度、心に刺さります。一方、どう見ても内なる表現のみが強調され失礼ながら自己満足としか思えない理解不能(時には価値ある問題提起も)な映画。中にはそのような難解な映画を敢えて探し出しては「素晴らしい!!」を連呼する人がいるのですが…。自分としてはどうしても理解できません。これは好みの問題でしょう。
上記とは別の切り口ですが、ドキュメンタリーに関してはデザインが優先されては全く意味がないと思います。設計のないそのままの「迫力」(画には出せない、怒りや悲しみを抑えに抑えた上での形相や声、感情がブチ切れたときの瞬間、かすかな息づかいの変化、聞こえそうな鼓動、様々な感情が脳裏を駆け巡る時の間、恐ろしいほどの無表情、、それぞれの「迫力」)にかなう映像はどんな役者の演技でも表現できないでしょう。ドキュメンタリーは芸術の表現手法の一つなのかもしれません。
さらに少し外れますが、発注があって注文通り作成する絵画・彫刻(一部の宗教関連も含め)は本来の芸術ではないのかも?と個人的に思っています。一部の作者達は、絵師や技師という表現が正しいような。もちろん素晴らしい芸術家としての魂は持っているけれど、いろいろな背景から絵師・技師に徹する必要があったのかと。また、聖画にはサインを入れない(ことが多い)事実もその背景にあるのかもしれないです。
実は、本来、聖像禁止(十戒の第2章にも記載)のキリスト教において宗教画、彫刻が増えた理由があるようです。それは、4世紀から始まった(フン族の西方移動に起因して起きた)ゲルマン人大移動で押し寄せた人々が、8世紀頃にはローマ教会周辺まで広がりある意味同居状態になっていたようです。当然、彼らにも布教したかった訳ですが、彼らはラテン語が分からない、そのため、絵や彫刻で理解し易くせざる得なかったのでは。つまり宗教画には「分かり易さ」という「問題解決」がなにより必要だったのかと。これは当然デザインの範疇でなないでしょうか。
ご存じのように、上記が原因でビザンツ帝国は「聖像禁止令(726)」まで出しローマ教会と揉めに揉め、結果的にローマ教会がビザンツ帝国の庇護から離れ、カトリック(後にプロテスタントがここから派生)とギリシャ正教会(後に聖像はイコンとして平面像のみ復活)に分裂して行った訳です。
皮肉なことに、そのゲルマン人からあのカール大帝※が生み出されヨーロッパの原型が出来上がってゆきます。※ヨーロッパの「原型」を作ったのは、東フランク国王(後の神聖ローマ帝国皇帝)のオットー一世ではなく、やはりカール大帝でしょう。
話を戻しますが、例えばレオナルド・ダ・ヴィンチが後年、貴族の妻の絵を受注しても細かい注文が多く結局作成しなかったことがあったようです。そんな同時期に庶民の妻をお任せで自由に制作できる機会があり、そこに最大の労力を惜しまなかったと聞きました。それがモナ・リザ※になり、あの独特の表情と生々しさが生まれたのかもしれません。
彼にとって終焉の地となったフランスにフランソワ1世から招かれたときに持参したのは「聖アンナと聖母子」「洗礼者聖ヨハネ」「モナ・リザ」の3枚だけで、他は手稿でした。これらの共通点は、ダ・ヴィンチ独自の解釈・表現が出来た未完成のどうしても手放したくない絵画だった、と以前あるキュレーターの方から聞いたことを思い出しました。
※絹商人「フランチェスコ・デル・ジョコンド」が、妻「リザ」の二人目の子供を身ごもった記念にとおまかせで依頼したとのことでした。それまでダ・ヴィンチはミラノで仕事をしていたがミラノがフランスに占領されてしまったのでフィレンツェに帰ってきて受けた最初の仕事が(スフマートという独自の手法を使った)「モナ・リザ」とのことでした。その時にこの「モナ・リザ」を見て感銘を受け自身でもデッサンした10代後半の少年が「ラファエロ」でした。
モナ・リザの制作中ダ・ヴィンチは無収入だったらしいのですが、出来栄えに満足できず、結局作品を依頼者に渡すことはなかった(もちろん制作費も受け取らず)ようです。その後、フランソワ1世が4,000エキュで買い上げてから、フォンテーヌブロー宮殿→ヴェルサイユ宮殿→ルーヴル美術館へと辿っていったようです。
その後、写真が開発されてから絵画の世界は大きく変わり(マティスの色、ピカソの視点、、抽象画、、絵画から離れ常識の否定、等)芸術ならではの「自由な表現」が認知されるようになってゆきました。
ちなみに自分の大学時代の友人でイラストレータと画家の両方を仕事にしている人がいますが、彼は、その両者のバランスを取るために、画家にだけ徹する期間を必ず設けているとのことでした。そうしないと精神のバランスがおかしくなってしまうと言っていました。
最後のこだわり。それは国内義務教育でデザインを扱っているのが美術だけとうのはどうなのだろうか?という疑問です。美術は表現をメインにした芸術分野の一部にし、デザインは別に切り出し設計をメインにするのはどうか。
例えばダイソン(問題解決の雄)を生み出したイギリスの教科「デザイン&テクノロジー」のような授業を確立させてもよいのでは。プログラムなどもデザインの一部にすべきかと思っています。理由は、昨今の企業においてデザインは必須の手段(場合によっては思想)になっているため、本格的なデザイン(問題解決の為の設計)の教育がどうしても必要かと思うからです。もしくは、すべての教科に少しだけでも「デザイン」を組み入れるのが理想かも、とも思いますが、これは現実的ではないのかもしれません。
いろいろと個人的なこだわりを書いてしまいましたが、いずれにせよ自分にとって映画はデザインファーストであって欲しいのです。異論のある方は多いと思いますが、どうかお気を悪くしないでください。
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■こだわり3「心に残る映画」の定義は↓
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自分の場合、映画の詳細よりも、製作者や監督がその作品を世に出したいという強い想いを自分なりに感じる映画、機能美がある映画、役者の演技を感じさせない映画、気付くとその世界にどっぷりとはまってしまう映画、また、何年経っても頭を離れず人生の節々で思い出すシーンがある映画、、それれらが心に残る映画の基準です。その為、この評価は映画を観て暫らく経ってから書き加えています。
手段に関しては、表現に対して一切の手抜きをせず真剣に関わっていると思える映画が多いと感じます。ある一瞬の映像が切っ掛けになり、いつの間にか映画に没頭させ「作り物」ではなくなる瞬間があるのです。
具体的には…
予算がかけられずリアルな表現が出来ないにもかかわらずリアル表現を凌駕するほどの見事な演技・演出・脚本・撮影・編集。役が役者に乗り移った瞬間、台詞を極端に排しても役者からにじみ出る情念の表情、全てを秘めた能面のような深い無表情、自分の心を射抜くほどの役者の視線や台詞、人生の縮図のような恐怖を感じるほどの間。美しい構図・色・光・影・カット・小道具・カメラワーク等で静かに時には激しく訴えるシーン、ここぞという時の音楽の入り方や、心をつかまれるみごとなSE、心を奪うほどのモンタージュ。そして、歴史の事実が世の中から消されてしまうことを憂いた製作者が、採算度外視で映画という独特の媒体に晒し、そこに生まれる大きな社会的な意義を感じた時。
それら多くの積み重ねにより製作者の想いが迫り、自分の奥底に眠っている感情を呼び覚ませてくれる。そして映画は時間をかけて自分の体に沁み込み人間の根源に触れさせてくれる。それが自分にとっての心に残る映画です。
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自分には既に自身で映画を作る能力はありませんが、観た感想を無責任にあれこれ言うことは簡単に出来ます。製作および制作者の苦労はそれはそれは大変なものなのですが…。
そこで、好きな役者、監督、心に残る映画各種、これから観たい映画、、という順番でそれぞれ以下に記載してみました。気に入った映画でもタイトル・原題・日本公開日・監督・出演者程度にし、良いと思った映画には自分なりの想いとURLを載せましたました。感想は、あえてストーリーやあらすじには触れず映画のテーマ・時代を含めた背景・役者の演技・気になったシーンや台詞・監督の想いを中心に記載しています。
ただ「普通だった映画」に分類したものでも当時その映画の素晴らしさに気づいていない場合も多くあると思っています。その為、再度、観てみたいとも考えています。
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◆◆ここから下は2015年以降更新していません◆◆
■【好きな役者】は↓
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◆大島蓉子
この方の演技には惹きこまれる。僕は以前観た「洗骨」で度肝を抜かれた。残念ながら他の演者にはがっかりしてしまったが、この方が1人いただけで映画は大きく変わった。
■URLご覧↓のあとは再度このページへお戻りください。すみません。(他も同じです)
https://www.youtube.com/watch?v=qkJfGKehOvE
◆マギー・ギ(ジ)レンホール
決して美人ではないが、超大作でも、自主制作映画でもかまわず出演し独特で幅広い演技により魅力を発揮している。「クレージー・ハート」で落ちぶれたミュージシャンを取材するジャーナリストの役は抜群だった。
■URLご覧↓のあとは再度このページへお戻りください。すみません。(他も同じです)
https://www.youtube.com/watch?v=E_yRh0gLUXk
◆ハル・ベリー
「チョコレート」を観た時、彼女の自然体であり儚く且つ激しい演技に引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=Y-94HNhLJBs
◆ダイアン・レイン
とにかく何を見ても知的さがあふれ出る女優。「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」でも例外なくその魅力を発揮していた。
https://www.youtube.com/watch?v=3OqZSbyxctI
◆ナオミ・ワッツ
しばらくノンクレジットで出演せざる得ない時期が長かったが、彼女の演技力が認められてからの勢いはすごかった。あれだけの「人」になり切れるのは凄い。「インポッシブル」特に「21g」の演技は素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=60nBRsR6xoE
◆シャーリーズ・セロン
この女優の生い立ちの凄まじさ※ に影響されたと思われる独自の引き出しや抜群の演技力には圧倒される。「モンスター」はここまでやるのか?と驚くほど。単なる美人ではない。
※小さい時から父親の激しい暴力に苦しめられ、多感な時期に彼女の目の前で母親が父親を殺害。
https://www.youtube.com/watch?v=vq70brIQP40
◆チョン・ドヨン
「シークレット・サンシャイン」など、この女優の深い表情と演技にはいつも心が持って行かれる。
https://www.youtube.com/watch?v=_A76K-hp6Yg
◆奈良岡朋子
主演することはあまりないが、この方の演技力はもちろんのこと、ナレーションの地を這うような表現力にかなう人はいないと個人的に思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=cmKvhIdh31w&list=PLPgeNEIt01utOXyAX3TKkbGHqrAU2WvIc&index=1
◆宮沢りえ
「たそがれ清兵衛」で復活した時は、あまりの演技の深さに別人かと思ったほど。この復活を遂げる前には大変なバッシングによる激ヤセ、自殺未遂、休業等いろいろあったようだ。しかし、それらの出来れば避けたい経験は、結果的に演技の引き出しを大幅に増やしたと思う。それにしても天性のウィスパーボイスとあの深い表情・演技は素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=IVxN-5-QOWU
◆田中裕子
まさに「女優」
https://www.youtube.com/watch?v=3VaDCAjOSNw
◆白石加代子
自分が学生のころ(1970年代)舞台を見た時と、「女囚サソリ」での演技を見た時の狂気憑依の演技は今でも忘れられない。どうみてもデビュー間もない新人の演技ではなかった。他の女優が同じ役を演じたが、あの恐怖をおぼえるほどの存在感は一切感じなかった。https://www.youtube.com/watch?v=J538uYIB5JI
しかし、基本も素晴らしく、例えばナレーションでは演技で見せる独特の表現ではなく非常に安定した一言一言に粒が立つ、これはアナウンサーをも凌駕するほどで、名前が出なければ気づかない人も多いだろう。それぞれどれをとっても他に相当する人が見当たらない。残念なのは「百物語」を生で見られなかったこと。再演はないのだろうか…
◆中谷美紀
この人がすごい女優だと思ったのは、「力道山」を観てから。台詞回しが素晴らしく同じ台詞を何度も聞いたくらい。その後、数々の映画・ドラマでの立ち振る舞いなど、なかなか他の役者では表現できないだろうとつくづく思った。
自分の友人の役者が、中谷美紀の一人芝居「猟銃」を観て、白装束のときの台詞と所作に鳥肌が立ち恐ろしささえ感じたとのことだった。彼女にとってはこれが初舞台だったのだから驚きをかくせなかったとも。自分は生で観られなかった。https://www.youtube.com/watch?v=Pw52dsOl8jA
◆永瀬正敏
今まではそれほど意識していなかったが、「あん」の演技を観た時、何だこの役者は、と最初から体が震えていた。この人は台詞がなくても強く訴える何かをもっていると強く思った。
https://www.youtube.com/watch?v=t4OhrkllRsM
この映像(映画、あん)の中で永瀬正敏が泣いてしまうシーンがあるが、実は台本に泣くシーンはなかった。樹木希林の演技に吸い込まれてしまい思わず涙が抑えられなかったとのこと、もちろん監督である河瀬直美はそこでカットをかけるはずがない。
◆ハビエル・バルデム
「ノーカントリー」の殺人鬼役が頭を離れない。
https://www.youtube.com/watch?v=qhG81HNy67k
◆アンソニー・ホプキンス
「羊たちの沈黙」など知的な役から狂気の役まで、恐ろしいほどの演技力。
https://www.youtube.com/watch?v=VNB-Rt-QL0M
◆ロバート・デ・ニーロ
「ディア・ハンター」「タクシー・ドライバー」素晴らしかった。一切、妥協しない役作りと圧倒的な存在感。
https://www.youtube.com/watch?v=mvy-zM8NTT4
◆内野聖陽
BOSSのロングバージョンCMを見て自分は思った。他の役者ではここまで胸に迫ることはなかったろう。CMは短いだけに役者の演技力に頼る部分が大きい。本当に幅広い役者だ。どんな役でも本人ではなく役の人間に見えてしまうのもすごい。→https://www.youtube.com/watch?v=C7nnGQJ-x9M
JINの坂本龍馬役の時、高知の方が内野聖陽の土佐弁は非常に微妙なニュアンスまで現地の人とほとんど変わらないと口々に驚いていた。地元出身でもない限り普通はどんなに上手い人でもかなり不自然で一気に白けてしまうとのこと。しかし、これは単なる1つの例、なり切る切ることに徹底してくれると結果的に演技しているということを忘れされてくれ、いつのまにか作品にどっぷりとのめり込ませてくれる。プロは手を抜かない、常にそうであって欲しいと思う。
◆役所広司
メジャーデビュー当時の織田信長役を観てから完全にはまってしまった。
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■【好きな監督】は↓
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◆アキ・カウリスマキ
フィンランドの監督。「過去のない男」「レニングラード・カーボーイズ・ゴー・アメリカ」…他、この監督の特有の感性や表現力には完全にはまってしまう。こういう淡々としたシリアスコメディは観たことがなかった。
元々はシナリオライターの出身で長い台詞を書いていたらしいが、だんだん何故か短くなりその代わりに音楽を多用するようになった。自分(アキ)の映画は音楽とシーンが常に戦っているが、その理由は自分でもわからないらしい。
また、心から小津安二郎を尊敬しているようだ。「あなた(つまり小津)は人生の根源を描くときに一度として暴力や殺人を使わなかった…私にはこれからもあなたのような映画を作ることが出来ないかもしれない、このままでは死んでも死にきれない…」↓
https://www.youtube.com/watch?v=A9In2c1tRS8
アキ・カウリスマキが無人島に1本だけ映画を持ってゆけるとしたら迷わず小津の「東京物語」を選ぶとのこと↓
https://www.youtube.com/watch?v=PdX0Tyt7I4Q
◆スタンリー・キューブリック
アメリカ(英国在住だった)の映画監督、脚本家、プロデューサ。
とにかく想いを映画化するためには妥協をしない。その反面関係者からは嫌われたかもしれないが、よくある商業主義にはなりきれず、生涯でも(初期の短編ドキュメンタリー数本以外では)13作品※しか作っていない。また、キューブリックの構図はどのシーンも息をのむほど素晴らしい!!ナポレオンの映画を最後まで作りたかったらしいが、実現しなかったのが残念。
※1952 恐怖と欲望 1955 非情の罠 1956 現金に体を張れ 1957 突撃 1960 スパルタカス 1962 ロリータ 1964 博士の異常な愛情(略) 1968 2001年宇宙の旅 1971 時計じかけのオレンジ 1975 バリー・リンドン 1980 シャイニング 1987 フルメタル・ジャケット 1999 アイズ ワイド シャット
「世界のありのままを伝えようとしない定石通りの手法は、単なる娯楽映画でもない限り価値はないだろう」これはキューブリックの言葉です。
◆アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
メキシコの監督。「アモーレス・ペロス」 を観て驚いたが、「21g」、「ビューティフル」など、独特の時間軸やカットを駆使しで表現している。バベルもこの監督
◆スサンネ・ビア
デンマークの女性監督。「未来を生きる君たちへ」も含め、心に残る切り口や表現がいい
◆ミヒャエル・ハネケ
オーストリアの監督。「愛、アムール」はとても重い映画だが、繊細な心理描写は見事。それにしてもこの監督の人間洞察力の凄みはどこからきているのか…
◆ローランド・ジョフィ
フランス系ユダヤ人だがロンドン出身の監督。社会派の映画監督ではダントツに好きで「キリング・フィールド」「シャドー・メーカーズ」の衝撃はそれぞれ忘れられない
◆トラン・アン・ユン
ベトナム系フランス人の監督。ここまで美しく映像表現できる監督がいるとは…「夏至」「青いパパイヤ」等、本当に美しい
◆クリント・イーストウッド
言わずと知れた米国出身の社会派監督、プロデューサ。さすが役者出身だけあり、細かい演技指導で役者をいじり過ぎず役者の自然な演技に任せることが出来る監督。以前何かで読んだが、「優秀な役者は最初の演技の時に最高の表情が出る」という信念を持っているらしい。その為、結果的に早撮りになり役者への負担も少なく役作りに徹することが出来るのだと思う。自分はダントツで「ミリオンダラー・ベイビー」
◆想田和弘
監督・撮影・編集・製作も監督一人、キャプションもなくナレーションもなく事前打ち合わせもなく、いきなり撮り始めるという非常に斬新な監督だが、映画を観てみると引き込まれることは間違いない。「選挙」「精神」「PEACE」「演劇1・2」「選挙2」「牡蠣工場」「港町(予定)」「The Big House(予定)」と作品が撮られているが、自分は「精神」を最初に観て本当に驚いた。
◆野澤和之
恵まれない環境の方々の姿が世の中に飲み込まれないようにとドキュメンタリーを撮り続けておられる監督。「 HARUKO 〜 ハルコ 〜 」「松代大本営 〜 地下壕が語りかけるもの 〜」「中村久子の生涯 〜 生きる力をもとめて 〜 」「マリアのへそ」…どの映画からも強烈なメッセージを受け取ることになった。
◆山田洋次
「男はつらいよ」は最高、「家族」「故郷」「たそがれ清兵衛」…どれも好き。遠くに消えてゆく空気のような効果音をベースに、日本の懐かしさを映像・音響で見事に表現してくれる。ただ、最近の作品はちょっと…何故だろう?
◆西川美和
「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」「永い言い訳」どれもいい。
映画にすべてを賭けているというほど、細部にいたるまで心がこもっている。特に監督・脚本・原案(時には原作も)一人でこなすだけに思い入れも相当だろう。しかし、出来れば台詞に頼らず、この監督が持っている独特の緊張感を映像としてもっともっと見せてもらいたい。新作が出る度楽しみで仕方ない。
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■最初は、◆◆◆◆◆印の「心に残る映画」から↓
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◆しつこいようですが、URLをご覧になった後は、都度「ブラウザの戻るボタン」で、ココ(今ご覧のページ)にお戻りください。他も同じです、すみません。
詳しいことは全くまとめてませんので簡単に、時間が出来たらあとで追記します。最近の記載は観た順です。
↓
◆◆◆◆◆奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
フランスの落ちこぼれ教室が舞台。人種も雑多で授業中も大騒ぎの最悪の教室で、担任の先生はまとめるのに苦労していた。ある時、歴史コンクールにクラ ス全員で応募しては?との提案(テーマはアウシュビッツ)を先生がしたが案の定大反対。しかし、そこにアウシュビッツを子供の時に逃げ出した老人が、 現れ自身の体験を話すと、生徒たちはいつの間にかのめり込んでいた。特に最初の人種および宗教差別のリアルさが非常に印象に残った映画だった。
◆◆◆◆◆僕たちは希望という名の列車に乗った
ベルリンの壁が出来る前の東西冷戦下で起こった実話。あるときエリート高校生たちが、ハンガリー動乱にソ連が介入したニュースを目にし、その犠牲者を追悼する意味で級友たちに呼びかけて軽い気持ちで授業中に2分間の黙祷した。それが切っ掛けで国家への反逆行為とみなされ、その後、様々な問題が各家庭でも起こり、結局は全員が退学。もちろん卒業試験も受けられないので大学にも行けない。そこで、西側に(お墓詣りを理由に)ほとんどが逃亡し、、、、、、、、という実話の映画化。壁が出来る前だから
こそ出来た行動かもしれないが、当時の様子が手に取るように分かった。彼らのその後の人生はどうなったのだろうか?
◆◆◆◆◆COLD WAR あの歌
ポーランドの戦後から冷戦中に、国のイデオロギーにより付かず離れず、しかし愛を貫き通した音楽家二人のラブストーリー。モノクロと素晴らしい構図の映像とたまらない「あの歌」。そして、主人公のスラブ系女性歌手に惹かれた。
◆◆◆◆◆蟻と兵隊
中国山西省日本軍残留問題でわずかに生き残った人を扱ったドキュメンタリー。終戦後にもかかわらず、中国内戦の要員として日本人を残して欲しいという中国の要求に応じた日本軍人の幹部がいたらしい。彼は、この要求を呑むことで幹部はA旧戦犯を免れるという中国との裏取引があったようだ。それにより戦争が終わっても帰国できず、戦い続けた日本兵がおおくいた。且つ彼らは自分達の意思で帰国しなかったことにされ、軍人恩給されもらえていない。日本兵の悔しさは想
像に絶する。高齢でボケてしまった人も、この話の時だけは悔しくて嗚咽していたことが印象的。
◆◆◆◆◆顔のないヒトラーたち
戦後ドイツ人はアウシュビッツを知らなかった。ドイツが作った、自身を裁く映画。しかし、時代の悪に流され過去の行為を反省しながらも生きようとした人々の人生、家族はどうなのだろう。ヒトラーの罪深さをあらためて知ることになった。
◆◆◆◆◆マッカーサー
マッカーサーの戦歴がメインだが、日本統治や戦争の放棄の部分は衝撃的だった
◆◆◆◆◆グランドホテル
昔「グランドホテル形式」を意識して1本駄作を作ったことがあるが、当時、観たときとは違った印象があった。当時は「これがグランドホテル形式か+メモ」の方ばかり意識していたが、今回は「グレタ・ガルボ」と「ジョーン・クロフォード」はお互いどのように意識してたんだろう?ばかりが気になってしまった。
◆◆◆◆◆バック・ビート
5人目のビートルズは二人いるが、その一人が主人公です。もう一人(リンゴスターの前のドラマーですが)は、少し出てくるだけでした。ビートルズになる前と、その初期のストーリーがメインで、意外な発見が多く、胸がギュとなる映画でもありました。
ネタバレだが、この映画の中である人物の親や代々の先祖が船乗りだったことが盛んに話に出ていた。実は別の映画で、彼が老年の船乗りとして出てきて、世界中を回れて自分は幸せだった、、、。と懐古するシーンがあります。それを思い出し、胸が締め付けられました。彼も船乗りになって入れば、あんなことにはならなかったのにと。
◆◆◆◆◆ギフト 僕が君に残せるもの
スティーヴン・ホーキング博士と同じくALS(筋萎縮性側索硬化症)と戦う、元フットボールの花形選手のドキュメンタリー。以前、観て今でも忘れられない「博士と彼女のセオリー」でも、奥さんの深い愛
に打ちのめされたが、今回はドキュメンタリーで、カットしているとはいえリアルな部分が多かった。先日のプレオリンピックでも思った。自分は指一本怪我して使えなくても不便で仕方ない。しかし、それは使えて当たり前だと思っているからだろう。そこには何があるのだろうか?閉会式で僕は涙が止まらなかったが、今回も同じ感情に支配された。
◆◆◆◆◆秘密と嘘 最初、内容を全く知らずに観て驚いたが、さらに演技が最高。また、演技とは思えないほどのいい役者たちが世の中にはいるものだと思ったら、ほとんどがちゃんとした脚本もなく即興だったとのこと。この監督マイク・リーの他の映画も観たくなった。
◆◆◆◆◆グリーン・ブック しばらく映画を観なくなった自分を変えるきっかけを作ってくれた映画。素晴らしい脚本と演技、他。
◆◆◆◆◆家へ帰ろう 「神は一つ、呼び方は違っても必ず守ってくれる」(ドイツの徹底した加害者教育がこの親切な人々を作った可能性があると思った)
◆◆◆◆◆ミュンヘン 想像していた通り、三枚舌により影響が尾を引いた映画。
◆◆◆◆◆百円の恋 ブルースだった。
◆◆◆◆◆スクール・オブ・ロック とにかくロック、内容が想像できてもむちゃくちゃ面白い
◆◆◆◆◆らくだの涙 今の人間は大地から奪うばかりで精霊を寄せ付けない、大平原の平和で笑顔の団らんが素晴らしい。何もないところにも幸せは確実にある。
◆◆◆◆◆娘は戦場で生まれた シリア内戦の想像を絶する状況、権力の無責任さ、独裁の怖さ、子供の表情、、、。
◆◆◆◆◆テルアビブ・オン・ファイア これは面白かった。実際にもこのようなことがあればいいと感じた。彼らの苦しみを喜劇にしてしまう器の大きさ。
◆◆◆◆◆わたしはマララ アフガニスタンでタリバンの被害にあった女の子のドキュメンタリー、彼女や父親の生き方の強さには、驚かざる得なかった。
◆◆◆◆◆ギフテッド 姪と叔父の物語。当然のように自分と甥や姪を思い出した。
◆◆◆◆◆ストレート・ストーリー 静かで考えさせられるロードムービー。「若いころは自分が歳をとるとは思わなかった」
◆◆◆◆◆ヒトラー 〜最期の12日間〜
生き残った元秘書の原作を元にしているだけに、史実に忠実との評判で観ることになった。誰もが服従していたあのヒトラーも最後を意識してからは、迷走しはじめ、裏切りによる猜疑心が強くなり、ナチ内部は崩れ始めた。
世界を揺るがしたヒトラーの最後が妙にあっけなく、逆に哀しさを覚えた。
◆◆◆◆◆ヒトラーの忘れもの
今までのヒトラー映画とは違った視点。ドイツがデンマークに埋めた膨大な数の地雷を、戦後ドイツの少年兵がひとつずつ探し信管を抜き処分させられる負の遺産を描いたストーリー。海辺と軍曹・少年兵だけでよくもあれだけ緊張感がある映画が作れたなぁと思った。また映像も美しかった。
◆◆◆◆◆扉をたたく人 シリア移民の問題を友情と恋愛をうまくからめた異色な映画。しかし、この原因の大元は、やはり三枚舌かも。
◆◆◆◆◆馬を放つ いやー素晴らしかった。たぶんこのところでは最高の映画だった。人類、神話、馬、共生とは?片や宗教、支配、文明、経済、そして欲とは?映像も綺麗で何といっても馬の表情が全てを物語っている。
◆◆◆◆◆草原の実験 セリフが一切ない物語が淡々と続くが、ラストにタイトルの意味が分かった。
その事象と国名を考えたら、「あのこと、、だったんだ」と、ぞーっとしてたまらなかった。
◆◆◆◆◆家庭の庭 いかにも英国らしい家庭とウィットに富んだ会話そして家族のくくり。
◆◆◆◆◆存在のない子供たち 公開2019年7月20日(監:ナディーン・ラバキー 出:ほぼ素人)
中東の貧困を扱った映画で素人を使った実話。こんなに衝撃を受けるとは。
・監督が実際に目撃し経験した事を。
・主人公を含め出演者のほとんどは役柄によく似た境遇にある素人を集めた。
・感情を「ありのまま」に出してもらい自分自身が体験した出来事を、、、と。
そこで、今回この映画を観て「プロの演技」とは何なんだろう?と思ってしまった。仮にもっと予算をかけてプロの役者を使ったら、この映画はどのようになっていたのだろうか?
観た後に感じた、どうにもいたたまれない感情(外交※が、いかに重要で、100年後の人々の生活にも大きな影響を及ぼしてしまう)は生まれたのだろうか?
※比較はおかしいが、あの9.11も含め100年前の3枚舌外交が遠因になっていることは確か。
実は、この映画の前にも非常に深いコンセプトの映画を観たが、一部「プロの演技らしい」表現に、ほとほと参ってしまったことがあった。
◆◆◆◆◆洗骨 公開2019年1月18日(沖縄先行公開)(監、脚:照屋年之 出:奥田瑛二、筒井道隆、水崎綾女、大島蓉子、古謝美佐子)
この監督だけあって各所に笑いをちりばめていたが、使い方が度を越えず安心。どころか、さすが間の表現はお見事。また、映画創作において奇をてらわず基本を守った勇気には感謝したい。
ただ、ある不幸な状況はあったが※、女優陣の演技、特に伯母役の大島蓉子という本当にスゴイ女優が全ての白け感を綺麗に消し去ってくれた。また他にも役になり切った人々が見事なほど映像空間に溶け込んでいた。自分は、いろいろな想いが交錯し、気付いたら号泣していた。
個人的に、最近、両親の骨を扱うことがあっただけに発表されてから興味を持っていたが、それがなくてもこの死生観の表現は想像以上に素晴らしく、この監督だから生まれた映画だと思った。もう一度、観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=qkJfGKehOvE
※いい映画だっただけに、どうしても主役男優の方々について書きたいことが、、ファンの方は気分を害される方がおられるかもしれないので、この先は無視していただきたい。
残念ながら男性の主役陣に対して、何故この人達?と思ってしまった。あのベテラン男優(娘さんの演技は凄すぎなのに)の方がいつもと同じ演技で、もうお一人の方は東京生まれのような演技で、それぞれ沖縄の土着感を完全に壊してしまっていた。そのままの演技を東京を舞台にした映画で行ったとしても全く違和感がないほど。お二人とも演技は上手いのかもしれないし、演技論を朗々と語る方々なのだろうが。
そこで疑問が湧いた、監督は何故その土着感に固執しなかったのだろうか?それとも力関係で「お任せ」としか言えなかったのだろうか?仮にだとしてもプロの役者なら風習の背景を理解し言葉も含め沖縄の人(出来れば粟国島の人)になり切って欲しかった。例えば内野聖陽は、地方が舞台の場合、役になり切るために、時にはその地方に一時生活の場を移すまでして体に沁み込ませるらしい。理由は役者から普通の人間に変わる為でネイティブな方言も含め演じる上では必須とのこと。観客は、方言が不自然なだけで演技以前にドラマ自体に入り込めないことを経験上よく知っているかららしい。これはあくまでも1つの例で、他に行っている役者も多いと知り合いの監督から聞いていた。
いっそ沖縄出身の無名の役者か、場合によっては沖縄の素人を使った方がはるかによかったのでは、、。
やはりここでも「プロの演技」とは何だろう?という疑問が出てしまった。
そんな背景を差し引いても素晴らしい映画だと思えたのだから、この映画をご紹介いただいた方にも感謝したい。
◆◆◆◆◆アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)日本公開1963年2月14日(監:デヴィッド・リーン 主:ピーター・オトゥール オマー・シャリフ アレック・ギネス アンソニー・クイン ジャック・ホーキンス アーサー・ケネディ)
今も続くパレスチナ問題、果ては9.11の遠因にもなった三枚舌外交※は、その後100年の悲劇を生むことに。そのそもそもの始まりを映画にしているだけに、いろいろな思いが入り混じり、いつまでも心に残ることになった。
もちろん事実とは少し違う立ち位置の映画ではある、と正論を言いたいところだが、映画としてはまさに傑作中の傑作。素晴らしい映画とはこのような映画のことを言うのだとつくづく思った。何から何まで見事に設計、表現されており長時間にもかかわらず完全に映画の中に没頭させてくれた。ピーター・オトゥールが演じたロレンスとオマーシャリフが演じたアリが最初に出会うシーン。超超広大な砂漠の地平線から点のようなアリが蜃気楼の中少しずつ少しずつ近づいてくる。なんとも白日夢を見ているような雰囲気を醸し出していた。また、アカバシーンの息をのむフォローからのパンニング、言わんとしている事を映像だけで…うーん、他のカット・シーン・モンタージュも含めどこもどれも想像を超えていた。
https://www.youtube.com/watch?v=CKaHR4veHec
-----↓この映画の時代背景↓-----
第一次世界大戦時、オスマントルコ領内のアラブ人達はトルコに反旗を示していた。そこで、その感情を利用しアラブ人達を騙して(独立させるのでと)戦争に協力させるのがロレンスの仕事だった。
これは当時のロレンスの手紙の一文「私の仕事は、アラブ人を動かし反旗を止めさせることだった。その為に異様な衣装を纏い、異国人の言葉を操って日夜、芝居を続ける。」
スエズ運河防衛や石油の利権もからみ結果的に政治の道具にされたロレンスは、戦後、英本国から英雄に仕立て上げられた。しかし、居住地の独立を約束し戦わすだけ戦わせたが、それは最初から詭弁だった訳である。
1919年に「アラビアンのロレンスのとともに」という映画が作られ、その中で彼は英雄に仕立てられていた。英雄にされた本人はその裏切りの罪悪感から、戦後は名前を変えながら生きることすらあった。後にロレンス自身は、「自分の後年は激しい恥辱と後悔に満ち溢れていた」と語っている。
※※三枚舌外交↓
1,英はアラブ人に独自の国家をパレスチナに作ると嘘を。英国は戦争で邪魔な存在のオスマンを弱めるため同居していて且つ反オスマンのアラブ人に国家樹立を餌にオスマン・アラブの内乱を起こさせました。しかし、英が勝った時点でそれを突然反故にしてしまった(フセイン・マクマホン協定)。当時オスマンは現在の中東各国のほとんどを治めていました。英の目的は石油の利権も。反故のあとは反オスマンで同じ陣営だったフランスがいきなりアラブに銃を向け攻撃開始、その後のアラブ地区非対称戦争のきっかけに。
2,英のシオニズム支持表明。つまりパレスチナにユダヤ人居住地の建設(それがイスラエル)を賛意することに。目的はライオネル・ロスチャイルドなどのユダヤ人富豪から戦争資金を引き出すことでしょう。(バルフォア宣言)その後「イスラエル対パレスチナ」の大混乱が始まり結局は両者とも被害者に。
3,オスマンの領地を英、仏で分け、パレスチナは国際管理に(サイクス・ピコ協定)。その後、勝手に引いた国境が独裁政権となり、国民、近隣国、大国の軍事介入等による争いは絶えず1,2も含め貧困、難民が増え続けることに。
結果的に上記のそれぞれ同時に対応できない無責任な三枚舌外交を展開。(マクマホン、バルフォア、サイクス、ピコ全員がロスチャイルド一族のユダヤ人)戦後、どうにも収拾がつかなくなった英国は、国連に依頼することになり、依頼された国連は2でユダヤ人に多くの土地を与え、イスラエルという国家まで樹立させました。(国連を仕切ってた米国ではユダヤ人富裕層が中枢を握っていたからとも)
この無責任な対応が不毛な4回にも及ぶ中東戦争や湾岸戦争以外にも80を超える戦争・内乱の原因・遠因を作り、膨大な数の難民や深刻な貧困を生むことに、近年は欧州にも大きな影響を与えることになりました。
つまり、本来、国境を持たなかったアラブ人は、何よりも部族優先でしたが、勝手に国を作られ(片ややっと虐殺から逃れ国を持て)、国境線を一方的に引かれ、先祖代々の土地を奪われ、中には追い出され、近年は神聖な宗教の名を借りた集団も増え、先の見えない憎しみの抗争に発展していったという構図です。その争いに必要な大量兵器は大国にとって不可欠なドル箱。つまり終わらない悪の均衡が続くことに。
無責任ともいえる三枚舌外交とその後の対応は100年の悲劇を生み出し、ついにはあの9.11の遠因※にもなってしまった訳なのです。
※三枚舌でオスマン帝国の一部をクウェートとして独立させたことが、その後の湾岸戦争のきっかけを作り、ビン・ラディンは、湾岸戦争以降も中東に米軍が駐留しているのを非常に憤慨していた。
これらの点は「シンドラーのリスト」でも記載しています。
◆◆◆◆◆シャドー・メーカーズ(Fat man & Little boy)米公開1989年10月20日(日本未公開)(監:ローランド・ジョフィ 主:ポール・ニューマン ドワイト・シュルツ ジョン・キューザック ボニー・ベデリア ローラ・ダーン ロン・フレイジャー)
日本未公開だっただけに、こんな映画があったことすら知らなかった。
ドイツの原爆開発に負けじと、且つドイツを降伏させるために米国が作った原爆だが、ドイツは原爆を開発しておらず、またあっさり降伏してしまい利用する必要がなくなった。
最後に残った日本も、すでにいつ降伏してもおかしくない状態だった。しかし、多くの科学者達が投下を反対するなか、大きな予算をかけたこの原爆をどうしても使いたい役人や軍人がいた。オッペンハイマーも最終的にマンハッタン計画の責任者グローヴスに同意を仕向けられ「Go」を決めた。
その辺の心理的な葛藤や実験の臨場感が、みごとに表現された映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=AQ0P7R9CfCY
-----↓この映画の時代背景↓-----
1945(昭和20)年7月末、日本の無条件降伏を促す連合国軍は「ポツダム宣言」を発表したが、日本では「帝国政府はポツダム宣言を黙殺する」と伝えた。「黙殺する」の真意は「当面据え置く」だったらしいが、そのあいまいな解釈は「拒否する」と誤訳され、結果的にヒロシマ・ナガサキに原爆は落とされた。
その後、ポツダム宣言の説明文(バーンズ回答)内の「subject to」の解釈を、戦争を続けたい軍部は「従属する」とし到底受け入れらないと騒いだが、戦争を終わらせたい外務省は「制限の下に置かれる」と強制的に意訳し、ポツダム宣言を受諾し終戦となった。
マンハッタン計画には参画していないが、かつてアインシュタインは「Einstein-Szilard letter」でルーズベルトに対し、ウランによる連鎖反応は強力な爆弾※となりうること、ナチスが核エネルギー開発に着手している可能性があること、それぞれを手紙で示唆した。自分たちユダヤ人を迫害した祖国ドイツへの恨みもあったらしい。その手紙の情報が発端となり、シラード達が米国政府から多くの資金援助を受け、ロスアラモス研究所を中心としたマンハッタン計画が始まり本格的な原子爆弾開発につながっていった。
アインシュタインは晩年この手紙に署名したことを後悔し続けた。そして中間子論の湯川秀樹の手を取り「そもそも自分がE=mc2という公式を発表しなければ、あなたの国、広島長崎の悲劇はなかった」と泣きながら謝ったというエピソードを思い出した。
※ドイツ人のO.ハーンと F.シュトラスマンが核分裂を発見。原子核に中性子をぶつけると2つに分裂し、分裂した原子核は両方ともプラス電荷のためものすごい勢いで遠ざかる。そこに巨大なエネルギーが発生する。これを核分裂といい、この核分裂を連鎖的に発生させ核爆弾が作られる。無からエネルギーを生む発想や、核爆弾のエネルギー計算のためにアインシュタインの「E=mc2」は必須だった。
開発責任者はオッペンハイマーで、設計はノイマン、他にも大変優秀な科学者が数多く参加し、当時のお金で約20億ドルが使われていた。結果的にドイツが核爆弾を開発していないと分かった時点で、開発を止めようと進言した科学者が多くあったようだ。しかし、それを無理にでも押進めたのは、あまりにも大きなプロジェクトを無駄に出来ないと思った上層部の力だったのかもしれない。事実、トリニティ実験(1945年7月16日に行われた最初の核実験)が成功した時、多くの科学者たちは喜ぶどころか一言も声を発せず、うなだれていたと、あるドキュメンタリーで見て驚いた。
その後、ソ連でも核実験、原子爆弾開発が成功した。オッペンハイマーは、ソ連のスパイという濡れ衣を着せられアメリカを追われることになる。
◆◆◆◆◆未来を生きる君たちへ(デンマーク語: Hævnen、英語: In a Better World)日本公開2011年8月13日(監:スサンネ・ビア 主:ミカエル・ペルスブラント トリーヌ・ディルホム ウルリク・トムセン ヴィリアム・ユンク・ニールセン マークス・リーゴード キム・ボドゥニア)
「やり返さなかったら、皆にやられる」と息子、「戦争はそうやって始まる」と父。医師としての選択、暴力、いじめ、離婚、隣国との軋轢、止まない紛争・殺戮、そして復讐か赦しか。デンマーク人とスウェーデン人との隣国同士の微妙ないがみ合いや、随所に「囚人のジレンマ」も見え隠れしていた。それは日本と隣国のように…。憎しみや殺戮の応酬、これは誰かが止めなければならないが、この複雑な世界ではあまりにも難しい問題。にもかかわらず、その問題を正面から突きつけた価値ある映画だと思った。
しかし、この映画に関して残念なことが1つある、それは一部の映画評論家の中には、この映画の本質や社会的影響には触れず、タイトル・カメラワーク等を、したり顔で茶化す人がいるということ。どうみても本心で茶化している様子はなく会話相手に合わせたノリのようにも聞こえた。とてもいい映画なだけに(ご本人もそれは強く認めていたのが救いだが)少し残念に思えてしまったことの一つ。ただ、その映画評論家の方の洞察力や探求心は本当にスゴイいと舌を巻いてしまう。
まぁ周辺情報は別として、自分にとっては大切な心に残る映画になったことは確か。
https://www.youtube.com/watch?v=4_bmFlQkadY
◆◆◆◆◆シンドラーのリスト(Schindler's List)日本公開1994年2月26日(監:スティーヴン・スピルバーグ 主:リーアム・ニーソン ベン・キングズレー レイフ・ファインズ キャロライン・グッドール ジョナサン・セガール エンベス・デイヴィッツ マーク・イヴァニール アンジェイ・セヴェリン アディ・ニトゥザン ミリー・ファビアン アンナ・ミュシャ エズラ・ダガン)
二度とこのような歴史が繰り返されませんようにと深く祈りながら観た映画。ご存知のようにユダヤ人の大量殺害についてはいろいろな映画が作られている。ただ、この映画はシンドラーという実業家が最初は利益の為、しかし少しづつ心境が変化してゆき、結果的に〇〇〇〇〇(ネタバレになるのでマスク)の様子を描いた少し毛色の違う映画だった。映像においては、当時リアル過ぎて世界に衝撃を与えた記録映画「夜と霧(1955年 アラン・レネ)」を彷彿とさせる部分があったほど。さらにスピルバーグは、自身がユダヤ人ということもあり報酬を受け取らず心血を注ぎこの映画を作ったとのこと。元々、娯楽メインの映画は得意でも人間を描いた映画では傑作があまりなかったと一部でいわれる監督だが、この映画への想い入れは半端ではなく、それらのイメージは大きく払拭された、と個人的には思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=puV5x4Z_DDU
自分は、(個人的に)映画を芸術とは思いたくないためか「何故この映画を作ろうとしたのか & その時代や歴史も含めた背景は?」等を考えてしまう質で、この感情はどうしても抑えられません。この映画や同監督の「ミュンヘン」も、他にも「アラビアのロレンス」「ヒトラー 〜最期の12日間〜」も時代を含めた各種背景について調べずにはいられなくなり、Web、池上さんの本、知り合いの先生などから教えていただき余計なことまで長々と書いてしまいました。すみません。ただ結局は、みなさん既知のことばかりでしたが、その点はご了承ください。
-----↓この映画の背景↓-----
◆まずユダヤ人とは(約束の地エルサレム)
「ユダヤ人」と言われる方々の定義については、ユダヤの血統を持った方を指してるとか、ユダヤ教の信者の方を指すとかいろいろな説があるようです。
一般的に言われている「元をたどれば」の大元は、まず、アダムとイブの子孫。そのさらに子孫であるノアの後のアブラハムが、カナンの地(エルサレム)をヤハウェ(神)から与えられたことに始まるようです。そこで安住することになった彼らのさらなる子孫ユダヤの12部族(ヤコブの子孫たちでウチ10部族は不明。残った2部族の一つがユダ族)が直接の先祖とされているようです。これらの事は旧約聖書の最初の書である創世記に記載されているとのこと。読んでないのでわからないのですが、自分が調べた限りではそうでした。
その後も、ユダヤ人(当時はヘブライ人)は、カナンの地で遊牧生活を続けましたが、飢饉のためカナンから古代エジプトに集団移住することに。しかし、彼らは、よそ者のため奴隷として酷い扱いを受けたようです(これが最初?のユダヤ人の迫害)。それに耐えられず、モーセ(3宗教で最重要な預言者)の「出エジプト」により、元の「約束の地 カナン」(モーセ五書の創世記に [わたしはあなたの子孫にこの地を与えます] とある)を目指し40年以上もの間荒野を彷徨うことに。伝説では途中、紅海が割れ現れた道によりエジプトから無事逃げることが出来たり(この辺は「■■ミュンヘン■■」のセリフの中にも出てきました)、モーセがシナイ山でヤハウェから「十戒」を受けたといわれています。モーセの十戒の最初の一文「主が唯一の神であること」が一神教として現在にも大きく影響しているのでしょう。その後、紆余曲折を経てダビデがイスラエル(ヘブライ)王国を作り、その子ソロモンによりソロモン神殿も作られ大変繁栄したようです。
時は経ちローマ帝国の配下(属州※)にいた彼らは、1世紀頃その圧制を逃れるため「ユダヤ戦争」を起こしたが、それに敗れ各国に離散し、国を持てない民族になっていったようです(結果的にこれが2回目?のユダヤ人迫害)。ユダヤ戦争で壊されたエルサレムの神殿(一度壊されているのでヘロデの第二神殿)の遺構(西側の壁)があり、そこが現在の嘆きの壁となっています。
◆イエスとの関係(エルサレムにはマリアが)
※この属州時代にあのマリアがおり、大天使ガブリエルから受胎を告知され、その子がイエス(キリスト=救世主)。ユダヤ教徒であったイエスが後に新しい考え方(ユダヤ教徒でなくても神を信じる者は救われる、大切なのは愛。つまりユダヤ批判)をしたため犯罪者とされ、死刑の権限がないユダヤ教指導者からローマ帝国に渡されエルサレムで磔処刑。しかし、その考え方は弟子たちにより各地に広められキリスト教になっていったようです。その後、ローマ皇帝(暴君)ネロによりキリスト教が激しく弾圧されましたが、信じる人達の強い想いを止められず、4世紀にはキリスト教がローマ帝国の国教に、それをきっかけにヨーロッパ全土にキリスト教が広がっていったようです。対してユダヤ教徒はイエス殺しの罪深き民と決めつけられまた迫害。これが紀元後に訪れた3回目?のユダヤ人迫害でした。
◆エルサレムは3種ある一神教の聖地
エルサレムには、上記の通りユダヤ教徒がカナンの地に建てたソロモン神殿の跡地があり、イエスが処刑された場所で且つイエスの墓(聖墳墓)もあり、イスラム教の預言者ムハンマドがガブリエルに伴われエルサレムの神殿上の岩から昇天した岩(今はドームで囲われている)もある地です。そのため3宗教の聖地になっています(現在は国連が管理)。また、一神教として同じ神のことを、ユダヤ教ではヤハウェ、キリスト教ではゴッド、イスラム教ではアッラーとそれぞれ呼んでいます。また経典は、ユダヤ教では聖書(キリスト教にとっては旧約聖書)、キリスト教では新約聖書、イスラム教では旧新聖書も含めメインはコーラン、とそれぞれなっています。さらに、モーセはユダヤ教と他2宗教の預言者、イエスはクリスチャンにとって神の子や救世主(時には預言者とも)、ムハンマドはムスリムにとってモーセもイエスも含め最後の預言者と呼ばれているようです。ちなみにエルサレムに「アルメニア人地区」があるのは、アルメニアが最初にキリスト教を国教にした国だからとのこと。
◆エルサレムへの十字軍からの攻撃
このエルサレムは、その後ビザンツ領土となり、イスラム教のセルジューク朝に占領されることに。そこでビザンツはローマ教皇に助けを求め、11世紀後半から約200年間(1096〜1272)、西ヨーロッパのキリスト教諸国と協力した十字軍により聖地奪還を旗印にエルサレムは攻め続けられましたが、十字軍は途中から目的不明の悪集団に、ついに教皇の権威も失墜してしまいました。しかし、十字軍も悪いことばかりではなく、イスラム・ビザンツ文化の影響として、香辛料,絹織物,医学、数学、果ては貿易、貨幣経済などが広がり各地に中世都市を作らせ西ヨーロッパの発展に寄与しました。
◆2種のユダヤ人
ユダヤ人に関して個人的に不思議に思っていることがあります。それは白人のユダヤ人が多いということ。そこで知り合いの先生に聞いたところ、元々のユダヤ人はヘブライ民族(イエスも含めた中東系)の容姿だったが、9世紀以降、白人のユダヤ人が一気に増え出したとのこと。その理由は、コーカサス辺りにハザールという有能な白人の王国があり、その国が9世紀初頭のオバデア王の国政改革でユダヤ教に集団改宗したことが原因という説があるとのこと。その後ハザール王国は周辺国の襲撃に遭い滅亡し人々は東欧各地に離散、アシュケナージ系ユダヤ人(白人系のユダヤ人で全体の80%がこの方々)として国家を持たない民族になっていったという説があるとのことでした。つまり白系ユダヤ人のご先祖はコーカサス付近にあるようです。片や中東系のユダヤ人をスファラディ系と呼んでいるらしく、この二系統はあまり活発な交流をしていないとのことでした。このことが「ユダヤ教徒=ユダヤ人」という構図が生まれた要因かと思いました。これが正しいなら4回目?のユダヤ人迫害。
◆有能なアシュケナージ系ユダヤ人
しかし、分かっている事実としては、今から六百数十年前にヨーロッパでペストが大流行した時、ユダヤ人たちは裕福で衛生的でもあり(ユダヤの教義では倹約、勤勉、清潔などがある)ペストの被害が他の民族よりは少なかったようです。その為、ペストの原因はユダヤ人だと非難され酷い迫害を受けることに。この時にもユダヤ人の大虐殺があったようです(これが5回目?のユダヤ人迫害)。そんな時ポーランドのカジミェシュ大王が、モンゴルの襲撃による街の破壊と人口減少を賄おうと、クラクフという都市に優秀なユダヤ人達を大量に受け入れる政策を取ったようです。ユダヤ人達は迫害の中、無一文でやってきたにもかかわらず、その類まれな有能さで土地や資源を必要としない金融業※・医者・研究者をはじめ各方面でどんどん成功者を出してゆきました。それを知った周辺の国民達(アーリア人と呼ばれるヨーロッパ人)は密かな嫉妬を覚えていたようです。※キリスト教では利子は認められておらず、それを行ったユダヤ人は蔑まれていたことを考えると皮肉ですが、あれだけ虐殺されてしまっても、世界金融の中心人物が、ノーベル賞受賞者の3人に1人が、ハリウッドのビック5の映画会社が、グーグル、フェイスブック、オラクルの創業者が、それぞれユダヤ系ということは事実なのです。
◆第一次、悪魔の第二次大戦とアラブ・エルサレムを舞台にした三枚舌外交の影響
それでは終わらず、その650年後に起こった大事件(大問題)。それは、40年の間戦争がなかっヨーロッパに戦争の風化を原因として安易に発生させてしまった第一次世界大戦と、英国による三枚舌外交とその後の対応※※。
さらにこの戦争は、ある一人の悪魔を作り出し、世界50か国以上が参戦することになった第二次世界大戦のきっかけと、ついに「ユダヤ人大虐殺」による憎しみの連鎖を生むことになりました。(これが6回目?の迫害)
※※三枚舌外交↓
1,英はアラブ人に独自の国家をパレスチナに作ると嘘を。英国は戦争で邪魔な存在のオスマンを弱めるため同居していて且つ反オスマンのアラブ人に国家樹立を餌にオスマン・アラブの内乱を起こさせました。しかし、英が勝った時点でそれを突然反故にしてしまった(フセイン・マクマホン協定)。当時オスマンは現在の中東各国のほとんどを治めていました。英の目的は石油の利権も。反故のあとは反オスマンで同じ陣営だったフランスがいきなりアラブに銃を向け攻撃開始、その後のアラブ地区非対称戦争のきっかけに。
2,英のシオニズム支持表明。つまりパレスチナにユダヤ人居住地の建設(それがイスラエル)を賛意することに。目的はライオネル・ロスチャイルドなどのユダヤ人富豪から戦争資金を引き出すことでしょう。(バルフォア宣言)その後「イスラエル対パレスチナ」の大混乱が始まり結局は両者とも被害者に。
3,オスマンの領地を英、仏で分け、パレスチナは国際管理に(サイクス・ピコ協定)。その後、勝手に引いた国境が独裁政権となり、国民、近隣国、大国の軍事介入等による争いは絶えず1,2も含め貧困、難民が増え続けることに。
結果的に上記のそれぞれ同時に対応できない無責任な三枚舌外交を展開。(マクマホン、バルフォア、サイクス、ピコ全員がロスチャイルド一族のユダヤ人)戦後、どうにも収拾がつかなくなった英国は、国連に依頼することになり、依頼された国連は2でユダヤ人に多くの土地を与え、イスラエルという国家まで樹立させました。(国連を仕切ってた米国ではユダヤ人富裕層が中枢を握っていたからとも)
この無責任な対応が不毛な4回にも及ぶ中東戦争や湾岸戦争以外にも80を超える戦争・内乱の原因・遠因を作り、膨大な数の難民や深刻な貧困を生むことに、近年は欧州にも大きな影響を与えることになりました。
つまり、本来、国境を持たなかったアラブ人は、何よりも部族優先でしたが、勝手に国を作られ(片ややっと虐殺から逃れ国を持て)、国境線を一方的に引かれ、先祖代々の土地を奪われ、中には追い出され、近年は神聖な宗教の名を借りた集団も増え、先の見えない憎しみの抗争に発展していったという構図です。その争いに必要な大量兵器は大国にとって不可欠なドル箱。つまり終わらない悪の均衡が続くことに。
三枚舌外交とその後の対応は100年の悲劇を生み出し、ついにはあの9.11の遠因※にもなってしまった訳なのです。
※三枚舌でオスマン帝国の一部をクウェートとして独立させたことが、その後の湾岸戦争のきっかけを作り、ビン・ラディンは、湾岸戦争以降も中東に米軍が駐留しているのを非常に憤慨していた。
この三枚舌外交そのものを舞台にした映画が「■■アラビアのロレンス■■」で、もちろん「■■ミュンヘン■■」にも非常に大きく関連しています。
◆ヒトラーとその後
彼の著書「我が闘争(1925年)」の「東方生存圏」の通り、ポーランドなどの東側の地域をドイツの領土として拡大する政策を牢獄の中で考えていたようです。アーリア人達のユダヤ人への嫉妬心は国民を動かすのにちょうど良かったのかもしれないし、やはりユダヤ人の有能さを恐れていたのかもしれません。
そこでヒトラーは「この社会不安は、自国を持たないユダヤ人が他国と繋がり情報を操作しているためで、ユダヤ人は国を破壊する劣等民族だ」としてしまった。その上「優生学」の名のもとにアーリア人だけを優勢民族とし、ユダヤ人(ロマ人・障害者・一部のスラヴ人も含む)を徹底的に迫害(ニュルンベルク法)どんどん国民を巻き込んでゆくことに。その政策がユダヤ人の大虐殺という取り返しのつかない大失敗を犯してしまったのでしょう。
ドイツは、第一次大戦で負った大変な賠償金※で国民すべてが疲弊し失業者が国内にあふれ、さらに、1929年の米国の株価大暴落に端を発した世界恐慌が重なりドイツ国内は大変な状況になっていました。
※ヴェルサイユ条約でドイツの賠償金総額が1320億金マルクに決定。この金額は、当時のドイツの国家予算の何十年分にもあたる金額で純金47,256トン相当。現在の日本円にして約 200兆円。ただ、不思議なのが、このような大恐慌で、且つ大迫害をしておきながらも国民の支持が絶大だったということ。
自分なりに調べた限りでは、失業者対策として(当時列車の時代にこれからは車の時代になると)世界初の高速道路網アウトバーン作りを誰でもできる機械を使わない単純労働として提供、その上を走る国民車として安価なワーゲンを作り、移動させるために安価な旅行を提供します。その上、労働時間を8時間に、長期休暇、財形貯蓄の制度を整えるようにしたところ、たった3年で600万人いた失業者を完全雇用状態にしたという情報も一部で言われているようです。(データの見せ方に一工夫あったようですが)
疲弊していた国民は「ヒトラーは凄い。言葉も分かりやすく実行力が素晴らしい。こんなリーダーを待っていた」と大喜び、道で友人にあうと「ハイル・ヒトラー」と例のポーズを取り合っている一般国民の映像をドキュメンタリーで観て心底驚きました。片や、ユダヤの方々を攻撃するナチの手助けを一般国民がしていた映像にはさらに驚きました。
これが他国に例を見ないヒトラー独自の独裁なのだと思いました。他の独裁のように国民を苦しめたり粛清・虐殺すくこともなく、ナチや国民の共通の敵(それがユダヤ)をつくるという独特の方法です。その上、卓越した演説で国民を一気にファンにしてしまった訳です。ある意味、極悪人ともいえるでしょう。
その後、ヒトラーは戦争で失った国の資産(領土等)をどんどん取り戻し、自信と誇りを回復した国民はさらに熱狂。他国からの不満が増えた時に、もうこれ以上の領土は求めないと宣言し、それに対して「輝ける平和主義者」と持ち上げた人がいて(後に撤回)一時期ノーベル平和賞の候補にもなったことは事実のようです。しかし、その後は、ご存じの通り、イギリス、スペインを除いたほとんどの西東欧州圏を手中に収めます。
ヒトラーは有能な部下を探し出すことにも長けていて、道路、車、、、各業務は選ばれた超優秀な部下に完全に任せ、宣伝相はゲッペルス、国防軍はゲーリング、親衛隊はヒムラー(ホロコーストは彼)、党幹部はボルマン等に任せていたようです。
終戦後、ホロコーストの実態が連合軍によりあからさまにされると、その死体処理をあえてドイツ人にやらせたようです。そして生き残ったユダヤ人に対してドイツ人は「こんなことが起こっていたことを、私たちは知らなかった」泣きながら詫びた、するとユダヤ人たちは口々に「いえ、あなた方は全てを知っていた」と。これをドキュメンタリーで観た時、罪を作る構造の深さをつくづく考えるようになりました。
ドイツでは今、街中のユダヤ人住居後に、被害者の名前と殺害された日を記載。教室で手を上げる時には、ハイル・ヒトラーを想像させないよう指を立てる。言論の自由は当然守られているがナチ賛美は厳しく取り締まり法律違反に。
中東の難民を多く受け入れたのも、これらの反省からということを何かで読んだことがあります。理由は、この悲劇は決してヒトラーだけが起こしたものではないということを未来永劫忘れないため、とのことでした。にもかかわらず未だに「ホロコーストはなかった」という方々もおられるようです。
ドキュメンタリーで観た、ヒトラーが自決する最期の時に秘書に言ったとされる「このファシズムは自分と共に消え去るが、100年後には新たなファシズムが生まれるだろう」という言葉は印象的でした。ただ、このこと(100年後〜)は出てませんでしたが、「■■ヒトラー 〜最期の12日間〜■■」は、生き残った元秘書の原作を元にしているだけに、非常にリアルだった。誰もが服従・崇拝していたあのヒトラーも最後を意識してからは、迷走しはじめ、裏切りによる猜疑心が強くなり、ナチ内部は崩れ始めたようです。
ヒトラードイツの崩壊後、運よく生き残った一部のユダヤ人を含めた科学者達は、米・ソに渡り、米・ソが喉から手が出るほど欲しがっていた、V2ロケット(大陸間弾道弾へと発展)、核(ウラン235の原子核に中性子を衝突させてるととんでもないエネルギーが発生、核兵器へと発展)他の各種技術の伝承により、その後、今に続く緊張状態のきっかけを作ることになったようです。
-----↑この映画の背景↑-----
◆◆◆◆◆オーケストラ(Le Concert)日本公開2010年4月17日(監:ラデュ・ミヘイレアニュ 主:アレクセイ・グシュコブ メラニー・ロラン フランソワ・ベルレアン ミュウ=ミュ ウドミトリー・ナザロフ ヴァレリー・バリノフ アンナ・カメンコヴァ リオネル・アベランスキ アレクサンドル・コミサロフ ラムジー・ベディア)
ある実話が元になり構成された脚本。前半は少しだけ我慢してみたほうがよいが、それを差し引いても後半はあまりにも素晴らしかった。(コメディタッチにしている部分もあるが、個人的には不要かと、、)
ブレジネフ政権、社会主義リアリズム、ユダヤ人ロマ人の排斥、かばったロシア人までもが弾圧、KGB、共産党復権……その国にはユダヤ人、時として芸術家をも排除してきた隠れた歴史があったようだ。
天才指揮者は何故そのバイオリニストとの共演を強く願ったのか、……歴史の悲劇が語られる背景と描写力には心のすべてを持ってゆかれた。
ラデュ・ミヘイレアニュ監督自身も、80年に共産党政権下のルーマニアから亡命したユダヤ系、そのためそれらに対する強いアンチテーゼも色濃く表現されていた。
他にもチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を使った映画はあったが、ここまであの哀切極まりないメロディを昇華させたものはなかった。逆に他の映画ではこの音楽を使ってほしくないほど、、←これはあまりにも勝手過ぎ(笑)それにしても「サラ・ネムタヌ(Sarah Nemtanu)」の演奏はたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=jyxtWUsvBBM
この映画のクライマックスは言うまでもなく素晴らしのだが、自分的に非常に惹かれたシーンがあった。それは映画中盤の軽いリハーサルの部分で、ロマ人男性(実際のロマ人バイオリニスト)が、まずはジプシー音楽を奏で、その後に「パガニーニ・カプリース・24」のフレーズを美しい倍音を交え演奏した。すると最初バカにしていたソリストの女性の顔が突然変わり「倍音のアルペジオとその指使い今まで見た事もない、どこの学校で勉強たの?」と聞く、すると彼は「なに聞いてんだ?この女は??」という顔をします。そうです彼は勉強したことも学校に行ったこともないんですね。ロマ人(ジプシー)楽師の音楽は、代々、音だけで伝承され続けているためです。楽譜を持たないロマ人の超技巧表現には本当に驚かされるシーンでした。
https://www.youtube.com/watch?v=UItE_ITjHtM
-----↓ジプシー(ロマ)に関して↓-----
ちなみにジプシー(ジプシーは差別用語で現在はロマという。フランスではボヘミアンやジタンとも呼ばれていた)とは、インド北部から流浪の民として西暦数百年ころからヨーロッパ各地に流れていった民族。当初インドにはドラヴィダ人という旧モンゴロイド系で色が浅黒く体も大きくない人種が全域に住んでいて(現在は南部に多い)、あのインダス文明を作り上げた民族らしい。しかし、後から入ってくるコーカソイド系を持ったインド人に階層を下位にされ虐げられ奴隷にされたらしい。彼らは強い差別から同地区に住んでおられず、旅芸人、楽器使い、うた歌い、民族舞踊、鍛冶屋、動物使い、などをしながら他地区に逃げ、流浪の民になっていったようだ。放浪先でも差別はひどくロマ人を殺害しても罪にならない国もあったほど。その後ナチもロマ人をユダヤ人と同じように強烈に迫害し結果集団殺害することになる。
東ヨーロッパにはトルコ経由でバルカン半島から広まり(彼らがツィガーニ)、スペインには北アフリカ経由でジブラルタルを超えアンダルシアを入り口にイベリア半島へ(彼らがヒターノ)。
そして数々の音楽にも大きな影響を与えたようだ。東ヨーロッパの哀愁漂う民族音楽の数々、中東のベリー、スペインのフラメンコ、ポルトガルのファド、その上スウィングにも影響を与えたようだ。またクラシックでもビゼーのカルメン、ブラームスのハンガリー舞曲、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、モンティのチャールダーシュ、ラヴェルのツィガーヌ、リストのハンガリー狂詩曲、バルトークのラプソディー、ゾルターンのガラーンタ舞曲、シューマンの流浪の民、ジプシー女性の煽情的な魅力に取り憑かれた男性の苦悩を歌った黒い瞳などロシア民謡にも大きく影響を与えたが、ロシア革命後は、差別によりロマの音楽は排斥さたらしい、、等々、とにかくロマに影響を受けた音楽は枚挙にいとまがない。特に研究者の中には、ヨーロッパを原点とする音楽は少なからずロマに影響されていると言い切る人もいるほど。ちなみにカルメンもロマの女性。
ロマ音楽の共通の特徴には(特にフラメンコ)「ドゥエンデ」という音を奏でることにより発生する言葉では言い表せない独特の感情があるようだ。例えばそのフレーズ聞くと自然に涙が出る、鳥肌が立つ、体が動き出す、、等。
ただ、残念なのが最近はロマ人の楽師たちも音階のあるクラシックを学ばないと演奏家として認められなくなったらしく、本来のロマ楽師たちは非常に減ってきている現状があること。
ロマ人の特徴として、全ての財産は共用物という考えがベースにあり、今でも現金収入が多くなった人は、都度多くの人達に食事を分け与えることがよく見られる。また、いくら差別されてもその仕返しをしない民族という独特の側面があるようだ。この特徴からロマ人はロマ人以外の人たちをいつのまにか「ガジョ」というようになった。
日本では古澤巌という天才バイオリニストが、ロマ人の演奏を聴いて、しばらくバイオリンを触ることすらできないほどの衝撃を受けたらしい。が、その想いは日々募るばかりで、結局ロマ人の放浪の旅に同行することになる。そこで分かったこととして、彼らの根底にある流浪の民としての民族性や差別のルーツは、日本人の自分には、あまりにも深すぎた、、とあるドキュメンタリーで言っていた。
◆◆◆◆◆ディア・ハンター(The Deer Hunter)日本公開1979年3月17日(監:マイケル・チミノ 主:ロバート・デ・ニーロ クリストファ・ウォーケン メリル・ストリープ ジョン・サヴェージ ジョン・カザール ジョージ・ズンザ シャーリー・ストーラー チャック・アスペグレン ピエール・セグイ ルターニャ・アルダ)
自分にとっては最高の反戦映画。尊い命をゲームのように扱う鹿狩りやロシアンルーレットそして戦争。
前半の長尺は無駄ではなかった。戦闘シーンを全面に出さなくても戦争の無意味さを人の深層により訴えた見事な映画でもあった。ベトナム戦争で人生を狂わされた若者達、戦場での異常体験、PTSD、帰還兵の生と死や友。ロバート・デ・ニーロが個人の賞を取れなかったにもかかわらず自分にとって最高の映画と言っているのは深く納得。タイトルが「鹿狩り」なのも鹿狩りのシーンでの一言により深く胸に響いた。ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケンの演技には背筋が凍った。自分はラスト近くで嗚咽してしまいエンドロールが終わっても立ち上がれずにた。我に返ると自分は小さく拍手をしていた。するとまばらな拍手が広がり始め、いつのまにか観客全員の鳴り止まない拍手に変わって行った。誰も席を立たなかった。
※ネタバレですのでご注意ください。
↓
はらからずも事実上の敵国になってしまった祖国ロシア。ロシア移民、特に東欧のスラブである彼らからの痛烈な皮肉と愛憎を込め語るように歌いだす「あの歌」。その歌に殺されたともいえる、かけがいのない友の名。太平洋戦争時、米国を愛そうとして叶わなかった日本移民の方々の複雑な心情とも近く胸が痛みます。
しかし【◆音声のみですがラストですので未覧(見)の方はご注意】ください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=8_U2cPNLSvg
◆◆◆◆◆キリング・フィールド(The Killing Fields)日本公開1985年8月31日(監:ローランド・ジョフィ 主:サム・ウォーターストン ディス・プラン ハイン・S・ニョール ジョン・マルコヴィッチ ジュリアン・サンズ スポルディング・グレイクレイグ・T・ネルソン)
反戦映画としてはディア・ハンターと並ぶ素晴らしい映画。
カンボジア内戦。独裁者とは少しでも自分の存在を脅かす可能性があるものを恐れているのだろう。知識人・文化人・医師・教師・果ては眼鏡をかけているものまで反革命者と見なし次々と殺害。子供達は、新革命世代として泣いても笑ってもいけないと洗脳され、時には親までも反体制として殺す。このいたいけな子供達をゼロから教育したポルポトの狂った恐ろしさは筆舌に尽くしがたい。結果的に800万程度の人口のうち200万から300万人が虐殺された。
しかし、この事実は国外には一切報道されていなかった。それを全世界に報道した米国人ジャーナリストと、この報道にはなくてはならなかったカンボジア人の医師である助手との実話。助手はジャーナリストと生き別れになり虐殺を逃れながら長年死の淵を彷徨い続けた。ジャーナリストは米国の力も借り行方がわからなくなった助手を探しに探した。
助手を演じたカンボジア人のハイン・S・ニョールは実際の難民で強制労働や死の恐怖と4年間も戦った経験がある医師でもあり「キリング・フィールドからの生還―わがカンボジア」という手記を記してる。しかし、反戦活動に人生をかけた結果、映画公開から12年後に殺害されてしまった。
※【◆ラストシーンなので未覧(見)の方はご注意】ください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=MbK3VTClzpw
◆◆◆◆◆パリは燃えているか(仏:Paris, brûle-t-il? 英:Is Paris Burning?)日本公開1966年12月21日(監:ルネ・クレマン 脚:フランシス・フォード・コッポラ 主:カーク・ダグラス グレン・フォード ゲルト・フレーベ イヴ・モンタン ジャン=ポール・ベルモンド ロバート・スタック アラン・ドロン ブリュノ・クレメール レスリー・キャロン シャルル・ボワイエ アンソニー・パーキンス ジョージ・チャキリス オーソン・ウェルズ)
パリを焼き払えと命令していたヒトラーはパリ進駐のコルティッツ将軍に電話で「パリは燃えているか」と何度も叫ぶ。しかし、彼はその命令に従わずパリ全土を破壊から守った。こうしてパリの美しい街並みは今にその姿を残している。 1944年6月に、アメリカ・イギリスの連合軍がフランスのノルマンディーに上陸し、8月にパリは解放された。連合軍がパリ入りした時パリ市民の喜びようは半端ではない。敵国が敗戦し解放された安堵感は、他の国々でも背景こそ違え同じ。人民の心理的解放感、喜びは我々の想像を超えたものだったことだろう。当時の実写も混じえた非常にリアルな映像と冷徹なカメラにより、いつまでも心に残る映画になった。
https://www.youtube.com/watch?v=6QdCsxw16Tg
https://www.youtube.com/watch?v=zz-nK3RU4JU
「映像の世紀」のパリは燃えているかに出てくる実写映像が当該映画でも利用されていた。
◆◆◆◆◆サミーの血(Same blod)日本公開2017年9月16日(監:アマンダ・ケンネル 主:レーネ=セシリア・スパルロク ミーア=エリーカ・スパルロク マイ=ドリス・リンピ ユリウス・フレイシャンデル オッレ・サッリ)
久々に素晴らしい映画を観た。
スカンジナビア半島の北端に住むサーミ人は、トナカイを追った遊牧生活を送り続けるヨーロッパに存在する唯一の土着民族らしい。彼らの地域(国ではない)は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアとも接しているため、各国の言語も話せる。しかし、勝手に劣等民族と決められた彼らは、サミー語と民族衣装の強要、見世物のようなテント暮らしを強いられ、その上、強烈な差別の中で生活している。
この映画は、サーミ人の少女のアイデンティティと人生を描いており、少女の差別と平等に対する強いアンチテーゼを、彼女が成長してゆく過程でいやというほど考えさせられた。これはどの国でも普遍的なテーマだろう。
ちなみに主人公エレ・マリャ役を演じた女性は、今でもトナカイを飼う伝統的な生活を続けている正真正銘のサーミ人で、実の妹と共に本作に出演したそうだ。この主人公の演技は演技とはとうてい思えない。強さ、激しさ、一途さ、そして健気さを、彼女の湧き出る存在感から迫られた。他の子役たちも全て本物のサーミ人を起用しているとのことで、ドキュメンタリーを観ているようなリアルな空気を感じながら映画の中に没入していった。
実はアマンダ・シェーネル監督自身もサーミ人とスウェーデン人とのハーフで、初日インタービューでは「虐げられていた人たちや、なんといっても自分の祖父祖母に観てほしい」と話していたそうだ。
主人公の晩年の姿が印象的だった。セリフが一切なくても彼女の人生が深い皺や鋭い目つきから迫ってくる。その強烈な存在感には圧倒された。それにしてもあの「ヨイク」は哀愁に満ち溢れていて頭から離れない。いつまでも心に残る素晴らしい映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=VhENb8GtyGo
◆◆◆◆◆男はつらいよ(It's Tough Being a Man) 第11作 寅次郎忘れな草 公開1973年8月4日(監:山田洋次 主:渥美清 浅丘ルリ子 倍賞千恵子 笠智衆 松村達雄 三崎千恵子 前田吟 太宰久雄 佐藤蛾次郎 吉田義夫 織本順吉 毒蝮三太夫 利根はる恵 江戸家猫八 中村はやと 中澤敦子)
大好きな「男はつらいよ」の中でも最高!!旅の踊り子リリィとの出会いのシーンでの会話や絶妙な間、また寅とさくらの食堂でのシーンなど、他にも空気のようでみごとなSEも含め相変わらず哀愁深く引き込んでくれる。ベタ過ぎるところが本当に素晴らしい。(「男はつらいよ」はほとんど観ていて大好き、でも長くなるので割愛)
https://www.youtube.com/watch?v=KZBiUrYY0io
https://www.youtube.com/watch?v=huAlLUS7Hgo
◆◆◆◆◆サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)日本公開1965年6月19日(監:ロバート・ワイズ 主:ジュリー・アンドリュース クリストファー・プラマー エリノア・パーカー リチャード・ヘイドン ペギー・ウッド シャーミアン・カー ニコラス・ハモンド ヘザー・メンジース デュアン・チェイス アンジェラ・カートライト デビー・ターナー キム・カラス ダニエル・トゥルーヒット ベン・ライト)
だいぶ昔にテレビで放映していたのを見た程度だった、いつかちゃんと観たいと思っていた…が……マニア向けではない直球的な表現が素、素晴らしい!!最初から涙が止まらなかった。特に超引きから徐々に寄ってゆく壮大で普遍的なオープニングには完全に持ってゆかれた。また、あの澄み渡りワクワクさせ美しい歌の数々はこの上ない。数え上げたらきりがないが「サウンド・オブ・ミュージック」「自信を持って」「ド・レ・ミの歌」「もうすぐ17才」「私のお気に入り」「ひとりぼっちの羊飼い」「エーデルワイス」「さようなら、ごきげんよう」「レントラー・ワルツ」「すべての山に登れ」「何かよいこと」……やはりこの映画は想像をはるかに超えた素晴らしさだった。それにもまして物語のベースが主人のナチへの抵抗であり、良質な反戦映画という側面を強く感じた。
監督のロバート・ワイズは、最初すでに名のある女優を考えていたらしいが、絶対音感やあの歌声に惹かれ当時無名だったジュリー・アンドリューズを選んだらしい(メリー・ポピンズが公開される前だったため彼女は無名だった)。https://www.youtube.com/watch?v=v5ourwwvAX4
観終わってから、ストーリー的に実際にはこんなことはないだろうと思っていた。すると実話ベースだったとのこと(マリア・フォン・トラップの自伝が元になっている)自分が知らなかっただけかもしれないが驚いた…。その上マリア本人もカメオ出演していたらしい。実話では後日談があり、この家族は恐慌と父の友人の為に一文無しとなり相当波乱に満ちた人生をそれぞれ送ったらしい。しかし、どんな時も歌を忘れなかったとのこと。
◆◆◆◆◆ローマの休日(Roman Holiday)日本公開1954年4月21日(監:ウィリアム・ワイラー 脚:ダルトン・トランボ(赤狩りの関係で当初はイアン・マクレラン・ハンター名義でクレジット) 主:オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック エディ・アルバート ハーコート・ウィリアムズ マーガレット・ローリングス パオロ・カルリーニ トゥリオ・カルミナティ ハートリー・パワー)
もう説明不要、すべてにおいて文句のつけようがない映画。大学の授業で観た時はあまり思わなかったが、最近観なおしてみて改めてこの映画の「ストーリー」「エピソード」「キャラクター」「演技」どれをとっても素晴らしい!!と思えた。(時計はスクリプターのミスで御愛嬌)ただ、この映画の最重要シーンが反戦をテーマにしていることを最近知ったことで少しこの映画への考え方が変わった。
https://www.youtube.com/watch?v=JKcWRcZu1t4
◆◆◆◆◆市民ケーン(Citizen Kane)日本公開1966年6月14日(監:オーソン・ウェルズ 主:オーソン・ウェルズ ジョゼフ・コットン ドロシー・カミンゴア エヴェレット・スローン レイ・コリンズ ジョージ・クールリス アグネス・ムーアヘッド ポール・スチュアート ルース・ウォリック アースキン・サンフォード ウィリアム・アランド ハリー・シャノン フィリップ・ヴァン・ツァント アーサー・オコンネル)
当時はこういう切り口(関係者が主人公の思い出を語りながらのストーリー展開)の映画はまずなかったし、繁栄と孤独の表現や技法(本来技法には触れたくないがこの映画は別)は見事だった。
昔、撮影技法の教科書に出てきた記憶があるほど各技法にこだわっていたが、それらは単に技法の誇示だけではなく映画に没頭させ臨場感を出すために必要だったと思える、やはりスゴイ。
例えば、プリマドンナのオペラ劇場シーンの垂直移動。同じく服毒自殺シーンのパンフォーカス(全てにピントを当てる)+カメラのフィックス(固定)+長回し(本来ならモンタージュでカット分けしたくなるところ)。また、演説シーンの合成によるパンフォーカスやケーンとライバルが会話をするシーンの超超ローアングル、等々、、。
パンフォーカスを本格的に使ったため、それまでソフトフォーカスに慣れた女優達からは相当嫌われたと思う。加えて市民ケーンのモデル、ウィリアム・ランドルフ・ハースト(実在の新聞王)がこの映画の内容を嫌い、大変な上映妨害をしたため上映出来ない映画館が続出、結果的に多くのアカデミー賞にノミネートされながら脚本賞しか取れなかった。興業的には失敗に終わってしまい、パンフォーカスの件もありオーソン・ウェルズはハリウッドを事実上パージ(追放)された状態にまでなった。その後も余りある才能を活かせずB級映画などに出ざる得ない時代も続いたらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=XyrlvE3XJhY&t=25s
◆◆◆◆◆雨に唄えば(Singin' in the Rain)日本公開1953年4月1日(監:ジーン・ケリー スタンリー・ドーネン 主:ジーン・ケリー デビー・レイノルズ ドナルド・オコナー ジーン・ヘイゲン ミラード・ミッチェル ダグラス・フォーリー シド・チャリシー リタ・モレノ)
このミュージカルはどうしても観たいと思っていたが、やはり半端なく楽しい映画だった。サイレントからトーキーに変わる時期の映画界が舞台だが、悲壮感も全くない。
まずジーン・ケリー ドナルド・オコナーの軽快で洗練されたタップセンス。もちろん他の役者のダンスも華やかでウキウキしてくる。ドラマも快適なテンポで進むのがいい。一般的にはジーン・ケリーの「雨に唄えば」のシーンが有名で、事実素晴らしかった。でも自分はドナルド・オコーナーのアクロバティックでディズニーのマンガを彷彿とさせるようなダンス「make 'em laugh(Make them laugh)」には完全に釘付けになった。https://www.youtube.com/watch?v=SND3v0i9uhE
それぞれの動きや笑いのセンスがその後日本の芸能界でも模倣されていた事は間違いないだろう。劇中ジーン・ケリーが「僕はいい役者か?」「もちろんいい役者だ」とドナルド・オコーナーが答える、するとジーンが「時々そう言ってくれ僕の自信も少し続くから」と返す。このやりとりがとても印象に残っている。
◆◆◆◆◆トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(Trumbo)日本公開2016年7月22日(監:ジェイ・ローチ 脚:ジョン・マクナマラ 原:ブルース・クック 主:ブライアン・クランストン ダイアン・レイン ヘレン・ミレン ルイ・C・K エル・ファニング ジョン・グッドマン マイケル・スタールバーグ)
トランボという名前はローマの休日の脚本家として聞いたことがあったが、しばらく彼は赤狩りの影響でゴーストライターとして存在せざる得なかった。間違いなく天才脚本家だろう。とにもかくにも奥さん役のダイアン・レインは本当に知的で演技力抜群、年を重ねるごとに魅了的になってゆく。https://www.youtube.com/watch?v=3OqZSbyxctI
ちなみに彼が脚本を書いた作品は有名なものだけでも、「ジョニーは戦場へ行った(これは監督も)」「恋愛手帖」「東京上空三十秒」「素晴らしき哉、人生! 」「拳銃魔」「ローマの休日」「黒い牡牛」「ガンヒルの決斗」「スパルタカス」「栄光への脱出」「いそしぎ」「ハワイ」「フィクサー」「パピヨン」「ダラスの熱い日」、、、と業界の宝のような映画ばかり。
◆◆◆◆◆沈黙 −サイレンス−(Silence)日本公開2017年1月21日(監:マーティン・スコセッシ 主:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライヴァー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ)
日本の隠れキリシタンについて改めて考えさせられた映画。あの政策が今の日本に与えた影響はどうだったのか。
マーティン・スコセッシは遠藤周作の想いを抱き、バチカンの修道士たちに見せるためにこの映画を作ったらしい。スコセッシのこの映画に対する思い入れは並み大抵のものではない。
https://www.youtube.com/watch?v=j6e-c7d0ePs
◆◆◆◆◆ゴッホ:天才の絵筆(Gogh: A Brush With Genius)日本公開2010年9月1日(監:フランソワ・ベルトラン 主:ジャック・ガンブラン)
記憶や想像ではなく眼前のスケッチを好みながらも「自分の眼の前にあるものを正確に写し取ろうとするより、本質を高揚させる手段として自分が感じる色彩で情熱的に表現したい」というゴッホ。彼の生涯を自身の独り語りで作品とともに進める形式が斬新だった。
彼独自の構図、補色の使用、荒いタッチの厚塗り…、それぞれの意味や変化の過程がとても美しい映像と彼の絵画で見事に表現されていた。ゴーギャンも関係していたという彼の耳切りの事実も含めて印象的だった。
しかし色々と疑問が湧いた…。最後にゴッホが過ごした「オーヴェール」では何が?最期を看取った「ガシェ」との間には何があったのか?彼の死は本当に自殺だったのか?何故9年間の間にあんなにも数多くの作品を描いたのか?
それに、なんといっても弟「テオ」の存在。ゴッホにとって弟テオの存在が何よりも大きかったし、深く愛していたことを知った。テオも兄を心から愛し自分の息子の名前も「フィンセント」と兄と同じ名前を付けていたほど。
ゴッホが毎日のように弟に対して手紙や制作中の絵やデッサンを送り続けたのは何故?。絵がほとんど売れなかった兄を金銭的にも精神的にも徹底的に支え続けた理由は?そして兄を追うように亡くなったのは何故なのか?
ゴッホは数々の病魔と闘っていたらしい、例えば「精神異常」「てんかん」「統合失調症」「梅毒性麻痺」「メニエール病」「アルコール中毒」「アスペルガー症候群」「急性間欠性ポルフィリン症」等など。それらが彼の数々の異常行動(突然油絵具を飲み出す等…)と共にさらに誤解を招き、彼自身も深く苦しんだのだろう。
自分は大学時代にゴッホをテーマにした授業を受けたが、教授自身がゴッホに陶酔して悦に入っていた記憶だけがあるだけで他はほとんど覚えていなかった。その程度の知識でこの映画を観たが、ゴッホの人生に対して強い興味が湧いてきた。
◆◆◆◆◆ミスター・ノーバディ(Mr. Nobody)日本公開2011年4月30日(監:ジャコ・ヴァン・ドルマル 主:ジャレッド・レトー サラ・ポーリー ダイアン・クルーガー リン・ダン・ファン リス・エヴァンス ナターシャ・リトル トビー・レグボ ジュノー・テンプル クレア・ストーン トマ・バーン)
小さい時に両親が離婚し子供はどちらにつくか?人生は数多くの選択により大きく変わってくる。人類最後の老衰死者が死を直前にし思い出す数々の物語。パラレルワールドともいえるそれぞれの人生の表現が美しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=yGO8cTrXABM
◆◆◆◆◆羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)日本公開1991年6月14日(監:ジョナサン・デミ 主:ジョディ・フォスター アンソニー・ホプキンス スコット・グレン テッド・レヴィン アンソニー・ヒールド ケイシー・レモンズ ブルック・スミス ダイアン・ベイカー フランキー・R・フェイソン)
「見よ。世の扉を取り除く神の子羊だ」ヨハネの福音書1章29節…。
天才的精神科医レクターに対して凛と振舞おうとするFBI研修生クラリス。しかし、真実との交換条件が提示され、クラリスの忘れたい過去が引き出されてゆく「……私は逃げた……。今でも明け方、突然目が覚めると、赤子のような子羊の鳴き声が……」、、、「ハロー、クラリス。まだ羊たちの悲鳴は聞こえるかね……」
アンソニー・ホプキンスのあの演技がアドリブだったとは。
https://www.youtube.com/watch?v=VNB-Rt-QL0M
◆◆◆◆◆アウェイ・フロム・ハー 君を想う(Away from Her)日本公開2008年5月31日(監:サラ・ポーリー 主:ジュリー・クリスティ ゴードン・ピンセント オリンピア・デュカキス マイケル・マーフィー)
これほど胸を突かれた映画は久々だった。
妻が認知症に、、、詳しいことは書きたくないが、一言だけ「忘れたい過去もあるのに、、、」は書いておきたい。 長年連れ添った方がいる人にはたまらない。 オープニングの素晴らしさ、静かな映像が逆に感情を揺さぶり、あのラストには胸が抉られた。
https://www.youtube.com/watch?v=IPIzFIlJlh0
◆◆◆◆◆もしも昨日が選べたら(CLICK)日本公開2006年9月23日(監:フランク・コラチ 主:アダム・サンドラー エミリオ・キャスト ケイト・ベッキンセイル クリストファー・ウォーケン デイヴィッド・ハッセルホフ ヘンリー・ウィンクラー ジュリー・カヴナー ショーン・アスティン ジェニファー・クーリッジ ソフィー・モンク)
最初は軽いコメディだとと思ってみていたら、まさか自分の生き方を変えてしまうほどの映画だとは思わなかった。
1年、1ヶ月、1週間、1日、1時間、1分、1秒、それぞれが持っている大きな意味。あのたった数秒の行動が判断が…。秒単位の価値はオリンピック選手だけが大切さを感じるものではないということを知ったような気がする。自分はあとどれだけ生きられるかわからないが、生きている間に観ることが出来て嬉しい。これも平和に映画に感謝だ
https://www.youtube.com/watch?v=APUqyhgtCfk
◆◆◆◆◆おやすみなさいを言いたくて (仏:TUSEN GANGER GOD NATT/英:1,000 TIMES GOOD NIGHT)日本公開2014年12月13(監:エリック・ポッペ 主:ジュリエット・ビノシュ ニコライ・コスター=ワルドウ ローリン・キャニー マリア・ドイル・ケネディ ラリー・マレン・Jr.)
世界中で起きている数々のテロや紛争。ニュースの裏に隠れ見えなかった現実をまざまざと突き付けられた。
監督自身が戦場カメラマン。自身の経験を元に、使命と家庭との間で激しく揺れ動く心情。報道にぶん殴られたような衝撃を忘れてはいけない。そう思った強烈な映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=nP8G607LUec
◆◆◆◆◆2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)日本公開1968年4月11日(監:スタンリー・キューブリック 主:キア・デュリア ゲイリー・ロックウッド ウィリアム・シルベスター ダグラス・レイン)
プロローグの荘厳さとモンタージュおよび場面転換には度肝を抜かれた。また、モノリス(各辺が1:4:9と3つの自然数の二乗になっている四角柱で、これ自体が「超知的生命体」)には、その後、個人的に大変大きな影響を受けた。
アポロが月面着陸に成功した前年の公開ではあるが、東西冷戦(殺戮)がこの映画製作のキーワードになっていることは確かだろう。
◆以下にはネタバレも多少含まれていますので、どうかご了承ください。↓
さて、地球に人類が存在する前に、複数のモノリスを各所に設置したのは誰(何)か?それとも最初のモノリスによる進化が次のモノリスを作り出しているのだろうか?
類人猿がモノリスを発見、その後、彼らは骨を「殺戮の道具」として使いだしたのは、モノリスの影響だろうが……。
やがて数百万年の時は過ぎ、その道具はやはり攻撃目的の宇宙船(軍事衛星)に変わったと考えてよいのだろうか?月で発見されたモノリスは、太陽光に触れることにより木星には生命体がいるよと教えていたのだろうか?それとも人類が人類を道具をして扱った結果の失敗を示唆しているのだろうか?それはHAL9000の暴走(原因は人間がHALに嘘をつかせたから)により人類が作り出したものに人類は苦しめられ結果犯罪(ボーマンがプール達とHALを殺害)を犯すから?
次の浮かんでいるモノリスは、殺害を犯したボーマンをワームホール(惑星の誕生から生命誕生までの数十億年の過程)に落とす。しかしこのワームホール落ちは人類の失敗を知らせようとする「誰か(生物的進化の最終形である神?それとも宇宙創造の主?)」の指針なのだろうか?
象徴的な白い部屋は何を表しているのか?急激に老いたのは相対性理論が関係しているのだろうか?そこに出現した最後のモノリスはスターチャイルドを生み永遠の命を人類に与えたのだろうか?スターチャイルドが、人類が既に不必要としてしまった地球を望郷の眼差しで見つめるのは何故か?永遠の命は終われない苦しみなのだろうか?それとも人類は生まれ変わりを続けることを示しているだけのだろうか?
リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき(進化や成長の瞬間に流れる)」、ヨハン・シュトラウス2世の「美しき青きドナウ(ブラックユーモアとして何よりも美しいワルツを)」、リゲティの「レクイエム(モノリスによる未来も道具を変えて殺戮が続く暗示、そして永遠の命という死ねない苦しみという暗示?)」よくぞこれらの音楽で、この映画のテーマを表現したなと……。今、考えても何から何まで如何にこの映画が素晴らしかったかを、あらためて感じてている。
ちなみに最初この映画の美術監督を手塚治虫に依頼しようとしたらしいが、手塚は忙しさのあまり受けられなかった。しかし、その翌年、手塚が制作した火の鳥(宇宙編)がこの映画に酷似しているのは何か関係があるのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=nUGSMpxZNgA
◆◆◆◆◆インターステラー(Interstellar)日本公開2014年11月22日(監:クリストファー・ノーラン 主:マシュー・マコノヒー マッケンジー・フォイ アン・ハサウェイ ジェシカ・チャステイン エレン・バースティン マット・デイモン マイケル・ケイン ケイシー・アフレック)
この映画は場合によってはチープだと誤解してしまう人がいるのかもしれない、自分も実は最初観たときは少しだけそう思った。しかし、二度目に観たときにその考えは大きく崩れた。
2001年宇宙の旅のオマージュだとは思ったが、それと同等、もしくはそれを凌駕するほどの素晴らしい映画だった。映像を見ると信じられないがCGやSFXをあまり使わずノーランらしく可能な限りリアルに徹し、且つフィルム撮影だったとのこと。その上、背景に非常に高度な宇宙科学・物理学及び数々の学術的要素を抱えながら、よくここまで深く荘厳な愛のドラマに仕立て上げたものだ。自分は完全にのめり込んでしまった。
また、ノーベル物理学賞を獲ったキップ・ソーン博士※が製作総指揮に加わっているだけに単なるSFを超えた真実味を背景にしながら、ドラマ展開はそれはそれは壮大で神々しい。父娘愛、人間愛、宗教的要素…、、長時間の映画であることは完全に忘れていた。宇宙空間の無音表現手段も素晴らしい。
※キップ・ソーン博士は、スティーヴン・ホーキングの友人でもあり「裸の特異点は存在するか」という賭けでホーキングに勝ったことは「博士と彼女のセオリー」というホーキングの自伝映画にも出できたので自分の記憶にもあった。事実映画の中で黒板に羅列された計算式もキップ・ソーン博士自身が書いたものらしい。
特に以下の文言※※がわかっていればより面白かったと思う。
※※バイナリーデータ、二進法、モールス信号、座標、銀河系、銀河団、光年、次元、高次元、時空、地場、重力、ワームホール、球体の穴、ブラックホール(含:カー、シュヴァルツシルト)、事象の地平面(シュヴァルツシルト半径)、特異点、ペンローズ過程、レンス・ティリング効果、相対性理論、量子論、ウラシマ効果、エキゾチック物質、時空の歪み、5次元の生命体、テサラクト、重力と時間の遅れ、そして重力の解明…。
最初自分はワームホール、事象の地平面、特異点、ペンローズ過程などについて恥ずかしながら聞いたことすらなかった。その為、知り合いの大学教授(物理学)にいろいろ教えてもらい初めて輪郭が見えてきた。すると、さらにこの映画の凄さ(いや物凄さ)が激しく迫ってきた。教授自身もこの映画の仕上がりと裏付けに興奮を隠せないでいたことには本当に驚いた。もちろんこれらの意味がさっぱり分からなくても人間のドラマとしての深みは素晴らしい。
ただ、映画を観た方の一部の意見だが、あのクライマックスシーンはありえない、という理由で低評価にしている方がおられるようだ。事実、自分もあのラスト近くでいろいろ解明されてゆくクライマックスのシーンは、嘘くさいと頭のどこかで思ってしまっていた。そこで、教授に聞いてみるとあのシーンですら、ちゃんと学術的に立証されている現象とのこと。知れば知るほど興味が尽きない映画だ。
ゾクッとした台詞は「動力は時間を含む次元を超えられる」「ブラックホールの量子データを地球に送れたら人類を救える」「何か置いてゆかない限り生き残れない(運動の第三法則)」「ここで生まれたからといってここで死ぬ必要はない」「親は子供の記憶の中で生きる」「愛とは人間が発明したものではない」「愛とは時空すら超越したもの」。
非常に印象的な引用だった「ディラン・トマス」の詩「穏やかな夜に身を任せるな 老いても怒りを燃やせ、終わりゆく日に 怒れ、怒れ、消え行く光に」これは、地球人最後の抵抗を表したメタファなのかもしれない、とも思った。
最後に、この映画を観て2001年宇宙の旅を、あらためて素晴らしい映画だと感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=cclDeJuajgo&hd=1
◆◆◆◆◆レスラー(The Wrestler)日本公開2009年6月13日(監:ダーレン・アロノフスキー 主:ミッキー・ローク マリサ・トメイ エヴァン・レイチェル・ウッド マーク・マーゴリス)
当初はわずか4館スタートの小作品。それは「主演はミッキー・ローク以外考えられない」という強い要望を監督が一切曲げなかったから。しかし、会社側はすでに仕事もなく過去の人になった俳優を主演にするのは大反対、結果的に予算を大幅に削られての出発になった。
監督の強い想いがミッキー・ロークに伝わったかどうかはわからないが、他の役者ではとうてい出せなかったであろう彼のうらぶれた素と相まって世界的な大成功をおさめたのかもしれない。マリサ・トメイの包み込むような優しさも沁みいる。
https://www.youtube.com/watch?v=uRUEKJIcvbo
◆◆◆◆◆冬の小鳥(韓: 여행자、仏: Une vie toute neuve、英: A Brand New Life)日本公開2010年10月9日(監:ウニー・ルコント 主:キム・セロン パク・ドヨン コ・アソン パク・ミョンシン ソル・ギョング ムン・ソングン)
韓国系フランス人監督が実際に自身が経験した過去を映画化。小さくなってゆく父の後ろ姿、愛する父が自分を捨てるはずはない。孤児院をテーマにした映画はいろいろあるがこの映画は少し特別。少女はキリストと自分を重ね合わせているようにも感じた。少女の到底、演技とは思えないリアルさが痛い…
https://www.youtube.com/watch?v=VzGCCBYMHQ4
◆◆◆◆◆もうひとりの息子(仏:Le fils de l'Autre)日本公開2013年10月19日(監:ロレーヌ・レビ 主:エマニュエル・ドゥボス パスカル・エルベ ジュール・シトリュク アリーン・ウマリ カリファ・ナトゥール)
入隊するための診断後、驚くべき結果が待っていた。目の前の親とは、血の繋がりがない…。
「お前は“壁”の向こうにいる敵と同じだ。早くこの家から出て行け」なんともやるせない台詞だ。
イスラエル人とパレスチナ人による本来不要な憎しみ。モーセが率いた出エジプト、ヤハウェからアブラハム子孫が受けたといわれる約束の地カナン、同じくモーセが授かったといわれる十戒の中の一神教、その後、ローマ帝国・ユダヤ戦争、十字軍、オスマン帝国、シオニズム運動、大戦時の大国の欲と無責任な二(三)枚舌外交、4回にわたる中東戦争、そして近年の大国による介入。彼らはいつも被害者だった。ここはすべての人類の祖先が通った場所なのに何故?今に続く終わりのない悲劇を思うと胸が痛い。
https://www.youtube.com/watch?v=mh4TS06P3SM
◆◆◆◆◆マリコ(1981年のNHKドラマ)(原:柳田邦男 脚:岩間芳樹 主:滝田栄 キャロライン洋子 小林桂樹 仲谷昇 永島敏行)
ワシントン日本大使館員とアメリカ人女性との間に生まれた一人娘「マリコ」の名前が、日米開戦直前の日米交渉の暗号として使われた実話が元になっている。どうしても開戦を踏みとどめさせたい日米の二人、二つの祖国を持つマリコ。それぞれの戦前戦後の数奇な運命を通して、戦争のむなしさを静かに訴えるドラマ構成には胸を突かれた。最終的に家族がたどらざる得なかったそれぞれの運命、マリコがどうしても忘れられないメロディ…たまらなく切ない。
本当に本当に素晴らしいドラマだった。
http://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010264_00000
◆◆◆◆◆故郷の友よ(龍馬伝)2010年5月23日(監:大友啓史 渡辺一貴)
朝餉のシーンはどうみても武市夫妻(半平太と富)が乗り移っているとしか思えない。演者:大森南朋と奥貫薫の撮影に対する想い入れは相当なものだったよう。
どうしても富になりきりたかった奥貫薫が、富の育った空気に触れたいと一人で武市夫妻のお墓詣りに高知へ行った。すると、なんと相手役の大森南朋もその場にいたとのこと。偶然にも同じ目的でお墓参りに来ていたらしい。その後、二人で武市夫妻が最初に住んだ家へ行き、縁側に並んで座りいつまでも一言も話さずに裏庭を見続けていた…。二人ともこれは武市夫妻に呼ばれたに違いないとある雑誌のインタビューで答えていた。それらを知っていた撮影スタッフも本番の迫真の演技に涙が抑えられなかったと後から制作関係者(飯田の知り合い)から聞いた。事実この朝餉を最後に富は半平太と一生会うことが出来ず、今生の別れとなった。
「時しあれば 吹かでも花は散るものを 心みじかき 春の山風」
(その時になれば風が吹かなくとも桜は散るものなのです。なのにあなたは春の山風と共に逝ってしまいました。)この短歌は、36歳で半平太を亡くした富が晩年82歳の時に半平太を偲び詠んだもの。半平太の非業の死の後、一生独身を通した富の中には最後まで自分を大切にしてくれた半平太が生きていたのかもしれない。
半平太の死後、全ての家禄を没収されあばら家で生涯を終えた富。運命に翻弄され続けた富の人生を知れば知るほど、冒頭の「朝餉のシーン」がたまらない。
◆◆◆◆◆愛、アムール(Amour)日本公開2013年3月9日(監:ミヒャエル・ハネケ 主:ジャン=ルイ・トランティニャン エマニュエル・リヴァ)
不完全な共依存という闇にはまった老夫婦をミヒャエル・ハネケは映像で静かに表現している。
「もし、逆の立場なら私にも同じことが起こり得る?」
https://www.youtube.com/watch?v=626RPRSHPn0
◆◆◆◆◆バタフライ・エフェクト(The Butterfly Effect)日本公開2005年5月14日(監:エリック・ブレス 主:アシュトン・カッチャー エイミー・スマート ウィリアム・リー・スコット エルデン・ヘンソン メローラ・ウォルターズ エリック・ストルツ)
人生はちょっとしたことがきっかけで変わってゆく。その繰り返し。しかし、その時に戻ってやり直せたら…「君を救うため僕は何度でも過去に戻る」 どん底に落ちた時の彼女(エイミー・スマート)の演技には完全に引き込まれた。
ちなみに続編の「2、3」は全くの別物で全然お薦めできない。
https://www.youtube.com/watch?v=BAViXOsLAmw
◆◆◆◆◆ミリオンダラー・ベイビー(Million Dollar Baby)日本公開2005年5月28日(監:クリント・イーストウッド 主:クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン ジェイ・バルチェル マイク・コルター ルシア・ライカ)
すべてのシーンにおいてイーストウッドの宗教観が見え隠れする、とてもとても考えさせられた映画。
https://www.youtube.com/watch?v=wtdzuhxaEck
◆◆◆◆◆過去のない男(フィンランド語:Mies vailla menneisyyttä、仏: L'Homme sans passé、 英:The Man Without a Past)日本公開2003年3月15日(監:アキ・カウリスマキ 主:カティ・オウティネン マルック・ペルトラ アンニッキ・タハティ マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ タハティ ユハニ・ニユミラ カイヤ・パリカネン)
あの独特のユーモアは?間は?無表情は?視線は?音楽の使い方は? とにかくカウリスマキの映画の中でも最高傑作だと思う!!
(■これは↓残念ながら日本語の字幕がなく英語の字幕が付いていた。しかし、台詞がなくても充分面白い)
https://www.youtube.com/watch?v=3srBsylmHW4
◆◆◆◆◆レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(Leningrad Cowboys Go America)日本公開1990年7月14日(監:アキ・カウリスマキ 主:マッティ・ペロンパー カリ・ヴァーナネン サッケ・ヤルヴェンパー ジム・ジャームッシュ レニングラード・カウボーイズ)
これもカウリスマキの傑作で大好き。時代遅れでいい加減なマネージャーの「売れる」を信じて疑わず一生懸命勉強する彼ら…お陰で今アメリカで流行っている?ロック?も完璧に演奏できるようになった↓
https://www.youtube.com/watch?v=j3tKqPWQHkc
(探したのですがこれも日本語字幕付きなし)
◆◆◆◆◆みえない雲(独:Die Wolke 英:The Cloud)日本公開2006年12月30日(監:グレゴール・シュニッツラー 主:パウラ・カレンベルク フランツ・ディンダ ハンス=ラウリン・バイヤーリンク カリーナ・ヴィーゼ リッチー・ミュラー)
最初に日本で公開した事が理解できる=福島の前だったが日本が世界唯一の被爆国という意味で。
https://www.youtube.com/watch?v=Uo5W-E0idLw
◆◆◆◆◆夜よ、こんにちは(伊:BUONGIORNO NOTTE 英:GOOD MORNING NIGHT)日本公開2006年4月29日(監:マルコ・ベロッキオ 主:マヤ・サンサ ルイジ・ロ・カーショ ロベルト・ヘルリツカ ピエル・ジョルジョ・ベロッキオ パオロ・ブリグリア ジョヴァンニ・カルカーニョ)
「赤い旅団」とは?マルコ・ベロッキオはスゴイ監督だと思った、あの音楽の使い方には引き込まれた。
※映像ナシ http://www.sakawa-lawoffice.gr.jp/sub5-2-b-06-138yoruyokonnitiwa.htm
◆◆◆◆◆たそがれ清兵衛 公開2002年11月2日(監:山田洋次 主:真田広之 宮沢りえ 田中泯 岸惠子)
宮沢りえの抑えた演技の素養はどこから来ているんだろう。他の役者では大きくイメージが違ったはず。
https://www.youtube.com/watch?v=IVxN-5-QOWU
◆◆◆◆◆ヒマラヤ杉に降る雪(Snow Falling on Cedars)日本公開2000年4月1日(監:スコット・ヒックス 主:イーサン・ホーク 工藤夕貴 リック・ユーン サム・シェパード マックス・フォン・シドー ジェームズ・クロムウェル ジェームズ・レブホーン リチャード・ジェンキンス 鈴木杏)
エキストラの多数が、実際に1940年代強制収容所送りになった日系アメリカ人で構成されたとのこと。工藤由貴の演技が素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=rOj_5q14DiU
◆◆◆◆◆蒲田行進曲(Kamata march)公開1982年10月9日(監:深作欣二 原:つかこうへい 主:風間杜夫 平田満 松坂慶子 高見知佳 蟹江敬三 原田大二郎 清水昭博 岡本麗 汐路章 萩原流行 石丸謙二郎 酒井敏也 榎木兵衛 清川虹子 千葉真一 志穂美悦子 真田広之)
何と言っても銀ちゃんの演技と台詞回しは格別。また志保美悦子の振袖姿や特に真田広之の連獅子姿での劇中アクション、あれだけ動きにくい衣装をつけてのアクションにも拘わらず体や槍のブレが全くないのには驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=NrmnWyGKwYs
https://www.youtube.com/watch?v=yi1M3jqHpCY
◆◆◆◆◆ハート・ブルー(Point Break)日本公開1991年10月21日(監:キャスリン・ビグロー 主:パトリック・スウェイジ キアヌ・リーブス ゲイリー・ビジー ロリ・ペティ ジョン・C・マッギンリー ジェームズ・レグロス)
アドレナリンジャンキーという言葉を知った映画。パトリック・スウェイジが醸し出す匂いが特に素晴らしい。数ある波乗り映画の中では断トツ。また、単なる波乗り映画とは違う独特の感情が昂ぶる。キアヌリーブスが初めて(ほぼ)主演した映画でもある。
https://www.youtube.com/watch?v=AVk3mR2UhgI
◆◆◆◆◆フォー・ザ・ボーイズ(For the Boys)日本公開1992年3月28日(監:マーク・ライデル 主:ベット・ミドラー ジェームズ・カーン ジョージ・シーガル パトリック・オニール クリストファー・ライデル アリー・グロス ノーマン・フェル ローズマリー・マーフィー バッド・ヨーキン ドリ・ブレナー)
半世紀に渡った軍隊慰問ショー歌手の人生映画だが、ベッド・ミドラーと相方および兵士との空気感、そして音楽が素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=cLkFzP0oFac
◆◆◆◆◆ノーカントリー(No Country for Old Men)日本公開2008年3月15日(監:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン 主:トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソンケリー・マクドナルド ギャレット・ディラハント テス・ハーパー バリー・コービンジーン・ジョーンズ スティーヴン・ルート)
コーエン兄弟の演出には惹かれるが、ハピエル・バルデムの空恐ろしさは例えようがないほど。
https://www.youtube.com/watch?v=qhG81HNy67k
◆◆◆◆◆木枯らし紋次郎 峠に哭いた甲州路 1972年1月15日(監:市川崑 原:笹沢佐保 主:中村敦夫 黒沢のり子 原田芳雄 加藤嘉)
峠の向こうの未知の世界を見ることなく息絶えた片足の女性。ラストの楊枝の使い方があまりにも哀しい…。
峠を見下ろしいつまでも立ち尽くす紋次郎。人には関わらない本来の紋次郎像らしくない色が随所に現れたこの回だった。しかし、これが最後の市川崑の演出だと知ったとき、市川監督の紋次郎への深い想いを知ったように感じた。
https://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=cfFb0aBy4VU
https://www.youtube.com/watch?v=wKvpqxDd-Mw
◆◆◆◆◆鉄くず拾いの物語(ボスニア語:Epizoda u životu berača željeza)日本公開2014年1月11日(監:ダニス・タノヴィッチ 主:ナジフ・ムジチ セナダ・アリマノヴィッチ)
「なぜ神様は貧しい者ばかりを苦しめる」主な演者と子供達がとてもリアルだとおもったら、事件の当事者自身がそれぞれを演じていた。
https://www.youtube.com/watch?v=H_LQSLKqR6Q
◆◆◆◆◆あの日あの時 愛の記憶(独:Die verlorene Zeit、英: Remembrance)日本公開2012年8月4日(監:アンナ・ジャスティス 主:アリス・ドワイヤー ダグマー・マンツェル マテウス・ダミエッキ)
アウシュヴィッツで恋に落ちた男女が命がけの脱走、その後、生き別れになり30数年後にある媒体をきっかけに再会。こういうことが本当にあったんだ…そう思った実話。
https://www.youtube.com/watch?v=F6II1dSR_x4
◆◆◆◆◆さよなら、アドルフ(独:Lore)日本公開2014年1月11日(監:ケイト・ショートランド 主:サスキア・ローゼンダール カイ・マリーナ ネレ・トゥレープス ウルシーナ・ラルディ)
完全な洗脳から醒め真実を知った時…14歳の少女が時代というリアリズムの洗礼を受け、そして映画は少女の内面に深く深く切り込んでゆくようにみえた。ローレ役の少女ザスキア・ローゼンダールは無名ながら彼女の演技に強く引き込まれた。原題は「暗闇の中で」の「ローレ」
https://www.youtube.com/watch?v=8U3tT4lzglQ
◆◆◆◆◆いつか読書する日 公開2005年7月2日(監:緒方明 主:田中裕子 岸部一徳 仁科亜季子 渡辺美佐子 上田耕一 香川照之 杉本哲太 鈴木砂羽 左右田一平 神津はづき 田根楽子 馬渕英里何 山田辰夫 柳ユーレイ 堀部圭亮 江口のりこ)
田中裕子の静かな存在感に圧倒された。
https://www.youtube.com/watch?v=rkwW-_4ycXo
◆◆◆◆◆素晴らしい一日(韓:멋진 하루)日本公開2011年4月16日(監:イ・ユンギ 原:平安寿子 主:チョン・ドヨン ハ・ジョンウ キム・ヘオク キム・ジュンギ キム・ヨンミン チャン・ソヨン)
別れた恋人に突然会ったら「お金返して」と言われ、物語が始まる。原作は日本らしいが、よくぞここまで面白く作ったものだと心から思う。
https://www.youtube.com/watch?v=Bv0DOfPnFwE
◆◆◆◆◆白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(独:Sophie Scholl – Die letzten Tage)日本公開2006年1月28日(監:マルク・ローテムント 主:ユリア・イェンチ ファビアン・ヒンリヒス フリアン・シュテッター アレクサンダー・ヘルト ヨハンナ・ガストドロフ アンドレ・ヘンニッケ)
かつて“白バラ”と呼ばれたヒトラーの政策を強く批判し、戦争終結を叫ぶ地下組織的なグループが存在した。
実在した女子大生ゾフィーの最期を描いた映画。彼女も最初は普通の女の子だった…
https://www.youtube.com/watch?v=i-GU8EKCksw
◆◆◆◆◆街の灯(City Lights)日本公開1934年1月13日(監:チャールズ・チャップリン 主:チャールズ・チャップリン ヴァージニア・チェリル)
サイレントはあまり見たことがなかったが、なんと素晴らしい!! 全ての内容が、あのラストにかかっていることに気づいた。ニュー・シネマ・パラダイスにも登場していた。
https://www.youtube.com/watch?v=Mj0pM4aCeLQ
◆◆◆◆◆ONCE(ワンス)ダブリンの街角で(Once)日本公開2007年11月3日(監:ジョン・カーニー 主:グレン・ハンサード マルケタ・イルグロヴァ ヒュー・ウォルシュ ゲリー・ヘンドリック アラスター・フォーリー ゲオフ・ミノゲ ビル・ホドネット ダヌシュ・クトレストヴァ ダレン・ヒーリー マル・ワイト マルチェラ・プランケット ニーアル・クリアリー)
実は移民問題がベースなのではないかと思ったほど会話の中にも重要な部分で移民関連の背景が見え隠れする。
それにしてもアコースティックな男女のデュオが強く心に響いた。
https://www.youtube.com/watch?v=qJjcZa1dYq0
◆◆◆◆◆アーティスト(The Artist)日本公開2012年4月7日(監:ミシェル・アザナヴィシウス 主:ジャン・デュジャルダン ベレニス・ベジョ アギー(犬) ジョン・グッドマン ジェームズ・クロムウェル ミッシー・パイル ペネロープ・アン・ミラー マルコム・マクダウェル)
栄光と挫折、自暴自棄、男と女、プライド、スターとは…
https://www.youtube.com/watch?v=cjDCfV1nLIk
◆◆◆◆◆グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman)日本公開 2018年2月16日(監:マイケル・グレイシー 主:ヒュー・ジャックマン ザック・エフロン ミシェル・ウィリアムズ レベッカ・ファーガソン ローレン・オル(ア)レッド(歌) ゼンデイヤ キアラ・セトル)
久々に心躍るミュージカルを観た、、、、、。
まず、この映画は、P・T・バーナムという見世物興行師を題材にしたフィクション。なので事実とは違うところも多々あるだろう。
一部のお堅い映画評論家の評価は最悪でボロクソに言われ放題だった。理由は上記の通り事実と違う、都合の悪いことを出していない、時代背景が正しくなところがある、、等。
最初にも書いているが、自分には評論家の評価基準はよくわからないし、映画評論など自分の能力では到底不可能。だから評論家が言っていることが正しいのかもしれないが、自分は単に映画を観てどう感じたか(自分の心に残る映画は何か?)という極めて個人的なことしか分からない。
ただ、何時もの通り可能な範囲で(Webだけで)背景を調べて分かったことがある。それは、彼は、それまで差別差別で辛い思いをしてきた方々に、歓喜の対象になる喜びを与え、仕事を与え、各人に十分な給与を支払ってきたということ。彼と働いてきた方々も、その後、貯めた給与を元にビジネスで大成功した方々もいるらしい。中には破産した彼に、お金を貸した人(見世物とされていた人)すらいたようだ。もし、彼に出会っていなかったら当時の時代背景を考えると、彼らはどうなっていたのだろうか?
それらの背景はさておき「魅力的な映像や音楽は、いつのまにか心躍る時間を作ってしまう」これだけでも十分素晴らしい映画ではないだろうか、とも思った。
音楽も歌もダンスも吹き替えナシのロープ技も醸し出す世界観も、なにもかも心から自分を夢中にさせてくれた。何度でも何度でも観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=GuadtzQB2hk
◆◆◆◆◆シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語(Cirque du Soleil: Worlds Away)日本公開2012年11月9日(監:アンドリュー・アダムソン 主:エリカ・リンツ イゴール・ザリポフ ルッツ・ハルフブナー ジョン・クラーク)
完璧にデザインされた究極の肉体表現。
https://www.youtube.com/watch?v=lMO2tEFI0AM
◆◆◆◆◆火火 公開2005年1月22日(監:高橋伴明 主:田中裕子 窪塚俊介 池脇千鶴 黒沢あすか)
長男が白血病を発症し日ごとに弱ってゆく。ドナー探しのために奔走し骨髄バンク設立のきっかけを作った神山清子の物語。芸術家、そして厳しい母親…この映画を観て田中裕子はすごい女優だなぁと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=3VaDCAjOSNw
◆◆◆◆◆東京物語 公開1953年11月3日(監:小津安二郎 主:笠智衆 東山千栄子 原節子 杉村春子 山村聡)
映像だけで優しさ虚しさ寂しさを表しているように自分には見えた。時間の流れ、間、空間、構図、そして演者、それぞれが見事に調和して日本が沁みいるという感覚を深く覚えた映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=LjDWc-lQYnM
◆◆◆◆◆フローズン・リバー(Frozen River)日本公開2010年1月30日(監:コートニー・ハント 主:メリッサ・レオ ミスティ・アッパム)
監督が無名だっため日本では配給会社がつかずしばらく公開出来なかったらしい。
しかし、自分が貧困の隣にいる錯覚を覚えるほどのリアルな描写。その上ストーリーもよく出来ていて、アメリカが抱える深い闇も…
https://www.youtube.com/watch?v=ecgJyD8Pz6Q
◆◆◆◆◆八月の鯨(The Whales of August)日本公開1988年11月26日(監:リンゼイ・アンダーソン 主:リリアン・ギッシュ ベティ・デイヴィス ヴィンセント・プライス アン・サザーン ハリー・ケリー・ジュニア フランク・グライムズ)
8月になると入江に鯨が来る、姉妹は少女の頃よく二人で鯨を見た。人生の黄昏を迎えた老姉妹の心の葛藤を美しい風景が包む映画。素晴らしい!!
https://www.youtube.com/watch?v=_zwpegJ5h9U
◆◆◆◆◆わらの犬(Straw Dogs)日本公開1972年4月29日(監:サム・ペキンパー 主:ダスティン・ホフマン スーザン・ジョージ デビッド・ワーナー デル・ヘニー ピーター・ヴォーン ピーター・アーン T・P・マッケンナ)
だいぶ昔テレビの日本語吹き替えで観た、その時あるシーンだけ間違えて吹き替えでないものが流れてしまった。そのド迫力は想像を絶した。その後、探しに探してリバイバル上映を観た時、想像以上の映画に興奮した。これがあのサム・ペキンパーかと納得した映画。
https://www.youtube.com/watch?v=IQjQIXzFCRA
◆◆◆◆◆ヨコハマメリー 公開2006年4月15日(監:中村高寛 主:メリー 永登元次郎 五大路子 杉山義法 清水節子 広岡敬一 団鬼六)
横浜の方は実際に白塗りのメリーさんを見かけたのではないでしょうか。
50年以上も横浜の場末で”ある人”を待ち立ち続けた娼婦の物語。しかし、何故突然消えたのか…。
オープニングの「伊勢佐木町ブルース」も沁みたが、ラストは常に頭から離れない。
https://www.youtube.com/watch?v=IK2mNOktA94
◆◆◆◆◆博士と彼女のセオリー(The Theory of Everything)日本公開2015年3月13日(監:ジェームズ・マーシュ 原:ジェーン・ホーキング 主:エディ・レッドメイン フェリシティ・ジョーンズ チャーリー・コックス エミリー・ワトソン)
若かりしホーキングと彼が大成してゆくまでを陰ながら支えた奥さんの手記を映画化したもの。ホーキング自身もこの映画を観て涙したと聞いたが、自分自身も自分の妻への感謝と共に映画の世界に深く深くのめり込んでいった。
それにしても「宇宙の誕生とブラックホールとの関係」このホーキングの説は驚きで、その想像を超えた新説を認めた科学者達の勇気も素晴らしいと思った。
「ホーキング、宇宙を語る」では、アインシュタインの相対性理論「E=mc2」以外の方程式を一切出さずに宇宙の起源と神秘について語ることに成功している。難しいことを分かりやすく説明できるのは本当に理解しているからだろう。
且つ、一般相対性理論にアインシュタインが苦手とした量子論を加えた「ホーキング放射(輻射)」(あらゆる粒子を放出しながらブラックホールが質量を失い爆発的な消滅に至る)を指摘したが、近年それが仮想ではあるが証明されたというから本当にスゴイ。
https://www.youtube.com/watch?v=mw_YOjM2DbQ
この映画を観た後にホーキングの死を知った。ホーキングはガリレオ・ガリレイとアインシュタインを心から尊敬していたようだが、奇しくもホーキングの誕生日はガリレオ・ガリレイと同じ1月8日(なんと生誕300年の日)また、先日亡くなった日はアインシュタインの命日3月14日だった。
「人生は出来る事に集中することであり、出来ないことを後悔することではない。私は幸運だ、なぜなら脳は筋肉で出来ていないからだ」自分は彼のこの言葉に大きく心を揺り動かされた。
◆◆◆◆◆海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜(Fuocoammare)日本公開2017年2月11日(監:ジャンフランコ・ロッシ)
監督がランペドゥーザ島民と1年間生活を共にして撮ったドキュメンタリー。一切のナレーションもない。祖母、父、息子のつつましい島民生活の日常と、ナイジェリアから数多くの国を経てこの島に逃げてきた難民の想像を絶する逃亡生活とが強烈に対比される。
難民のラップのような叫び声が頭から離れない、、「ナイジェリアではみんなが殺された、仕方なく逃げたリビアでは投獄された、飢えて死んだ、さらに多くが殺された。海に逃げたが仲間が溺れ死んだ、船の中では多くが飢えて死んだ、窒息して死んだ。でもこうしてヨーロッパにたどり着いた…。」重なる死体の中で、一人の難民が血の涙を流していたように見えた。https://www.youtube.com/watch?v=I0xoDC6YfzU
ナイジェリアへは日本からも多くの援助をしているが、国民生活にはほとんど使われず国内のインフラは完全に崩壊している。にもかかわらず援助金は腐敗した政府の上層部止まりのまま。
なんとこの20年で40万人がこの島に流れ着いている。難民の実態を知らなかった自分が恥ずかし。そして日本で見るニュースだけでは何もわからないことを改めて知った。
◆◆◆◆◆映画監督って何だ! 公開2006年11月4日(監、脚:伊藤俊也 主:高橋伴明 林海象 山本起也 長田勇市 今村力 福田伸 清水怜 茅場和興 大島渚 緒方明 小栗康平 崔洋一 阪本順治 鈴木清順 成田裕介 林海象 山田洋次 山本晋也 村上龍 若松孝二 他、国内の有名監督大多数出演。
製作:日本映画監督協会 音:宇崎竜童 役者出演:小泉今日子 佐野史郎 石川真希 原田芳夫)
「映画監督には著作権がない※」ということは出来上がった作品を会社側の都合で編集し直されたり変更されても監督は一切文句が言えないということ。そういう納得出来ない事実と闘おうと、この法律が出来た国会審議を含めた経緯や様々な事実、今後の展望他を、有名監督達が自分達自身で演じているところが非常に興味深い。もちろん無報酬参加らしい。
※著作権法第29条=「映画の著作物(第15条第1項、次項又は第3項の規定の適用を受けるものを除く。)の著作権は、その著作者が映画製作者に対し当該映画の著作物の製作に参加することを約束しているときは、当該映画製作者に帰属する」つまり「映画の著作権は映画会社や制作会社にある」という著作権法の条例。
本来、著作権は自然人(個人)にあるにもかかわらず、法人(会社)に著作権があることに製作者の監督達は怒こっているようです。そもそも音楽や小説は作家(個人)に著作権があり、出版社やレコード会社には著作権がないのに、映画に関してだけは会社に著作権があるのはおかしいのではないかという論理がそのベースにあり、その不条理を広く知ってもらいたくこの映画を作ったとのこと。
しかし、当時この条例を決める会議には映画監督は呼ばれず、映画会社、役人、大学教授がメインとなり推し進められた過去の経緯があるらしい。映画会社側の論理としては、映画にはあまりにも多くの人がかかわっており、個人に著作権を与えるのは無理。監督はシナリオを忠実にフィルム化するのでそもそも著作権はない。戦時中、問題になった映画で戦犯扱いされたのは映画会社側で誰一人として監督が戦犯になった人はいなかった。ただ、その反論として監督側は、大島渚のように愛のコリーダ裁判で会社ではなく監督個人が被告になった人も多くいる(つまり監督に責任があるのだから著作権も監督という当たり前の論理)例も出していた。どちらの主張も一理あり非常に難しい問題だ。
それにしても、合計約150人の協会員の映画監督が役者や各業務および手伝いを手弁当で参加しているという前代未聞の映画とはスゴイ。その上、え?!!あの監督が素人俳優のような演技をしている!!あの長台詞を覚えるのは大変だっだろう…等といろいろ思いながら観ていた。それに比較して流石は演技のプロ小泉今日子の演技はずば抜けて上手かった(歌はイマイチだが)。尚、この映画の著作権は、伊藤俊也個人にあるとしている。個人に著作権がある映画はこれが最初。
https://www.youtube.com/watch?v=5r4NCdItuPY
◆◆◆◆◆監督失格 公開2011年9月3日(監:平野勝之 製:庵野秀明 主:林由美香 平野勝之 小栗冨美代 カンパニー松尾)
前評判は少しだけ聞いていたが、後半の想像を絶する内容には凍り付いた。やはり打ち合わせナシのドキュメンタリーの前には、どんな迫真の演技も足元にも及ばない。
https://www.youtube.com/watch?v=Ya95jgAL10A
◆◆◆◆◆アメリカの夜(仏:La Nuit américaine, 英:Day for Night)日本公開1974年9月14日(監: フランソワ・トリュフォー 主:ジャクリーン・ビセット ヴァレンティナ・コルテーゼ ジャン=ピエール・オーモン ジャン=ピエール・レオ アレクサンドラ・スチュワルト フランソワ・トリュフォー ジャン・シャンピオン ジョエル:ナタリー・バイ ダニ ベルナール・メネズ)
自分は基本的に映画作りの裏側を公開するのはあまり好きにはなれない。しかし、この映画はそこに焦点を当て出演者やスタッフ個人としての生々しい素の部分を見事に表現している点で逆に素晴らしいと感じた。監督役でトリュフォーも出ているが、カメオ出演どころではなく完全な役者として。
今でも(一般企業も含め)わがままな役者(社員)がいると共演者やスタッフにはとんでもない迷惑がかかる訳である。ちなみに「アメリカの夜“DAY FOR NIGHT”」とは、昼間に夜の撮影をすることで、カメラにフィルターをかけて夜らしくする。監督によっては道路に水を湿らせ黒々とさせたり、水に墨汁を混ぜて激しさを演出する監督もいる。
最初に書いたように、自分も昔、知人からトラックを借りてその荷台の上にバイクを載せいかにも走っているようにしながら撮影したことや、張り出しで撮影したり、映像の周囲をぼかすためにフィルタの周りにバターを塗ったり… みんなで知恵を出していろいろ工夫しながら映画を作ったことを懐かしく思い出した。
■トリュフォーは映画冒頭で「D.W.グリフィス監督(アメリカ映画の父と呼ばれ、様々な表現技法のモンタージュ、カットバック、クローズアップなどを確率した人)」の「見えざる敵」の写真を映し出し「この映画をリリアンおよびドロシー・ギッシュに捧げる」という献辞を流した。「リリアン・ギッシュ」といえばサイレント映画の花といわれた女優で、自分の大好きな「八月の鯨」の妹役が素晴らしかった女優。涙なくしては観られない冒頭のシーンだった!!トリュフォーのこの映画に対する想いを含めあらためて観てみると感慨もひとしお。
https://www.youtube.com/watch?v=qSqfhjt-Gg8
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■次に、◆◆◆◆印の「素晴らしかった映画」↓
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◆◆◆◆東京オリンピック(Tokyo Olympiad)公開1965年3月20日(監:市川崑)
ドキュメンタリーの形はとっているが、単なるオリンピックの記録映画ではなかったため、当時役人からは非難の嵐、中には作り直せと迫った役人もいたらしい。しかし、改めて観てみるとそれはそれは素晴らしい作品だと思う。敗戦国である日本が東洋で初めて開催出来たオリンピック。それを迎えられた国民の誇らしい様子を示す数々の映像、観客の涙・叫びから感じ取れる熱気。審判目線とも思えるカメラ位置、心拍音が聞こえてきそうなアスリートとの緊張感の共有、流麗演技のスローモーション、恐怖すら感じるクローズアップ、わずかな摩擦音も逃さないリアルな競技音およびそれと対比した完全無音映像、とにかく今の競技映像よりもはるかに肉体の限界を感じさせる演出、さすがは市川崑。
他にも、チャスラフスカ、遠藤幸雄、山下治広(体操)、ドーン・フレーザー、ドン・ショランダー(水泳)、ボブ・ヘイズ、ビリー・ミルズ、ピーター・スネル、ベティ・カスバート、マリー・ランド(陸上)、アベベ・ビキラ(マラソン)、アル・オーター(円盤投げ)、三宅義信(重量挙げ)、猪熊功、アントン・ヘーシンク(柔道)、市川政光、花原勉(レスリング)、ジョー・フレージャー(ボクシング)そして、東洋の魔女と円谷幸吉……どの映像を見ても、いまだに涙があふれるのは年のせいだろうか。エンドロールの最後に撮影協力をした唯一の学校名として「日本大学芸術学部映画学科」が出ていたのは非常に嬉しかった!!
https://www.youtube.com/watch?v=m7GlLDgzI6E
◆◆◆◆サンダカン八番娼館 望郷 公開1974年11月2日(監:熊井啓 主:栗原小巻 高橋洋子 田中絹代 水の江滝子 小沢栄太郎)
島原の子守唄の「はよ寝ろ 泣かんで オロロンバイ 鬼の池 久助どんの 連れんこらるばい」という詩の意味がよく理解できていなかったがいつまでも頭の中に残っていた。最近この詩が「からゆきさん※」のことだったと知った。それが旧作ながらこの映画を観る事になった切っ掛け。
※19世紀後半、東・東南アジアに送られ娼婦として働かされた島原や天草出身の日本人女性のこと。現地で亡くなった方が多かったが、なんとか日本に戻っても周りから差別され辛い人生を送らざる得なかった。
原作はノンフィクション作家・山崎朋子の「サンダカン八番娼館-底辺女性史序章」とのことだが、非常に原作に忠実に作られているらしい。田中絹代にとっては女優人生を終えようとしている時期の出演だったが、高橋洋子の演技も含め心に残る映画となった。
https://www.youtube.com/watch?v=oG1PLEFu0vY
https://www.youtube.com/watch?v=p8MAZdhArYk
◆◆◆◆スティング(The Sting)日本公開1974年6月15日(監:ジョージ・ロイ・ヒル 主:ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード ロバート・ショウ チャールズ・ダーニング アイリーン・ブレナン)
公開当時、間が悪く観ることが出来なかったが、40年以上経ちやっとDISCASで届いた。いやーこの頃からこんなに面白い映画があったとは、とにかく面白過ぎて夢中になった。
https://www.youtube.com/watch?v=FFHt-MZZ7lA
◆◆◆◆独裁者(The Great Dictator)日本公開1960年10月22日 米国公開1940年10月15日(監・脚:チャールズ・チャップリン 主:チャールズ・チャップリン ポーレット・ゴダード ジャック・オーキー)
この映画は内容からしてヒトラーの死後に作られたのかと思った。しかし実は戦争の真っただ中ナチス全盛の時でユダヤ人の虐殺などが世に知れる前に製作されたことを知った。この時代によく作ったものであるが、背景にはチャップリン(自身もユダヤ人)のどうしても伝えたい強い想いがあったのだろう。映画の持つ素晴らしさを改めて深く感じることになった。日本は1940年の9月に日独伊三国同盟が交わされていた関係で公開が20年も遅れることに。
https://www.youtube.com/watch?v=xl2e69fEFf4
◆◆◆◆精神 公開2009年6月13日(監、製、撮、編集:想田和弘)
テレビだったらスポンサーへの気遣いでどう見ても公開出来ないような映像と精神病患者の言葉がモザイクも、もちろんピーも一切なく当人から淡々と語られる衝撃は度肝を抜かれた。河直美の言葉として「精神病者と健常者の境がわからない」と紹介されていたが、自分もこの映画を観て全くおなじ感情を抱いた。それだけに周りや自分自身の言動に対する意識が大きく変わった映画だった。関連書籍として「精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける」という本も出版している。
https://www.youtube.com/watch?v=eRtVfP-f9gQ
◆◆◆◆HARUKO(ハルコ)公開2004年5月1日(監:野澤和之 ドキュメント出演:鄭乗春(金本春子) 金性鶴 金英順 梁義憲 金性男 金性行 金哲弘 金秀明 金和美)
在日朝鮮人として12歳で日本に渡った女性の生き方を、ありのまま撮りためたドキュメンタリー。ギャンブルと女に走った旦那さんとの間に7人もの子供をもうけるが、旦那さんに騙され続けること12回、家族を守るため闇市でのパチンコの景品交換業務で逮捕されること37回。何よりも大切な子供たちが韓国、北朝鮮へとバラバラになってしまいその心労はいくばかりか。子供の為にと北朝鮮に送金した額は数千万を超えるらしいが、実際に子供に渡っているわけではないだろう。それでも必死に子供達を守り抜いたすざましい母の姿である。久々に観た強烈なドキュメンタリーだった。
映像なし。
◆◆◆◆ゆきゆきて、神軍 公開1987年8月1日(監:原一男 主:ドキュメンタリー 奥崎謙三)
現在では絶対に撮れない映画だろう。この映画を観た後に、マイケル・ムーア監督が「生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリーだ」という話をしたのを読んで非常に納得しまた。映像にない部分にはもっと生々し事象があったと思う。しかし、映像化されている部分だけでも、奥崎という人間の良くも悪くもその一途さと狂気にただただ恐怖を感じた。やはりこのようなドキュメンタリーを観てしまうとどんなに作りこまれたドラマでも到底かなわない。
https://www.youtube.com/watch?v=DLw5MnMg7bQ
◆◆◆◆さよなら子供たち(Au revoir les enfants)日本公開1988年12月17日(監:ルイ・マル 主:ガスパール・マネッス ラファエル・フェジト フランシーヌ・ラセット スタニスラス・カレ・ド・マルベール フィリップ・モリエ=ジュヌー フランソワ・ベルレアン フランソワ・ネグレ)
ルイ・マルの実体験をベースにした脚本になっていた。だた、ユダヤ人であるというだけで、、、純真な子供の表情セリフがたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=mtQ3XWPTc-Y
◆◆◆◆巴里のアメリカ人(An American In Paris)日本公開1952年5月2日(監:ヴィンセント・ミネリ 主:ジーン・ケリー レスリー・キャロン)
雨に歌えばが素晴らしかったため、これも絶対観たいとと思っていた。想像どうりのミュージカル、もちろんジーン・ケリーはよかったが、レスリー・キャメロンのダンスはずば抜けていた。特にラスト近辺は圧巻。
https://www.youtube.com/watch?v=jznT9p9I4C8
◆◆◆◆おみおくりの作法(Still Life)日本公開2015年1月24日(監:ウベルト・パゾリーニ 主:エディ・マーサン ジョアンヌ・フロガット カレン・ドルーリー アンドリュー・バカン キアラン・マッキンタイア ニール・ディスーザ ポール・アンダーソン ティム・ポッター)
大まかなイメージはわかったうえで観たが、映画の性格上、最初は少し眠くなってしまった。しかし観ているうちに引き込まれ、最後には胸が締め付けられ且つ温かい気持ちになった。
https://www.youtube.com/watch?v=UR5C_lExOSw
◆◆◆◆帰ってきたヒトラー(独:Er ist wieder da)日本公開2016年6月17日(監:デヴィット・ヴェント 原:ティムール・ヴェルメシュ 主:
オリヴァー・マスッチ ファビアン・ブッシュ カッチャ・リーマン)
単なるコメディだと思っていたが、この映画のテーマを知るにつれゾーッとしてきた。最初はみんな笑っていた。そして少しずつ少しずつ、気づいた時にはすでに…。今、世界で起こっていることは…。
https://www.youtube.com/watch?v=I4a5XgNT6vQ
◆◆◆◆ゴーン・ガール(GONE GIRL)日本公開2014年12月12日(監:デヴィッド・フィンチャー 原・脚:ギリアン・フリン 主:ロザムンド・パイク ベン・アフレック ニール・パトリック・ハリス タイラー・ペリー キャリー・クーン キム・ディケンズ)
ここまで引き込まれたミステリーは久々。原作がいい、脚本がいい、監督がいい、主演女優がいい…。とにかくストーリーが全く読めない。目的のためなら手段を選ばない妻。夫婦におけるマウンディングの物語だが、どう頑張っても奥さんが遥かに上手。ミステリーなのにもう一度観てもよいくらいの出来の素晴らしさだった。また、この映画にはモデルになった実在の事件があったとのこと。いずれにせよスゴイ映画を観た。
https://www.youtube.com/watch?v=aq8X4FUMvKo
◆◆◆◆リュミエール!(Lumiere!)日本公開2017年10月28日(監:ティエリー・フレモー)
映画の父と呼ばれる映画発明者(兄弟)が撮りためた数々の映画の紹介でストーリーが展開する。立川志らくの日本語解説は上手かった。覚えているタイトルだけでも「リュミエール工場の出口」「赤ん坊の食事」「水を撒かれた水撒き人」「ラ・シオタ駅の列車の到着」「猫と遊ぶ少女」「海水浴」「パリ託児所の乳母車」「ボイラー」「川の洗濯女」「イワシ漁」「楽しむフランス」「馬車の出発」「シャンゼリゼ通りの帰路」「子守女と兵隊」「音楽好きの木挽き職人」「捕鯨船からの風景」「骸骨の踊り」等々…
色々なエピソードもあり、初めて汽車が向かってくる映像を観た観客は実際に逃げてしまった、、壁を壊してゆく映像を間違って逆再生してしまったら壁が出来上がってゆく映像になった、、捕鯨船の船員のアップも迫力があった、、自動車事故もリアル、、なぜか構図も素晴らしい、、今では常識の水平線を真ん中にしてはいけないこと、、ベトナムで子供たちがカメラを追いかけてくる映像、、京都の剣道の映像も興味深かった。
エジソンは「キネトスコープ」で、リュミエールは「シネマトグラフ」、お互いが映画の発明者として競っていたらしくその片鱗を見せた映像も残っていた。
リュミエールが残した言葉は「映画はみんなを世界を楽しく豊かにする」だった。そして映画の最後に何とスコセッシが映画で出ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=yNKD-x5TXHA
◆◆◆◆シャレード(Charade)日本公開1963年12月21日(監:スタンリー・ドーネン 主:ケーリー・グラント オードリー・ヘプバーン ウォルター・マッソー テックス・ペンソロー ジェームズ・コバーン ハーマン・スコビー ジョージ・ケネディ ネッド・グラス ドミニク・ミノット トーマス・チェリムスキー ジャック・マラン)
想像していたよりはるかに面白くいつのまにか夢中になってしまった。観方によってはヒッチコックの映画を彷彿とさせる部分も。オードリー・ヘップバーンの衣装もおしゃれで本当に知的で美しい。
https://www.youtube.com/watch?v=pQ8uuBtOzXM
◆◆◆◆シェルブールの雨傘 (仏:Les Parapluies de Cherbourg)日本公開1964年10月4日(監:ジャック・ドゥミ 主:カトリーヌ・ドヌーヴ ニーノ・カステルヌオーヴォ アンヌ・ヴェルノン エレン・ファルナー)
人間にとって本当の幸せとは?というテーマで、リアルな台詞が一切ない完全なミュージカルとして表現されている。50年以上も前とは思えない映像中の色使いが抜群に美しい映画だった。もちろん音楽も素晴らしい!!
ちなみにシェルブールとは北フランスの港町で、あの綺麗な街並みは今もそのまま残っているとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=17A0fN8NJi0
◆◆◆◆ウェストサイド物語(West Side Story)日本公開1961年12月23日(監:ロバート・ワイズ 主:ナタリー・ウッド リチャード・ベイマー ジョージ・チャキリス リタ・モレノ ラス・タンブリン)
サウンド・オブ・ミュージックと同じ監督らしく超引きからの寄り、そしてフィンガースナップ及びダンスのシーンからのプロローグ。やはりミュージカルの王道。音楽も「Prologue」「Tonight」「Maria」「America」「Cool」と。またその後、数多くの作品に影響を与えたが、一番はマイケル・ジャクソンのPV「Beat It」かもしれない。アメリカが移民で成り立っている国という事実をあらためて認識した映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=XJ_Q9hzHML4
◆◆◆◆七人の侍 公開1954年4月26日(監:黒澤明 主:三船敏郎 志村喬 津島恵子 木村功 加東大介 宮口精二 稲葉義男 千秋実 土屋嘉男 藤原釜足 高堂国典 島崎雪子)
数十年前に観て、最近再度観たが、やはり想像以上に素晴らしい映画だった。また、当時あの雨の合戦シーン、よくあそこまでリアルに撮影したものだと。調べてみると撮影へのこだわりはとんでもなかった。
黒澤映画は映像自体が台詞やナレーションの代わりをしているほど、動き構図が素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=AxKjtAONFz0
◆◆◆◆タクシー・ドライバー(Taxi Driver)日本公開1976年9月18日(監:マーティン・スコセッシ 主:ロバート・デ・ニーロ シビル・シェパード ジョディ・フォスター ハーヴェイ・カイテル アルバート・ブルックス ピーター・ボイル)
ロバート・デ・ニーロの際どさと独特の表情は群を抜いていた。また、なんといってもジョディ・フォスターの存在感が半端なかった。ベトナム戦争帰りの海兵隊員ロバート・デ・ニーロが精神を病みながらニューヨークでタクシー運転手をしているわけだが、その退廃的な背景に当時13歳の娼婦ジョディー・フォスターが完全に馴染んでいて驚いた。
ただ、この映画の影響を強く受けたジョディのストーカーで熱狂的ファンの男が「レーガン大統領暗殺未遂事件」を起こすことになってしまった。ジョディにとってこの事件の衝撃は非常に大きく、しばらく女優業を辞めることになってしまったほど。これはとても残念な事件だったが、このことで彼女は学業に専念し、彼女のズバ抜けた秀才ぶりが表に出る事にもなったのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=Hvbh2kF_jAM
◆◆◆◆希望のかなた(フィンランド語:Toivon tuolla puolen)日本公開2017年12月2日(監:アキ・カウリスマキ 主:シェルワン・ハジ サカリ・クオスマネン イルッカ・コイヴラ ヤンネ・フーティアイネン ヌップ・コイヴ カイヤ・パカリネン ニロズ・ハジ シーモン・フセイン・アル=バズーン カティ・オウティネン)
我々日本人にはあまり伝わっていないがフィンランドにも難民は数多く押し寄せている。その難民に対するカウリスマキの静かな愛を映像化したような映画だった。相変わらずカウリスマキの日本好きは各所にあり、まねごとのにわか鮨屋や竹田の子守唄、星を見つめて等の音楽にも。難民問題を静かなユーモアとペーソス溢れる作品にしているあたりサスガだった。やはり誰とも違う表現方法には引き込まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=vkPBj5jfua0
◆◆◆◆冒険者たち(Les Aventuriers)日本公開1967年5月18日(監:ロベール・アンリコ 主:アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス)
危うい三角関係であり悲痛な挽歌でもあり、フランスらしいテーストも魅力的だった。アランドロンの無精ひげも粋だし、リノ・バンチュラの存在感はそれにも増してたまらない。ラストの俯瞰は何とも切なく、それぞれのテーマ曲も耳に残っている。
https://www.youtube.com/watch?v=iT5Js8Cdvi0
◆◆◆◆伽耶子のために(For Kayako)公開1984年11月10日(監:小栗康平 原:李恢成 主:呉昇一 南果歩 浜村純 園佳也子 加藤武 川谷拓三 左時枝 白川和子 殿山泰司 古尾谷雅人 蟹江敬三 田村高廣)
南果歩のデビュー作品で、以前から観たくて仕方なかったが公開当時、爆弾さわぎなど様々な妨害があり、結局短期で打ち切りになってしまった小栗康平の第二作目。そのためいまだにDVD化もされていない状態。しかし、アマゾンプライムで観る事が出来た。
昭和30年代の在日朝鮮人を扱った題材だが、差別的な要素はあえて表に出さず、小栗康平らしく淡々と且つ深々と表現し哀しくて美しい映像は本当に素晴らしい。南果歩の演技は非常に透明感があり独特の存在感があった。この映画は小栗康平の第二作だが第一作の「泥の河」にも引けを取らない(隠れた)名作だと思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=kN3r7fQwWFs
◆◆◆◆ブラックブック(蘭:Zwartboek、英:Black Book)日本公開2007年3月24日(監:ポール・バーホーベン 主:カリス・ファン・ハウテン セバスチャン・コッホ トム・ホフマン ハリナ・ライン ワルデマー・コブス ドルフ・デ・ルイーズ デレク・デ・リント ピーター・ブロック マイケル・ユイスマン)
物語のスタートが1944年9月なので、あと数か月でナチが崩壊する時期を背景に実話からヒントを得て描いている。ナチとその被害国(この映画ではオランダ)を勧善懲悪で描かなかった珍しい映画でもあった。とにかく息をつかせぬ展開はさすがポール・バーホーベン。特にオランダにとってレジスタンス(ナチに反抗)は英雄だったのだが実はそこに黒い歴史も。ラストの1956年10月にも深い意味があった。
https://www.youtube.com/watch?v=vbxwh2QtxrI
◆◆◆◆素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)日本公開1954年2月6日(米国での製作は1946年)(監:フランク・キャプラ 主:ジェームズ・ステュアート ドナ・リード ライオネル・バリモア ヘンリー・トラヴァース トーマス・ミッチェル ボーラ・ボンディ フランク・フェイレン ワード・ボンド グロリア・グレアム)
もし自分がこの世に存在しなかったら?「もし、、」で語られる映画の元になっていることは間違いなく、この映画をオマージュして作られた映画も多い。
https://www.youtube.com/watch?v=0k_Vsmqf6X8
◆◆◆◆ザッツ・エンタテインメント(That's Entertainment!)日本公開1975年3月21日(監:ジャック・ヘイリー・jr. 主:ジーン・ケリー フレッド・アステア ドナルド・オコーナー デビー・レイノルズ フランク・シナトラ エリザベス・テイラー ピーター・ローフォード ジェームス・スチュワート ミッキー・ルーニー ライザ・ミネリ ビング・クロスビー他多数)
ハリウッド・ミュージカル映画の黄金期に中心となっていたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の創立50周年記念作品。実はこの映画は自分が大学1年か2年のころに演劇学科の彼女がレポートを書くためにと付き合わされた映画だった。当時は嫌々行った記憶があるが、今観なおしてみると、こんな素晴らしい映画だったのかと改めて知った。
https://www.youtube.com/watch?v=9jUjhrDhFuM
◆◆◆◆スノーデン(Snowden)日本公開2017年1月27日(監:オリバー・ストーン 主:ジョセフ・ゴードン=レヴィット シャイリーン・ウッドリー)
「プリズム」「エシュロン」「エックスキースコア」「エピックシェルター」「ハートビート」「ヒートマップ」「ハッカー&クラッカー」…色々な単語が出てくるが、すべて情報セキュリティの世界ではよく意識される単語ばかりだった。それだけに即座に映画に入り込んだ。
スノーデンの上司が「我々はすべての情報を確実に覗ける…しかし、米国人は自由より安全を望んでいる」というセリフを発したのが印象的だったし、スノーデンの決断・行動にも影響したのかもしれない。
スノーデンは日本でも勤務していた。その時、彼が耳にした、もし日本が同盟国を離れた場合、米国が想定している対応は「……」、、あまりにも想像を絶していて恐ろしかった。
内容からして当初は米国企業の出資が得られなかったらしいが、映画の途中で「人間の価値は理想の追求にある」という言葉が何げなく出てきた、さすがはオリバーストーン監督という映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=1h55rk84lW4
◆◆◆◆この世界の片隅に(In This Corner of the World)日本公開2016年11月12日(監:片渕須直 原:こうの史代 主(声):のん)
当初、ヒットする要素が見当たらないと周りから言われて資金調達が出来なかったらしい。しかし、製作者達は内容に惚れ込みどうしても映画化したかったとのこと。そこで当時まだ珍しかったクラウドファンディングでなんとか制作までたどり着いた。この製作者の強い想いには深く感銘した。
淡々としているだけに恐ろしい映画だったが、のん(元・能年玲奈)の表現力には心から驚かされた。
日本公開後、世界中で公開され、初公開される国々が次々と増え続けていった。
https://www.youtube.com/watch?v=kczb7IJJg0g
◆◆◆◆チョコレート(Monster's Ball)日本公開2002年7月20日(監:マーク・フォースター 主:ハル・ベリー ビリー・ボブ・ソーントン)
人種差別、死刑執行人、男と女、親子…。いろいろ考えさせられた映画だったが、「絵は写真よりも真実を深く表せる」というセリフが根底のテーマのような気がして心に刺さった。ハル・ベリーの表情や演技は相変わらず群を抜いている。https://www.youtube.com/watch?v=Y-94HNhLJBs
◆◆◆◆ラ・ラ・ランド(La La Land)日本公開2017年2月24日(監:デミアン・チャゼル 主:ライアン・ゴズリング エマ・ストーン)
あのオープニングでは「そう、映画はこうじゃなくちゃ」と思わせてくれた。キャッチの通り映画の魔法とでもいうのだろうか?最後の最後までその魔法に引き込ませてくれた。
https://www.youtube.com/watch?v=tlyqz57sHgM
◆◆◆◆アメリカン・スナイパー(American Sniper)日本公開2015年2月21日(監:クリント・イーストウッド 主:ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー)
現在のアメリカの現実を象徴しているが、いろいろな意味で衝撃の大きな映画だった。間違いなくディアハンターをオマージュした映画だろう。特にこの映画は主演「ブラッドリー・クーパー」の強い想いが実って実現したらしい。クリント・イーストウッド監督の演出は役者らを変にいじらず素晴らしい役作りをさせているのだろう。
映画製作中の偶然とはいえラストの一言には因縁を感じえなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=Av1UW0myxiA
◆◆◆◆力道山(韓:역도산)日本公開2006年3月4日(監:ソン・ヘウン 協:百田光雄 主:ソル・ギョング 中谷美紀 萩原聖人 鈴木砂羽 山本太郎 船木誠勝 ノ・ジュノ 秋山準 モハメド・ヨネ 武藤敬司 橋本真也)
この映画で中谷美紀の驚くほどの台詞力と表現力を初めて知った。数多くの力道山映画の中でも唯一、力道山の実子が制作にかかわったというこの映画。中谷美紀が演じた養母への深い想いを感じた。切なかった
https://www.youtube.com/watch?v=DQFUydLb8CU
◆◆◆◆オレンジと太陽(Oranges and Sunshine)日本公開2012年4月14日(監:ジム・ローチ 主:ヒューゴ・ウィーヴィング デイヴィッド・ウェナム エミリー・ワトソン)
イギリスの児童養護施設の子どもたちが、オーストラリアなどの英連邦諸国へ勝手に送られ大変な虐待を受けた実話の映画化。原作は「からのゆりかご――大英帝国の迷い子たち」
歴史にはそのままかき消されてしまうことも多くあるのではないか…と思わせた映画。英国、豪州両政府は最終的に隠ぺいを認め謝罪した。
https://www.youtube.com/watch?v=G0_XfciSaP4
◆◆◆◆自転車泥棒(伊:Ladri di Biciclette, 英:The Bicycle Thief)日本公開1950年9月8日(監:ヴィットリオ・デ・シーカ 主:ランベルト・マジョラーニ)
戦後イタリアの不況時、自転車があるかないかで仕事に大きく影響する。その自転車が盗まれ必死に探し続ける父と少年の姿を見るのが辛かった。戦争の影響で貧困に苦しんでいるイタリア社会が生々しい。しかし映画が古くてもこんなにも訴えかけてくれるものなんだ、そう思った。
https://www.youtube.com/watch?v=OXsVAqnvOVk
◆◆◆◆夏至(ベトナム語: Mùa hè chiều thẳng đứng 仏: À la verticale de l'été 英: The Vertical Ray of the Sun)日本公開2001年7月14日(監:トラン・アン・ユン 主:トラン・ヌー・イエン・ケー グエン・ニュー・クイン レ・カイン ゴー・クアン・ハイ アンクル・フン チャン・マイン・クオン レ・トゥアン・アイン)
トラン・アン・ユンの色彩や静かな時間の流れの映像化は見事。
https://www.youtube.com/watch?v=8bT32Fn-iq8&list=PL-RxjqDHNe3CAt27aitf5gkOXWHLmiuFK
◆◆◆◆青いパパイヤの香り(ベトナム語: Mùi đu đủ xanh/味𣛦𣛭青 仏: L'odeur de la papaye verte 英: The Scent of Green Papaya)日本公開1994年8月13日(監:トラン・アン・ユン 主:トラン・ヌー・イエン=ケー リュ・マン・サン トルゥオン・チー・ロック グエン・アン・ホア ヴォン・ホア・ホイ)
全くエロティックな映画ではないのに、映像、色彩、構図のエロティシズムがたまらない。トラン・アン・ユンという監督の魅力にまたまたはまった。
https://www.youtube.com/watch?v=VWeRBrfYMhM
◆◆◆◆4分間のピアニスト(独:Vier Minuten)日本公開2007年11月10日(監:クリス・クラウス 主:モニカ・ブライプトロイ ハンナー・ヘルツシュプルング)
問題児の女囚が、悲しみ怒り…すべての感情をピアノに叩き付ける。音楽のジャンルを完全に超越した演奏に瞬きを忘れるほどだった。
https://www.youtube.com/watch?v=5B7EOJkfJKs
◆◆◆◆地雷を踏んだらサヨウナラ 公開1999年12月4日(監:五十嵐匠 主:浅野忠信)
自分の大学の先輩カメラマンを映画化したものなので個人的に思い入れが強い。「うまく撮れたら持って帰ります。もし、地雷を踏んだらサヨウナラ!」というキャッチは強烈。
https://www.youtube.com/watch?v=XpgMGOx3HZg
◆◆◆◆少年と自転車(仏:Le gamin au vélo)日本公開2012年3月31日(監:ジャン=ピエール・ダルデンヌ 主:トマ・ドレ セシル・ドゥ・フランス ジェレミー・レニエ ファブリツィオ・ロンジョーネ エゴン・ディ・マテオ オリヴィエ・グルメ)
里親の愛情について深く考えさせられた映画。
https://www.youtube.com/watch?v=TUg38sTgvtQ
◆◆◆◆あの日、欲望の大地で(The Burning Plain)日本公開2009年9月26日(監:ギジェルモ・アリアガ 主:シャーリーズ・セロン キム・ベイシンガー ジェニファー・ローレンス)
練りに練られた脚本が少し複雑だが、ちゃんと見るとラストの深さが理解でき素晴らしい映画だと思う。シャーリーズ・セロンとキム・べイシンガーの圧倒的な演技、そして新人のジェニファー・ローレンスがいい。
https://www.youtube.com/watch?v=YHU4CrMET3Y
◆◆◆◆思秋期(Tyrannosaur)日本公開2012年10月20日(監:パディ・コンシダイン 主:ピーター・マラン オリヴィア・コールマン エディ・マーサン)
痛い映画だが、心に傷を持った人たちの演技に引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=V1twZqilFEI
◆◆◆◆ワレサ 連帯の男(ポーランド語:Wałęsa. Człowiek z nadziei)日本公開2014年4月5日(監:アンジェイ・ワイダ 主:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ アグニェシュカ・グロホフスカ マリア・ロザリア・オマジオ イヴォナ・ビェルスカ マチェイ・シュトゥル)
やはりアンジェイ・ワイダらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=YmqxGJRXjio
◆◆◆◆グッバイレーニン(Good Bye Lenin!)日本公開2004年2月21日(監:ヴォルフガング・ベッカー 主:ダニエル・ブリュール カトリーン・ザース チュルパン・ハマートヴァ マリア・シモン フロリアン・ルーカス)
東西ドイツ統合により一般家庭にもいろいろな悲喜劇が起こる。
https://www.youtube.com/watch?v=4SL8zZt5XKc
◆◆◆◆ウィンターズ・ボーン(Winter's Bone)日本公開2011年10月29日(監:デブラ・グラニク 主:ジェニファー・ローレンス ジョン・ホークス ケヴィン・ブレズナーン デイル・ディッキー ギャレット・ディラハント シェリル・リー テイト・テイラー)
「Scotch-Irish」法律よりも閉鎖的なしきたりが何よりも重要。ジェニファー・ローレンスの演技が、ほぼ新人に近かったにもかかわらず感情を抑えたリアルさで驚くばかり。
https://www.youtube.com/watch?v=uMoVZ6s5Z3A
◆◆◆◆BIUTIFUL ビューティフル(Biutiful)日本公開2011年6月25日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ハビエル・バルデム マリセル・アルバレス アナー・ボウチャイブ ギレルモ・エストレヤ エドゥアルド・フェルナンデス)
生と死について深く考えれさせられた。ハビエル・バルデムの演技、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥらしい映像での背景描写、それらにより完全にその世界にのめり込んでしまった。BIUTIFULというスペルミスも深い。黒澤明の「生きる」のオマージュでもあるようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=h5O9ah7H5fg
◆◆◆◆THE WAVE ウェイヴ(The Wave)日本公開2009年11月14日(監:デニス・ガンゼル 主:デニス・ガンゼル ユルゲン・フォーゲル マックス・リーメルト)
「擬似独裁」だったはずが予想外の展開を迎えてしまう…分かっていながらも高校生たちが独裁主義に傾倒ていく過程が怖い実話。
https://www.youtube.com/watch?v=9ljj_M71oKM
◆◆◆◆ソウル・サーファー(Soul Surfer)日本公開2012年6月9日(監:ショーン・マクナマラ 主:アナソフィア・ロブ ヘレン・ハント デニス・クエイド ロレイン・ニコルソン ケヴィン・ソーボ キャリー・アンダーウッド)
失ったものばかりが心に貼りつき苦しむが、失ったからこそ気づくものがたくさんある。しかし、それは失ってみて初めて気づくのだろうか…波乗りをやらない人でも心が持ってゆかれるはず。
https://www.youtube.com/watch?v=-oif9VtG8lE
◆◆◆◆クレイジー・ハート(Crazy Heart)日本公開2010年6月12日(監:スコット・クーパー 主:ジェフ・ブリッジス マギー・ジレンホール ロバート・デュヴァル コリン・ファレル ポール・ハーマン トム・バウアー)
落ちぶれたミュージシャンと若きジャーナリストとの関係が脆く痛い。マギー・ジレンホールの自然な演技が、この映画の魅力かも…。
https://www.youtube.com/watch?v=E_yRh0gLUXk
◆◆◆◆誰も知らない(Nobody Knows)日本公開2004年8月7日(監:是枝裕和 主:柳楽優弥 YOU 北浦愛 清水萌々子 木村飛影 韓英恵 加瀬亮 平泉成 串田和美 岡元夕紀子 タテタカコ 木村祐一 遠藤憲一 寺島進)
1988年に発生した「巣鴨子供置き去り事件」を題材にした映画。昔、新聞の記事で読んだかすかな記憶があったが、実際にはこんなことが…。演技を知らないことでリアルさが増すこともある、ということを知った。
https://www.youtube.com/watch?v=iXAJ2A4DmRE
◆◆◆◆シークレット・サンシャイン(韓:밀양 ミリャン)日本公開2008年6月7日(監:イ・チャンドン 主:チョン・ドヨン ソン・ガンホ)
39歳のシングルマザー、幼い息子を連れて、死んだ夫の故郷へ引っ越しピアノ教室を始めるが、そこではとんでもないことが待っていた。とにかくチョン・ドヨンの演技にはいつも引き込まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=_A76K-hp6Yg
◆◆◆◆ル・アーヴルの靴みがき(仏:Le Havre)日本公開2012年4月28日(監:アキ・カウリスマキ 主:アンドレ・ウィルム カティ・オウティネン ジャン=ピエール・ダルッサン ブロンダン・ミゲル)
5年ぶりとなったアキ・カウリスマキ独特の味が相変わらず色濃く出ている映画。
https://www.youtube.com/watch?v=KkFYfD-2eAQ
◆◆◆◆告白 日本公開2010年6月5日(監:中島哲也 主:松たか子 岡田将生 木村佳乃 芦田愛菜 山口馬木也 高橋努 新井浩文)
松たか子の演技力には驚くばかり、すごい女優だ。この映画を観てやっと気づいた自分が恥ずかしい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZsOmp4-f2Tc
◆◆◆◆瞳の奥の秘密(スペイン語: El secreto de sus ojos 英: The Secret in Their Eyes)日本公開2010年8月14日(監:フアン・ホセ・カンパネラ 主:リカルド・ダリン ソレダ・ビジャミル パブロ・ラゴ ハビエル・ゴディーノ カルラ・ケベド ギレルモ・フランチェラ)
過去の殺人事件を小説として振り返えり、過去と現在が上手く交差している。結末が見事。
https://www.youtube.com/watch?v=T-XY3J1RJxA
◆◆◆◆僕がいない場所(ポーランド語:Jestem 英:I am)日本公開2007年10月13日(監:ドロタ・ケンジェルザヴスカ 主:ピョトル・ヤギェルスキ アグニェシカ・ナゴジツカ バジア・シュカルバ エディタ・ユゴフスカ パヴェウ・ヴィルチャック)
映像がないのが残念。求めても求めても打ち砕かれる子供の孤独…主人公もそうだが少女のリアルさはどうやって撮ったのだろうか。というのも、出演者は、監督がポーランド国内を自ら歩いて探した素人がほとんどとのこと。逆にそれがあの表情になったのだろうか。
http://tetsu-eiga.at.webry.info/201204/article_5.html(映像なし)
◆◆◆◆クロッシング(韓国映画の方)(韓:크로싱 英:CROSSING)日本公開2010年4月17日(監:キム・テギュン 主:チャ・インピョ シン・ミョンチョル チュ・ダヨン)
北朝鮮のサッカー選手家族が国の背景から起こるべきして起きた悲劇。胸が詰まるシーンが多かった。
https://www.youtube.com/watch?v=ZA4H2O7D1qQ
◆◆◆◆いとこのビニー(My Cousin Vinny)日本公開1993年3月13日(監:ジョナサン・リン 主:ジョー・ペシ マリサ・トメイ ラルフ・マッチオ ミッチェル・ホイットフィールド フレッド・グウィン レイン・スミス ブルース・マッギル オースティン・ペンドルトン モーリー・チェイキンジェームズ・レブホーン)
法廷劇をこんなに面白くしてくれるとは。
https://www.youtube.com/watch?v=CFdJza0AbeA
◆◆◆◆天使のくれた時間(The Family Man)日本公開2001年4月28日(監:ブレット・ラトナー 主:ニコラス・ケイジ ティア・レオーニ ドン・チードル ジェレミー・ピヴェン マッケンジー・ヴェガ ソウル・ルビネック ジョセフ・ソマー)
あの時「Yes」と言っていたら自分の人生は。その後、自分は大企業を経営し高級マンションの最上階での暮らし。あるクリスマスの日、次々と家族が待つ家に帰る社員たち、しかし、自分といえば…。本当の幸せとは?ベタなラストがたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=jzL0gX2XOxs
◆◆◆◆地下鉄に乗って(メトロにのって)公開2006年10月21日(監:篠原哲雄 原:浅田次郎 主:堤真一 岡本綾 大沢たかお 常盤貴子 田中泯 笹野高史 北条隆博)
あなたはあなたが生まれる前の父を知っていますか?あなたが生まれる前の母に会いたいですか?丸の内線を降りると、そこは昭和39年の中野新橋だった。
ラストへの伏線が素晴らしいが、これも原作によるものだろう。せっかくの原作なので監督にはもう少し上手く表現してほしかった。それにしても岡本綾の演技は抜群だった。その後いろあったが、今はどうしているんだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=zjWDUYj2PZM
◆◆◆◆故郷 公開1972年10月28日(監:山田洋次 主:倍賞千恵子 井川比佐氏 笠智衆)
ドキュメンタリーを観ているのかと錯覚させるように淡々と描けているのはさすが。石船、海のダンプカーのようなものらしいが、そこにも時代の流れが静かに強く近づいてる。倍賞千恵子は何故こんな演技が出来るんだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=qDzvP8VuDHM
◆◆◆◆故郷よ(激怒した星)(仏:La Terre outragée)日本公開2013年2月9日(監:ミハル・ボガニム 主:
オルガ・キュリレンコ アンジェイ・ヒラ イリヤ・イオシフォフ セルゲイ・ストレルニコフ ヴャチェスラフ・スランコ ニコラ・ヴァンズィッキ キータ・エンシャノフ タチアナ・ラスカゾワュリア・アルタモノフ ナタリヤ・バルチェヴワ)
チェルノブイリ原発事故の前日、翌日は結婚式だった。しかしどうしても故郷は捨てられない。シャワーのシーンは衝撃的。他国のドラマとは到底思えない。
https://www.youtube.com/watch?v=Ab4IEKhgHEc
◆◆◆◆砂の器(1974年版)公開1974年10月19日(監:野村芳太郎 主:加藤剛 島田陽子 緒形拳 森田健作
山口果林 加藤嘉 笠智衆 丹波哲郎)
松本清張の原作に書かれたたった一行に心を惹かれた製作者達、それを見事な映像表現に変えた美しいシーン。原作者が唯一原作を超えた映画と称賛したのとこと。
https://www.youtube.com/watch?v=9axACQoRn0E
◆◆◆◆海を飛ぶ夢(スペイン語:Mar adentro)日本公開2005年4月16日(監:アレハンドロ・アメナーバル 主:ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ ロラ・ドゥエニャス クララ・セグラ マベル・リベラ セルソ・ブガーリョ)
体が病魔にむしばまれても、想像は自由に大好きな海の上を飛ばしてくれる。ハビエル・バルデムの演技は深い。
https://www.youtube.com/watch?v=KSsrxeEapMc
◆◆◆◆フラガール 日本公開2006年9月23日(監:李相日 主:松雪泰子 蒼井優 豊川悦司 山崎静代 岸部一徳 富司純子)
他の出演者はともかく、蒼井優ってすごい女優ってことを知った映画。
https://www.youtube.com/watch?v=BYBsyogWYlw
◆◆◆◆ひまわり(伊:I Girasoli )日本公開1970年9月12日(監:ヴィットリオ・デ・シーカ 主:マルチェロ・マストロヤンニ ソフィア・ローレン リュドミラ・サベーリエワ)
地平線まで果てしなく広がるひまわり畑、その下には戦死者たちが無数に眠っている。一輪のひまわりと関連づけられるラストシーンとあの音楽…。
https://www.youtube.com/watch?v=MFfhoW7H_do
◆◆◆◆百万円と苦虫女 公開2008年7月19日(監:タナダユキ 主:蒼井優 森山未來 ピエール瀧 佐々木すみ江 齋藤隆成)
タナダユキ監督の見事なロードムービー。それにしても蒼井優はこんな儚い表情までも難なく表現できてしまう。「自分を探したくない。探さなくてもいやでもここにいるから」
https://www.youtube.com/watch?v=gfvjc9BE890
◆◆◆◆告発のとき(In the Valley of Elah)日本公開2008年6月28日(監:ポール・ハギス 主:トミー・リー・ジョーンズ シャーリーズ・セロン
スーザン・サランドン ジョナサン・タッカー ジェームズ・フランコ ジョシュ・ブローリン フランシス・フィッシャー ジェイソン・パトリック)
米国で実際に起きた事件を基に、イラク戦争での軍人たちの真実とは。女刑事役のシャーリーズ・セロンは、この映画の重要な鍵となってるのは確実。それにしても映画は最後の最後まで観て初めて気づくこともある。
https://www.youtube.com/watch?v=edjrR0gdiFY
◆◆◆◆サイダー・ハウス・ルール(The Cider House Rules)日本公開2000年7月1日(監:ラッセ・ハルストレム 主:トビー・マグワイア マイケル・ケイン シャーリーズ・セロン デルロイ・リンドー ポール・ラッド ジェーン・アレクサンダー キャシー・ベイカー エリカ・バドゥ キーラン・カルキン ケイト・ネリガン ヘヴィ・D K・トッド・フリーマン パス・デ・ラ・ウエルタ J・K・シモンズ)
僕は誰かにとって必要な人間になりたい。
https://www.youtube.com/watch?v=9OK9otYK0k0
◆◆◆◆リリイ・シュシュのすべて 公開2001年10月6(監:岩井俊二 主:市原隼人 忍成修吾 蒼井優 伊藤歩 大沢たかお 稲森いずみ)
思春期の心の闇を描くなんともやるせないストーリー、今でもこのような子供たちが多いことは事実。岩井俊二いい映画つくるなぁ。
https://www.youtube.com/watch?v=y_NXoSi-Pkc
◆◆◆◆クワイエットルームにようこそ 公開2007年10月20日(監:松尾スズキ 主:内田有紀 宮藤官九郎 蒼井優 りょう 妻夫木聡 大竹しのぶ)
精神病院群像コメディかと思ったが、怖いほど人間に向き合った映画だった。主役の内田有紀はもちろんのこと大竹しのぶの影すら薄くなるほど脇役の蒼井優が際立っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=_8TR5Jd73A8
◆◆◆◆サイドカーに犬 公開2007年6月23日(監:根岸吉太郎 主:竹内結子 古田新太 松本花奈 鈴木砂羽 ミムラ)
竹内結子の演技は想像をはるかに超えていた。そして、たまらないほど切なかった。
宮沢りえの例もあるように、復帰作というのは役作りに時間をつくれるからか素晴らしいものになるのかも。間違いなく竹内結子の代表作だろう。少女役の松本花奈も本当によかった。この子役は現在映画監督にもなっているようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=GYEqmG8yN-Q
◆◆◆◆泥の河 公開1981年1月30日(監:小栗康平 原:宮本輝 主:田村高廣 藤田弓子 朝原靖貴 加賀まりこ)
昭和30年頃の大阪が舞台。人に言えない仕事をしているから避けるようにと親からいわれている舟に暮らす家族と、近所に暮らす少年との哀しい交流。「夜は、あの船、行ったらあかんで」
小栗康平のデビュー作だが、時代背景や子供の心のヒダをよくもここまで表現できたなと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=LHOaWzkaMdE
◆◆◆◆カティンの森(ポーランド語: Katyń)日本公開2009年12月5日(監:アンジェイ・ワイダ 主:マヤ・オスタシェフスカ アルトゥル・ジミイェフスキ)
第二次世界大戦中にソビエト内務人民委員部によって約22,000人のポーランド軍将校や警官が虐殺された事件の映画化。制作関係者の真剣さは半端ではなかった。驚くことにアンジェイ・ワイダ監督の父親や主人公の祖父はこの虐殺の被害者だったのだ。この事件の存在をソ連は長らく認めず、正式に認めたのは1990年になってからだった。
https://www.youtube.com/watch?v=1o6yWgR2at8
◆◆◆◆東ベルリンから来た女(Barbara)日本公開2013年1月19日(監:クリスティアン・ペツォールト 主:ニーナ・ホス ロナルト・ツェアフェルト ライナー・ボック)
監視されている東の女医、自由に暮らす、しかし誠実な西の男。揺れ動く感情が映像で伝わってくる。
https://www.youtube.com/watch?v=UB3ORvjdw28
◆◆◆◆縞模様のパジャマの少年(The Boy in the Striped Pyjamas)日本公開2009年8月8日(監:マーク・ハーマン 主:エイサ・バターフィールド ジャック・スキャンロン)
大戦時のドイツを舞台に、ユダヤ人収容所の近くに引っ越した少年とユダヤ人少年との悲しすぎる友情。結末があまりにも衝撃的。
https://www.youtube.com/watch?v=GsNoONNbKSA
◆◆◆◆コンプライアンス 服従の心理(Compliance)日本公開2013年6月29日(監:クレイグ・ゾベル 主:アン・ダウド ドリーマ・ウォーカー)
ファーストフードの女性従業員が、窃盗の濡れ衣を着せられ、果ては全裸にまでされてしまう事件。ありえないと思うが、これは実話。コンプライアンスといわれ続ける現在だが、実際のこのようなことが起こってしまっていたとは。
https://www.youtube.com/watch?v=84FajmmNTRs
◆◆◆◆偽りなき者(デンマーク語:Jagten)日本公開2013年3月16日(監:トマス・ヴィンターベア 主:マッツ・ミケルセン トマス・ボー・ラーセン アニカ・ヴィタコプ ラセ・フォーゲルストラム スーセ・ウォルド アンヌ・ルイーセ・ハシング ラース・ランゼ アレクサンドラ・ラパポート)
幼稚園教師、よくありそうな少女の何気ない嘘、しかしそれが原因で彼の人生が完全に狂わされ、その上、理不尽な迫害が待っていた。子供の証言は正しい、それを前提に世の中が回る…心にのしかかる映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=OXqX3YppNyI
◆◆◆◆君の涙 ドナウに流れ(ハンガリー語:Szabadsag, Szerelem)日本公開2007年11月17日(監:クリスティナ・ゴダ 主:イバーン・フェニェー カタ・ドボー シャーンドル・チャーニ)
メルボルン五輪とハンガリー動乱を背景にした強烈なストーリー。秘密警察の一言「ソ連の同志に刃向かうな。家族がどうなってもいいのか?」
この映画を観るまでハンガリー動乱すら知らなかった。現在は自由で美しいハンガリーにもこのような過去が…。
https://www.youtube.com/watch?v=pF_QQFYB9AI
◆◆◆◆猿の惑星(PLANET OF THE APES)ン本公開1968年4月13日(監:フランクリン・J・シャフナー 主:チャールトン・ヘストン ロディ・マクドウォール キム・ハンター モーリス・エヴァンス ジェームズ・ホイットモア ジェームズ・デイリー リンダ・ハリソン)
どのシリーズよりも、この最初の作品はダントツだった。初めてあのラストシーンを観た時の心の震えは今でもはっきりと覚えている。
https://www.youtube.com/watch?v=XvuM3DjvYf0&list=PLv6XTHgmTg3ABfIHQYbK98WXogpTJERlm
(ラストシーンなので閲覧注意)
◆◆◆◆光のほうへ(ポルトガル語:Submarino)日本公開2011年6月4日(監:トマス・ヴィンターベア 主:ヤコブ・セダーグレン ペーター・プラウボー パトリシア・シューマン モーテン・ローセ)
育児放棄された兄弟二人で産まれて間もない弟の面倒をみているが、ある日、弟は突然死んでしまう。守るべきものを守れず成長した兄弟の生き方が切なすぎる。
https://www.youtube.com/watch?v=FoUG7zg9srk
◆◆◆◆スタンドアップ(North Country)日本公開2006年1月14日(監:ニキ・カーロ 主:シャーリーズ・セロン アンバー・ハード トーマス・カーティス エル・ピーターソン フランシス・マクドーマンド ショーン・ビーン ウディ・ハレルソン ジェレミー・レナー リチャード・ジェンキンス シシー・スペイセク ジェームズ・カダー ミシェル・モナハン ザンダー・バークレー)
世界で初めてのセクシャルハラスメント訴訟を背景にした映画。シングルマザーが収入のため鉱山労働者になったが、男性中心社会の中で数々のハラスメントを受けながらも立ち上がる実話。社会派だが映像やカットも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=xcLu2fgV8AU
◆◆◆◆凶悪 公開2013年9月21日(監:白石和彌 主: 山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー 池脇千鶴)
凶悪すぎる殺人事件を告発したのは獄中の死刑囚という実話がベース。いつみてもピエール瀧は本業が役者ではないかと思える程だが、山田孝之の感情が変容してゆく過程の微妙な表現力は見事としかいいようがない。
https://www.youtube.com/watch?v=CxBx3mfHB8c
◆◆◆◆地の群れ 公開1970年1月31日(監:熊井啓 主:鈴木瑞穂 松本典子 寺田誠 紀比呂子 奈良岡朋子 佐野浅夫 北林谷栄 宇野重吉)
部落・在日・被ばく…それぞれの差別の根深さをまざまざと見せられた映画だった。またそれらの感情を映し出したと思われる比喩映像が印象的だった。
差別という根深い感情。これは人間の根源の感情で「Us versus Them (我々 対 彼ら)」という自然発生的に湧き出る感情に起因していることは確か。またこの感情が諍いの原因であり結果的には戦争の原因でもある。原爆の被害者の方々かこのような差別に遭っていたことを知らなかった自分が恥ずかしい。
https://www.youtube.com/watAu revoir les enfantsch?v=8BXbz3LJvoY
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■その次は、◆◆◆印の「とても良かった映画」↓
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◆◆◆悪童日記(A nagy füzet)日本公開2014年10月3日(監:ヤーノシュ・サース 主:アンドラーシュ・ギーマント ラースロー・ギーマント ピロシュカ・モルナール ウルリク・トムセン ウルリッヒ・マテス ジョンジュヴェール・ボグナール ザビン・タンブレア)
原作があまりにも生々しい内容だったので、映像化するには制約が多すぎたと思う。その生々しさを観たいとは思わないが、想像させる映像の魔術が欲しかった。ただ、祖母役や隣の娘役は主役を完全に食っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=GG2Ay13J9TQ
◆◆◆ベンゴ(Vengo)日本公開2001年5月26日(監:トニー・ガトリフ 主:アントニオ・カナーレス オレステス・ビリャサン・ロドリゲス アントニオ・ペレス・デシャン)
内容はともかく音楽が素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=aleRzKF6v3Y&list=WL&index=81&t=42s
◆◆◆ジプシー・キャラバン(When the Road Bends: Tales of a Gypsy Caravan)日本公開 2008年1月12日 (監:ジャスミン・デラル 主:タラフ・ドゥ・ハイドゥークス エスマ
アントニオ・エル・ピパ ファンファーレ・チォカリーア マハラジャ ジョニー・デップ)
この映画でジプシー音楽が持っているスプリットが少しだけわかったような気がした。
https://www.youtube.com/watch?v=FPyjSK9FdDI
◆◆◆ガッジョ・ディーロ(Gadjo Dilo)日本公開 1999年2月6日(監:トニー・ガトリフ 主:ロマン・デュリス ローナ・ハートナー)
タンゴすらロマ音楽に影響されたのだろうか?阿木曜子が言っていたように大地に根差したエネルギーを感じずにはいられなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=YcCnSeAm-2U
◆◆◆トランシルヴァニア 日本公開(2007年8月11日)監:トニー・ガトリフ 主:アーシア・アルジェント アミラ・カサールアミラ・カサール ビロル・ユーネルビロル・ユーネル アレクサンドラ・ボージャール)
トニー・ガトリフ監督の映画にしては、何故か心を揺さぶらず、さらによく理解できなかった。
◆◆◆僕のスウィング(Swing)日本公開 2003年1月18日(監:トニー・ガトリフ 主:オスカー・コップ ルー・レッシュ チャボロ・シュミット マンディーノ・ラインハルト)
独自の切り口だったが、スウィング役の女の子の眼力には吸い込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=Rsc0eXpd-2Q
◆◆◆パプーシャの黒い瞳(Papusza)日本公開(監:ヨアンナ・コス=クラウゼ クシシュトフ・クラウゼ 主:ヨビタ・ブドニク ズビグニェフ・バレリシ アントニ・パブリツキ アントニ・パブリツキ
アルトゥール・ステランコ アルトゥール・ステランコ セバスティアン・ベソウォフスキ セバスティアン・ベソウォフスキ パトリク・ディトウォフ)
ロマは文字を知らない。しかし、ロマ人ではじめて文字を学んだ女性詩人の物語。あまりにも深く暗い映像とストーリーに心の底から沈んでしまう。モノクロの映像は美しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=05rXwQeAVec
◆◆◆ひろしま 日本公開 1953年10月7日(監:関川秀雄 主:岡田英次、月丘夢路、加藤嘉)
原爆投下の8年後に公開された映画だが、内容的な問題やいろいろな背景から上映中止となり、しばらく忘れ去られた映画になったいたようだ。広島市の中学・高校生、教職員、実際に被害にあった一般市民等約8万8500人が無償でエキストラ参加したことは以前聞いたことがあった。しかし、広島出身の月丘夢路は、どうしてもこの作品に出演したかったが、自分の出演料が高額だったったためノーギャラで出演したということは知らなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=y28tMyJjlns
◆◆◆エル・マリアッチ(El Mariachi)日本公開1994年2月24日(監:ロバート・ロドリゲス 主:カルロス・ガラルドー コンスエロ・ゴメス ジェイム・デ・ホヨス レイノル・マーティネス ピーター・マルカルド)
あのロバート・ロドリゲスのデビュー作品。お金を使わなくても(日本円で約70万しか使っていない)こんなに面白いアクション映画が作れるという代表作だと思う。見事な編集で、雑に撮った映像でも編集に力を入れれば、ここまで表現力を出せるのだと納得。安価に製作できた理由は、監督の地元で知り合いに頼み倒して出演してもらったとのこと。その上、銃は知り合いの警察から借りたり、バーは店主に宣伝になると交渉したらしい。さらに、出演者は地元で力や金がある人ほとんど全員出したことにより宣伝効果抜群だったらしい。それらすべてタダ。自分が若い時に映画を作っていた頃を思い出しながら観た。内容はともかくとても「価値ある作品」だった。
https://www.youtube.com/watch?v=0e1RE9Sf9YQ
◆◆◆判決、ふたつの希望(アラビア語: قضية رقم ٢٣, フランス語: L'insulte)日本公開2018年8月31日(監:ジアド・ドゥエイリ 主:アデル・カラム カメル・エル・バシャ リタ・ハイエク カミーユ・サラメ ディヤマン・アブー・アッブード クリスティーン・シュウェイリー)
中東の揉め事のそもそもの原因は、やはりあの三枚舌外交に行くつく。この映画にもいろいろな感情の背景があるけれど、「決して口に出してはいけない言葉」にも三枚舌外交からはじまった問題が大元になっていた。なんという悲劇なのだろう。映画としても素晴らしく、特に助演の「カメル・エル・バシャ」の抑えた演技は印象的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=GrTlVv2YMlQ
◆◆◆バッド・ジーニアス 危険な天才たち(タイ語: ฉลาดเกมส์โกง (Chalard Games Goeng), rtgs: Chalat Kem Kong 英語: Bad Genius)日本公開2018年9月22日(監:ナタウット・プーンピリヤ 主:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン チャーノン・サンティナトーンクン ティーラドン・スパパンピンヨー イッサヤー・ホースワン)
中国の実話を元にタイで製作されたカンニング映画。映像も音もサスペンスフルで、主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンの演技も相まって、一瞬たりとも気が抜けない面白さだった。
https://www.youtube.com/watch?v=aZBPqkXzLwY
◆◆◆ブランカとギター弾き(Blanka)日本公開2017年7月29日(監:長谷井宏紀 主:サイデル・ガブテロ ピーター・ミラリ ジョマル・ビスヨ レイモンド・カマチョ)
子供を捨てる親、貧しさから犯す非行、そこからくる負の連鎖。その中にもたまらない暖かさや哀愁を感じることになった映画だった。
主人公以外は、すべてマニラのスラム街の人たちから集めたとういからそのリアルさは半端なかった。特にギター弾きの老人も素晴らしい存在感。最後まで観るとショッキングな事実を知ることになり、ますますこの映画の重さを感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=lyo7F9iJxYA
◆◆◆俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)日本公開1968年2月17日(監:アーサー・ペン 主:ウォーレン・ベイティ フェイ・ダナウェイ ジーン・ハックマン エステル・パーソンズ マイケル・J・ポラード)
説明の必要もないと思うが、アメリカン・ニューシネマの先駆けの映画。その後の映像表現に大きな影響を与えた、というのを授業で聞いて初めて知った。当時としては非常に衝撃的な内容で、とても印象に残っていたが、実はヘイズコードを調べていて興味が沸き最近また観ることになった。
https://www.youtube.com/watch?v=7rf9mAmFBEk
◆◆◆洲崎パラダイス 赤信号 公開1956年7月31日(監:川島雄三 主:三橋達也 新珠三千代 芦川いづみ 轟夕起子 河津清三郎 田中筆子 小澤昭一 青木富夫)
売春防止法施行直前の東京の下町(洲崎)が舞台で、当時の世相が反映されていて割と面白く観ることができた。ただ新珠美千代の演技が当時の役者としては自然で上手くちょっと驚いたほど。映像なし。
◆◆◆瀬降り物語 公開1985年5月11日(監:中島貞夫 主:萩原健一 藤田弓子 河野美地子 早乙女愛 永島暎子 岡本麗 光石研 室田日出男 殿山泰司 内藤剛志 内田朝雄 野口貴史 小倉一郎 小林稔侍)
日本の山奥で独自の文化により生活している「山窩(さんか)」という民族の愛と性について差別を背景に描いている。山窩とは日本の古代国家成立前の山人と言われることもあるが、実際のところは詳しくわかっていない。戸籍は持っていないことは事実らしいが、現在は通常の日本国民に同化しているとのことだった。
映画としては映像も美しく、出演者達の演技もよかったが、永島映子という女優の演技には思わず惹かれた。
https://www.youtube.com/watch?v=5RspKbiY1iM
◆◆◆ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(EVERY LITTLE STEP)公開2008年10月25日 (監:ジェームズ・D・スターンアダム・デル・デオ 主:マイケル・ベネット ドナ・マケクニー ボブ・エイヴィアン バイヨーク・リー。
キャシー シャーロット・ダンボワーズ
キャシー ナターシャ・ディアス
コニー ユカ・タカラ
コニー J・エレーン・マルコス
リッチー ジェイムズ・T・レーン
ディアナ ナタリー・コルテス
マーク ポール・マクギル
グレッグ マイケル・パーテルノストロ
ヴァル ジェシカ・リー・ゴールディン
ヴァル ニッキ・スネルソン
ヴァル メレディス・パターソン
ドン ブラッド・アンダーソン
ビビ アリサン・ポーター
マギー マーラ・ダヴィ
ジュディ ヘザー・パーセルズ
ボビー ウィル・テイラー
シーラ ラシェール・ラック
シーラ ディードリ・グッドウィン
マイク ジェフリー・スチェクター
マイク キース“タイス”ディオリオ
クリスティン クリッシー・ホワイトヘッド
アル トニー・ヤズベック
ポール ジェイソン・タム
ザック マイケル・ベレッセ
ラリー タイラー・ヘインズ)
ミュージカルの強者達3000人の中から19人しか残れないというコーラスラインオーディションのドキュメンタリー。もう少し生々しいドラマがあってもよいのかとも思ったが、もともと映画を作ろうとしたのではく、記録に残しておこうとしてマイケル・ベネットが撮ったものがベース。これを見てから舞台をみたらどんなに素晴らしかっただろうか、と思った
https://www.youtube.com/watch?v=6f_ku5tXaNo
◆◆◆バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡(Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance)日本公開2015年4月10日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:マイケル・キートン エドワード・ノートン エマ・ストーン エイミー・ライアン ザック・ガリフィアナキス ナオミ・ワッツ)
ものすごい数の賞を取った映画だが、それほどとは思わなかったのが残念。もう一度観るとわかるだろうか?ただ、現在の映画の方向性へのアンチテーゼであることは間違いないと。
ナオミ・ワッツが出ているにもかかわらず、それを凌駕してしまうほどのエマ・ストーンの目力には圧倒された。ラ・ラ・ランドの時はそれほど感じなかったのだが。
https://www.youtube.com/watch?v=lau3bJB05P8
◆◆◆桜桃の味(طعم گيلاس)日本公開1998年1月31日(監:アッバス・キアロスタミ 主:ホマユン・エルシャディ アブドルホセイン・バゲリ アフシン・バクタリ)
自殺幇助を前提にした映画だが、映像の変化もカタルシスも全くない。しかし、イランの背景を考慮すると非常に深い感銘を受けることになった。
https://www.youtube.com/watch?v=apWay5YEezk
◆◆◆ロング・グッドバイ(The Long Goodbye)日本公開1974年2月23日(監:ロバート・アルトマン 原:レイモンド・チャンドラー 主:エリオット・グールド ニーナ・ヴァン・パラント スターリング・ヘイドン マーク・ライデル ヘンリー・ギブソン デヴィッド・アーキン ジム・バウトン ウォーレン・バーリンジャー ルターニャ・アルダ デビッド・キャラダイン アーノルド・シュワルツェネッガー)
ロサンゼルスの都会、夜、海辺のリゾート、メキシコ、国境…を背景に、フィリップ・マーロ役のエリオット・グールドの全編に渡るタバコ臭さが異様に似合っていたし、本来のフィリップ・マーロとは違った味をだしていた。猫や犬の使い方が抜群で素晴らしさだったが、あのデビッド・キャラダインやアーノルド・シュワルツェネッガーがノンクレジットで出ていたことには驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=fAYheZweypk
◆◆◆DESTINY 鎌倉ものがたり 公開2017年12月9日(監:山崎貴 主:堺雅人 高畑充希 堤真一 安藤サクラ 田中泯 中村玉緒 市川実日子 ムロツヨシ 要潤 大倉孝二 神戸浩 國村隼 古田新太 鶴田真由 薬師丸ひろ子 吉行和子 橋爪功 三浦友和)
単なるファンタジーと思い実は最初あまり期待していなかったが、観ているうちにどんどん引き込まれていった。夫婦愛を描いた映画だったこともあり、観ている間ずーっと自分の妻を想っていた。涙が止まらなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=DEhmWp4p5a8
◆◆◆私の少女(韓:도희야)日本公開2015年5月1日(監:チョン・ジュリ 主:ペ・ドゥナ キム・セロン ソン・セビョク)
少女の無垢さと惨忍さを感じた。「空気人形」で主演したペ・ドゥナは案の定良かったが、「冬の小鳥」のキム・セロンはやはり演技とは思えないみごとな表現だった。
https://www.youtube.com/watch?v=fzHgIzUezCY
◆◆◆アクロス・ザ・ユニバース(Across The Universe)日本公開2008年8月9日(監:ジュリー・テイモア 主:エヴァン・レイチェル・ウッド ジム・スタージェス ジョー・アンダーソン デイナ・ヒュークス マーティン・ルーサー・マッコイ T.V.カーピオ ボノ ジョー・コッカー サルマ・ハエック ハリー・J・レニックス ディラン・ベイカー)
1960年代のアメリカの世相を背景に、ビートルズの曲からストーリを作ったのだと思うが、その表現が素晴らしかった。
特にレット・イット・ビーのゴスペルのシーンや、アクロス・ザ・ユニバースをベースにベトナム戦争、反戦運動とセディ(デイナ・ヒュークス)の激しいボーカルとの掛け合いのシーンなどは惹きつけられた。
ビートルズの曲にはあまり政治的なメッセージの音楽が多くはないと思っていたが、愛を謳う曲も含め、とても考えさせられる曲が多いことに気づいたことも収穫。
カメオ(結構出ていたが)出演の有名ミュージシャンンも見逃せず、ビートルズそのもののエピソードもちりばめられていて妙に胸に響いた。
https://www.youtube.com/watch?v=dcJCoP8mFbs
◆◆◆あなた、その川を渡らないで(님아, 그 강을 건너지마오)日本公開2016年7月30日(監:チン・モヨン 主:チョ・ビョンマン カン・ゲヨル)
老夫婦がお揃いの服を着て手を繋いで歩いている様子がネットで話題になり、それを見たドキュメンタリー作家が二人の日常を映画として記録することとなったというようなことがWikipediaに書いてあった。
このドキュメンタリーを観て思った。いくら長年の夫婦でも感謝しているならやはり言葉に出し続けるべきだと。夫婦が相手に対して”他に何もいらない”と心から思えるほど幸せな人生はない。
https://www.youtube.com/watch?v=WwZKH4Pmgdk
◆◆◆悲しみが乾くまで(Things We Lost in the Fire)日本公開2008年3月29日(監:スサンネ・ビア 主:ハル・ベリー ベニチオ・デル・トロ デビッド・ドゥカブニー アリソン・ローマン オマーベンソン・ミラー)
スサンネ・ビアが撮るとハリウッド映画でさえもここまで情緒的にできるのかと驚いた。またハル・ベリーの抑えた演技は本当に映画に引き込まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=Av04EDlx2Hw
◆◆◆モリーズ・ゲーム(Molly's Game)日本公開2018年5月1日(監:アーロン・ソーキン 主:ジェシカ・チャステイン イドリス・エルバ ケビン・コスナー マイケル・セラ クリス・オダウド グラハム・グリーン)
スポーツで挫折したが頭脳明晰だった女性が、世界中のセレブだけを対象にしたポーカー賭博を仕切りその後どうなるか、、という内容だった。決して短くない時間だったが映像のテンポが良くどんどん引き込まれていった。弁護士役のイドリス・エルバが素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=I0eRwDyP-cM
◆◆◆真実の行方(Primal Fear)日本公開1996年11月2日(監:グレゴリー・ホブリット 主:リチャード・ギア ローラ・リニー エドワード・ノートン フランシス・マクドーマンド アルフレ・ウッダード ジョン・マホーニー)
一度、観たが、再度、観たくなった法定映画。本来はレオナルド・デュカプリオが配役されていたらしいが、その役をオーディデョンで勝ち取ったがエドワード・ノートン。彼のデビュー作だが、どうみても新人とは思えないほどの怪演だった。また、ローラ・リニーの台詞回しにも引き込まれた。ラストはやはり衝撃的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=kYQ0ySzZo4c
◆◆◆LION/ライオン 〜25年目のただいま〜(Lion)日本公開2017年4月7日(監:ガース・デイヴィス 主:サニー・パワール デーヴ・パテール ルーニー・マーラ デビッド・ウェナム ニコール・キッドマン)
『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』という原作(実話)の映画化。「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth」のキャッチ通りの映画だったが、子役(サニー・パワール)の到底演技とは思えない表情には感情移入してしまい、映画ということを完全に忘れて観入ってしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=5pC9WO_BIyU
◆◆◆あん(Sweet Bean)公開2015年5月30日(監:河瀬直美 原:ドリアン助川 主:樹木希林 永瀬正敏 内田伽羅 市原悦子 浅田美代子)
想像はしていたといえばそれまでだが、樹木希林と永瀬正敏の抑えた演技は心に沁み入った。また、河瀬直美監督の映画はいくつか観たが、一番気負っていなかったように思えた。
https://www.youtube.com/watch?v=t4OhrkllRsM
◆◆◆同窓会 公開2008年8月16日(監・脚:サタケミキオ=宅間孝行 主:宅間孝行 永作博美 鈴木砂羽 二階堂智 阿南敦子 飯島ぼぼぼ 尾高杏奈 窪田正孝 兼子舜 渡辺大 西村清孝 北村一輝 渡辺いっけい 兵藤ゆき 中村獅童 うつみ宮土理 笑福亭鶴瓶)
宅間孝行(サタケミキオ)の脚本と監督が素晴らしいのだと思うが、やはり永作博美は素晴らしい。学生時代に映画を作っていた頃を思い出すようなシチュエーションが多く出てきた。
https://www.youtube.com/watch?v=GUgiVhNkEMc
◆◆◆紙屋悦子の青春 公開2006年8月12日(監:黒木和雄 主:原田知世 永瀬正敏 松岡俊介 本上まなみ 小林薫)
敗戦が濃厚になってきた日本、その中でも一般人の生活を淡々と描いていた。開封されない手紙の意味の深さを意識せざる得なかった。ただ老け役さえなければもっと素晴らしい映画だったのに、黒木和雄の遺作とおもうとひどく残念。
https://www.youtube.com/watch?v=s5IIJYQgi6c
◆◆◆セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(Le sel de la terre)日本公開2015年8月1日(監:ビム・ベンダース ジュリアーノ・リベイロ・サルガド 主:ドキュメンタリー)
写真家セバスチャン・サルガド(ブラジル)の目を通したドキュメンタリー。破壊、死、腐敗といった深いテーマと「“神の眼”を持つ写真家」と言われるモノクロを基調としたサルガド。地球上各地、ガラパゴス、アラスカ、アフリカなどで撮影を行い、写真家サルガドの足跡を解き明かしていく。彼の写真は恐ろしいほど胸を打つものが多かった。最後のテーマは信じられなかったが事実でありあまりにも素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=WmedMl4hNd4
◆◆◆陸軍中野学校 公開1966年6月4日(監:増村保造 主:市川雷蔵 小川真由美 加東大介 ピーター・ウィリアムズ E・H・エリック 待田京介)
古い映画だが、扱う内容が特殊、また映画のプロットも上手くいつのまにか完全にのめり込んでいた。
陸軍中野学校がいかにすごいスパイ学校だったかということは以前から聞いていたが設立当時から想像以上だった。
https://www.youtube.com/watch?v=x6enjRLiTk0
◆◆◆ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)日本公開2014年9月27日(監: クリント・イーストウッド 主:ジョン・ロイド・ヤング エリック・バーゲン マイケル・ロメンダ ヴィンセント・ピアッツァ クリストファー・ウォーケン)
フォー・シズンズという伝説のグループの栄光、挫折そして愛憎、不和の映画。クリント・イーストウッドはこのような映画も作るのだと知った。すごい人だ。
https://www.youtube.com/watch?v=hpBPUapfxag
◆◆◆ベンダ・ビリリ! もう一つのキンシャサの奇跡(Benda Bilili!)日本公開2010年9月11日(監:ルノー・バレ フローラン・ドラテュライ 主:スタッフ・ベンダ・ビリリ他関係者)
コンゴの路上で演奏するストリート・バンド。ポリオによる障害で車椅子、松葉杖が足代わりとハンディキャップの人も多い。超貧困の彼らがひょんなことからアルバムを発売してヨーロッパで巡回公演をするまでの姿を追ったドキュメンタリー。
「僕はもう”ひったくり”をしなくなった。これからはこの楽器で生きて行ける」
「オレはかつて段ボールで寝ていたが、ツキに恵まれマットレスを買えた。人間に“再起不能”なんてことは絶対ない、“遅すぎる”なんてこともない」
こんなセリフが本人の声として聞ける映画。やはりドキュメンタリーは素晴らしい!!
https://www.youtube.com/watch?v=YwrpLOyI1XU
◆◆◆マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(Where to Invade Next)日本公開2016年5月27日(監:マイケル・ムーア)
友人に教えられて観たドキュメンタリー。マイケル・ムーアが、ヨーロッパ諸国で社会保障や有給休暇、学校給食、子育て支援・・・について突撃取材。分かったことをいくつか挙げると、、
イギリスは医療費が無料。
イタリアは有給休暇が年に8週間。
フランスの学校給食はランチのフルコース。
フィンランドは世界一の学力なのに宿題が無い。
ドイツは週の労働時間がわずか36時間。なのにあの生産力。
ノルウェーは受刑者が素晴らしい設備の一戸建てに住んでいる。
ポルトガルのドラッグは、合法(ヘロイン、大麻、覚醒剤にコカイン)逮捕れることが無い。
可なり驚く内容だが、もちろん悪いところもあるはず。しかし、あえてそこをターゲットにせず、何故そんなことが可能なのかを学ぶためにはとても良い内容だった。
https://www.youtube.com/watch?v=rfn40NE_aNs
◆◆◆ククーシュカ ラップランドの妖精(Kukushka)日本公開2006年3月25日(監:アレクサンドル・ロゴシュキン 主:アンニ=クリスティーナ・ユーソ ヴィッレ・ハーパサロ ヴィクトル・ブィチコフ)
言葉がわからない外国人同士3人の共同生活を軸にして展開する、とても変わった切り口の反戦映画。地味だが人間らしくこのような映画もありかと。
https://www.youtube.com/watch?v=dow9SRj9A0g
◆◆◆フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)日本公開1995年3月11日(監:ロバート・ゼメキス 主:トム・ハンクス サリー・フィールド ロビン・ライト ゲイリー・シニーズ ミケルティ・ウィリアムソン)
アメリカの歴史の映像やそれに即したドラマ展開及びその時代の音楽は非常に良かった。しかし、後半が少しだれ気味でもう少し短くてもよかったかも。一般的には非常に評判の良い映画であまりにも有名だが、ぼくは普通よりは少し上という程度だった。
https://www.youtube.com/watch?v=o5Ccossm_fM
◆◆◆ミスト(The Mist)日本公開2008年5月10日(監:フランク・ダラボン 原:スティーヴン・キング 主:トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ローリー・ホールデン ネイサン・ギャンブル アンドレ・ブラウアー トビー・ジョーンズ)
集団心理の狂気がテーマだと思ったが、やはりラストには驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=ueNJUh3_pj4
◆◆◆大統領の執事の涙(Lee Daniels' The Butler)日本公開2014年2月15日(監:リー・ダニエルズ 主:フォレスト・ウィテカー オプラ・ウィンフリー ヴィッド・オイェロウォ キューバ・グッディング・ジュニア レニー・クラヴィッツ ロビン・ウィリアムズ ジェームズ・マースデン リーヴ・シュレイバー ジョン・キューザック アラン・リックマン ジェーン・フォンダ マライヤ・キャリー)
米国における黒人差別について改めて考えさせられた。また、オバマ大統領の誕生がいかに稀有だったことなのかも気づかされた。
https://www.youtube.com/watch?v=UJhfErmZg5M
◆◆◆カサブランカ(Casablanca)日本公開1946年6月20日(監:マイケル・カーティス 主:ハンフリー・ボガート イングリッド・バーグマン ポール・ヘンリード クロード・レインズ コンラート・ファイト シドニー・グリーンストリート ピーター・ローレ ドーリー・ウィルソン)
イングリッド・バーグマンが出た時、あまりにも知的で美しすぎて涙が出た。
◆◆◆ベンハー(Ben-Hur)日本公開1960年4月1日(監:ウィリアム・ワイラー 主:チャールトン・ヘストン スティーヴン・ボイド ジャック・ホーキンス ハイヤ・ハラリート ヒュー・グリフィス マーサ・スコット キャシー・オドネル)
ローマの休日の監督と同じとは思えないほどの迫力だった。内容的には以前観たパッション(メル・ギブソン制作)にもあったようにキリストの誕生・受難・復活がベースになっている。
◆◆◆リトルロマンス(A Little Romance)日本公開1979年7月14日(監:ジョージ・ロイ・ヒル 主:ダイアン・レイン テロニアス・ベルナール ローレンス・オリヴィエ アーサー・ヒル サリー・ケラーマン)
ダイアン・レインのデビュー作だが、この頃からあの演技の片鱗が見えた。すり役のローレンス・オリヴィエもよかった。「たかが金」という台詞は面白ろい。
◆◆◆ビリギャル(Flying Colors)公開2015年5月1日(監:土井裕泰 主:有村架純 伊藤淳史 吉田羊 田中哲司 野村周平 あがた森魚 安田顕 松井愛莉)
何気にアマゾンプライムでクリックしたのだけど結構夢中になって観ることができた。吉田羊は上手い。
https://www.youtube.com/watch?v=oyqqcgpWzsM
◆◆◆チャンス(Being There)日本公開1981年1月31日(監:ハル・アシュビー 主:ピーター・セラーズ シャーリー・マクレーン メルヴィン・ダグラス ジャック・ウォーデン リチャード・ダイサート リチャード・ベースハート ルース・アタウェイ デイヴィッド・クレノン)
純粋な知的障害者の言動が良い方に誤解され、あれよあれよと言う間に〜〜〜というお話。
原題の「Being There」はマルティン・ハイデッガー(ドイツの哲学者)の『存在と時間』からとったものらしく、注意深く観てみると非常に哲学的な映画ということに気づく。最初ラストの意味が分からなかったが、調べてみたらキリストの逸話から採ったらしい。深く納得。
https://www.youtube.com/watch?v=oOOghKacg40
◆◆◆ふたつの名前を持つ少年(独:LAUF JUNGE LAUF)日本公開2015年8月15日(監:ペペ・ダンカート 主:アンジェイ・トカチ カミル・トカチ ジャネット・ハイン ライナー・ボック エリザベス・デューダ イタイ・ティラン)
ナチに追われ続けながらも二つの名前を使い生き延びた実在の人物による自伝の映画化。とはいっても少年は数々の不運を乗り越えてゆく本当に過酷な逃避行だった。ユダヤ人は子供でも割礼をしているから分かってしまうという事は初めて知った。
https://www.youtube.com/watch?v=ZF_kHrSHs1g
◆◆◆カルテット! 人生のオペラハウス(Quartet)日本公開2013年4月19日(監:ダスティン・ホフマン 脚:ロナルド・ハーウッド 主:マギー・スミス トム・コートネイ ビリー・コノリー ポーリーン・コリンズ マイケル・ガンボン)
内容はまあまあだったが、とにかく映像が非常に美しかった。撮影監督はジョン・デ・ボーマンというあまり有名な方ではないが、本当に美しい構図ばかりで驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=FORQrkqy9GE&feature=youtu.be
◆◆◆パンズ・ラビリンス(スペイン語:El laberinto del fauno 英:Pan's Labyrinth)日本公開2007年10月6日(監:ギレルモ・デル・トロ 主:イバナ・バケーロ セルジ・ロペス アリアドナ・ヒル マリベル・ベルドゥ)
とても深い隠喩の映画だった。2018年に日本公開された シェイプ・オブ・ウォーター もこの監督のようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=53KyltT4iQY
◆◆◆ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(Extremely Loud & Incredibly Close)日本公開2012年2月18日(監:スティーブン・ダルドリー 主:トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン マックス・フォン・シドー ヴィオラ・デイヴィス ジョン・グッドマン ジェフリー・ライト ゾーイ・コールドウェル)
9.11の家族への影響とアスペルガー症候群の純粋さ繊細さと知能を感じた映画。
https://www.youtube.com/watch?v=MnUdMmm3JKw
◆◆◆第三の男(The Third Man)日本公開1952年9月9日(監:キャロル・リード 主:
ジョゼフ・コットン アリダ・ヴァリ オーソン・ウェルズ トレヴァー・ハワード バーナード・リー パウル・ヘルビガー エルンスト・ドイッチュ ジークフリート・ブロイアー エリッヒ・ポント ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)
四ケ国(米英仏ソ)の割統治下にあったウィーン(オーストリアの首都)が舞台。事件現場の第三の男は幻か現実か、そして誰か?ラスト(あの消失点の映像)は意味深なシーン。
https://www.youtube.com/watch?v=HC1R3bnWyTE
◆◆◆陽はまた昇る 公開2002年6月15日(監:佐々部清 主:西田敏行 渡辺謙 緒形直人 真野響子 夏八木勲 江守徹 仲代達矢)
VHS開発物語。実話に基づいた脚本や役者の演技に引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=3dQrpOd2vZ0
◆◆◆アリスのままで(Still Alice)日本公開2015年6月27日(監:リチャード・グラツァー 主:ジュリアン・ムーア アレック・ボールドウィン クリステン・スチュワート ケイト・ボスワース)
もし主人公が「ジョディー・ホスター」だとしたらもっとよかったかも。もちろんこの主人公でもよかったのだが。
https://www.youtube.com/watch?v=0cu794RqOA4
◆◆◆アンネの日記(1959)(The Diary of Anne Frank)日本公開1959年9月8日(監:ジョージ・スティーヴンス 主:ミリー・パーキンス ジョセフ・シルドクラウト シェリー・ウィンタース リチャード・ベイマー)
https://www.youtube.com/watch?v=qn1fmxGIpGk (動画なし)
◆◆◆下妻物語(Kamikaze Girls)公開2004年5月29日(監:中島哲也 主:深田恭子 土屋アンナ)
想像していた通り映像の奇抜さがよかった、、かな。
https://www.youtube.com/watch?v=IF4T_K5ia-U
◆◆◆湯を沸かすほどの熱い愛 公開2016年10月29日(監:中野量太 主:宮沢りえ 杉咲花 伊東蒼 松坂桃李 オダギリジョー)
宮沢りえは当然だが、杉咲花がこんなにも演技が上手いとは思わなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=PRx-P0iC4UE
◆◆◆永い言い訳 公開2016年10月14日(監:西川美和 主:本木雅弘 竹原ピストル 堀内敬子 深津絵里)
人間の内面をえぐるような映画だった。西川美和やはりいい。
https://www.youtube.com/watch?v=v1VXIiDyu3A
◆◆◆リンカーン(Lincoln)日本公開2013年4月19日(監:スティーヴン・スピルバーグ 主:ダニエル・デイ=ルイス サリー・フィールド ジョゼフ・ゴードン=レヴィット ジェームズ・スペイダー ハル・ホルブルック ジョン・ホークス ティム・ブレイク・ネルソン ブルース・マッギル デヴィッド・ストラザーン トミー・リー・ジョーンズ)
南部が大反対している奴隷解放。しかし解放を強行したとして、解放後300万人超の奴隷の扱いは?リンカーンがあの決断をするには相当の苦悩が…毎夜、悪夢にうなされ続けることになる。「血を流すのはもうやめよう」「法律に従う限り自由を失うこともある」「人々の結束には目に見えない偉大な力がある」「我々は世界に対して民主主義はカオスではないと示せたかもしれない」「処刑で平和は訪れない、絶対に」…
さすがダニエル・デイ=ルイス「父の祈りを」同様にリンカーンを見事に演じてくれた。
https://www.youtube.com/watch?v=6xTvZNP4_no
◆◆◆バックコーラスの歌姫たち(20 Feet from Stardom)日本公開2013年12月14日(監:モーガン・ネヴィル 主:バックコーラスの方々=ダーレン・ラヴ クラウディア・リニア メリー・クレイトン タタ・ヴェガ リサ・フィッシャー ジュディス・ヒル ザ・ウォーターズ グロリア・ジョーンズ ローズ・ストーン
そのバックコーラスに惚れた方々=ミック・ジャガー ブルース・スプリングスティーン スティング
スティーヴィー・ワンダー ベット・ミドラー シェリル・クロウ クリス・ボッティ パティ・オースティン ルー・アドラー レイ・チャールズ マイケル・ジャクソン ルーサー・ヴァンドロス カイリー・ミノーグ デヴィッド・ボウイ ジョージ・ハリスン リンゴ・スター フィル・スペクター デヴィッド・バーン トム・ジョーンズ ジョー・コッカー エルトン・ジョン)
「名曲誕生の裏にはバックコーラスがいた」これがキャッチ。しかし、いくら才能があってもこの業界の「表」で成功することは非常に非常に難しい。やはりどこかにスター性が隠れているのだろうか。コーラスの彼女達を愛したミュージシャンの数々はそうそうたるメンバーばかりで驚く。
https://www.youtube.com/watch?v=ULoAUPNEMeM
◆◆◆ドリーム(Hidden Figures)日本公開2017年9月29日(監:セオドア・メルフィ 主:タラジ・P・ヘンソン オクタヴィア・スペンサー ジャネール・モネイ ケヴィン・コスナー)
米国の歴史の中ではどうしても黒人問題は異常なほど根深い、それは今も。しかし、過去にはこのようなこともあったのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=sqNzsbmvJvY
◆◆◆エクス・マキナ(原題: Ex Machina、別題: ex_machina)日本公開2016年6月11日(監:アレックス・ガーランド 主:アリシア・ヴィキャンデル ドーナル・グリーソン オスカー・アイザック ソノヤ・ミズノ)
キョウコ役のソノヤミズノは資生堂のCMに出ていて、後日同一人物だと知った。
https://www.youtube.com/watch?v=D9UOrMgCfSs
◆◆◆お熱いのがお好き(Some Like It Hot)日本公開1959年4月29日(監:ビリー・ワイルダー 主:マリリン・モンロー トニー・カーティス ジャック・レモン ネヘマイア・パーソフ)
マリリン・モンローの魅力は本当に素晴らしかった。劇中歌の「I Wanna Be Loved by You」はもちろんのこと、最後の台詞は自分が中学生の頃に、高島忠夫が数ある映画の中でも最高の台詞があると言っていた映画が当時は何かわからなかった。まさかこの映画だとは。最後まで観て初めて気づき感慨もひとしおだった。
https://www.youtube.com/watch?v=72QmDZ8QPHA
◆◆◆お嬢さん(韓: 아가씨 アガシ)日本公開2017年3月3日(監:パク・チャヌク 主:キム・ミニ キム・テリ ハ・ジョンウ チョ・ジヌン キム・ヘスク ムン・ソリ)
https://www.youtube.com/watch?v=oeMQxa5qxA0
◆◆◆日本のいちばん長い日(THE EMPEROR IN AUGUST)公開2015年8月8日(監:原田眞人 原:半藤一利 主:役所広司 本木雅弘 松坂桃李 堤真一 山崎努)
最近の作品なので技術的に色味が素晴らしく、撮影にもだいぶこだわり力を入れたことが感じられた。また、ベテラン陣の迫力のある演技はサスガ。1967年版とは違った魅力があった。
https://www.youtube.com/watch?v=LxEWiHiiCkk
◆◆◆赤ちゃんのヒミツ〜驚くべき生命力〜
さすがはBBC良く出来ていた。赤ちゃんは(以下〃)肺に水が入らないので水に落ちても溺れずすぐに泳げる。〃 植物を避ける(太古から毒性のある植物を避ける本能があるためらしい)。〃 生後5か月で世界中の言語の違いを理解できる。〃 話を覚えるとき音よりも口の動きをまねる。以前、聞いたことがあるが、父親が英語だけ、母親が日本語だけを話すようにすると、自動的に父とは英語、母とは日本語で話す。その為、両親と一緒に話すときも、父とは英語、母とは日本語で話すようになるらしい。他の人が見ていると不思議な会話形態だろう。その為、ハーフは言語野が2つできるらしい。
◆◆◆ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー(Ellie Parker)日本未公開(監:スコット・コフィ 主:ナオミ・ワッツ レベッカ・リグ スコット・コフィー マーク・ペルグリノ チェヴィー・チェース キアヌ・リーブス)
ある女優が長年オーディションを大多数受け続けても全く役がもらえないというハリウッドの現状をドラマにしたもの。その女優はナオミ・ワッツ自身で彼女の経験をドラマにしたもの。
実は、ナオミ・ワッツが「マルホランド・ドライブ」という映画の撮影中でまだブレイクしていない時期に、この撮影で気の合ったスコット・コフィとたった数日で16分の短編を作ったらしい。それが意外に2001年のサンダンス映画祭で評判がよかかったため、その後、数年をかけて長編に作り直した。製作費はナオミ・ワッツ自身が出したらしいが、撮影の途中で彼女はブレイクしたため、結果的にセミドキュメンタリになった。
今では、数々の名作ででヒロインを演じ、ハリウッドのトップスターになったナオミ・ワッツだが、1986年のデビューから15年間、長期間無名な下積み時代を歩んできただけに、この作品にかける思いはひとしおだったと思う。
URLなし。
◆◆◆南へ走れ、海の道を!(Run Towards the South On The Road of Sea)公開1986年8月30日(監:和泉聖治 原:佐木隆三 製:奥山和由 主:岩城滉一 安田成美 峰岸徹 スティーブ・ビラ 畑正憲 柳葉敏郎 小沢仁志 鰐淵晴子 長門裕之 室田日出男 萩原健一)
内容はともかく岩城滉一はむちゃくちゃクールだった。
https://www.youtube.com/watch?v=HlgUhOhGjxU
◆◆◆ザ・ヒットパレード 〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜 前編
◆◆◆ザ・ヒットパレード 〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜 後編
◆◆◆太陽の帝国(Empire of the Sun)日本公開1988年4月29日(監:スティーヴン・スピルバーグ 主:クリスチャン・ベール ジョン・マルコヴィッチ ジョー・パントリアーノ ナイジェル・ヘイヴァース ミランダ・リチャードソン)
やはりスピルバーグは子供の映画化は上手い。しかし構想したデビット・リーンがそのまま監督をしていたらどうだったろうか?と思ってしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=VnRkV1aStV0
◆◆◆疑惑のチャンピオン( The Program)日本公開2016年7月2日(監:スティーヴン・フリアーズ 主:ベン・フォスター クリス・オダウド ギヨーム・カネ ジェシー・プレモンス リー・ペイス ドゥニ・メノーシェ ダスティン・ホフマン)
ドーピングにおける栄光と挫折を緊張感のある映像で表現していた。
https://www.youtube.com/watch?v=669wnxcsGhA
◆◆◆ワールド・トレード・センター(World Trade Center)日本公開2006年10月7日(監:オリバー・ストーン 主:ニコラス・ケイジ マイケル・ペーニャ マリア・ベロ マギー・ギレンホール)
オリバー・ストーンらしからぬ政治色を一切排した制作に徹底し、9.11における特定の被害者にあえて焦点を宛てている。主演の女性がマギー・ギレンホールならよかったと、、思ってしまった。
◆◆◆ボーイズ・ドント・クライ(Boys Don't Cry)日本公開2000年7月8日(監:キンバリー・ピアース 主:ヒラリー・スワンク クロエ・セヴィニー ピーター・サースガード ブレンダン・セクストン3世 アリシア・ゴランソン ジーネッタ・アーネット マット・マクグラス)
性同一性障害をテーマに、実際にアメリカであった事件を元に作られた強烈な映画だった。主人公がミリオンダラーベイビーのヒラリー・スワンだったとは最近知ったこと。
https://www.youtube.com/watch?v=mYpUhVvfGeg
◆◆◆世界最速のインディアン(The World's Fastest Indian)日本公開2007年2月3日(監:ロジャー・ドナルドソン 主:アンソニー・ホプキンス ダイアン・ラッド アーロン・ジェームズ・マーフィ)
バート・マンロー(1000cc以下のオートバイの地上最速記録保持者)の実話に基づいた映画だが、かなり脚色されているとのこと。アンソニー・ホプキンスは何をやっても素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=foYLoW4S6rA
◆◆◆ぼくのエリ 200歳の少女(スウェーデン語: Låt den rätte komma in、英: Let the Right One In)日本公開2010年7月10日(監:トーマス・アルフレッドソン 主:カーレ・ヘーデブラント リーナ・レアンデション ペール・ラグナル ペーテル・カールベリ イーカ・ノード カーリン・ベリ)
リメイクされたモールスもよかったが、こちらのほうが妙に心に残った。
https://www.youtube.com/watch?v=iifcR6wf0Z4
◆◆◆21グラム(21 Grams)日本公開2004年6月5日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ショーン・ペン ナオミ・ワッツ ベニチオ・デル・トロ)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥらしく細分化された時間軸が交錯しそれが緊張感になる。相変わらずナオミ・ワッツの演技力は素晴らしい!!ちなみに21gとは魂の重さとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=60nBRsR6xoE
◆◆◆ブラック・スワン(Black Swan)日本公開(監:ダーレン・アロノフスキー 主:ナタリー・ポートマン ヴァンサン・カッセル ミラ・クニス)
女のドロドロした嫉妬復讐などがクラッシクの名曲「白鳥の湖」のバレイでみごとに表現されていた。ダンス・ダブルの問題もあったようだがそれは仕方ない。
https://www.youtube.com/watch?v=zm8ybpMbZ5s
◆◆◆牛の鈴音(OLD PARTNER)日本公開2009年12月19日(監:イ・チュンニョル 主:ドキュメンタリー)
牛の寿命は15歳程度らしいが、30歳まで生きた労働牛と老人と口うるさい?妻との物語。
https://www.youtube.com/watch?v=CiXVOY_k-K0
◆◆◆シービスケット(Seabiscuit)日本公開2004年1月24日(監:ゲイリー・ロス 主:トビー・マグワイア ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー)
最初は駄馬といわれていた競走馬を取り巻く3人を中心とした物語。
https://www.youtube.com/watch?v=_q7M8XHxSmI
◆◆◆ソハの地下水道(ポーランド語: W ciemności、英: In Darkness)日本公開2012年9月22日(監:アニエスカ・ホランド 主:ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ ベンノ・フユルマン)
ナチのユダヤ人狩りの時に地下の下水道に匿った、匿われた人々の実話。最初はユダヤ人の金目当てだったが…。善のパワーは計り知れない事を知った。
https://www.youtube.com/watch?v=e7vYB13HnWI
◆◆◆ミラル(Miral)日本公開2011年8月6日(監:ジュリアン・シュナーベル 主:フリーダ・ピント ヒアム・アッバス アレクサンダー・シディグ オマー・メトワリー ヤスミン・アル=マスリー)
キャッチ「愛を伝えること自由を伝えること、そして自由をつないでゆくこと…」
※素晴らしい映画なのでもう一度観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=KIVzmExj3Ik
◆◆◆灼熱の魂(Incendies)日本公開2011年12月17日(監:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 主:ルブナ・アザバル メリッサ・デゾルモー=プーラン マクシム・ゴーデット レミ・ジラール) キャッチ「お母さん、あなたが生き続けた理由を教えてください…」
※この映画ももう一度観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeXCVQFJE3s
◆◆◆別離(ペルシャ語:جدایی نادر از سیمین 英:Nader and Simin, A Separation)日本公開2012年4月7日(監:アスガル・ファルハーディー 主:レイラ・ハタミ ペイマン・モアディ シャハブ・ホセイニ サレー・バヤト サリナ・ファルハーディー) キャッチ「映画史上稀に見る二時間、その結果に世界が心を震わせる」
https://www.youtube.com/watch?v=sYO5ASlYhiQ
◆◆◆木漏れ日の家で(ポーランド語:Pora umierać)日本公開2011年4月16日(監:ドロタ・ケンジェルザヴスカ 主:ダヌタ・シャフラルスカ) キャッチ「美しい人生に大きな拍手を送りたくなる傑作」
https://www.youtube.com/watch?v=CTC6JWDBfJg
◆◆◆17歳の肖像(An Education)日本公開2010年4月17日(監:ロネ・シェルフィグ 主:キャリー・マリガン ピーター・サースガード) キャッチ「教科書だけで人生は学べない」
https://www.youtube.com/watch?v=4ZE7qzM-ltM
◆◆◆海と毒薬 公開 1986年10月17日(監:熊井啓 主:奥田瑛二 渡辺謙 田村高廣 岸田今日子 上岸季衣 成田三樹夫 西田健 岡田眞澄)
https://www.youtube.com/watch?v=hAhrZveu4bo
◆◆◆復習するは我にあり(Vengeance Is Mine)公開1979年4月21日(監:今村昌平 主:緒形拳 三國連太郎 ミヤコ蝶々 倍賞美津子 小川真由美)
https://www.youtube.com/watch?v=nTjDvEpbk_A
◆◆◆愛と哀しみのボレロ(仏:Les Uns et les Autres)日本公開1981年10月16日(監:クロード・ルルーシュ 主:ロベール・オッセン ニコール・ガルシア ジェラルディン・チャップリン ジェームズ・カーン ジョルジュ・ドン リタ・ポールブールド ダニエル・オルブリフスキ マーシャ・メリル) キャッチ「愛よ響け!!魂よ踊れ!!」
https://www.youtube.com/watch?v=MPwruCUQnK0
◆◆◆善き人のためのソナタ(独: Das Leben der Anderen, 英: The Lives of Others)日本公開2007年2月10日(監:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 主:ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック セバスチャン・コッホ ウルリッヒ・トゥクル トーマス・ティーメ) キャッチ「この曲を本気で聞いた者は悪人になれない」
https://www.youtube.com/watch?v=UM_jFjwojNU
◆◆◆やさしい嘘と贈り物(Lovely, Still)日本公開2010年3月27日(監:ニコラス・ファクラー 主:マーティン・ランドー エレン・バースティン エリザベス・バンクス アダム・スコット キャッチ「もう一度あなたに恋をする」
https://www.youtube.com/watch?v=9rYh8h_oVfo
◆◆◆グッドナイト&グッドラック(Good Night, and Good Luck.)日本公開2006年5月13日(監:ジョージ・クルーニー 主:デヴィッド・ストラザーン ジョージ・クルーニー ロバート・ダウニー・Jr パトリシア・クラークソン レイ・ワイズ) キャッチ「アメリカが恐怖に呑まれそうだった時、全てを賭けて戦った男たちがいた」
https://www.youtube.com/watch?v=FbYWPVzt6Ds
◆◆◆アモーレス・ペロス(Amores Perros)日本公開2002年2月22日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ガエル・ガルシア・ベルナル エミリオ・エチェバリア) キャッチ「人は失ったもので形成される。人生は失うことの連続だ。失うことでなりたかった自分になるのではなく、本当の自分になれるのだ。」
https://www.youtube.com/watch?v=A5HTBYR7m0o
◆◆◆バベル(Babel)日本公開2007年4月28日(監:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主:ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ガエル・ガルシア・ベルナル 役所広司 菊地凛子) キャッチ「神は、人を、分けた。」
https://www.youtube.com/watch?v=gzrHrTVaqJs
◆◆◆オールド・ボーイ(韓:올드 보이 英:Old Boy)日本公開2004年11月6日(監:パク・チャヌク 主:チェ・ミンシク ユ・ジテ カン・ヘジョン チ・デハン) キャッチ「二人の男の過去に隠された心を打ちのめす真実」
https://www.youtube.com/watch?v=OVgFBAtddd4&list=PL61KLbqC5tNg7qah9cxB6YylPf3Yod9TP
◆◆◆ユア・マイ・サンシャイン(너는 내 운명)日本公開2006年11月3日(監:パク・チンピョ 主:チョン・ドヨン ファン・ジョンミン)
https://www.youtube.com/watch?v=bgc9cZTmldY&list=PLqvMD4RKn9gBT-z03K4tjXZX-AHixmzd_
◆◆◆マルティニークからの祈り(집으로 가는 길)日本公開2014年8月29日(監:パン・ウンジン 主:チョン・ドヨン コ・ス)
https://www.youtube.com/watch?v=rHBryGPca-c
◆◆◆イル・マーレ(시월애 時越愛)日本公開2001年9月8日(監:イ・ヒョンスン 主:チョン・ジヒョン イ・ジョンジェ)
https://www.youtube.com/watch?v=7eA4ga1JJEw
◆◆◆あなたを抱きしめる日まで(Philomena)日本公開2014年3月15日(監:スティーヴン・フリアーズ 主:ジュディ・デンチ スティーヴ・クーガン ソフィ・ケネディ・クラーク メア・ウィニンガム アンナ・マックスウェル・マーティン) ジュディ・デンチは本当に素晴らしい!!
https://www.youtube.com/watch?v=8je10N93Skk
◆◆◆レーナードの朝(Awakenings)日本公開1991年4月5日(監:ペニー・マーシャル 主:ロバート・デ・ニーロ ロビン・ウィリアムズ)
https://www.youtube.com/watch?v=OxBd0x775XA
◆◆◆リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)日本公開2006年12月23日(監:ジョナサン・デイトン 主:グレッグ・キニア スティーヴ・カレル トニ・コレット ポール・ダノ アビゲイル・ブレスリン アラン・アーキン)
https://www.youtube.com/watch?v=6wJTQbkhD_I
◆◆◆バグダッド・カフェ(原題:Out of Rosenheim、英題:Bagdad Café)日本公開1989年3月4日(監:パーシー・アドロン 主:マリアンネ・ゼーゲブレヒト CCH・パウンダー ジャック・パランス クリスティーネ・カウフマン)
https://www.youtube.com/watch?v=Vv2EsAxLe4c
◆◆◆ホテル・ニューハンプシャー(The Hotel New Hampshire)日本公開1986年7月12日(監:トニー・リチャードソン 主:ジョディ・フォスター ロブ・ロウ ポール・マクレーン
ボー・ブリッジス ウィルフォード・ブリムリー ナスターシャ・キンスキー)
https://www.youtube.com/watch?v=7xKz5iS7b0A
◆◆◆人生に乾杯(モン語:Konyec)日本公開(監:ガーボル・ロホニ 主:エミル・ケレシュ テリ・フェルディ)
https://www.youtube.com/watch?v=U-x1z110X58
◆◆◆モンスター(Monster)日本公開2004年9月25日(監:パティ・ジェンキンス 主:シャーリーズ・セロン クリスティーナ・リッチ ブルース・ダーン アニー・コーリー リー・ターゲセン マーク・マコーレー プルイット・テイラー・ヴィンス マルコ・セント・ジョン スコット・ウィルソン ブレット・ライス)
https://www.youtube.com/watch?v=vq70brIQP40
◆◆◆シャンドライの恋(L'assedio)日本公開2000年2月5日(監:ベルナルド・ベルトルッチ主:タンディ・ニュートン デヴィッド・シューリス クラウディオ・サンタマリア シリル・ヌイ)
https://www.youtube.com/watch?v=yIorKEUDWC0
◆◆◆ゴーストライター(The Ghost Writer)日本公開2011年8月27日(監:ロマン・ポランスキー 主:ユアン・マクレガー ピアース・ブロスナン キム・キャトラル オリヴィア・ウィリアムズ トム・ウィルキンソン ティモシー・ハットン ジョン・バーンサル)
https://www.youtube.com/watch?v=mp7Qy0ZxZhs
◆◆◆それでもボクはやってない(I Just Didn't Do It)公開2007年1月20日(監:周防正行 主:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 もたいまさこ 竹中直人 小日向文世 光石研 大和田伸也 大森南朋)
https://www.youtube.com/watch?v=ccmaet30GWU
◆◆◆ニュー・シネマ・パラダイス(伊: Nuovo Cinema Paradiso)日本公開1989年12月16日(監:ジュゼッペ・トルナトーレ 主:フィリップ・ノワレ ジャック・ペラン サルヴァトーレ・カシオ マルコ・レオナルディ アニェーゼ・ナーノ)
この映画ももう一度、観てみたい。フィルムが回る音がたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=OSBDqXDp0t0
◆◆◆太陽がいっぱい(仏:Plein soleil )日本公開 1960年6月11日(監:ルネ・クレマン 主:アラン・ドロン アラン・ドロン マリー・ラフォレ モーリス・ロネ ロミー・シュナイダー←カメオ出演)
この映画も改めて観てみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=VwhAPyfxarY
◆◆◆鉄道員(伊:Il Ferroviere)日本公開1958年10月18日(監:ピエトロ・ジェルミ 主:ピエトロ・ジェルミ エドアルド・ネボラ ルイザ・デラ・ノーチェ シルヴァ・コシナ サロ・ウルツィ レナート・スペツィアリ カルロ・ジュフレ)
この映画ももう一度、観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=SL4vp65aqxw
◆◆◆禁じられた遊び(仏:Jeux interdits )日本公開1953年9月6日(監:ルネ・クレマン 主:ブリジット・フォッセー ジョルジュ・プージュリー リュシアン・ユベール ジュザンヌ・クールタル ジャック・マラン ロランス・バディー アメデー ルイ・サンテーブ)
この映画ももう一度、観たい。
https://www.youtube.com/watch?v=h6eAF9Yy880
◆◆◆ブーベの恋人(伊:La ragazza di Bube)日本公開1964年9月12日(監:ルイジ・コメンチーニ 主:クラウディア・カルディナーレ ジョージ・チャキリス)
クラウディア・カルディナーレが美しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=x7MkvTDNwTc
◆◆◆嫌われ松子の一生(Memories of Matsuko)公開2006年5月27日(監:中島哲也 主:中谷美紀 瑛太 柴咲コウ 伊勢谷友介 黒沢あすか キムラ緑子 市川実日子 片平なぎさ 本田博太郎 角野卓造 香川照之 柄本明)
https://www.youtube.com/watch?v=wzxLFblkDt4
◆◆◆ベトナムから遠く離れて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E9%81%A0%E3%81%8F%E9%9B%A2%E3%82%8C%E3%81%A6 (映像ナシ)
◆◆◆家族
https://www.youtube.com/watch?v=1mfhrpRcaOk
◆◆◆カラフル
https://www.youtube.com/watch?v=Kh8P4Y_ylvo
◆◆◆鑑定士と顔のない依頼人
https://www.youtube.com/watch?v=3a5hxZ-chfM
◆◆◆ハウスメイド
https://www.youtube.com/watch?v=PfnGxFl3drw
◆◆◆アメリカン・グラフティ
https://www.youtube.com/watch?v=5RQPi7hV_eY
◆◆◆カリフォルニア・ドリーミング
https://www.youtube.com/watch?v=lD2RFmFVaYQ
◆◆◆愛する人
https://www.youtube.com/watch?v=-e5GXgZ5NYw
◆◆◆いつか眠りにつく前に
https://www.youtube.com/watch?v=tIlI4f6FMSw
◆◆◆ヴェロニカ・ゲリン
https://www.youtube.com/watch?v=EHjgYKXuBPw&list=PL4rPnOpTdSDrEaLzPMRB6F_69QTMA9HBK
◆◆◆127時間
https://www.youtube.com/watch?v=q7mjegvyt60
◆◆◆道
https://www.youtube.com/watch?v=Mc3y7hLuKpc
◆◆◆キンキー・ブーツ
https://www.youtube.com/watch?v=8FTHe2UU78g
◆◆◆キッズ・オールライト
https://www.youtube.com/watch?v=HQHpxXuCVLw
◆◆◆あれが港の灯だ
https://movie.walkerplus.com/mv19899/
◆◆◆夜を賭けて
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240086
◆◆◆ACACIA-アカシア
https://www.youtube.com/watch?v=KDAlR5rw91E
◆◆◆俺たちに明日はない
https://www.youtube.com/watch?v=7rf9mAmFBEk
◆◆◆明日に向かって撃て!
https://www.youtube.com/watch?v=MxJ-sZ5PRWM
◆◆◆ペーパー・ムーン
https://www.youtube.com/watch?v=U4TAT15gLQM
◆◆◆ゴッドファーザー(I、II)
https://www.youtube.com/watch?v=2MjaYXUb__I
◆◆◆風と共に去りぬ
https://www.youtube.com/watch?v=XlykBxO5Vtc
◆◆◆時計じかけのオレンジ
https://www.youtube.com/watch?v=De2UQ2vtK08
◆◆◆タクシードライバー
https://www.youtube.com/watch?v=Hvbh2kF_jAM
◆◆◆ポセイドン・アドベンチャー
https://www.youtube.com/watch?v=dd03qev59Jo
◆◆◆カッコーの巣の上で
https://www.youtube.com/watch?v=WsJdJHgsJx8
◆◆◆パピヨン
https://www.youtube.com/watch?v=MgnBH46IKyk
◆◆◆博士の異常な愛情
https://www.youtube.com/watch?v=MqBIOfZC-I4
◆◆◆クライマーズハイ
https://www.youtube.com/watch?v=AJU2zCqkTmU
◆◆◆阪急電車 片道15分の奇跡
https://www.youtube.com/watch?v=th5-cNpDYoU
◆◆◆空中庭園
https://www.youtube.com/watch?v=1KxmIOURrRQ
◆◆◆トウキョウソナタ
https://www.youtube.com/watch?v=CB0ZcSawB4Q
◆◆◆カーテンコール
https://www.youtube.com/watch?v=dFM-ZUNPVTA
◆◆◆豚がいた教室
https://www.youtube.com/watch?v=81DVtON9-Ys
◆◆◆天然コケッコー
https://www.youtube.com/watch?v=Jw974PPLs-Q
◆◆◆今度は愛妻家
https://www.youtube.com/watch?v=w6hDMA4Qcqc
◆◆◆ゆれる
https://www.youtube.com/watch?v=wXz8c6cyO10
◆◆◆TOKYO『TOKYO!<シェイキング東京>』
https://www.youtube.com/watch?v=rdsJFtIzxEo
◆◆◆実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
https://www.youtube.com/watch?v=r89FY14Ax38
◆◆◆居酒屋兆治
https://www.youtube.com/watch?v=4-hMFlnBtG8&list=PLA4TvUpxFLZkkmuD1Mw6A0EN-NPTsW2Zb
◆◆◆萌の朱雀
https://www.youtube.com/watch?v=h5kaqkFTXgw
◆◆◆異人たちとの夏
https://www.youtube.com/watch?v=MozFUrhGz5s
◆◆◆父と暮らせば
https://www.youtube.com/watch?v=oMmUAqXRwjU
◆◆◆夕凪の街 桜の国
https://www.youtube.com/watch?v=K3bW_I9bC2w
◆◆◆共喰い
https://www.youtube.com/watch?v=a0RyRPg7Hdk
◆◆◆乱
https://www.youtube.com/watch?v=uqG3X9ocJ1s
◆◆◆影武者
https://www.youtube.com/watch?v=2JXt4F5Ujj8
◆◆◆血と骨
https://www.youtube.com/watch?v=97cVl7ve-fA&list=PLY4wFumQeLGDT7_YG2Hm_MVOsDVN1XsQX
◆◆◆恋の罪
https://www.youtube.com/watch?v=jIH34pJLyL8
◆◆◆仁義なき戦い(1)
https://www.youtube.com/watch?v=wfe4JCFKFTg
◆◆◆東京キッド
https://www.youtube.com/watch?v=OCiwZC5cbW4
◆◆◆渋谷物語
https://www.youtube.com/watch?v=X3AztqPhcts
◆◆◆石内尋常高等小学校 花は散れども
https://www.youtube.com/watch?v=C9G_BAjbMc0
◆◆◆聖職の碑
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/f6832da34a8ecda236f0f362df9e3ff3
◆◆◆二十四の瞳(1954)
https://www.youtube.com/watch?v=LU_Y52wNNK8
◆◆◆秋刀魚の味
https://www.youtube.com/watch?v=kp2S77LARkg
◆◆◆霧笛が俺を呼んでいる
https://www.youtube.com/watch?v=PPZmAUhdmps
◆◆◆真木栗の穴
https://www.youtube.com/watch?v=XmXv7WeuUXU
◆◆◆インポッシブル
https://www.youtube.com/watch?v=2O63-CiQjtM
◆◆◆恋のゆくえ
https://www.youtube.com/watch?v=gQNFCRom7c0&list=PLVhbSfQ1G4PWPvYR8JEJomoSBqoYspJ0d
◆◆◆シカゴ
https://www.youtube.com/watch?v=qrrz54UtkCc
◆◆◆サラの鍵
https://www.youtube.com/watch?v=-iHFcWt7JBI
◆◆◆ホテル・ルワンダ
https://www.youtube.com/watch?v=HP682lLVAMI
◆◆◆プライベート・ライアン
https://www.youtube.com/watch?v=hV3fiBCLdI4
◆◆◆クラッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=2YGIx5vHNnY
◆◆◆一番電車が走った
https://www.youtube.com/watch?v=HBpfloJd-G8
◆◆◆この道は母へとつづく
http://eiga.com/official/konomichi/introduction.html(映像なし)
◆◆◆幸せはシャンソニア劇場から
https://www.youtube.com/watch?v=sD_cS-9U41c
◆◆◆チェンジ・リング
https://www.youtube.com/watch?v=MmMusb51gWs
◆◆◆ピアノレッスン
https://www.youtube.com/watch?v=jaKRG2NBf-k
◆◆◆人生、ここにあり!
https://www.youtube.com/watch?v=3AZleEjaiZw
◆◆◆アメリカン・ビューティー
https://www.youtube.com/watch?v=3ycmmJ6rxA8
◆◆◆カルメン故郷に帰る
https://www.youtube.com/watch?v=DehuoPOXpps
◆◆◆真夜中のカーボーイ
https://www.youtube.com/watch?v=AkkUKDHhT5Q
◆◆◆モールス
https://www.youtube.com/watch?v=EclCLqV_cDU
◆◆◆あの娘と自転車に乗って
http://coffee-break.hatenablog.jp/entry/2014/03/15/173000(映像なし)
◆◆◆闇の列車、光の旅
https://www.youtube.com/watch?v=Q0ZKlsn720Q
◆◆◆君のためなら千回でも
https://www.youtube.com/watch?v=sLtavGjAOJY
◆◆◆木洩れ日の家で
https://www.youtube.com/watch?v=CTC6JWDBfJg
◆◆◆ミリキタニの猫
https://www.youtube.com/watch?v=pkS2FT0n6rk
◆◆◆復讐するは我にあり
https://www.youtube.com/watch?v=Jmt3gdfentI
◆◆◆八日目の蝉
https://www.youtube.com/watch?v=r93P7bQDKLw
◆◆◆歌謡曲だよ、人生は
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E8%AC%A1%E6%9B%B2%E3%81%A0%E3%82%88%E3%80%81%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AF
◆◆◆息もできない
https://www.youtube.com/watch?v=UwVmV6-N2mU
◆◆◆桃さんのしあわせ
https://www.youtube.com/watch?v=jhuvbhRrcdk
◆◆◆北京ヴァィオリン
https://www.youtube.com/watch?v=dEL2URz9WCc
◆◆◆トガニ
https://www.youtube.com/watch?v=urBji64pxzs
◆◆◆鬼が来た!
https://www.youtube.com/watch?v=Qe-jqKBDbxc
◆◆◆かぞくのくに
https://www.youtube.com/watch?v=htGbRVJ1n2I
◆◆◆アジアの純真
https://www.youtube.com/watch?v=7Zkbn5mnYLY
◆◆◆海角七号 君想う、国境の南
https://www.youtube.com/watch?v=CYtPWXzRnAI
◆◆◆卒業
https://www.youtube.com/watch?v=lcMzg_bpD7k
◆◆◆グラン・トリノ
https://www.youtube.com/watch?v=7Ld2E3ZEEAM
◆◆◆スラムドッグ$ミリオネア
https://www.youtube.com/watch?v=-KBxb9sl6aI
◆◆◆タクシー・ドライバー
https://www.youtube.com/watch?v=Hvbh2kF_jAM
◆◆◆レイジング・ブル
https://www.youtube.com/watch?v=erQeNVh5wQg
◆◆◆裏窓
https://www.youtube.com/watch?v=tg8gAhbvoD4
◆◆◆鳥
https://www.youtube.com/watch?v=eOQUgaaU4hU
◆◆◆十二人の怒れる男(12 Angry Men trailer)(1957年)
https://www.youtube.com/watch?v=VzZ6UftfOWY
◆◆◆オリンダのリストランテ
https://www.youtube.com/watch?v=GxEgGrbHpQ0
◆◆◆それでも夜は明ける
https://www.youtube.com/watch?v=OKlE31ROTk0
◆◆◆ブラック・ブレッド
https://www.youtube.com/watch?v=6Y_ygYf6KmI
◆◆◆エレファントマン
https://www.youtube.com/watch?v=Y6p8sYE8_Wo
◆◆◆フライド・グリーン・トマト
https://www.youtube.com/watch?v=LegqfszsPLg
◆◆◆アモーレ・ペロス
https://www.youtube.com/watch?v=XToRtfQbeHg&list=PLA4TvUpxFLZmMcwn1_7rA9li4ji5ZYy-Y
◆◆◆潜水服は蝶の夢を見る
https://www.youtube.com/watch?v=7olM7fRxEU4
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■またその次は、◆◆印の「良かった映画」↓
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今はタイトルだけ。後で追記します。
↓
◆◆ラスト・ディール
◆◆オール・イズ・ロスト
◆◆ソフィーの選択
◆◆ドキュメント太平洋戦争・第一集1NHKスペシャル
◆◆太平洋戦争全史
◆◆ヒトラー全権掌握への道(前・後)
◆◆ヒトラーを欺いた黄色い星
◆◆ヒトラーを殺す42の方法
◆◆ナチスの犬
◆◆スペシャリスト
◆◆戦場でワルツを
◆◆アイ・イン・ザ・スカイ
◆◆秘録・太平洋戦争全史(前・後)
◆◆スキャンダル
◆◆リチャード・ジュエル
◆◆イエスタディ
◆◆パラサイト家族
◆◆君の誕生日
◆◆みとりし
◆◆人生はシネマティック
◆◆薄化粧
◆◆樺太1945年夏 氷雪の門
◆◆トレマーズ
◆◆長いお別れ
◆◆アイ、トーニャ
◆◆グォさんの仮装大賞
◆◆クリスマスの奇跡
◆◆レント
◆◆太陽
◆◆ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
◆◆ハッピー・ゴー・ラッキー
◆◆戦争のはらわた
◆◆ヤコブへの手紙
◆◆灰の記憶(The Grey Zone)日本公開2003年5月24日(監:ティム・ブレイク・ネルソン 主:デヴィッド・アークエット ハーヴェイ・カイテル ミラ・ソルヴィノ スティーヴ・ブシェミ ナターシャ・リオン)
自分たちと同じユダヤ人をガス室に送るにあたりそれに関連する任務を特別に任された人々、その見返りは食事と4ヵ月の延命だった。映画にも出で来る実在のユダヤ人医師、ミクロシュ・ニスリの手記を基に製作した映画。実話なので実際に起こったことなのだが、このようなことがあの惨劇の中であったとは。
https://www.youtube.com/watch?v=7iz1XRBIJII
◆◆ブレス しあわせの呼吸(Breathe)日本公開2018年9月7日(監:アンディ・サーキス 主:アンドリュー・ガーフィールド クレア・フォイ トム・ホランダー ヒュー・ボネヴィル ディーン=チャールズ・チャップマン エド・スペリーアス)
実話ということは最初から知っていたが、主人公の息子さんが製作していたことは知らなかった。人間の尊厳について深く考えさせられた。
https://www.youtube.com/watch?v=nBP3i6-TCHo
◆◆運命の女(Unfaithful)日本公開2003年1月11日(監:エイドリアン・ライン 主:ダイアン・レイン リチャード・ギア オリヴィエ・マルティネス)
最初は軽い気持ちで観ていたが、どんどん引き込まれていった。ダイアン・レインは相変わらず美しく知的だったが、このような役もやるのだと少し驚いた。映像表現がとても綺麗な映画だと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=lXwcElenEMQ
◆◆ブラジルから来た少年(The Boys from Brazil)日本未公開(監:フランクリン・J・シャフナー 主:グレゴリー・ペック ローレンス・オリヴィエ ジェームズ・メイソン)
期待しすぎて事前に大まかな内容を少し知ってしまったのはよくなかった。何も知らずに観たら、鳥肌が立つほどの衝撃だったろう。
https://www.youtube.com/watch?v=UJZiNhLnMzM
◆◆しゃぼん玉 公開2017年3月4日 (監:東伸児 主:林遣都 市原悦子 藤井美菜 相島一之 綿引勝彦)
椎葉村の映像がきれいだったが、映画自体は期待しすぎたかもしれない。林遣都の演技は初めてみた、なかなかよかった。
https://www.youtube.com/watch?v=o2j_fn7MjcM
◆◆コクーン(Cocoon)日本公開1985年12月14日(監:ロン・ハワード 主:ドン・アメチー ウィルフォード・ブリムリー ヒューム・クローニン ブライアン・デネヒー ジャック・ギルフォード スティーヴ・グッテンバーグ モーリン・ステイプルトン ジェシカ・タンディ グウェン・ヴァードン)
とてもユニークなSFで、生命について深く感がさせられた。ジェシカ・タンディは相変わらず上品で素晴らし演技をしていた。
https://www.youtube.com/watch?v=v6fXeuVAu8A
◆◆グロリア(Gloria)日本公開1981年2月14日(監:ジョン・カサヴェテス 主:ジーナ・ローランズ バック・ヘンリー ジュリー・カーメン ジョン・アダムズ バジリオ・フランチナ ジョン・フィネガン ローレンス・ティアニー)
グロリア役のジーナ・ローランズが抜群に良かった。内容からして特に女性にはたまらないかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=12ql7orFSgQ
◆◆アラビアン・ナイト(ARABIAN NIGHTS)1999年製作(監:スティーヴ・バロン 主:ミリ・アヴィタル ジェイソン・スコット・リー ダグレイ・スコット ジェームズ・フレイン ルーファス・シーウェル チェッキー・カリョ ジョン・レグイザモ ヴァネッサ・マエ・ニコルソン ジム・カーター ピーター・ギネス)
思ったよりも面白かったが、映像が中国メインのような気がして、本来のアラビアンナイトのエキゾチックさが削がれていたのが残念。
https://www.youtube.com/watch?v=fInJODtirkk
◆◆炎のジプシー・ブラス 地図にない村から(BRASS ON FIRE)日本公開2004年7月3日(監:ラルフ・マルシャレック 、 ファルフ・マルシャレック 主:ファンファーレ・チォカリーア)
やはりトニー・ガトリフのようなロマの精神性は損なわれていて、のめり込むところが少ない映画だった。
https://www.youtube.com/watch?v=4IxYdA98D4E
◆◆万引き家族(Shoplifters)公開2018年6月8日(監:是枝裕和 主:リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ 高良健吾 池脇千鶴 樹木希林)
前評判があまりにも素晴らしく期待し過ぎたのかもしれないが、何故かそれほど記憶に残らない映画だった。その理由も自分ではよくわからない。監督も出演者も素晴らしいわけだから、、本当に何故だろう?
ただ、今までよく知らなかった松岡茉優の演技力には驚いた。よく演技派といわれる人に多いあざとさが一切なく、ささやく声でも胸に迫る演技が出来る人だとおもった。これが今回の大収穫。
https://www.youtube.com/watch?v=vMP3wysydDs
◆◆グッド・ライ 〜いちばん優しい嘘〜(The Good Lie)日本公開2015年4月17日(監:フィリップ・ファラルドー 主:リース・ウィザースプーン アーノルド・オーチェン ゲール・ドゥエイニー エマニュエル・ジャル コリー・ストール)
第二次スーダン内戦で難民となり親を亡くした子供たち(内戦孤児=ロストボーイ)の実話をもとにしたストーリ。内戦は1983年から22年間続き約190万人が死亡たとのこと。このようなことが世界各国で起こっている。
https://www.youtube.com/watch?v=kX_ekW-L-HQ
◆◆クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落(THE QUEEN OF VERSAILLES)日本公開2014年8月16日(監:ローレン・グリーンフィールド 主:デイヴィッド・シーゲル ジャクリーン・シーゲル リチャード・シーゲル ヴィクトリア・シーゲル ロレーヌ・バレット)
米国有数の大金持ちをドキュメンタリーとして撮り始めてが、途中リーマンショックに見舞われ、転落の状況を撮影されることになってしまった。不思議にお金だけに目が眩んでいたと思った奥さんは、家族愛を心から大切にしてたことが分かる。しかし、最後まで見ると奥さんは真実を知っていなかったようだった。経営者はつらい。
https://www.youtube.com/watch?v=uQJ0DIOJ5Yc
◆◆グッドモーニングショー 公開2016年10月8日(監:君塚良一 主:中井貴一 長澤まさみ 志田未来 池内博之 林遣都 梶原善 木南晴夏 大東駿介 濱田岳 吉田羊 松重豊 時任三郎)
始まりからのテンポはよく、これは面白そうとのめり込んだ。が、途中からの設定や主演陣の演技にどんどん白けてしまった。本来、主演者達も監督も脚本も素晴らしいはずなのに、何故なのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=uSLNx4Yhj1k
◆◆ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)日本公開1973年4月7日(監、脚、原:ダルトン・トランボ 主: ティモシー・ボトムズ キャシー・フィールズ ドナルド・サザーランド ジェイソン・ロバーズ マーシャ・ハント チャールズ・マッグロー ダイアン・ヴァーシ エドワード・フランツ ケリー・マクレーン)
https://www.youtube.com/watch?v=9Rn6VdF55Pk
◆◆手紙は憶えている(Remember)日本公開2016年10月28日(監:アトム・エゴヤン 主:クリストファー・プラマー ブルーノ・ガンツ ユルゲン・プロホノフ ハインツ・リーフェン ヘンリー・ツェニー ディーン・ノリス マーティン・ランドー)
https://www.youtube.com/watch?v=GY_iEUCv2HQ
◆◆夜と霧(仏: Nuit et brouillard)日本公開1961年10月20日(監:アラン・レネ ナレーター:ミシェル・ブーケ)
ホロコーストを告発したドキュメンタリー映画。あまりにも生々しい映像の数々のため、観るのをためらったが、やはり事実を知り後世に残すためには必要な映画だと思った。
ちなみに「夜と霧」(独: Nacht und Nebel, NN)は、ヒトラーにより出された総統命令の一つらしい。その意図は、ナチスの政治活動家や擁護者の中からドイツを危険に晒す人物を選別するためだったとのこと。
◆◆杉原千畝 スギハラチウネ 公開2015年12月5日(監:チェリン・グラック 主:沢寿明 小雪 ボリス・スジック アグニシュカ・グロコウスカ ミハウ・ジュラフスキ ツェザリ・ウカシェヴィチ 塚本高史 濱田岳 二階堂智 板尾創路 滝藤賢一 石橋凌 小日向文世)
こういう時代があり、こういう事実があった。人の命とは、、いろいろ考えさせられた。重厚なドラマつくりで感動させようが見え見えの部分が少なく良かったが、それも杉原千畝という方が素晴らしい方だったことが底辺にあるからだと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=U6_opWPjauw
◆◆ハドソン川の奇跡(Sully)日本公開2016年9月24日(監:クリント・イーストウッド 主:トム・ハンクス アーロン・エッカート ローラ・リニー マイク・オマリー ジェイミー・シェリダン ケイティ・クーリック)
さすがクリント・イーストウッドだけあってドラマ作りが上手いが、キネ旬で1位という評価ほどではないかと思ってしまった。たぶん事故に遭ってしまった方々の恐怖心があまり描かれていなかったからかも知れない。ただ、あれだけの人々を救ったのだから米国人的にはまさに最高のヒーローになったパイロットだ。
https://www.youtube.com/watch?v=4Ctk1tZa320
◆◆マイ・インターン(The Intern)日本公開2015年10月10日(監:ナンシー・マイヤーズ 主:ロバート・デ・ニーロ アン・ハサウェイ レネ・ルッソ アンダーズ・ホーム ジョジョ・クシュナー アンドリュー・ラネルズ アダム・ディヴァイン)
それなりに面白かった。やはりロバート・デ・ニーロはどんな役でも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=eMs-qYM_AeM
◆◆運び屋(The Mule)日本公開2019年3月8日(監:クリント・イーストウッド 主:クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン マイケル・ペーニャ ダイアン・ウィースト アンディ・ガルシア イグナシオ・セリッチオ タイッサ・ファーミガ アリソン・イーストウッド)
クリント・イーストウッド監督作品で主演も務めたのは数年ぶりかもしれない。老齢の味は相変わらず素晴らしく益々重みが増して魅力的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=d5OMyUozHX0
◆◆君が生きた証(Rudderless)日本公開2015年2月21日(監:ウィリアム・H・メイシー 主:ビリー・クラダップ マイルズ・ハイザー アントン・イェルチン フェリシティ・ハフマン ローレンス・フィッシュバーン ウィリアム・H・メイシー ベン・クウェラー ライアン・ディーン セレーナ・ゴメス)
米国の銃乱射事件がきっかけのドラマ。その事件で息子を亡くした父親が息子が残した音楽で成功するかも、、しかし、最後のほうにそれを覆す、、、が。もう少し銃乱射に対する社会的背景を強く押す必要があったと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=LT4JftU2GPI
◆◆バッカス・レディ(The Bacchus Lady、죽여주는 여자)日本公開 2017年7月22日(監:イ・ジェヨン 主:ユン・ヨジョン チョン・ムソン ユン・ゲサン パク・スンテ アン・アジュ チェ・ヒョンジュン)
老女の売春婦が主人公だが、ベースには韓国の高齢者問題があるようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=VoeVVMS7BtU
◆◆タクシー運転手 約束は海を越えて(택시운전사)(監:チャン・フン 主:ソン・ガンホ トーマス・クレッチマン)
本来はとても良いストーリーだと思ったし、演技も良かったが、脚本が問題なのだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=uDy9Bd08CH4
◆◆フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(The Florida Project)日本公開2018年5月12日(監:ショーン・ベイカー 主:ブルックリン・プリンス ウィレム・デフォー ブリア・ヴィネイト ヴァレリア・コット クリストファー・リヴェラ)
米国のサブプライム住宅ローンに起因した貧困層の人々を描いていた。こどもの演技とその演技をさせた監督がスゴイと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=srEavgwThts
◆◆ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)日本公開2018年11月9日(監:ブライアン・シンガー 主:ラミ・マレック ルーシー・ボーイントン グウィリム・リー ベン・ハーディ ジョセフ・マッゼロ)
大変話題になった映画で、観客動員数も記録的。また映画としてもそれなりに良かったと思う。特に自分はその時代を生きていたので。しかしここまで話題になるほど胸に迫るものがなかったのは何故だろう?さっぱりわからいない。IMAXではなくTCX+Dolby Atmosで観て、音も映像も本当に素晴らしかったのに、何故?
https://www.youtube.com/watch?v=0UkG8GnfCCY
◆◆バーフバリ 王の凱旋(Baahubali 2: The Conclusion)日本公開2017年12月29日(監:S・S・ラージャマウリ 主:プラバース ラーナー・ダッグバーティ アヌシュカ・シェッティ タマンナー)
空前絶後・勧善懲悪の映画で荒唐無稽なところもあったが、夢中になって観ることが出来た。まさにジェットコースター的な映画だった。映画館の大スクリーンで観たらもっと良かったかも。
https://www.youtube.com/watch?v=syNfxSg_F-Y
◆◆カメラを止めるな!(ONE CUT OF THE DEAD)公開2017年11月4日(先行公開)(監:上田慎一郎 主:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 市原洋 山撫r太郎 大沢真一郎 竹原芳子 秋山ゆずき)
ものすごい話題になった映画のため期待しすぎてしまったかも。特に周りからいろいろな情報が入りすぎ。心から何も知らずに観るべきだったと後悔。ただ、映画製作の場面においては自分の学生時代を思い出し懐かしみながら観ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=3ZA9TO3ya7w
◆◆ダンシング・ベートーヴェン(Beethoven par Bejart)日本公開2017年12月23日(監:アランチャ・アギーレ 主:マリヤ・ロマン エリザベット・ロス ジュリアン・ファバロー カテリーナ・シャルキナ 那須野圭右)
「2014年に東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団、世界的指揮者ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の競演という一大プロジェクトとして、「第九交響曲」は復活を遂げた。その東京公演を追った本作は、幾度も行われたリハーサルに密着。“21世紀バレエ史上最高傑作”と評されたステージの裏側にある、人間ドラマを浮き彫りにしていく」という映画の説明があった。最後はもっと盛り上がって終わってほしかったのだが、、少し残念。
https://www.youtube.com/watch?v=m7_iPrR_QoY
◆◆セッション(Whiplash)日本公開2015年4月17日(監:デミアン・チャゼル 主:
マイルズ・テラー J・K・シモンズ ポール・ライザー メリッサ・ブノワ)
「いかなる犠牲を払っても偉大であり、そこに価値を見出せ」という映画。一般的には評価が高いようだが自分にとっては「まぁよかった映画」
https://www.youtube.com/watch?v=2HCQYufdJoQ
◆◆ほしのこえ(The voices of a distant star Voices of a Distant Star)公開日2002年2月2日(監、脚、原:新海誠 主:篠原美香 新海誠)フルデジタルアニメーションの監督・脚本・演出・作画・美術・編集を新海誠が一人で行ったらしい。すごい。テーマもよく(作画はいまいちだが)篠原美香の声もよかったが、この人は声優ではなく新海監督の知り合いだったらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=8U8EXQgNYRg
◆◆ストリート・オブ・ファイヤー(Streets of Fire)日本公開1984年8月11日(監:ウォルター・ヒル 主:マイケル・パレ ダイアン・レイン ウィレム・デフォー エイミー・マディガン リック・モラニス)
ミュージック&アクションの映画。ダイアン・レインが19歳とは思えないほどの色香だった。また、ライ・クーダの音楽はやっぱり心に響いた。キネ旬の読者による選出でベストワンに選ばれたとのことらしいが、残念ながらそれほどの映画だとは思わなかった。しかし、若い時に観ていたら案外夢中になったかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=6eln48BCELk
◆◆エンドレスサマー II(Endless Summer II)日本公開1995年(監:ブルース・ブラウン 主:ロバート・ウィングナット・ウィーバー パトリック・オコンネル)
ロバート・ウィングナット・ウィーバーとパトリック・オコンネルのプロサーファーが世界中(ハワイ、フランス、南アフリカ、フィージー、オーストラリア、バリ)をサーフトリップするというドキュメンタリー。最後がジェリー・ロペスのバリだったことは深く納得した。とにかく映像も美しく、数々技も素晴らしすぎた。
https://www.youtube.com/watch?v=4hh4Mc7mtJE
◆◆それでも生きる子供たちへ(ALL THE INVISIBLE CHILDREN LES ENFANTS INVISIBLES)日本公開2007年6月9日
世界中の子供たちの現実をドラマ化したオムニバス。
・以下が監督名とタイトル
メディ・カレフ「タンザ」
エミール・クストリッツァ「ブルー・ジプシー」
スパイク・リー「アメリカのイエスの子ら」
カティア・ルンド「ビルーとジョアン」
ジョーダン・スコット「ジョナサン」
リドリー・スコット「ジョナサン」
ステファノ・ヴィネルッソ「チロ」
ジョン・ウー「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」
・以下が出演者とタイトル
ビラ・アダマ ハノウラ・カボレ「タンザ」
ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ「ブルー・ジプシー」
ロージー・ペレス ハンナ・ホドソン アンドレ・ロヨ「アメリカのイエスの子ら」
フランシスコ・アナウェイク・デ・フレ
ルタス ベラ・フェルナンデス「ビルーとジョアン」
デヴィッド・シューリス ケリー・マクドナルド ジョナサン・ジョーダン・クラーク ジャック・トンプソン ジョシュア・ライト「ジョナサン」
ダニエリ・ヴィコリト エマヌエーレ・ヴィコリト マリア・グラツィア・クチノッタ「チロ」
ザオ・ツークン チー・ルーイー ジャン・ウェンリー ユウ・ヨン「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」
https://www.youtube.com/watch?v=U2WrCJqYWGY&list=PLwd5H36aA3d9O5Eqo-ZGLJ4ztDHbIpTmz
◆◆ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜(仏:Chocolat)日本公開2017年1月21日(監:ロシュディ・ゼム 主:オマール・シー ジェームス・ティエレ クロティルド・エスム クロティルド・エスム オリヴィエ・グルメ)
かつてパリで大変な人気があった黒人と白人の道化師コンビ。黒人が人種差別に苦しみながらも人気が出てくると慢心してしまう。しかし、やはり慢心の先には、、想定通り、、の人生。実話の映画化。
https://www.youtube.com/watch?v=pOUuRbK4kwQ
最後にリュミエールが当時、当人達を実際に映した映像がなんとも魅力的で切なかった。
https://www.youtube.com/watch?v=kdl4UFtaDh4&feature=youtu.be
◆◆日本の黒幕 公開1979年10月27日 (監:降旗康男 主:佐分利信 田村正和 狩場勉 松尾嘉代 江波杏子 梅宮辰夫 中尾彬 田中邦衛 高橋悦史 尾藤イサオ 中谷一郎 曽我廼家明蝶 成田三樹夫 仲谷昇)
観てゆくうちにロッキード事件がベースになっていることに気づいた。日本のフィクサー表の顔が田名角栄
、裏で総理を含め日本を動かしている実力者、西の顔が田中清玄、東の顔が児玉誉士夫、という構図でストーリーが動いてゆく。
https://www.youtube.com/watch?v=PVupkPZUHso
◆◆妻への家路(帰来)日本公開2015年3月6日(監:チャン・イーモウ 主:チェン・ダオミン コン・リー チャン・ホエウェン)
https://www.youtube.com/watch?v=ThvLlwgWUGc
◆◆ニッポン無責任時代 公開1962年7月29日(監:古澤憲吾 主:植木等 ハナ肇 谷啓 中島そのみ 重山規子 団令子 藤山陽子 峰岸徹 田崎潤 由利徹 松村達雄)
それなりに面白かった。
◆◆ヤング@ハート 日本公開2008年11月8日(監:スティーヴン・ウォーカー 主:ボブ・シルマン アイリーン・ホール スタン・ゴールドマン ドーラ・B・パーカー レニー・フォンティン フレッド・ニトル スティーヴ・マーティン ジョー・ベノア
平均年齢80歳のご老人達がロックを歌うというドキュメンタリーで、各国でコンサートが行われ、その背景も含めて映像化している。病気で意識がなくなったのにずーっと歌い続けていたという話は、人間の根底にあるエネルギーを深く感じた。
https://www.youtube.com/watch?v=eFACG-TEvcA
◆◆あの夏の子供たち(仏:Le père de mes enfants)日本公開2010年5月29日(監:ミア・ハンセン=ラヴ 主:キアラ・カゼッリ ルイ=ド・ドゥ・ランクザン アリス・ドゥ・ランクザン アリス・ゴーティエ エリック・エルモスニーノ マネル・ドリス イゴール・ハンセン=ラヴ サンドリーヌ・デュマ ドミニク・フロ ジャムシェド・ウスマノフ)
映画プロデューサの苦悩と、その家族の葛藤を描いた映画。運悪く映画の解説を最初に見てしまい、そこにキーなるシーンについも記載があったため、前準備が失敗してしまった。子供たちは可愛かった。
https://www.youtube.com/watch?v=cFPMDfNF6cM
◆◆異邦人の河 公開1975年7月1日(監:李学仁 主:
朴雲煥(ジョニー大倉) 大関優子(佳那晃子) 菅貫太郎
中村敦夫 宇津宮雅代 馬渕晴子 米倉斉加年 河原崎長一郎 常田富士男 小松方正 絵沢萠子 出井稚 粟津號
藤田敏八 東野孝彦)
在日朝鮮(韓国)人の根深い苦しみを各種ドラマ背景に映像化したもの。何気に移る一般人の表情が演技をはるかに超えて素晴らしかった。
https://www.youtube.com/watch?v=PJPh7HlkfcI
◆◆僕はラジオ(RADIO)日本公開2004年8月(監:マイク・トーリン 主:キューバ・グッティング・Jr. エド・ハリス アルフレ・ウッダード デブラ・ウインガー クリス・マルケイ サラ・ドリュー ライリー・スミス S・エパサ・マーカーソン)
この映画は実話の映像化。実話自体は本当に素晴らしいことだと思ったが、映画としては普通の上という感じだった。ただ自分の観かたの問題なのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=aoRvZW-bpRo
◆◆ゲット・アウト(Get Out)日本公開2017年10月27日(監:ジョーダン・ピール 主:ダニエル・カルーヤ アリソン・ウィリアムズ ブラッドリー・ウィットフォード ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ スティーヴン・ルート キース・スタンフィールド キャサリン・キーナー)
最初は非常に興味深くどんどん引き込まれていった。役者の表情や演技も素晴らしかった。ただ予告編に予兆があったため中盤から後半の種明かしの頃から少しづづ冷め始めてしまった。また歴史的背景から日本人には(自分には)この物語に流れる根底の要素を理解することが難しいのかもしれない、とも思った。
https://www.youtube.com/watch?v=UZzukBZhvSU
◆◆E.YAZAWA ROCK 公開 2009年11月21日(監:増田久雄 出:矢沢永吉)
やはり矢沢永吉はスゴイ!!逆に言うとそれ以外ない映画。
https://www.youtube.com/watch?v=OfGT1BagBkw&list=PLz6rPXbYSUElgRKMQ1LXEqwMQzW3WFBB5
◆◆二本の木 〜がんで逝った夫婦 815日の記録〜 公開2010年(朗:片岡仁左衛門 竹下景子)
半年違いでお互いガンで逝った夫婦の日記を朗読しながら進める形式。どうしても自分達を意識してしまう。
◆◆マザー・テレサ 〜母なることの由来〜(MOTHER TERESA)日本公開2007年9月15日公開(デジタル復刻版 元版は1986年)(監:アン・ペトリ 主:マザー・テレサおよび“神の愛の宣教者会”のシスターたち ナレ:リチャード・アッテンボロー)
名前や、やったことはイメージとして知っていたつもりだったが、ここまでの方だとは思わなかったドキュメンタリー。このような人が本当にいたのだということに今頃気づいた自分が恥ずかしかった。映像ナシ。
◆◆サバイバルファミリー(SURVIVAL FAMILY) 公開2017年2月11日(監:矢口史靖 主:小日向文世 深津絵里 泉澤祐希 葵わかな 柄本明 大地康雄)
想像していたのとはちょっと違ったが、まあまあ、、だった。出来れば多少なりとも真実味のある演出は欲しかった。例えば何か月もやっとの思いで生きているのに髭がちゃんと剃られていたり、野犬の襲来もまったく臨場感がなく、ストーリーも不自然で、結局最後までのめりこめなかった。テーマが抜群で、特に矢口史靖が監督・脚本なので結構期待していたのだが、ちょっと残念だった。
https://www.youtube.com/watch?v=m6EE0a3IXaI
◆◆音のない世界で(仏:Le Pays Des Sourds)日本公開1995年6月24日(監:ニコラ・フィリベール 主:聾唖学校の生徒や先生達)
今まで詳しく知らなかった(知る機会がなかった)が、聾の方々の生活や想いを少し知れたようなドキュメンタリーだった。映像ナシ。
◆◆拝啓 秋山校長殿〜日本騎兵の父 秋山好古の晩年〜 放:2012年11月01日
日が暮れたなら天を見なさい。絶えず動かない北極星は旅の道しるべになります。世を渡る場合には誠の心が道に迷わぬための磁石になります。曲がった道に入ったと不安になった時は自分の誠の心に問うてみなさい。天が与えた良心はいつもあなたたちを導き、守ってくれることでしょう。←氏のこの言葉はとても印象に残っています。映像ナシ。
◆◆バックドロップ・クルディスタン(Back Drop Kurdistan)公開2008年7月5日(監:野本大 主:クルド人難民と言われている方々)
最初は、国家を持たない最大の民族であるクルド人難民一家と日本政府との衝突。その後、彼らは強制送還され、結果的にニュージーランドに安住の地を求めることになる。
クルディスタンという地域(民族?)は、第一次世界大戦後、サイクス・ピコ協定を基本とした国際協定によりトルコ、イラク、イラン、シリアの国境にまたがって分断されてしまっている。そのため常に周辺諸国の争いに巻き込まれてきた。しかし、現地のインタビューでは、最近はトルコ政府やトルコ人ともうまくやっている人々が増えている様子が見て取れた。幸せに生きる方法としてその選択は正しいと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=2_LIp6SUGag
◆◆メリー・ポピンズ(Mary Poppins)日本公開1965年12月18日(監:ロバート・スティーヴンソン 主:ジュリー・アンドリュース ディック・ヴァン・ダイク)
子供や家族で観るのには人間としての教えも多く素晴らしい映画だった。ただ、主演がジュリー・アンドリュースだっただけに余りにもサウンド・オブ・ミュージックが素晴らしかったのでどうしても比較してしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=U3zAbQ0aMK8
◆◆GO 公開2001年10月20日(監:行定勲 原:金城一紀 脚:宮藤官九郎 主:窪塚洋介 柴咲コウ 山崎努 大竹しのぶ 山本太郎 新井浩文 水川あさみ 津田寛治 田中要次 田中哲司 大杉漣 萩原聖人 温水洋一 平田満)
在日韓国(朝鮮)人の青春時代の民族を意識せざる得なくなった背景や葛藤を描いているが、役者がやはり素晴らしかった。ただ、各賞を総なめにしたほどの魅力は感じなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=xy67O6yYlGo
◆◆カルテル・ランド(Cartel Land)日本公開2016年5月7日(監:マシュー・ハイネマン 主:ドキュメンタリー)
メキシコ麻薬戦争の最前線ドキュメンタリー。一人の医師ホセ・ミレレスが、凶悪な麻薬カルテル「テンプル騎士団」に対抗し市民たちと蜂起する。恐ろしいほどの映像の数々。
https://www.youtube.com/watch?v=QoecrviRKdk
◆◆ダーウィンの悪夢(Darwin's Nightmare)日本公開2006年12月23日(監:フーベルト・ザウパー 主:ドキュメンタリー)
アフリカ1位の広さを誇るヴィクトリア湖はかつて在来種の宝庫だったが、ある人が外来種5匹を放流したことで生態系が大きく変わってしまう。しかし、その外来種が食品として価値があり、それをビジネスにするため西欧諸国から人が流れ、現地の住民がむごい生活を強いられ苦しむことになる。
https://www.youtube.com/watch?v=CGTqVOfo4wk
◆◆選挙 公開2007年6月9日(監:想田和弘 主:山内和彦 山内さゆり 石原伸晃 荻原健司 川口順子 小泉純一郎 橋本聖子)
初めて選挙に立候補した監督の友人をドキュメンタリーとして映画化したもの。想像通りの部分もあったが、最後のころに奥さんが愚痴をこぼすところはリアルだった。
https://www.youtube.com/watch?v=OH3_OZKAEfs
◆◆勝手にしやがれ(仏:À bout de souffle)日本公開(監:ジャン=リュック・ゴダール 主:ジャン=ポール・ベルモンド ジーン・セバーグ ダニエル・ブーランジェ ジャン=ピエール・メルヴィル アンリ=ジャック・ユエ ジャン=リュック・ゴダール)
当時としては実験的な映画だったのかもしれないが、そんなに素晴らしい映画なのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=2QLHwYwtnag
◆◆コスモス:時空と宇宙「生命の流れ」
生命は進化する。人為淘汰は、オオカミをシェパードのような愛すべき犬たちへと変えた。一方、自然淘汰は、長い年月をかけて、微小な斑点から非常に複雑な人間の眼を作った。
↑がこの映像のキャプション。
◆◆ライフ・イズ・ビューティフル(伊:La vita è bella)日本公開1999年4月17日(監:ロベルト・ベニーニ 主:ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ)
https://www.youtube.com/watch?v=J0oYP6DxC-U
◆◆FAKE ディレクターズ・カット版
https://www.youtube.com/watch?v=MY12bzfl8jw
◆◆野火
https://www.youtube.com/watch?v=CaEItmCwC8o
◆◆アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
https://www.youtube.com/watch?v=l-Zzii08j_w
◆◆海難1890
https://www.youtube.com/watch?v=v1tYRBQ2mz8
◆◆聾の形
https://www.youtube.com/watch?v=Klp3kzCM-OA
◆◆幸せなひとりぼっち
https://www.youtube.com/watch?v=MTGVwDPxQLw
◆◆ふたりのトスカーナ
◆◆猟奇的な彼女
https://www.youtube.com/watch?v=EfGF7nTO1qA
◆◆ストリート・オーケストラ
https://www.youtube.com/watch?v=inLnsHicU74
◆◆紙の月
https://www.youtube.com/watch?v=yIUwv_STYAE
◆◆ニューヨークと寝た男
https://www.youtube.com/watch?v=CHXfeXLsbiw
◆◆ブルージャスミン
https://www.youtube.com/watch?v=i9c-lmW-FYc
◆◆風に立つライオン
https://www.youtube.com/watch?v=akW-lI9Kuxs
◆◆幸せな時間
https://www.youtube.com/watch?v=SCqOGlhSF00
◆◆しわ
https://www.youtube.com/watch?v=8fIDtcTXOG0
◆◆神様メール
https://www.youtube.com/watch?v=HME_MFYoy68
◆◆JSA
https://www.youtube.com/watch?v=y3T6PNriUkE
◆◆人生スイッチ
https://www.youtube.com/watch?v=r8Lm8y0Ii7o
◆◆秘書 セクレタリー
https://www.youtube.com/watch?v=AFma24S-Uvw
◆◆きっとうまくゆく
https://www.youtube.com/watch?v=S-LltgOtFSg&list=PL_--A1y4FmOndYjjZ4F596M6jgjLC7b9J
◆◆ザ・宇宙 〜神秘と驚異〜第8話「世界の終わり」
◆◆007「ロシアより愛をこめて」
https://www.youtube.com/watch?v=vYu5DBkjkiE
◆◆ショーシャンクーの空に
https://www.youtube.com/watch?v=gqMl4-aETzA
◆◆小さいおうち
https://www.youtube.com/watch?v=aVVyOmASS1k
◆◆顔
https://www.youtube.com/watch?v=5RZZqJfX6dk
◆◆ハッピーエンド
https://www.youtube.com/watch?v=zzeLBHFw4n4&list=PLMO4haf3V4nD91RqNtMIPqTw7fApOkdk8
◆◆クリーン
https://www.youtube.com/watch?v=kQ_pUTk80WU
◆◆ビッグ・フィッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=M3YVTgTl-F0
◆◆25年目の弦楽四重奏
https://www.youtube.com/watch?v=R9L0g-TeRC4
◆◆桜田門外ノ変
https://www.youtube.com/watch?v=YRc5ZDO6zng
◆◆初恋のアルバム
https://www.youtube.com/watch?v=YGmDp9lbm_Y
◆◆短い記憶
https://www.youtube.com/watch?v=JfnYMLKNMBg
◆◆私の中の消しゴム
https://www.youtube.com/watch?v=JZphGyxC6BA
◆◆悪いやつら
https://www.youtube.com/watch?v=cFe6mHkTNgs
◆◆哀しき獣
https://www.youtube.com/watch?v=R3oRqtFDjdI
◆◆ドライビング・ミス・デイジー
https://www.youtube.com/watch?v=TQ3wXC5jqKE
◆◆マジック
https://www.youtube.com/watch?v=Hzrduy5h3G0
◆◆ガープの世界
https://www.youtube.com/watch?v=XlZUBUSKbFk&list=PLx5arUalzhGIlKfFWMBOoQOArS1Kmg_Vn
◆◆橋のない川
https://www.youtube.com/watch?v=xBTnd51Jp-8
◆◆おくりびと
https://www.youtube.com/watch?v=Pya4Z5Oq6uo
◆◆ラヂオの時間
https://www.youtube.com/watch?v=pBBBvS0tvJk
◆◆TOMORROW/明日
https://www.youtube.com/watch?v=L0QtGQkStTY
◆◆キャタピラー
https://www.youtube.com/watch?v=D2twzXbgOfw
◆◆美しい夏キリシマ
https://www.youtube.com/watch?v=xQMNIUZQUZo
◆◆歩いても歩いても
https://www.youtube.com/watch?v=OLMvV0V1QH8
◆◆ヴィヨンの妻
https://www.youtube.com/watch?v=K0cIllVSDNk
◆◆シルク
https://www.youtube.com/watch?v=fE7gFnuYPHw
◆◆いつかギラギラする日
https://www.youtube.com/watch?v=9Hh4qws9h4Q&list=PLSov9fxFRw9KHluH69U5gJMV4MtcBihyc
◆◆希望の国
https://www.youtube.com/watch?v=Z0ectOihACs
◆◆ブロークン・イングリッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=g_fm7gFGm9o
◆◆あなたになら言える秘密のこと
https://www.youtube.com/watch?v=WsWe0HOdcfQ
◆◆クウィーン
https://www.youtube.com/watch?v=mqL42sjb96I
◆◆雲の中で散歩
https://www.youtube.com/watch?v=cULvtpaIK9I
◆◆サイドウェイ
https://www.youtube.com/watch?v=B0WAZxW0RXE
◆◆トスカーナの休日
https://www.youtube.com/watch?v=dGo6gxUADio(字幕版ではく吹き替え版)
◆◆踊れトスカーナ
https://www.youtube.com/watch?v=fB9Uept5-yo
◆◆イベリア 魂のフラメンコ
https://www.youtube.com/watch?v=epkIgsS9acw
◆◆ラスベガスをやっつけろ
https://www.youtube.com/watch?v=Zm7r491n-8o
◆◆黒いオルフェ
https://www.youtube.com/watch?v=ezYmujl9Q4Q
◆◆オール・ザット・ジャズ
https://www.youtube.com/watch?v=L2e9acreKmQ
◆◆私の中のあなた
https://www.youtube.com/watch?v=17wfTaixJhI
◆◆太陽を盗んだ男
https://www.youtube.com/watch?v=vbI1rPRlARM
◆◆晴天の霹靂
https://www.youtube.com/watch?v=gN1MG4zGJ_8
◆◆ディア・ドクター
https://www.youtube.com/watch?v=nLWxyAxpyxQ
◆◆ぐるりのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=46SDOonX4y0
◆◆はなれ瞽女おりん(1977)
https://www.youtube.com/watch?v=GDIuT-r9aOw
◆◆ノッキングオンヘブンズドア
https://www.youtube.com/watch?v=ZS7jD66f_xo
◆◆カンパニー・メン
https://www.youtube.com/watch?v=NYugqegB1SQ
◆◆ザ・ファイター
https://www.youtube.com/watch?v=asY8M1dT5ps
◆◆北辰斜めにさすところ
https://www.youtube.com/watch?v=LZvfUHmkIqE
◆◆地獄でなぜ悪い
https://www.youtube.com/watch?v=VvHQsCgFokQ
◆◆THE 不良
https://www.youtube.com/watch?v=LBtSNMhree4
◆◆実録 東声会 町井久之 暗黒の首領
https://www.youtube.com/watch?v=sGMeQmA3qac
◆◆死に花
https://www.youtube.com/watch?v=RVwGTc-kUig
◆◆オリオン座からの招待状
https://www.youtube.com/watch?v=DQ26rAPlqB8
◆◆腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
https://www.youtube.com/watch?v=TmKuMtMvs88
◆◆女衒
https://www.youtube.com/watch?v=6KVLJj6AiS8
◆◆サガン-悲しみよこんにちは
https://www.youtube.com/watch?v=oROFsmlun38
◆◆真珠の首飾りの女
https://www.youtube.com/watch?v=LCrv8WpO9SE
◆◆ライアンの娘
https://www.youtube.com/watch?v=T0qXgUvQo2s&list=PLYBgzIYYMk54y9qVwsRd2N6iv659k36NK
◆◆最後の初恋
https://www.youtube.com/watch?v=mfg8q1pWeYU
◆◆39 刑法第三十九条
https://www.youtube.com/watch?v=jXDdrtfgpzc
◆◆はじまりは5つ星ホテルから
https://www.youtube.com/watch?v=aeLJiv2YGvQ
◆◆しあわせのかおり
https://www.youtube.com/watch?v=EDk-Fj7SXP8
◆◆夢売るふたり
https://www.youtube.com/watch?v=o6xZczEHGR4
◆◆イヴの時間
https://www.youtube.com/watch?v=iVsFcMt_ivI
◆◆スティーブ・ジョブス
https://www.youtube.com/watch?v=lPv8Ltya0_U
◆◆レイルウェイ 運命の旅路
https://www.youtube.com/watch?v=VDpcImlFi7s
◆◆黒い太陽 恐怖の細菌部隊731
https://www.youtube.com/watch?v=n2KLnzcYGjQ&list=PLljFg5NqXQxqyhwj1v0CbX_jWtbZE--rY
◆◆黒い雨
https://www.youtube.com/watch?v=AkemncYRHIk
◆◆夢のまにまに
https://www.youtube.com/watch?v=igAQz78HNUA
◆◆一枚のハガキ
https://www.youtube.com/watch?v=XoVYviosMws
◆◆きけ、わだつみの声(1950)
https://www.youtube.com/watch?v=2gdBNSS7hCo
◆◆小説吉田学校
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E5%90%89%E7%94%B0%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%80%80%E6%98%A0%E7%94%BB
◆◆日本のいちばん長い日(196)
https://www.youtube.com/watch?v=JAl_K7ZKwLE
◆◆終戦のエンペラー
https://www.youtube.com/watch?v=N3BAKr32p7k
◆◆銀座の恋の物語
https://www.youtube.com/watch?v=Xa7aMt2rvVI
◆◆君は恋人
https://www.youtube.com/watch?v=aa7_B_4cQtk
◆◆9条を抱きしめて
https://www.youtube.com/watch?v=ktrMikJRxoY
◆◆肉体の門(1988)
https://www.youtube.com/watch?v=c3qw5KSFcRQ
◆◆肉体の門(1964)
https://www.youtube.com/watch?v=t628QxjssUU
◆◆アメリカン・ハッスル
https://www.youtube.com/watch?v=EoOAAUWpUs4
◆◆風立ちぬ
https://www.youtube.com/watch?v=9agShcBxcVg
◆◆絶対の愛
https://www.youtube.com/watch?v=S_mUPnetu0U
◆◆しとやかな獣
https://www.youtube.com/watch?v=4_84GB7okCM
◆◆ストロベリーショートケイクス
https://www.youtube.com/watch?v=ZJHBTMCoWZw
◆◆人生ごっこ
https://www.youtube.com/watch?v=bXFRzAzJTOI
◆◆獄に咲く花
https://www.youtube.com/watch?v=1tsI__NCwcE
◆◆筆談ホステス
https://www.youtube.com/watch?v=oMlPqFqiNEY
◆◆声をかくす人
https://www.youtube.com/watch?v=FRrX_gl6mdE
◆◆クララ・シューマン 愛の協奏曲
https://www.youtube.com/watch?v=GDkKBM_Wb8g
◆◆ペーパーバード
https://www.youtube.com/watch?v=UjT8T1UBnT0
◆◆君と歩く世界
https://www.youtube.com/watch?v=nMuyykh3yL0
◆◆海と大陸
https://www.youtube.com/watch?v=I0BgznrfDf8
◆◆はじまりのみち
https://www.youtube.com/watch?v=0Ts4vscOw3M
◆◆アース
https://www.youtube.com/watch?v=kGuS2WyLAXQ
◆◆クレイジーキャッツ・デラックス
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E3%80%80%E6%98%A0%E7%94%BB
◆◆ナビィの恋
https://www.youtube.com/watch?v=Ag5ykXZaY3E
◆◆旅立ちの島唄 〜十五の春〜
https://www.youtube.com/watch?v=eIag8bLoRMU
◆◆悪人
https://www.youtube.com/watch?v=lw-o2Pcivpk
◆◆夏の終わり
https://www.youtube.com/watch?v=yy73Mp1C3a8
◆◆わが母の記
https://www.youtube.com/watch?v=FJMRSJ80bMs
◆◆ヴァイブレータ
https://www.youtube.com/watch?v=TPLVInWCWzo
◆◆太秦ライムライト
https://www.youtube.com/watch?v=2DkvIhuL8x0
◆◆トニー滝谷
https://www.youtube.com/watch?v=Yj3_7teTMHE
◆◆酔いがさめたら、うちに帰ろう
https://www.youtube.com/watch?v=6JRsWTpekNE
◆◆ジョゼと虎と魚たち
https://www.youtube.com/watch?v=v5QfVD_J6Xo&list=PLSov9fxFRw9Jf0HinmS3FwpoK9xhgkDYI
◆◆空気人形
https://www.youtube.com/watch?v=If0tshEMfK4
◆◆さよなら渓谷
https://www.youtube.com/watch?v=ulRuTVPfB9g
◆◆終の信託
https://www.youtube.com/watch?v=3FVE8FZWKYg
◆◆ハブと拳骨
https://www.youtube.com/watch?v=xIy8OcCh7oA
◆◆天国の駅
https://www.youtube.com/watch?v=L0SfMfl6BIw
◆◆アルゴ
https://www.youtube.com/watch?v=4nnXOfc1-zo
◆◆モーターサイクル・ダイアリーズ
https://www.youtube.com/watch?v=_k67hkAytrE
◆◆黄色い星の子供たち
https://www.youtube.com/watch?v=BDwX6gEALHM
◆◆戦場のピアニスト
https://www.youtube.com/watch?v=V3R7Tveb3Fw
◆◆インビクタス/負けざる者たち
https://www.youtube.com/watch?v=kiPbQoJuWFA
◆◆初恋のきた道
https://www.youtube.com/watch?v=ZkSlGnitA0Q
◆◆月はどっちに出ている
https://www.youtube.com/watch?v=iEUe7uD_FxE
◆◆アウンサンスーチー
https://www.youtube.com/watch?v=kMZJqXvPPMk
◆◆マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
https://www.youtube.com/watch?v=djUTosfnxT4
◆◆ナンナーク
https://www.youtube.com/watch?v=bDqew5U68Q4
◆◆この自由な世界で
https://www.youtube.com/watch?v=hQDtHtxiN-I
◆◆マルタのやさしい刺繍
https://www.youtube.com/watch?v=Uu5i6vrFxjc
◆◆世界中がアイラブユー
https://www.youtube.com/watch?v=cD48kx0i9o4
◆◆画家と庭師とカンパーニュ
http://cinema-mania.seesaa.net/article/421365940.html(映像なし)
◆◆父の祈りを
https://www.youtube.com/watch?v=FNiO59K8dpk
◆◆50/50
https://www.youtube.com/watch?v=OwlfQmweLos
◆◆ちさな哲学者たち
https://www.youtube.com/watch?v=0h2XbQVo4vA
◆◆中国の植物学者の娘たち
https://www.youtube.com/watch?v=CbsxM8XWLns
◆◆ヒア アフター
https://www.youtube.com/watch?v=Sf9gRokFIRM
◆◆ミュンヘン
https://www.youtube.com/watch?v=TxU6rp9VFGA
◆◆バトル・オブ・シリコンバレー
https://www.youtube.com/watch?v=HA-6QfUYns0
◆◆ナイロビの蜂
https://www.youtube.com/watch?v=0YdSH2DNvBc
◆◆グアンタナモ、僕たちが見た真実
https://www.youtube.com/watch?v=O_UoIM9Lpq8
◆◆ハリーとトント
https://www.youtube.com/watch?v=aPZ87LqYzlM
◆◆グッド・ウィル・ハンティング
https://www.youtube.com/watch?v=r7r8Kt1NykI
◆◆ある日どこかで
https://www.youtube.com/watch?v=Fxx-0WApzF4
◆◆愛の勝利を ムッソリーニを愛した女
https://www.youtube.com/watch?v=hNHdZD6KmCQ
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■またその次の次は【◆印】の「普通だった映画」↓
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◆ネットワーク(Network)日本公開1977年1月29日(監:シドニー・ルメット 主:フェイ・ダナウェイ ウィリアム・ホールデン ピーター・フィンチ ロバート・デュヴァル)
だいぶ昔に気になっていたのだが観ることができないでいた。テレビにおいて視聴率が全ては今でも同じ。
https://www.youtube.com/watch?v=1cSGvqQHpjs
◆あなたの旅立ち、綴ります(The Last Word)日本公開2018年2月24日(監:マーク・ペリントン 主:シャーリー・マクレーン アマンダ・セイフライド アンジュエル・リー・ディクソン アン・ヘッシュ)
当初、だいぶ期待して観ただけに、作りの無理が目立ってあまりのめりこめなかった。テーマが良かっただけにこれは監督や脚本の問題なんだろうか?残念。ただシャーリー・マクレーンは相変わらずよかった。
◆この世界の片隅に(2011年のテレビドラマ版のDVD化)主:北川景子
アニメ版があまりにも素晴らしすぎたのでどうしても比較してしまう。申し訳ないがどの役者の演技も心に残るものが一切なかった。アニメ版の「のん」の表現力には改めて驚いた次第。
◆きみの膵臓を食べたい 公開2017年7月28日(監:月川翔 主:浜辺美波 北村匠海 大友花恋 矢本悠馬 桜田通 森下大地 上地雄輔 北川景子 小栗旬)
なんでだろう?脚本なのか?原作なのか?何が悪いのかわからないけど、、、ただ、それなりに人気はあったのだと思うが。
◆浅草キッドの浅草キッド 公開2002年10月26日(監:篠崎誠 主:水道橋博士 玉袋筋太郎 石倉三郎 深浦加奈子 井上晴美)
せっかく素晴らしい原作なのに、水道橋の演技の酷さと監督がダメなのだろう。本当にもったいない。
◆ひだるか 公開2005年12月1日(監:港健二郎 主:岡本美沙 小田壮史 内田宏美 佐藤允 入川保則 エド山口 四方堂 森嶋純一 たかお鷹 林田麻里 佐々木省三 藤本幸弘 矢野宣 福田健次 福田純子 山口恭子 沢田亜矢子 星由利子)
「三井三池争議」と地方のテレビ局のリストラや闘争を重ね合わせた人間ドラマ。テーマはよいのだが、主人公の演技がひど過ぎた。ただ他の人や特におじさん役の佐々木省三?の演技は素晴らしかったのでもったいない。
◆おだやか屋
(自給自足のドキュメンタリー。内容はともかく、映像は非常に美しかった)
◆ゼロ・グラビティ
(パソコンで観たのではこの映画の醍醐味は全く感じれらない。映画館で観れば非常に素晴らしい映画だったと思うのでとっても残念。ただ内容的な深みは全くなくインターステラーや2001年宇宙の旅とは比較にならなかった)
◆浅草・筑波の喜久次郎〜浅草六区を創った筑波人〜
申し訳ないが脚本が悪いのか、本来ならもっと面白いストーリ展開があってもよいのだろうが、感じるものがなかった。一部の役者はいい演技で出ているのに可愛そうだった。
https://www.youtube.com/watch?v=-y_N1Pum57M
◆在日〜歴史篇 1998年(監:呉徳洙 主:河正雄 、 原田芳雄 、 鄭秉春 、 金嬉老 、 河正雄)
◆365日のシンプルライフ(フィンランド:Tavarataivas)日本公開2014年08月16日(監:ペトリ・ルーッカイネン 主:ペトリ・ルーッカイネン)
あることをきっかけに、・自分のすべての持ち物を倉庫にあずける。・毎日1つずつ、必要なものを倉庫から部屋に持ち帰る。・これを1年間続ける。・1年間、食べ物以外の物を買わないようにする。・1年後には、本当に必要なものが365個、彼のもとに戻る。というルールにもとに行うシンプルライフのドキュメンタリー。想像していたほど感じるものがなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=2LCpeDNLfmg
http://www.rache1.com/entry/365simple-item-01#%EF%BC%91%E3%83%B6%E6%9C%88%E7%9B%AE130%E5%80%8B
◆スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ 公開1962年3月25日(監:弓削太郎 主:川口浩 川崎敬三 ハナ肇)
オープニングは割とよかったのだが、やはり想像通りだった。
◆ヘアースプレー
◆シェーン
◆タイタニック
◆ダンサー・イン・ザ・ダーク
◆東京家族
◆奇跡の海
◆TATOO[刺青]あり
◆お葬式
◆愛しきソナ
◆八月の狂詩曲
◆南極料理人
◆運動靴と赤い金魚
◆レーダース 失われたアーク
◆ボウリング・フォー・コロンバイン
◆マルサの女
◆東南角部屋二階の女
◆ティモシーの小さな奇跡
◆李香蘭(満州編+上海編)
◆クヒオ大佐
◆うなぎ
◆あ・うん
◆桜の園
◆ジョーズ
◆ファイト・クラブ
◆E.T.
◆米
◆恋人たちの予感
◆ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
◆コットン・クラブ
◆北北西に進路を取れ
◆大脱走
◆イカとクジラ
◆となりのトトロ
◆平成狸合戦ぽんぽこ
◆もののけ姫
◆風の谷のナウシカ
◆おもひでぽろぽろ
◆紅の豚
◆耳をすませば
◆千と千尋の神隠し
◆羅生門
◆女囚701号・さそり
◆燃えよドラゴン
◆フェイス/オフ
◆ゲーム
◆フルメタル・ジャケット
◆マルコビッチの穴
◆スティング
◆エクソシスト
◆プラトーン
◆地獄の黙示録
◆ロミオとジュリエット
◆ジュラシック・パーク
◆A.I.
◆イングリッシュ・ペイシェント
◆愛を乞う人
◆毛皮のヴィーナス
◆不法侵入
◆ゆりがごを揺らす手
◆マイフレンド・フォーエバー
◆ツゴイネルワイゼン
◆八月の濡れた砂
◆転校生
◆青春デンデケデケデケ
◆TATTOO・刺青あり
◆さらば愛しき大地
◆ピポクラテスたち
◆馬鹿が洗車でやってくる
◆おとうと
◆八甲田山
◆幸せの黄色いハンカチ
◆ビッグ・ウェンズデー
◆鬼畜
◆シザー・ハンズ
◆ビューティフル・マインド
◆シュリ
◆セル
◆かもめ食堂
◆バック・トゥ・ザ・フューチャー
◆ドリームガールズ
◆コッホ先生と僕らの革命
◆奇跡の人
◆るにん
◆男たちの大和/YAMATO
◆電車男
◆博士の愛した数式
◆サン・ジャックへの道
◆ハロルドとモード/少年は虹を渡る
◆硫黄島からの手紙
◆明日へのチケット
◆眉山
◆恋しくて
◆小津の秋
◆ALWAYS 三丁目の夕日
◆パッチギ
◆人生の特等席
◆迷子の警察音楽隊
◆はなれゴゼおりん
◆殯(もがり)の森
◆天城越え
◆スター・ウォーズ
◆ホームレス中学生
◆ライベートライアン
◆パッション
◆マイ・ブルーベリー・ナイツ
◆バグジー
◆アメリカン・プレジデント
◆靖国
◆FOUR NIGHT
◆禅(ZEN)
◆普通の人々
◆ペーパームーン
◆旅芸人の記録
◆Aサインデイズ
◆ミラーを拭く男
◆赤い月
◆明日の記憶
◆大停電の夜に
◆カウントダウン
◆ヒアアフター
◆いま、会いにゆきます
◆22才の別れ
◆君の涙ドナウに流れ
◆象の背中
◆津軽じょんがら節
◆トランス・アメリカ
◆アイアムサム
◆スラムドック$ミリオネア
◆60歳のラブレター
◆君に読む物語
◆ブラックレイン
◆月の輝く夜に
◆東京タワー おかんと…
◆レオン
◆真珠の耳飾りの少女
◆ブロークンイングリッシュ
◆夏の終り
◆愛を読むひと
◆マン・オン・ワイヤー
◆エターナル・サンシャイン
◆クヒオ大佐
◆ラストコンサート
◆解夏
◆精霊流し
◆ゼロの焦点(新)
◆無防備
◆きけ、わだつみの声(旧)
◆八月のかりゆし
◆街のあかり
◆デーヴ
◆失恋殺人
◆ガラスのうさぎ
◆ゼロの焦点(旧作)
◆日本の一番長い日(旧作)
◆驚異の小宇宙 人体 脳と心
◆おとうと
◆渇き(韓国)
◆ジャガーノート
◆雪に願うこと
◆天使の卵
◆深紅
◆幸せの隠し場所
◆リバイバルブルース
◆父、帰る
◆星に想いを
◆プレシャス
◆ほたる
◆武市の夢(龍馬伝)
◆利家とまつ「本能寺の変」
◆バブルへGo!!タイムマシンはドラム式
◆マイレージ、マイライフ
◆8月のクリスマス
◆無言歌
◆ヒューゴの不思議な発明
◆人のセックスを笑うな
◆ホノカアボーイ
◆FLOWERS −フラワーズ−
◆隠し剣 鬼の爪
◆ニキータ
◆ノーウェアボーイ
◆NINE
◆天国の本屋 恋火
◆キューブ(Cube)
◆植村直己物語
◆激動の昭和史 世紀の爪跡
◆ソーシャル・ネットワーク
◆首領への道
◆日本の首領
◆東京流れ者
◆クリスマス・キャロル
◆ホテルビーナス
◆大東亜戦争史
◆太平洋の奇跡
◆ニライカナイからの手紙
◆北朝鮮のドキュメント
◆英国王のスピーチ
◆ネバーランド
◆ぼくのおばあちゃん
◆北斎漫画
◆親鸞 白い道
◆阿弥陀堂だより
◆京都太秦物語
◆クィーン
◆神々と男たち
◆高原のお嬢さん
◆シャンハイ
◆髪からはじまる物語
◆半落ち
◆蛇のひと
◆シェイディー・グローヴ
◆インセプション
◆あしたのパスタはアルデンテ
◆はやぶさ HAYABUSA
◆猿の惑星/創世記〈ジェネシス〉
◆竜馬がゆく(第二巻)萬屋錦之介
◆蝶々さん(最後の武士の娘)前篇
◆蝶々さん −最後の武士の娘−後編
◆ステキな金縛り
◆歴史秘話ヒストリア 幕末編 勝海舟
◆歴史秘話ヒストリア 坂本竜馬と中岡慎太郎
◆226
◆あなたに降る夢
◆愛のむきだし
◆僕たちの戦争
◆いとこ同志
◆キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
◆毎日かあさん
◆ちいさな哲学者たち
◆クレアモントホテル
◆7月24日通りのクリスマス
◆スイートリトルライズ
◆あかね空
◆壬生義士伝
◆るろうに剣心
◆恋するトマト
◆BU・SU
◆オアシス
◆花とアリス
◆ツナグ
◆ノー・マンズ・ランド
◆風立ちぬ
◆サーカス・ストーリー
◆綱ひいちゃった
◆ヘルタスケルタ
◆バッファロー'66
◆ニューイヤーズ・イブ
◆お姉ちゃん、弟といく
◆11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
◆BBC 世界に衝撃を与えた日 21 リンカーン大統領暗殺とオクラホマ連邦ビル爆破事件
◆バラク・オバマ 大統領への軌跡
◆こまどり姉妹がやって来る ヤア!ヤア!ヤア!
◆スーパーエイト
◆ハッピーフライト
◆ファミリー・ツリー
◆大鹿村騒動記
◆ベタドラマ2本
◆龍馬暗殺
◆ドラゴンフライ
◆黒革の手帖 白い闇
◆ヒステリア
◆北のカナリアたち
◆マリーゴールドホテルで会いましょう
◆謀反なり 明智光秀
◆最強のふたり
◆少年H
◆明智光秀〜神に愛されなかった男〜
◆桐島、部活やめるってよ
◆ハートの問題
◆ダイアナ
◆キル・ビル
◆セッションズ
◆空の少年兵
◆女帝薫子
◆銀座王 クラブアンダルシア
◆受験のシンデレラ
◆永遠の0
◆そして父になる
◆ラブ・アクチュアリー
◆シムソンズ
◆ソウルガールズ
◆ハーモニー
◆たったひとつのたからもの
◆金子みすず物語
◆愛と哀しみの旅路
◆東京大空襲
◆her
◆サマリア
━━━━━━━本来は上記以外にもあるのですが、一切心に残っていない映画なのでタイトルの記載が出来ません。製作、出演、関係者様ゴメンなさい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……………
……………
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■今後、観たい映画↓
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■凪待ち
■ホテル・ムンバイ
■新聞記者
■Winny
■金子文子と朴烈
■希望の灯り
■小さな独裁者
■ファースト・マン
■バハールの涙
■わたしたち
■名前
■しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
■30年後の同窓会
■レッズ(ウォーレン・ベイティ)
■棘の中にある奇跡
■ピッチ・パーフェクト
■大英博物館プレゼンツ 北斎
■ミス・シェパードをお手本に
■リトル・ボーイ 小さなボクと戦争
■ラブレス
■ワンダーストラック
■蜷川幸雄シアター2「身毒丸 ファイナル」
■心と体と
■ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男
■ラッカは静かに虐殺されている
■ロンドン、人生はじめます
■ゲット・アウト
■少女ファニーと運命の旅
■女は二度決断する
■ハッピーエンド(ミヒャエル・ハネケ)
■クワイ河に虹をかけた男
■FOUJITA
■ヤクザと憲法
■さとにきたらええやん
■人生フルーツ
■いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち
■オン・ザ・ミルキー・ロード
■永遠のジャンゴ
■彼女がその名を知らない鳥たち
■破門 ふたりのヤクビョーガミ
■ひいくんのあるく町
■おじいちゃん、死んじゃったって
■ウイスキーと2人の花嫁
■5パーセントの奇跡
■花筐/HANAGATAMI
■あの日の声を探して
■淵に立つ
■スモーク
■マルホランド・ドライブ
■花様年華
■ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
■ハムレット ゴーズ ビジネス
■マッチ工場の少女
■生れてはみたけれど
■エンディングノート
■永遠と一日
■蝶の舌
■プレイス・イン・ザ・ハート
■キクとイサム
■魚影の群れ
■人間の約束
■震える舌
■セントラル・ステーション
■イゴールの約束
■夏休みのレモネード
■あの日の指輪を待つきみへ
■ポルト
■アトミック・ブロンド
■婚約者の友人
■雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
■動くな、死ね、甦れ!
■ソニータ
■カリーナの林檎
■隠された記憶
■25時
■狂い咲きサンダーロード
■ニセ札
■アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
■ホルテンさんのはじめての冒険
■アクロス・ザ・ユニバース
■ドライヴ
■メッセージ
■キングスマン
■オデッセイ
■マジカル・ガール)
■フランシスコの二人の息子
■マンチェスター・バイ・ザ・シー
■アンノウン
■四つのいのち
■アクト・オブ・キリング
■クラウド アトラス
■シェフ 三ツ星フードトラック始めました
■ザ・イースト
■少女は自転車にのって
■ルック・オブ・サイレンス
■物語る私たち
■3つの小さな物語
■キングス&クイーン
■コントロール
■ブリッジ・オブ・スパイ
■明日、君がいない
■題名のない子守唄
■クロニクル
■シッコ
■バンテージ・ポイント
■ヒトラーの贋札
■再会の街で
■ベンジャミン・バトン 数奇な人生
■戦場のレクイエム
■ダイアナの選択
■ヤング≒アダルト
■TIME/タイム
■あるスキャンダルの覚え書き
■Dearダニー 君へのうた
■クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち
■女工哀歌
■あぁ、結婚生活
■インビジブル・ターゲット
■汚れた心
■アイデンティティー
■ミスト
■悲しみが乾くまで
■バンテージ・ポイント
■ナッシュビル
■ボローニャの夕暮れ
■わたしは、ダニエル・ブレイク
■遠い空の向こうに
■カフェ・ド・フロール
■ブラインドネス
■トゥルー・グリット
■インサイド・マン
■マンダレイ
■堕天使のパスポート
■ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
■100歳の華麗なる冒険語
■終着駅-トルストイ最後の旅-
■グッドモーニングショー
■ニュースの真相
■マドモアゼル
■ガチ☆ボーイ
■ラスト、コーション
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■百日紅(さるすべり)
■駆込み女と駆出し男
■天空の蜂
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■シネマの天使
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■パッセンジャー
■イースタン・プロミス
■アウェイ・フロム・ハー君を想う
■1000の言葉よりも?報道写真家ジブ・コーレン
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■休暇
■帰らない日々
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■日本と再生 光と風のギガワット作戦
■敵こそ、我が友 ?戦犯クラウス・バルビーの3つの人生?
■ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
■ステイ
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■レス・ポールの伝説
■トリスタンとイゾルデ
■ラストゲーム 最後の早慶戦
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■孫文?100年先を見た男?
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■聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-
■KANO 〜1931海の向こうの甲子園〜
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■トラッシュ!-この街が輝く日まで-
■ブラインドネス
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■ブラッド・ダイヤモンド
■デジャヴ
■ラスト、コーション
■キングダム/見えざる敵
■トゥモロー・ワールド
■カポーティ
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■ダラス・バイヤーズクラブ
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■ビルマVJ 消された革命
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■エッセンシャル・キリング
■おじいさんと草原の小学校
■ドストエフスキーと愛に生きる
■言の葉の庭
■闇の子供たち
■殿、利息でござる!
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■ザ・マスター
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■「平和」と「映画」との関係についての「超個人的」ぼやき↓
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自分が英オにいたとき(1980年代後半)に、甥っ子の友人(甥っ子の同級生で当時10歳、日本でいうと小学生)が日本の選挙や政治について質問をしてきた。日本は何故投票率が低いの?若い人が選挙に行かないのは何故?や総理がすぐに変わるのは何故?、、、そのやり取りをした後のことです、以下の2つの話題を投げかけてきた。
まず、日本は唯一の被爆国で間違いなく被害者だが、中立だった米国に対して国際ルールを破り宣戦布告の前に(実際にはいろいろ背景はあったが)突然攻撃したのは日本ではないのか。且つ絶対に戦争をしては駄目だと進言した常識的な上層部の人々がいたにもかかわらず。また、その前に経済制裁(ABCD包囲網のこと)で追い詰められたが、制裁されるべきそもそもの原因を作ったのも日本自身であることは周知の事実。何といっても、終盤とんでもない数の民間人が殺されても原爆を落とされるまで決して戦争を止めようとしなかった軍部の責任は計り知れない。国民の命の尊さをどう思っていたのだろうか?というもの。
【これらは↑自分の意見ではないのであしからず】
次の話題は、しかし、その後、日本に「今後、永久に戦争をしないという憲法」(第九条のこと)が出来たと聞いた。経緯はどうあれ、それを知って日本はなんという先進国なのだろう、と日本に好感を持つようになった。というものだった。彼の話し方は小学生とは思えず理路整然として惚れ惚れした。
何故その話を?と聞くと、学校のディベート(英国で行われているカリキュラム)で日本の憲法第九条が掘り下げられ、これ以上、先進的な憲法はどこにもないだろうという展開になり興味を持ったとのことだった。そのような意見を論理的に言える英国の小学生に大変驚いた当時を思い出す。
さておき、それがきっかけで恥ずかしくもいい大人の自分は、逆輸入的に日本国について平和について強い興味を持つようになっていった。そこで、くそ真面目でとてもつまらない事かもしれないですが、その後、自分が常々考えるようになった想いを映画と絡めだらだらと書かせてください。
今も地球上には、地雷処理のため子供を横一列で歩かせる国がある。一人でも多くの人を殺すのが夢と目を輝かせ自動小銃を構える少年兵がいる。今日も殺されずに済んだと怯え生きる人々がいる。
その一日と平和な日本の一日は全く同じ時間を重ねた一日なのだ。そんな重要なことに自分は気づくことができていなかった。ただ平和な場所で漠然と見るニュースでそのほんの一部を知るだけ。ましてやそのような方の想像を絶する恐怖の心情について思い至ることは(映画が教えてくれるまでは)一切なかった。
さて、日本人類に関しては、日本人発生から縄文時代までの数万年間殺戮が少なかったといわれている。それは保存できる穀物などの生産が完全ではなかったことが原因かと(個人的には)思っている。貯蔵しないと財産という概念がなく盗みのための暴力感情も生まれない、当時は階級もなかったらしいので蓄える財産がなければ欲も比較も嫉妬も少なかったろう。食物は狩猟中心で貯蔵は無理。獲った物をみんなで分け合っていたことは、未開の地で現在もその方法が続いている※事実が証明している。縄文時代には木の実(米も多少)も増えてきたが生産というほどではなかったはず。
※類人猿にも所有という概念がないらしい。
その後、大陸から多くの他民族が各種文明を携え流入し弥生時代に入ってくると、米や穀物生産が本格的になり「貯蔵」「分業」がはじまり「財産」や「階級」という概念が出来上がった。その頃から金属製品(農具や武器)や財産を守るための境界線(土塁や塀)が出現してきた。すると数百年のうちにいきなり殺戮が始まっている。それは縄文時代にはなかった人を殺傷する為の武器の出土や殺傷された人骨の出土が弥生時代以降、急激に増えていることが裏付けになる。数万年間あまりなかった「殺戮」が弥生時代に入った数百年で突然、増え出している。この米が財産という概念は、江戸時代大名の石高(玄米収穫量)まで続くことになり、その後、貨幣に変わっていった。元々、土地は誰のものでもなかった時代が長期続いたわけだが「墾田永年私財法」や後の「沽券状」をきっかけに変わっていたことは事実だろう。
(世界的に見ても)米穀物やそれらが採れる土地の価値は現在のお金や資源豊富な国土と同じ、生きる上で必要以上を貪る「欲」はその上限を知らず「差」は「嫉妬・憎悪」に変わる。「差」を認めない偏狭は人を救うはずの宗教でも例外ではなかった。結果的に殺戮の連鎖は「核兵器」を生み出した。
生物はどうやったら種族を増やせるかにすべてを賭けている、でもどうやったら多くを殺せるかにすべてを賭ける一部の人類の異常さとは何だろうか? 仮に世の中から生きる上で必要な財産だけ、そして階級等がなくなったら比較も貪る欲も殺戮も減るのだろうか? では急激な人類の進化、経済の発展は否定すべきなのか? 一見、平和そうに見える農業の生産効率の良さが、様々な文明(良・悪含め)を発展させたことは間違いない事実である。
現実的に平和維持の「手段」は何をすべきなのか? 永世中立国のスイスでは国民の十人に一人が軍関係者、街中での自動小銃携帯も普通、核シェルターやトーチカも膨大な数という実情を考えると、、、自分の能力では答えがさっぱりわからない。
ただ、ジャレド・ダイアモンド博士の「高度な文明が発達し出すとそれを止めることは不可能、最終的に文明が文明を抹殺・消滅するまで続く」「Us versus Them (我々 対 彼ら)という自然発生的に湧き出る対立の感情をなくすことは現人類の能力では不可能」という話を思い出してしまう。文明の発達を文化の成熟で満足させることは出来ないのだろうか? と、理想を言ったところで戦争のきっかけはいろいろなところに潜んでいる。
実は、戦国時代以降は250年も戦争がなかった(外国との戦争はそれ以前もなかった)世界的に見ても珍しい日本でも、「ある手段」をきっかけに大きく変わってしまった暗黒の十数年間があったようだ。
そもそものきっかけは、岩倉使節団に大きな影響を与えたプロイセン(当時のドイツ連邦の大国)首相ビスマルクの「弱肉強食」と「富国強兵」だと思う。具体的には、「日本は、欧米諸国のいいなりで万国公法に則って国を変えるより、まず欧米諸国と肩を並べられる軍事力を持つべきだ」と説いたらしく、それに大久保利通や伊藤博文ら明治政府のトップは深く納得したらしい。
その後の明治維新からの武力衝突の背景は、日本の行方を示唆していたかもしれない。明治中盤以降の日清・日露戦争、大正の第一次大戦、、そしてなんと言っても昭和初期の「満州事変(1931(S6)9/18」、「傀儡国家設立(1932(S7)3/1)」、「日中戦争(1937(S12)7/7〜1945(S20)9/9)」、「第二次大戦(1939(S14)9/1〜1945(S20)9/2)」から「太平洋戦争(1941(S16)12/7〜1945(S20)9/7)」へと狂ったほど好戦的になった昭和の十数年間があった。 結果、世界有数の超軍国国家を形成してしまう。
では、ある手段とは何か?? 司馬遼太郎が言うには、「統帥権(とうすいけん)」に起因していると。明治憲法下で軍隊を自在に指揮監督出来る最高の権限(シビリアンコントロール=文民統制の「逆」)。にもかかわらず陸海軍は憲法により統帥権の独立を保証されていていた。つまり「国家ではなく軍が戦争を行える権限を持った」ということ。これは司法、行政の三権をも超越した絶対的な天皇大権で、内閣・政府も一切口を挟めなかったのだから事態は恐ろしく深刻だった。
明治11年に陸軍卿の山県有朋が参謀本部,監軍本部を設置して「統帥権の独立」を行ったことが始まり。その後も多少解釈が変わりながら生き続けた。
軍が政府の実情や微妙な国際関係を無視しどんどん戦争や軍拡を行っても、政府は絶対権力を持った軍を一切止められない、するとその国はどうなってしまうのか…。日本の十数年間の黒歴史が如実に物語っている。
ただ、この統帥権の独立も明治大正まではそれほど悪用はされていなかった。やはり昭和初期の満州事変を皮切りに狂いだした。首相へも事後報告だった。
ちなみに最後に統帥権を持ったのは東条英機だったが、彼がA級戦犯で死刑になる直前に持っていたメモには「統帥権マチガイ」と書いてあったそうだ。
これは1933年3月24日にヒトラーが手にした「全権委任法」と同じだと思う。いずれにしても強大な権力を一部の人に持たせてしまうと、国はとんでもない方向に舵を切っていってしまう反面教師として絶対に忘れてはならない。
もちろん現在そのような悪法は存在しないわけだが、自分としては妙な74年周期を感じている。それは、大政奉還が1867年、真珠湾攻撃が1941年でその間は74年、それぞれ数年後に日本の国運を根底から覆した2つの歴史的大転換(これが日本三大転換のうちの二つで、残りの一つは1300年以上も前の中央集権による倭国から日本国建国への移行)のきっかけになっている。では真珠湾攻撃から74年後の2015年は何があったかというと9月19日成立の平和安全法制の成立である。(同月30日公布)当時、自分は、何でも反対の野党が「戦争法成立反対」と有名人や若者を担ぎ上げ騒いでいる、と心の中で冷めて考えていたのは事実。しかし、74年周期を意識してから、この法の成立により今後、統帥権と同じような道筋をたどらないかと、妙な不安が心の中に見え隠れしはじめている。統帥権も成立からだいぶ経って初めて大間違いだったと気づいていた訳である。もちろん単なる勘違いであることを強く願っている。
そんな中、毎日世界中でテロや殺戮が起きている。特に戦争経験者である自分達の親世代は、壮絶な思い出と共に心から憂いている。しかし、既にほとんどの方が亡くなっておられ伝えることすら出来ない。
以前、親類から戦時中の生々しい話を聞き、そんな世の中にはもう絶対なってほしくない、その惨状を何とか伝えていってほしいと強く言われたときのことを思い出す。戦争の世紀へ突入した原因の一つが「戦争記憶の風化」であったことを自分は映画から教えられたが、やはり何もしないわけにはゆかないのか。
大切なことは、みんなが「戦争は国から命令された人殺し」だと考え、理由如何に問わず非文化的で最悪な行為だと心から理解しすること。そして、平和の維持は当たり前ではなく奇跡なのだと常々意識し続けること。
ではどうあるべきなのか?経済的な要因が何よりも優先されている昨今、自分も一経営者として決して非難出来ることではないのは事実。であれば「戦争をすると当事国の経済的損出が大きい」という常識が浸透しないだろうか?マス媒体で折に触れ取り上げないものだろうか?
でも、テレビを例にとれば視聴率絶対主義である以上、視聴者が望むソフトが必須。どのチャンネルでもお笑い芸人が出ているのは良いのだか、彼らは笑いを取るために人をけなし時にはたたく、番組によってはボロボロになるまで徹底的に虐めつくす(ように見せる)、それが子供達の虐めを助長していることは事実。さらに虐めは結果的に人殺しに繋がってしまうことすらある。結局は視聴者が喜ぶのだから仕方ないのだろうか。本当にそれで良いのだろうか?
しかし、残念なことに彼らはそれで満足しているようだった。かつてキー局の有名プロデューサだった吉川圭三氏が著書(「ヒット番組に必要なことはすべて映画に学んだ」の258ページ)の中で業界の常識に憤慨していた。その常識とは「アホの為に番組作らなきゃ視聴率は取れない」ということだった。この「対象はアホ」という業界の常識には驚いたが、これが日本の現実なのだろうか…?とするとこれは根深い。
マス媒体から少し離れ映画(鑑賞)ならどうだろう。テレビのプッシュや無料視聴の制限を脱した上で人間の根源や心情の機微に迫れる映画なら。
多種多様な映画、その豊かな表現力はずば抜けており心から平和を感じずにはいられない。反面、ニュースだけではわからない被害者の方々の胸が張り裂けそうな哀しみ、ぶつけようのない怒りを映画独自の表現で知ったときの衝撃。戦争の前線では、生涯を通して人に言えない程の事象を経験せざる得なかった方々が、未来の子孫達の為にと意を決して戦場での事実を吐露するドキュメント。それらの映像は観る者の心に深く深く刻まれる。決して戦争を美化したり、ましては賛同してはいけないと。
ともあれ「映画」は過去の資産として多数の作品を自分の意思で観ることが出来る。それは反戦を声高に叫ぶよりはるかに大きいと自分は思う、が。数々の背景をかかえた現代の人類が「Us versus Them (我々 対 彼ら)」という自然発生的に湧き出る感情をなくすことは難しいだろう。本当に情けないが、やはり自分にはわからない。
ただはっきり言えること。それは、平和のお陰で自分は数々の映画に出会え自分自身の人生に計り知れない影響を与え続けてもらっていること。今のところ日本の若者たちが国から人殺しを命令されていないこと。自分は明日死ぬかもしれない。しかし、明日殺されるかもしれないという恐怖はあまり抱いていないということ。
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「An eye for an eye will make us all blind.」(『目には目を』では皆が盲目になってしまう)→(ガンジー)
https://www.youtube.com/watch?v=yN4Uu0OlmTg&bpctr=1576739915
※↑この映像を単なる傍観者の綺麗ごと、と冷笑する方がいた。でも綺麗ごとを堂々と主張するのは決して恥ずかしくはない、と自分は映画から教わった。Happy Xmas (War Is Over) 」
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